命式や運勢の流れを読む基礎知識を
きちんと学び身につけられる
この記事では、四柱推命の【納音(なっちん)】の意味について解説します。
四柱推命では、生まれた日の【干支(かんし)】によって自分の生まれ持った性質や運気の流れを読み解いていきます。
干支とは【十干(じゅっかん)】と【十二支(じゅうにし)】の組み合わせです。
納音とは、十干が同じで十二支が冲の関係になる状態をさします。
命式に納音を持つ人の特徴や、納音の関係になる相手との相性、運気で納音が巡るときの過ごし方について詳しくお伝えします。
Contents
【納音(なっちん)】とは、リセットして何度でも挑戦できる
四柱推命の干支は、【十干(じゅっかん)】と【十二支(じゅうにし)】の組み合わせです。
【納音(なっちん)】とは、十干が同じで、十二支が冲の関係になる、2つの干支の特別な組み合わせのことです。
ちなみに、冲になる十二支は「子午・丑未・寅申・卯酉・辰戌・巳亥」の組み合わせです。
詳しく知りたい人は、こちらの記事をチェックしてみてね♪
十干は精神や魂、十二支はその魂の入れ物である肉体を表すとされています。
つまり、「十干は同じ=考えは同じ」ですが「十二支が正反対=正反対の行動をとるエネルギーをあわせもつ」ため、両極端に引っ張られ収拾がつかず、結果的に物事が白紙に戻りやすいともいわれる納音。
また、納音には「音が納まる」という意味があり、同じ十干を持っていることから、一定の枠の中で物事をまとめることができるという考え方もあります。
さらに、真向かいにある十二支の組み合わせは、自分にはないものを持っているからこそ、良い刺激を与え合える関係です。
納音ではそこに同じ十干が組み合わさることで、葛藤や状況の変化があっても、目的に向かって行動を積み重ねていき、予想外の出来事にも新鮮な気持ちで向き合うことができるとも考えられます。
命式に納音があるとまっさらな気持ちで物事に取り組める人になる
納音が命式にある人は、目の前の出来事に、いつでも新鮮な気持ちで向き合える人です。
自分の意思とは関係なく変わらざるを得ない状況がやってくることもありますが、自分の力で乗り越えていく強さと向上心を持っています。
予想外の出来事から学ぶ姿勢を持つことで、柔軟に対応できるような能力や精神力を鍛えていけるでしょう。
その結果、大きな器が育まれ、波のある人生にも楽しみや喜びを見出していけます。
一方で、頭ではわかっていても、思うように行動できずもどかしく感じることも。
あるいは、今までの取り組みと正反対のものをやりたくなることもあるかもしれません。
アプローチ方法を変えたとしても、目標に向かってどれくらい近づけるかを指標に判断していくことがおすすめ。
コツコツと努力を積み重ねることで、自らの状況を切り開く力の持ち主です。
物事に終わりがやってきたときは、今の状況を見直すチャンス。
新しい自分を探すような気持ちで、周りの人との関係や自分の気持ちに誠実に向き合ってみましょう。
自分自身もまだ知らない、新たな才能や魅力に巡り合うこともありそうですよ。
納音の相性を持つと同じ志で異なるアプローチを行う好敵手となる
納音になる相手は、あなたに新しい価値観や生き方を教えてくれる人です。
目指すゴールは同じでも、全く違う行動を取るため、最初は戸惑いを覚えることも。
自分にはない価値観を持っていることがお互いにとって魅力だと感じられると、次第に惹かれていくでしょう。
相手の考えが最初は理解できないこともあるかもしれませんが、苦手を補いあえる相性です。
同じ方向を向いて進めば、自分とは違う角度から貴重な意見をくれる、良きアドバイザー的な存在になることも。
正反対の生き方をしているように見えるかもしれませんが、学び合いにはぴったりの相手です。
自分のマイナスな面に向き合う手助けをしてくれる相手として、あなたの成長を促す存在になるでしょう。
お互いの価値観の違いがおもしろいと感じるようになると、意外な共通点を見つけることもありそうです。
