命式や運勢の流れを読む基礎知識を
きちんと学び身につけられる
この記事では、四柱推命の【晦気(天地徳合)】について解説します。
四柱推命では、生まれた日の【干支(かんし)】によって自分の生まれ持った性質や運気の流れを読み解いていきます。
干支とは【十干(じゅっかん)】と【十二支(じゅうにし)】の組み合わせです。
晦気とは、十干が干合、十二支が支合の関係になる状態をさします。
命式に晦気を持つ人の特徴や晦気の関係になる相手との相性、運気で晦気が巡るときの過ごし方について詳しくお伝えします。
Contents
【晦気(天地徳合)】とはプラスとマイナスの両面を持つ
四柱推命の干支は、【十干(じゅっかん)】と【十二支(じゅうにし)】の組み合わせで成り立ち、十干が干合、十二支が支合の関係になる、2つの干支の組み合わせを晦気といいます。
【干合(かんごう)】とは、強い結びつきを持ち、他の五行の性質に変化する十干の組み合わせのことで「甲己・乙庚・丙辛・丁壬・戊癸」の5種類があります。
一方、【支合(しごう)】とは強く結びつくことでそれぞれの五行の性質が掛け合わされ、新しい五行の性質を持つようなったり、同じ五行でもその性質が変化するとされる十二支の組み合わせのことです。
支合する組み合わせは、「子丑・亥寅・卯戌・辰酉・巳申・午未」の6種類です。
詳しく知りたい人は、こちらの記事をチェックしてみてね♪
十干、十二支ともに強い結びつきを持つことで、良い面と悪い面を併せ持つのが晦気です。
干合と支合が重なることでプラスが多くなりすぎないよう、マイナスの意味も含むことでバランスを取ろうとしたのかもしれませんね♪
命式に【晦気】があると、偏りのない真ん中に落ち着く
命式に晦気がある人は、挑戦を重ねた結果、自分にとってちょうど良いバランスを見つけていく人です。
1つのことにのめり込んで大きな成果を手にしたものの、さっと手放して引退してしまったり、失敗の末に自分なりのやり方を見出していくこともあるでしょう。
自分にとって何が幸せかを判断基準にしていくことがおすすめです。
世間の正解に縛られず、自分が1番心地よい状態を追求していくと、大きな満足を得られますよ。
また、清濁あわせ呑む器の大きさの持ち主です。
他人に対しても、一側面だけで判断せず背景をおもんぱかって対応していくため、様々なバックグラウンドを持つ人たちに慕われるでしょう。
目先の損得にとらわれず、長期的な視野でものごとを判断していくことが開運に繋がります。
【晦気】の相性は最高に良い反面、注意点も
晦気の関係になる相手とは、相性がとても良い一方で、1度もめてしまうと大きく仲違いしてしまう可能性もはらんでいます。
晦気では、精神や魂を表す十干が干合によって強く結びつくことで新たな性質がうまれ、一緒にいることでお互いの可能性が広がります。
また、魂の入れ物である肉体を表す十二支が支合の結びつきをもつことで、ライフスタイルや仕事、価値観などといった「現実的な感覚」がとても合いやすいといわれています。
この両方が合わさることで、相性は非常に良いものの、良すぎるがゆえにささいなズレを許容できず大きな喧嘩に発展してしまったり、同族嫌悪を抱いてしまうことも。
出会った当初から相性の良さを感じやすいため、期待と異なった場合の落胆も大きく感じてしまうのが晦気の関係です。
強い結びつきは持つものの、十干・十二支がもつ五行の性質はどちらも異なります。
どんなにフィーリングがあったとしても、お互いが違う存在だということを忘れずにいると、ベストパートナーであり続けられるでしょう。
運気で【晦気】が巡ると、最終的に元に戻る
自分の命式にある干支と、巡ってきた運気の干支をみたときに、十干が干合かつ十二支が支合の関係になる場合が晦気です。
運気で晦気が巡ってくると、良いことも悪いこともどちらも起こる可能性があるでしょう。
運気には、10年周期の大運、1年周期の年運、1ヶ月周期の月運、1日周期の日運などがありますが、期間の長いほうが影響力は強くなります。
大運(10年) > 年運(1年) > 月運(1ヶ月) > 日運(1日)
