世の中は空前の風の時代ブーム! 新しい時代にワクワクする一方で「ちゃんとついていけるかな……」という不安もありますよね。風の時代と心地よくひとつになる方法とは?
『200年先の星読み STAR INNOVATION』(サンマーク出版)の著者、やなかえつこさん。
専業主婦→星読み講師→作家という飛躍をとげているやなかさんのこれまでの歩みと、風の時代に心地よく暮らす星座別のポイントなどをお話しいただきました!
やなか えつこ
十数年の専業主婦時代から独学・講座受講などを経て、現在は個人事業主として四柱推命・西洋占星術を用い鑑定や講師の活動をおこなう。東洋と西洋の占術をどちらもバランスよく使用する鑑定スタイルが人気。占いを学ぶことで自身の人生が大きく変わった経験から、現在は鑑定師の育成にも力を入れている。
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Contents
星読みのきっかけは夫とのケンカ 何もできない自分から脱出
ーー星読みをはじめたきっかけについて教えてください。
星読みをはじめる前は、10数年間、専業主婦をやっていました。
幸せではあったんですけど、子育てと家事だけの生活で社会との接点がなくて。
「自分には他にも何かできることがあるんじゃないか」と思いはじめて不満が溜まり、家族に優しくできなくなってしまいました。
それである日、夫とケンカになったんです。
「私、何ももっていないし、何もできない」と夫に訴えると、返ってきたのが「10年後も『何もない』って文句を言っているつもりなの?」という言葉でした。
その言葉に目が覚めて、「10年後も文句を言っているなんて嫌すぎる」と思ったんです。
ーーそうだったんですね。
何か仕事をはじめようと決意して、小学校のころに12星座の本を夢中になって読んでいたことを思い出しました。
知り合いに星読みをする占い師さんがいたこともあって、星読みの勉強をはじめました。
ーーどんなふうに星読みを勉強したんですか?
ひたすら家で本を読んで勉強するスタイルでしたね。たとえば星読みの講座を受けに外出するような時間がなかったんです。
子どもが3人いて、いちばん下の子はまだ幼稚園に通っていない時期でしたね。
自分の収入もなかったので、5,000円くらいする専門書を買うときはドキドキしました。
「ちゃんと元がとれるのかな?」って(笑)。
本を買ったあとは、一心不乱に読みました。
何回も読まないと頭に入ってこないから、子どもを抱っこしては本を読んで。
ときどき寝落ちして、前と同じ文章を読んでいるのに気づいたり。
そうやって覚えたことをノートにまとめていきました。
星読みの魅力は自分を知り素質の使い方がわかること
ーー星読みを学んでみてどうでしたか?
私、「自分のことがよくわからない」ようなところが、ずーっとあったんですよね。
でも占星術を学んだことで理由がわかりました。
私のホロスコープは、「自分」を表す1ハウスに「夢幻」「ぼんやり」「霊感」とかを表す海王星がいるんです。
霊感はないですけど、たしかにいつもぼんやりしていて。
「1ハウスに海王星があるから、ぼんやり世界を見ていたんだな」って納得できたんです(笑)。
ーー(笑)。
あと、海王星には「神秘」「見えないもの」「イマジネーション」という意味もあります。
星読みを仕事にしたことで、海王星を「ぼんやりすること」から、人の心という「見えないもの」を見るために使えるようになった気がします。
それと、夫のホロスコープを見たら、MC(社会的頂点を表す場所)に夫の太陽が重なっていて。
「ああ、この人は『社会的な頂点を目指す=仕事をする』ために生まれてきたんだ。
彼が仕事に集中できるように家庭を守るのも、私の役割なんだな」と納得できて、夫婦仲もよくなりました。
星読みは「自分や他人を知ること」もできるし、「自分の素質をどう使っていくか」という落としどころも見つけられるんです。
【風の時代】はやさしさや感情が成功のポイント
ーー2020年末から風の時代がはじまりました。やなかさんは、風の時代を上手に生きるにはどうしたらいいと思いますか?