納音の2人は、刺激を与えてくれる良き同士になり、お互いの行動力や魅力を引き出し合うことができるでしょう。
運気で納音が巡ると再スタートにぴったりなやり直しの期間に
自分の日干支と、巡ってきた運気の干支をみたときに、十干が同じで、十二支が冲の関係になる場合も納音です。
運気で納音が巡ってくるときは、物事を白紙に戻し、何度でもやり直すことができる期間です。
これまでに積み上げてきたことが一旦ゼロに戻ることもある一方で、まっさらな気持ちで物事を始めていく、チャンスの時期になるでしょう。
これまでに苦労してきた人は、状況が180度変わるような出来事によって、物事が好転していくこともある運気です。
運気には、10年周期の大運、1年周期の年運、1ヶ月周期の月運、1日周期の日運などがありますが、期間の長いほうが影響力は強くなります。
大運(10年) > 年運(1年) > 月運(1ヶ月) > 日運(1日)
大運で納音が巡ってくる10年間は、これまでのやり方を大きく変えていくチャンスです。
謙虚な姿勢で自分を見つめ直す機会にすると、運気の波に上手にのることができるでしょう。
年運で納音が巡ってくる1年間は、これまで続けてきたことに一区切りついて、終わりがやってくるかもしれません。
そんなときには、運気の流れに身を任せてみることも大切です。
目の前のことに集中して取り組めば、新たなスタートを切れるでしょう。
あなたの命式に【納音(なっちん)】はある?|納音の調べ方を解説
四柱推命の命式には「年柱」「月柱」「日柱」「時柱」の4つの柱があり、納音では各柱の干支を確認します。
十干が同じで、十二支が冲の関係になっている柱の組み合わせが命式にあるか探してみましょう。
冲になる十二支の組み合わせは、「子午・丑未・寅申・卯酉・辰戌・巳亥」の6種類です。
命式に【納音(なっちん)】があるとき、どのような影響を与えるかをあたえるかをみていきましょう。
納音の組み合わせが命式のどこにあるかによって与える影響は変わります。
年柱、月柱、日柱、時柱の4つの柱は「影響を与える範囲」と「人生における年齢域」を示します。
柱 | 影響を与える範囲 | 人生における年齢域 |
年柱 | 親や目上の人との関係 | 0歳から29歳くらい |
月柱 | 仕事 | 30歳から59歳くらい |
日柱 | プライベートや恋愛 | 60歳から80歳くらい |
時柱 | 子どもや目下の人との関係 | 80歳くらいから |
ここでは、特に与える影響が大きいとされる年柱・月柱・日柱で納音となる場合をみていきましょう。
【日柱・年柱】の組み合わせ
日柱と年柱が納音になる人は、新鮮な価値観を取り入れながら、自分なりの方法を模索し見つけている人です。
幼い頃から培われてきた価値観が、ガラリと変わるような出来事を経験するかもしれません。
親や目上の人からストップがかかり、止まらざるを得ない状況になることも。
そんなときは、無理に抵抗するよりも「だったらこうしてみよう」と前向きな考え方にシフトチェンジしてみるのがおすすめです。
また、ときには素直に受け入れてみると、振り返ったときに自分の器を広げる経験になっていることに気づくこともあるでしょう。
意見の合わない目上の人や親との関係は、もしかしたら人生の中でアクセルを踏んでいくための燃料になるのかもしれませんよ。
予想外の状況も好奇心豊かに進んでいくと、多くの学びや飛躍のチャンスを掴める人です。
【日柱・月柱】の組み合わせ
日柱と月柱が納音になる人は、周りの人との関係性の中で、成長の機会を得ていく人です。
プライベートの自分と社会から求められる役割の間に矛盾を感じて、立ち止まるような課題が目の前に現れることがあるでしょう。
未知の経験がやってきたときは、怖気づいたり、逃げたくなってしまうこともありますが、命式に納音がある人は強い意志を持っているからこそ、何度でも再出発することができるのです。