晦気が大運で巡ってくる10年間は、波瀾万丈な経験を通じて本当に大事にしたいことがわかるタイミング、年運で巡ってくる1年間は、プラスとマイナスの出来事を通じて精神力が鍛えられるタイミングといえます。
予想外の大きな幸運に恵まれる可能性がある一方、予期せぬトラブルに巻き込まれる可能性も。
良いことが起きた際には浮かれすぎないようにする、逆に、たとえ悪いことが起きても対応できるようにするなど、心身のメンテナンスをしておくことがおすすめです。
晦気がいつ巡ってくるのかをあらかじめ知り、運気の波をスムーズに乗りこなしましょう。
【晦気(天地徳合)】となる条件を解説
晦気(天地徳合)とは、次の2つの条件を満たす状態です。
- 十干が干合の関係になっている
- 十二支が支合の関係になっている
それぞれの条件について詳しくみていきましょう。
十干が【干合】の関係
四柱推命は、「木、火、土、金、水」の5要素によってこの世の全てが成り立つという五行説に基づいています。
この5要素を「陽(プラス)」と「陰(マイナス)」の性質を持つものにわけ、天のエネルギーや精神を示すと考えます。
五行 | 陽(プラス) | 陰(マイナス) |
---|---|---|
木 | 甲 | 乙 |
火 | 丙 | 丁 |
土 | 戊 | 己 |
金 | 庚 | 辛 |
水 | 壬 | 癸 |
五行の木、火、土、金、水は組み合わせによって、3種類の関係性があります。
五行では相剋にあたりますが、その中で「甲己・乙庚・丙辛・丁壬・戊癸」の組み合わせは【干合(かんごう)】といい、精神的な結びつきが強く相性の良い関係です。
この組み合わせがあると、2つの十干がそれぞれ変化し、本来の十干とはまったく異なる【五行(ごぎょう)】の性質が表れます。
十二支が支合の関係になっている
【支合(しごう)】とは、十二支の特別な組み合わせで「子丑・亥寅・卯戌・辰酉・巳申・午未」の6種類です。
支合の組み合わせは、強く結びつくことでそれぞれの五行の性質が掛け合わされ、新しい五行の性質を持つようなったり、同じ五行でもその性質が変化するとされています。
十二支同士が無理なく結びつくことで、物事がスムーズに進みやすくなるなどプラスの効果が生まれると考えられています。
あなたの命式に【晦気(天地徳合)】はある?|晦気の調べ方を解説
四柱推命の命式には「年柱」「月柱」「日柱」「時柱」の4つの柱があり、天地徳合では各柱の干支を確認します。
命式に【晦気(天地徳合)】があるとき、どのような影響を与えるかをあたえるかをみていきましょう。
天地徳合となる組み合わせが命式のどこにあるかによって与える影響は変わります。
年柱、月柱、日柱、時柱の4つの柱は「影響を与える範囲」と「人生における年齢域」を示します。
柱 | 影響を与える範囲 | 人生における年齢域 |
年柱 | 親や目上の人との関係 | 0歳から29歳くらい |
月柱 | 仕事 | 30歳から59歳くらい |
日柱 | プライベートや恋愛 | 60歳から80歳くらい |
時柱 | 子どもや目下の人との関係 | 80歳くらいから |
ここでは、特に与える影響が大きいとされる年柱・月柱・日柱で天地徳合となる場合をみていきましょう。
【日柱・年柱】の組み合わせ
日柱と年柱が晦気となる場合、親や目上の人のサポートを受けやりたいことを実現していくでしょう。
自分の本質をあらわす日柱と、親族や年長者との関係をあらわす年柱が強く結びつくため、人生の早い段階で導きを受けやすくなります。
例えば、両親の勧めで始めたことがあなたの才能にぴったり一致していたり、恩師といえる存在にはやくから出会い、将来の道が定まるなどが考えられます。
一方で、敷かれたレールにそって進んでいるだけではと悩むことも。
自分が進んできた道に疑いを覚えると、大きな反発心を抱き、まったく違う道に方向転換する人もいるでしょう。
年長者の勧めに従う道と、自分で切り開く道。
どちらを取っても、あなたが選んだ方が正解です。
迷ったときは「自分はどうしたいか」を考えると自ずと進むべき方向が見えてきますよ。
【日柱・月柱】の組み合わせ
日柱と月柱が晦気となる場合、天職に出会い活躍していくでしょう。
自分の本質をあらわす日柱と、仕事や社会との関係をあらわす月柱が強く結びつくため、社会から求められることがあなたのやりたいことと一致しやすいと考えられます。