かげした真由子さんとの対談でもお話しましたが、やはりやさしさや想像力を大切にすることだと思います。
風にはドライでクールなイメージがありますけど、本来、風のエレメントは温かくて湿っているエネルギー。
人の心を潤わせる力もあるんですよ。
そして、風の時代の次には「水の時代」がやってきます。
社会で成功するには、時代を先取りして行動することがポイント。
自分の感情や思いやりという水の力を意識するとよいと思いますね。
ーー風と水のエネルギーをうまく使って、すでに成功している人はいますか?
芸人の西野亮廣さんはうまく先取りされている気がしますね。
「ネットワーク」という風の要素をもつオンラインサロンを運営していますし、
絵本や映画を通して「感動」という水のエネルギーを世界に伝えるほか、メンバー同士の助け合いのシステムをつくって成功していますよね。
ーーなるほど!
私自身も、風と水のエネルギーを使う大切さを実感しました。
今年、『200年先の星読み STAR INNOVATION』という本を書いたのですが、この本は星読みの仲間に助けられて作りました。
水には「境界線があいまい」という特徴があって、私の力をいい意味で仲間にゆだねて、チームで作った本だと私は思っています。
今までは一人でいる方がラクだったんですけど、「自立しながらも仲間にゆだねる」ということがわかった気がします。
ーーみんなの思いがつまった本なんですね。
はい。風の時代の生き方を、さまざまな視点でお伝えする本になっています!
個人的におすすめなのは、キリスト教と日本仏教が普及した流れを、4つのエレメント(火・地・風・水)で説明した部分。
前回の風の時代は鎌倉時代だったのですが、2021年の今と比べてみた部分も面白いと思います。
やなかえつこさんからの【風の時代】星座別アドバイス
ーー風の時代を生きていくためのアドバイスをいただけますか?
はい。星座のエレメント別にお伝えしていきますね。
まず「水」のエレメントをもつ蟹座・蠍座・魚座の人は、先頭切ってやさしさを体現する人たちです。
もっているやさしさを、ぜひ表現してくださいね。
ただし、今まで以上にやさしくなり過ぎる場合があるので、風の時代のポイントである「個」を見失うことなく、自己犠牲にならないことが必要です。
ーー牡牛座・乙女座・山羊座の「地」の星座さんはどうですか?
地のエレメントは、土のように固くて冷たい質をもっています。
ですから、地のタイプの人はとても信念が強い人。
水のエネルギーである「柔軟性」を意識すると、自分の軸はしっかり保ちながらも今までよりも上手に動けるようになると思います。
ーー牡羊座・獅子座・射手座の「火」の星座さんは?
火のタイプは、クールダウンを意識しましょう。
風が吹くと火はあおられて大きくなりますよね。火の勢いが強くなって行動的になる反面、やりすぎになる可能性もあります。
ときどき落ち着くことを意識するといいんじゃないかな。
ーー最後に、双子座・天秤座・水瓶座の「風」の星座さんについて教えてください。
風のタイプは、言葉を発するときや情報発言をするときに、「やさしさ」を心がけること。
風の星座は議論が好きな傾向にあるので、気づかないうちに相手を言い負かしていないか意識するといいですね。
あとは聞き上手になるのも大切かもしれません。人は自分のことを話したいもの。
「相手の話したいことや、やりたいことを尊重する」という水の力を意識してみてください。
この記事を読んでくださる方は、星読みが好きな方が多いのではないかと思いますが、
風の時代は、星読みの情報も自分にフィットするものを選んでほしいですね。
たとえば、Aさんは「星読みのとおりに行動すれば成功しますよ」と発信していて、
一方Bさんは「星読みではこう読めるけど、あなたのやりたいようにやったらいいよ」と発信していたとします。
どちらが心地よいと感じるかは、人によって好みが分かれますよね。
「自分にしっくりくるかどうか」を感じとって、柔軟に選ぶといいんじゃないかなと思います。
また、星読みのセッションや発信を行っている方にとっては、星を完璧に読み解くよりも、水の「やさしさ」をもって星のメッセージを伝えていくといい時代。
次の時代のエッセンスを取り入れて行動していくと、心地よく自分の人生を生きていけるはずです。
水の取り入れ方は、『200年先の星読み STAR INNOVATION』でていねいにお伝えしています。
どなたにとっても役立つ、風の時代の人間関係や恋愛のコツなども紹介しているので、手にとって読んでいただけたらうれしいです。