自らコントロールできない状況が生まれ、人やモノとの決別を経験をすることも。
別離の痛みはありますが、それはもうあなたには必要ないものだったから別れが訪れたとも考えられます。
手放すことで生まれた余白にもたらされる新しい出会いや人間関係が、あなたの人生に新鮮な空気を取り込んでくれるでしょう。
物事に誠実に向き合い、視点を変えて自ら困難を乗り越えていける人です。
【年柱・月柱】が納音の組み合わせ
年柱と月柱が納音になる人は、逆境になればなるほど高い集中力で成し遂げていくタイプです。
あなたが社会で実現したいことと、親や目上の人から求められる役割にギャップを感じることもあるでしょう。
一方で、目上の人に理解されにくかったり、自分のやり方が他の人とは違うことで苦労してきた経験が糧となり、柔軟な調整力で折り合いをつけられることをあなたの強みにしていけますよ。
ちょっぴり頑固な面もあるかもしれませんが、今までのやり方は変えていく勇気を持ちます。
自分の譲れないこだわりは持ち続けながらも、多様なアプローチで専門的な分野を突き詰めていくこともありそうです。
さまざまな経験を通して、物事の両端を知っているということは、唯一無二の持ち味になっていきます。
人に喜ばれるような能力の活かし方を探求していくと、自分の中に眠っている才能が次第に発揮されていくでしょう。
命式や運勢の流れを読む基礎知識を
きちんと学び身につけられる
【納音(なっちん)】の相手は良きアドバイザー?相性を読み解こう
四柱推命で【納音(なっちん)】の相性を持つかどうかは、命式の日干支を見ることでわかります。
自分と相手の命式を用意したら、四柱推命の4つの柱のうち特に影響が大きいとされる「日柱」の干支を確認します。
日柱の干支を確認したら、自分の「日柱の干支」と相手の「日柱の干支」を合わせてみましょう。
2人の「日干」が同じで「日支」が冲の組み合わせになっていれば納音の関係です。
自分と相手の日干支が納音となる場合
納音の相性を持つと、相手に不思議と魅力を感じる一方で、自分とは真逆な生き方をしているように見えて、仲を深めて相手の良さに気づくには時間が必要かもしれません。
納音の相手とは、まずはお互いの違いを受け入れることが大切です。
違う意見も理解しようと相手の話しに耳を傾けて、視野を広げていきましょう。
お互いを尊重する気持ちを持ちあえると、新しいものの見方や、これまでとは違うやり方を吸収していけますよ。
恋愛では、第一印象はあまりよくない可能性も。
会話を重ねるうちに、精神面でわかりあえる可能性に気づき惹かれていくでしょう。
ちょっとしたすれ違いはあれど、なぜか通じ合える不思議なフィット感を得られる相手になりそうです。
仕事では、最初にゴールイメージの共有を行うことがおすすめ。
お互いに仲間意識を持った上で相手の意見を聞くと、良きアドバイスとして取り入れやすくなり、今まで以上の成果を得られるでしょう。
後天運とは?|巡る運気と【納音(なっちん)】となる場合を解説
四柱推命では、運気の流れを知ることができます。
巡ってくる運気は、自分が命式にもつ干支と暦の干支をもとに読み解きます。
どちらかに極端に触れることがない状態である「中庸」を大事にしているため、運気にも波が存在するんですよ。
運気を知ることで、スムーズに乗りこなせるようになっちゃおう♪
運気を知ることで活用していきましょう♪
命式や運勢の流れを読む基礎知識を
きちんと学び身につけられる
それでは納音の運気が巡ってくると、どのような時期になるかみていきましょう。
後天運と【年柱】が納音となる場合
巡る運気の干支と年柱の干支で納音になると、目上の人や親などあなたの1歩先を生きている人の影響を受けて、物事がリセットされるかもしれません。
今までとは違う生き方や考え方に出会うチャンスのときです。
恋愛では、自分が持っていた理想を取り払ってみると、素敵なパートナーと巡り合えるでしょう。