例えば、趣味が高じてその道で生計をたてるようになったり、興味を惹かれて始めた仕事でメキメキと頭角をあらわしていけそうです。
ただ、誰かのために自分を犠牲にするようになったら要注意。
求められれば出来てしまう才能の持ち主だからこそ、無理をしてまで期待に応えようとしてしまうことも。
我慢を続けた結果、大爆発を起こしてしまいかねません。
そうならないように、常にあなた自身が楽しめているか、やりがいを感じているかを大事にしていきましょうね。
【年柱・月柱】の組み合わせ
年柱と月柱が晦気となる場合、生まれ持った才能を社会的成功に繋げていくでしょう。
親族や年長者との関係をあらわす年柱と、仕事や社会との関係をあらわす月柱が強く結びつくため、幼少期から馴染みのある事柄で成果を残しやすいと考えられます。
例えば、両親と同じ職業を選んだり、家業を引き継ぐ、または関連する内容を仕事にしていく人もいそうです。
もし同じ道を選んで行き詰まることがあったら、あなたらしさを加えることを意識してみて。
受け継がれてきたことを守るだけではなく、新しい要素を加えて発展させていく才能の持ち主です。
変化を起こすことで周囲から反対を受けたとしても、革新的なアイディアで次の世代に繋げていくことができますよ。
命式や運勢の流れを読む基礎知識を
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四柱推命の【晦気(天地徳合)】とは相性ぴったりがゆえに仲違いの可能性も!?
四柱推命で【晦気(天地徳合)】の相性を持つかどうかは、命式の日干支を見ることでわかります。
自分と相手の命式を用意したら、四柱推命の4つの柱のうち特に影響が大きいとされる「日柱」の干支を確認します。
日柱の十二支を確認したら、自分と相手の「日柱の干支」を合わせてみましょう。
2人の「日干」が干合、「日支」が支合の組み合わせになっていれば晦気の関係です。
支合の組み合わせは「子丑・亥寅・卯戌・辰酉・巳申・午未」の6種類だったね!
日干の相剋の関係をみたときに、自分と相手のどちらが剋す側かによっても関係性は変わります。
それぞれケースごとに読み解いていきましょう。
自分が剋する側で晦気となる相性
自分が剋す側で相手が剋される側だと、同じものに夢中になれる仲間として切磋琢磨していけるでしょう。
例えば、自分だけの趣味だと思っていたことを共有できるため、一緒に好きなものに熱中する喜びを感じられることも。
「次はこんなチャレンジをしよう」という発想も似通っているため、同じペースで成長していける良いライバルになれそうです。
分かち合うことに重きを置きすぎると、感じ方や考えが異なったときに相手を否定してしまうことも。
共通点が多いからこそ、わずかにあるお互いの違いを楽しめるようになると、唯一無二のパートナーとしてかけがえのない味方となるでしょう。
自分が剋される側で晦気となる相性
自分が剋される側で相手が剋す側だと、相手の誘いがあなたの世界を広げ、新しい才能を見つけることに繋がりそうです。
「気にはなっていたけど、ひとりでやってみる勇気はなかった」ということを、相手の手解きによって始められるのでスムーズに習得できそうです。
一方で、いつも良いアドバイスをくれる存在だからこそ「相手の言う通りにしなきゃダメだ」という気持ちを強く持ちすぎてしまうことも。
相手の提案を断ることで、幻滅されるのではと不安を感じることもあるでしょう。
いくら気が合う存在だったとしても、あなたの全てを理解しているわけではありません。
あなたのことを1番わかっているのは、他でもないあなた自身だということを忘れないで。
自分の意志をきちんと伝えることを意識すると、良い関係を維持できますよ。
後天運とは?|巡る運気と【晦気(天地徳合)】となる場合を解説
四柱推命では、運気の流れを知ることができます。
巡ってくる運気は、自分が命式にもつ干支と暦の干支をもとに読み解きます。
晦気の考え方と同様に、どちらかに極端に触れることがない状態である「中庸」を大事にしているため、運気にも波が存在するんですよ♪
