2020年12月15日、射手座で新月・日食を迎えます。星読みテラスを監修する西洋占星術師・かげした真由子先生が、今回の新月の解説と過ごし方のポイントをお届けします。
2020年12月15日01:16、射手座で新月・日食を迎えます。
新しい時代に向けた大切な種まきの日の過ごし方と、12星座別の幸せポイントをお伝えします。
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2020年12月15日の新月・日食は【自分なりの幸せ】がキーワード
2020年12月15日の新月は日食を伴います。
1週間後の12月21日には冬至、12月22日には風の時代の到来を知らせる木星と土星の会合(グレート・コンジャンクション)という大きな節目を前にした新月・日食となります。
2020年12月15日は「いよいよ何かが始まる」という予感を、ひしひしと感じる1日になるでしょう。
日食は、約半年に一度訪れる節目です。
光が消えるという現象から、日食はその昔、良い意味では解釈されていませんでした。
しかし現在は、「生まれ変わり」「リニューアル」「運命の変化」といったポジティブな解釈もされるようになっています。
いずれにせよ日食は、起こるサイン(星座)に関してなにかが強調されることに変わりはありません。
今回の新月・日食は、火のサイン・射手座で起こります。
射手座は外側に向かうエネルギー。
より遠くへ行きたい、より多くの人に広めたい、より拡大させたい、「より幸せになりたい」と願う星座です。
2020年12月15日の新月・日食は、多くの人が自分なりの「幸せの哲学」を持ち、新しい時代を迎えるためのポイントになりそうです。
新月と満月はワンセットで、新月にまいた種が満月に実ると考えられています。
2020年12月15日の新月・日食は、次に「食」が巡ってくる2021年5月26日(射手座の満月・月食)までの種をまく日でもあるのです。
この重要な12月15日の新月・日食について、詳しく読み解いていきましょう。
2020年12月15日 新月・日食のホロスコープを徹底解説!
2020年12月15日の射手座新月・日食のホロスコープには、次のような特徴があります。
【射手座24度の新月・日食】幸せはすぐそばにあると気づくとき
2020年12月15日の新月・日食が起こる射手座24度(数え度数)のサビアンシンボルは、「家のドアにとまっている青い鳥」。
まさに幸せの青い鳥は「もうそこにいる」ことを物語っているかのようです。
射手座は「より幸せに」と理想を広げる星座ですが、高いところを見上げなくても、
すでに十分に幸せの土台を築いていたと、ふと気がつく新月・日食なのかもしれません。
【新月と水星が0度 】自分なりの「幸せの哲学」を主張
2020年12月15日の新月・日食は、火のサイン・射手座で起こります。
水星も同じ射手座にあり、太陽・月とコンジャンクションしています(0度)。
太陽と水星のコンジャンクションは、「自己認識」や「主張」「哲学的思考」をあらわします。
射手座は理想を追い求めるサイン。
2020年12月15日の新月・日食は、私たち一人ひとりが自分なりの「幸せの哲学」を持って主張しているように見えます。
【柔軟宮のTスクエア】自分と社会をすり合わせる調整時期
2020年12月15日の新月・日食を含んで、柔軟宮のTスクエア(直角二等辺三角形)が形成されています。
これは、物事の着地に向けてアクティブな調整をしようとしていることを表しています。
冬至、グレート・コンジャンクションという大きな時代の節目を迎え、山羊座色の世界が水瓶座の色に染まっていく中、懸命な調整が働いているようです。
Tスクエアの頂点の一つであるドラゴンヘッドは、「未来」といった意味だけでなく、「小さな社会とのつながり」を表すとも言われています。
「自分なりの幸せ」と「社会」とのすり合わせをしているようにも見えます。
自分の思いを実現することも大事だし、この時代に生きる一員として社会の大きな流れに身を任せるのも大事、と言ったところでしょうか。
【火星と冥王星が90度】大きな変化を感じる
2020年12月15日の新月・日食では、火星と冥王星がスクエア(90度)を形成しています。
90度のアスペクトは不安定さや衝突・葛藤をあらわします。
火星と冥王星のスクエアは、時代の変化の波を大きな圧として感じることを物語っています。
新月・日食の前後に、漠然としたプレッシャーを感じる方も少なくないでしょう。
【金星と木星・土星が60度】自分の変化を社会に伝えていく
2020年12月15日の新月・日食では、私たちの喜びである金星が蠍座にあり、自分の本音を深く見つめている状態です。
そこに、木星・土星が60度の角度をとっています(金星と木星・土星のセクスタイル)。
60度のアスペクトは、調和的で和やかな関係をあらわします。
つまり、あなたの本音は社会としっかりつながっているようです。
例えば、「自分の主張が周囲に理解されないのでは?」と感じたとしても、それはあなたの思い込みかもしれません。
あなたが自分なりの「幸せの哲学」を思い切って主張することは、同じ思いを持った周囲の誰かにとって勇気づけになる場合があるのです。
「新しい時代に向けて準備をしましょう!」と私たち占星術師もあれこれ主張をしますが、実のところ「時代の変化」は「私たちの変化」。
準備が必要というよりは、自分の変化に気づくだけでいいのかもしれません。
まずは、あなたの中に起こった変化や成長をしっかり言語化してみましょう。
自分自身の変化を確認し、周囲に伝えていく作業は、グレート・コンジャンクションへの架け橋として役立つのではないでしょうか。
【水星と火星が120度】目の前の小さな幸せを再確認する
2020年12月15日の新月・日食には、水星と火星が120度(トライン)の角度をとっています。
120度のアスペクトは、天体同士がお互いに助け合う関係。
水星と火星のトラインは、「言語化」「情報」があなたの行動を助けてくれることを物語っています。
「情報」といえば新しいものを収集するイメージがありますが、すでに持っているものを確認し、整理するのも大切な作業。
大きな変化への予兆を前にジタバタせず、手の中にある幸せを今一度確認する。そんなタイミングになりそうな、2020年12月15日の新月・日食です。
次の「食」がめぐってくる2021年5月の満月・月食には、今回確認した幸せの芽が大きく育ったことを実感するでしょう。
【あなたの青い鳥はどこにいる?】12星座別:新月・日食のメッセージ
2020年12月15日の新月・日食は、自分なりの「幸せの哲学」、自分の変化や足元の幸せを確認することが大切な日とわかりました。
今回は特別に、12月15日の新月が教えてくれる12星座へのメッセージをまとめてみます。
牡羊座:あなたの中には常に色あせない希望があります。それが青い鳥。
牡牛座:あなたにはかけがえのない人がいます。その人の存在が青い鳥。
双子座:目の前にいる人が青い鳥です。あなたにとっての青い鳥を教えてくれます。
蟹 座:いま取り組んでいることが青い鳥。
獅子座:あなたが夢中になっていることが青い鳥。
乙女座:リラックスできる空間と居場所があなたの青い鳥。
天秤座:あなたの話を聞いてくれる人、あなたにいつも情報をくれる人が青い鳥。
蠍 座:すでにあなたは「お金を生み出す手」を持っているはずです。それが青い鳥。
射手座:あなたがこの世に生まれた事実……それが青い鳥。
山羊座:あなたという存在をこの世に生み出してくれたご先祖様の存在が青い鳥。
水瓶座:あなたと同じ理想を持った仲間こそ青い鳥。
魚 座:あなたが築いてきた実績こそ青い鳥。その実績は誰かの青い鳥にもなっています。
ほら、青い鳥はあなたのすぐそばにいますよ。