結婚生活では、目の前のことに感謝しつつ、新しい習慣や環境に飛び込みやすいときです。
いつもは尻込みしてしまうことでも、挑戦する勇気を持てますよ。
仕事では、部署異動や転職など大きな方向転換が起こりそうです。
年配者の意見には、謙虚な姿勢で注意深く耳を傾けることが飛躍する良いきっかけになるでしょう。
大運で納音が巡ってくる場合、これまでのやり方にとらわれ過ぎず、新鮮なものの捉え方を楽しんでみるのがおすすめです。
年運で納音が巡ってくる場合、こまめに「やり残したことはないかな?」と、振り返りの時間を意識して持つようにしましょう。
後天運と【月柱】が納音となる場合
巡る運気の干支と月柱の干支で納音になると、仕事や社会での役割の中で、自分らしさを探していく時期になるでしょう。
自分でも予想していなかったような、新たな分野に足を踏み入れる人もいるかもしれません。
恋愛では、仕事とプライベートのバランスを見直すタイミングになりそうです。
パートナーに率直な気持ちを伝えることで、お互いが納得して相手を尊重しあえる関係を築けますよ。
結婚生活では、思いがけない引っ越しを経験したり、地域での役割を任されるなど、新しい人や土地との縁ができるかもしれません。
それに伴い、パートナーとの関係性に変化がもたらされそうです。
仕事では、今までの経験が一旦リセットされるような出来事がありそうです。
しがらみから解放されるチャンスと捉え、今までやりたくても周囲を気にしてできなかったことに取り組んでみるのがおすすめです。
大運で納音が巡ってくる場合、周りから求められていることは何かを考え、これまでとは違う選択も視野に入れると、新たな才能の発見につながりそうです。
年運で納音が巡ってくる場合、ターニングポイントとなるような出来事が起こりそうです。
一見、マイナスに見える事柄も、長期的視野で捉えるとプラスに転じていけるでしょう。
後天運と【日柱】が納音となる場合
巡る運気の干支と日柱の干支で納音になると、自己認識やパートナーシップで、考え方ががらりと変わるような出来事があるでしょう。
自分の意志とは関係なく、変化するチャンスが向こうからやってきそうです。
恋愛では、相手との関係がリセットされることも。
あなたが本当に望む関係はどんなものなのか、じっくり向き合って考えると、見逃していた大事な思いに気づくかもしれません。
結婚生活では、生活習慣を改めたり、家の片付けをするなど、手放すものがないか考えてみて。
今のあなたにはもう必要ないものとお別れすることで、新しいステージに進めますよ。
仕事では、ずっとやりたかったことにチャレンジしてみましょう。
たとえ周囲の反対を受けたり、今までのキャリアとは違う道だったとしても、後押しを受けて成功するまで何度でも挑戦できます。
大運で納音が巡ってくる場合、今までの自分と決別し、新しい自分に生まれ変わっていくタイミング。
じっくり時間をかけて理想を追求し、今後の人生の目標を見つけていけるでしょう。
年運で納音が巡ってくる場合は、断捨離にぴったりの時期。
新しいことをフットワーク軽く始められるよう、身軽な状態にしておくことがおすすめです。
【まとめ】【納音(なっちん)】を活かして何度でもリスタートしよう
四柱推命の【納音(なっちん)】とは、十干が同じで十二支が冲となる組み合わせのことでした。
物事が白紙になるともされる納音ですが、物事がリセットされることによって、しがらみから解放され新しい自分に生まれ変わることができるとも考えられます。
正反対のエネルギーを持ち合わせることで、違いが良い刺激となり大きく発展していくこともあるでしょう。
一見、分かり合えないと感じるかもしれませんが、志は同じである納音。
納音の相性や、巡る運気と納音の関係となるときの活かし方を知って、自分の道を進んでいくヒントにしてくださいね。
動画とワークで四柱推命を実践的に学べるよ。
命式や運勢の流れを読む基礎知識を
きちんと学び身につけられる