運気を知ることで、スムーズに乗りこなせるようになっちゃおう♪
運気を知ることで活用していきましょう♪
命式や運勢の流れを読む基礎知識を
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それでは晦気の運気が巡ってくると、どのような時期になるかみていきましょう。
大運と【晦気】となる場合
大運で晦気が巡ってくる10年間は、波瀾万丈な経験を通じて本当に大事にしたいことがわかるタイミングになります。
どんな出来事があったとしても、自分と向き合い学びに繋げていく姿勢を持ちましょう。
恋愛では、長年の片思いが実ったものの、お付き合いを通して憧れと現実のギャップでお別れをし、等身大の自分でいられる本当の理想のタイプに気づく…なんてこともありそうです。
結婚生活では、パートナーが急に退職したことで自分が大黒柱として働くようになった結果、新しい自分の才能を見出し活躍するなど、家庭での立ち位置が変わる人もいるでしょう。
仕事では、不本意な異動の結果、新しく担当になった業務で大きな成果を残し評価を受けるなど、活躍のステージを広げていく可能性も。
起きたことに対して必要以上に振り回されないようにするのが、この時期をうまく乗り切るコツです。
心に余裕がある状態でいられるよう、日頃からリフレッシュする手段を用意しておきましょう。
年運と【晦気】となる場合
年運で晦気が巡ってくる1年間は、プラスとマイナスの出来事を通じて精神力が鍛えられるタイミングになります。
大きな幸運に恵まれれば恵まれるほど、揺り戻しも大きくなる時期です。
反対にマイナスの出来事を経験した場合は、その度合いに応じたプラスも起こりえます。
恋愛では、大好きなパートナーとの楽しい日々から一転、失恋してショックを受ける人もいるでしょう。
相手を恨むのではなく自分を省みることで、今後の素敵な出会いに繋がりますよ。
結婚生活では、みんなが羨むような相手と結婚をしたものの、生活を共にするうちに心変わり…なんてことも。
そんなときは必要以上に相手や自分を責めたり暗い気持ちに引きずられすぎず、お互いの求めるものを整理し対話を重ねましょう。
仕事では、大抜擢を受けたものの、思うように成果を出せず悩むという可能性もありそうです。
今までの自分のやり方をいったん脇において、周囲のアドバイスに耳を傾けると突破口が見つかりますよ。
良いことがあったときこそ謙虚さを忘れずにいる、悪いことがあったときは自分が手にしているものに目を向け感謝をすることで、あなたの人間としての魅力に深みがでますよ。
【天中殺】と【晦気】が重なる場合
天中殺とは12年に1度やってくる「予想外の出来事が起こりやすい2年間」のことです。
天中殺の時期に生き方を見直すことで、人生をステージアップさせるチャンスとして活かすこともできます。
天中殺には、年、月、日で巡ってくるものなどがありますが、ここでは「年の天中殺と晦気が重なった場合」についてお伝えします。
天中殺と晦気が同時に巡ってくる場合、良いことも悪いことも想定の範囲を超えた出来事になりそうです。
事前に予測して備えておくことが難しいからこそ、どんな出来事が起きたとしても対応できるように、身体のメンテナンスをしておきましょう。
日頃から無茶な行動をせず、余力を残しておくこともおすすめです。
また、無理に抗おうとせず冷静に受け止め、長期的な視野で捉えるとスムーズに対処できますよ。
【まとめ】良し悪し両面ある晦気を活かして人間力を磨こう
四柱推命の【晦気(天地徳合)】とは、十干が干合かつ十二支が支合となる組み合わせのことでした。
プラスの組み合わせが2つ重なることで、バランスを取るためにマイナスの作用も起こる可能性をはらんだ晦気。
命式で持つ場合、相性として生じる場合、運気で巡ってくる場合にわけて解説しました。
晦気は波乱の年として恐れられることもありますが、60年に1度必ず年運で巡ってくる運気でもあります。
良い面をうまく活かしつつ、悪い面に対処できるようにすることで、あなたの人間力をあげるタイミングにしていきましょう。
動画とワークで四柱推命を実践的に学べるよ。
命式や運勢の流れを読む基礎知識を
きちんと学び身につけられる