2020年9月17日、乙女座で新月を迎えます。星読みテラスを監修する西洋占星術師・かげした真由子先生が、今回の新月の解説と過ごし方のポイントをお届けします。
2020年9月17日20:01、乙女座で新月を迎えます。
今回の新月は秋分の日(9/22)が近いこともあり、物事に大きく区切りを感じることになりそうです。
次の満月(10/2・牡羊座)で成果を受け取るために、どのように過ごせばいいのかをお伝えします。
Contents
2020年9月乙女座新月は【静かな心で対応する】ことが大切
乙女座は「秩序」を表す星座です。
2020年9月17日の新月は乙女座の26度(数え度数)で起こりますが、この度数は精神性の高さを物語っています。
乙女座の26度のサビアンシンボルは「香炉を持つ少年」で、心を静かに保つイメージが伝わってきます。
周囲がざわざわしたり、不安を煽るような情報に直面したとしても、大切なのは静かな心で対応していくこと。
そんなメッセージを読み取ることもできます。
今回の新月は、私たちにはそういった精神性の高さがあることを思い出す良い機会かもしれません。
2020年9月17日乙女座新月のホロスコープを徹底解説!
- 地のエレメントが多い
- 秋分の日(9/22)の5日前
- 新月と海王星のオポジション(180度)
- 新月と海王星の関係を土星・冥王星が調停
- MCに重なる土星&寄り添う冥王星
【地のカラーが濃い】経験に基づく知恵や実用性が大切
地のエレメントが多い
2020年9月17日の新月では、月は乙女座です。
また、社会・時代を司る天体のうち、木星・土星・冥王星が山羊座に集まっています。
乙女座と山羊座はいずれも堅実で地道な「地」の星座で、今回の新月は地のエレメントが強めであることが特徴です。
つまり、単なる思いつきやふわふわした地に足のつかない考え方より、経験に基づいた知恵や実用性がカギになるときです。
【今後3ヶ月の節目】年末までの展望を持って種をまこう
秋分の日(9/22)の5日前
秋分の日は、今後3ヶ月(冬至まで)の社会のムードを決定づける節目です。
2020年9月17日の新月は、秋分の日を数日後に控えているので、「次の満月(10/2・牡羊座)までに何を積み重ねていくか」と同時に、
「今年いっぱいどう過ごしていくか?」「2020年をどのように締めくくるか?」という展望を持って種をまくことが求められるでしょう。
【新月と海王星が180度】2つのエネルギーをどう統合させる?
新月と海王星のオポジション(180度)
2020年9月17日の新月は、乙女座で新月を形成する太陽と月に対して、魚座の海王星がほぼ誤差なく180度です。
180度という関係性は、「向かうところは同じだがアプローチが異なるエネルギー同士をどう統合していくか?」を表しています。
つまり、
- 乙女座の新月的な「秩序立てて現実を積み重ねていく」という意志
- 魚座の海王星的な「目に見える現実より、見えないエネルギーの可能性を信じたい」という意志
という二つの意思が引っ張り合っている関係と言えます。
まるで、区画整理された乙女座の柔軟な土地を、海王星のような霧がうやむやにしてしまうようなイメージです。
このような配置が必ずしも水害を表しているわけではありませんが、備えは万全にしておきたいですね。
【土星・冥王星が調停】余計なものは手放して身軽な状態でスタートしよう
新月と海王星の関係を土星・冥王星が調停
前述のように、2020年9月17日の新月は新月(太陽と月)と海王星が引っ張り合う関係性ですが、
この関係を山羊座にある土星や冥王星が和らげています(調停)。
ただし、山羊座の土星と冥王星は「限界が来たものはさっさと手放すのが得策だ」とも伝えています。
あなたがもし、未来の可能性と目の前の現実とのギャップに悩んでいるなら、もしかして手の中に握りしめているものが多すぎるのかもしれません。
乙女座は、「整理整頓」を表す星座でもあります。
新月と海王星の引っ張り合いを解決するには、何が余計なものかをしっかり選別し、身軽な状態でスタートを切ると良いですね。
今回の新月に何らかのスタートを切る人は、自分に必要なものだけを見極めることが条件となります。
このようなメッセージには非常にストイックな印象を受けるかもしれませんが、乙女座は柔軟さがある星座です。
一度手放したものも、形を変えて戻ってくることがあるかもしれません。
「行動力」を表すパワフルな牡羊座の火星も、新月と150度で、創意工夫を求めていますね。
あなたの理想と現実のギャップは、「不要なものを手放す」と同時に生まれるユニークなアイデアによって解決の道をたどるかもしれません。
今回の新月のホロスコープには、金星と天王星のスクエア(90度)もあります。
これは、あなたに少し奇抜なやり方を提示する可能性を示しているのです。
しかし、あなたに「それもありかも」という柔軟さがあれば、良い結果につながりやすくなりますよ。
【MCと土星・冥王星】変容の前触れや長期的な展望
MCに重なる土星&寄り添う冥王星
2020年9月17日の乙女座新月は、MC(天頂)に土星が重なります。
星読みでは、天体がMCの近くにある状態を「カルミネート」と呼びます。
土星のカルミネートが表すのは、「完成を迎える」ということ。
ただ、そこに根本的な変容を表す冥王星も寄り添うので、これまで固く信じられてきたことが変容していく前触れを感じるとも言えます。
もしくは、土星は長期的な展望を表すので、今後の展望がある程度見えてくるとも言えるでしょう。
昨今の情勢を考えると、新型コロナウイルス感染症に関する情報かもしれないですね。
【まとめ】乙女座新月は【不要なものを手放す】ことでひらめきを得る
2020年9月17日乙女座新月のポイントについてお伝えしました。
- いま理想と現実のギャップを感じている人は、原因が「たくさんのものを抱えている」ことに気づきましょう。
- 気づいたら、不要なものは手放し、新しいスタートを切りましょう。
- 良きアイデアは手放しの後にひらめく可能性が大きいです。
10/2の牡羊座新月に向けて、「手放し」というキーワードを意識して過ごしてみてくださいね。