四柱推命｜特殊星(神殺)とは?調べ方や特殊星一覧を紹介

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この記事では四柱推命の【特殊星(神殺)】について詳しく解説します。

特殊星(とくしゅせい)とは、命式の中にある天干や地支の特定の組み合わせからわかる傾向に名前をつけたものです。

神殺(しんさつ)とも呼ばれ、吉作用を持つものと凶作用を持つものがあります。

そもそもなぜ吉凶の作用を持つのか、それぞれの特殊星がもつ特徴を理解することで、プラスに活かしていきましょう。

四柱推命の特殊星(神殺)とは？災いから守ってくれる星

特殊星とは、命式の中にある天干と地支の特定の組み合わせのことです。
その数は多く、200種類以上あるといわれています。

命式から読み解けることはたくさんありますが、生まれ持った性質や強みを読み解くときに重要視されるのは、日干(にっかん)・通変星(つうへんせい)・十二運星(じゅうにうんせい)の3つです。

日柱の【十干(じゅっかん)】である日干からは、あなたの基本的な性格やコアな本質がわかります。
そして、【通変星(つうへんせい)】からはあなたが持っている才能や能力が、【十二運星(じゅうにうんせい)】からはあなたのエネルギーの質や強さを読み解けます。

その上で、補助的に使われるのが特殊星です。

約3000年以上も昔の中国で陰陽五行説を元にして生まれた四柱推命は、その歴史の中で多くの人たちの命式を扱ってきました。
その中で「この組み合わせを持つ人はこういう傾向が強そうだ」というデータが蓄積され、語りつがれてきました。

その組み合わせに名前を付けたものの1つが、特殊星といえるでしょう。

特殊星の影響とは？吉星と凶星がある

特殊星は、命式にあることでプラスの作用をもたらす吉星と、使い方によってマイナスの作用をもたらす可能性がある凶星にわけられます。

命式に吉星があることで、周囲の人からのサポートを受けやすくなったり、富に恵まれやすくなったりします。

一方で、凶星があることで、トラブルにつながるケースも。

ただ、吉星と凶星の本質は同じです。
凶星と名付けられたのは、その人が持つ個性や能力が際立っているからこそ、うまく使いこなせずにマイナスの影響を引き起こしてしまうケースが多かったため。

つまり、上手に使うことができれば、大きな味方となってくれるのです。

あなたが持つ特殊星は？特殊星(神殺)の調べ方

あなたの四柱推命の命式に【特殊星(神殺)】があるかどうかを確認してみましょう。

　
特殊星の出し方は全部で3種類あります。

それぞれの出し方について詳しく解説していきます。

日干を基準にして、地支との関係で算出する

日干とは、日柱の天干のことです。
それに対し地支とは、各柱にある干支のうち、十二支の部分です。

ここでは、特殊星の1つである【天乙貴人(てんおつきじん)】を例に説明していきます。
天乙貴人は、下記の条件の場合に成立します。

日干	条件	日干	条件
甲	地支が「丑」または「未」	乙	地支が「子」または「申」
丙	地支が「酉」または「亥」	丁	地支が「酉」または「亥」
戊	地支が「丑」または「未」	己	地支が「子」または「申」
庚	地支が「丑」または「未」	辛	地支が「寅」または「午」
壬	地支が「卯」または「巳」	癸	地支が「卯」または「巳」

下記の命式の場合、日干が「甲」かつ月柱の地支が「丑」のため、「天乙貴人が月柱にある」ことがわかります。

月支を基準にして、天干や地支との関係で算出する

月支とは、月柱の地支のことです。
それに対し天干とは、各柱にある干支のうち十干の部分、地支とは、各柱にある干支のうち十二支の部分です。

ここでは、特殊星の1つである【天徳貴人(てんとくきじん)】を例に説明していきます。
天徳貴人は、下記の条件の場合に成立します。

月支	条件	月支	条件
子	地支が「巳」	午	地支が「亥」
丑	天干が「庚」	未	天干が「甲」
寅	天干が「丁」	申	天干が「癸」
卯	地支が「申」	酉	地支が「寅」
辰	天干が「壬」	戌	天干が「丙」
巳	天干が「辛」	亥	天干が「乙」

下記の命式の場合、月支が「丑」かつ年柱の天干が「庚」のため、「天徳貴人が年柱にある」ことがわかります。

年支や日支を基準にして、他の地支との関係で算出する

年支とは年柱の地支のこと、日支とは日柱の地支のことです。
それに対し地支とは、各柱にある干支のうち十二支の部分です。

ここでは、特殊星の1つである【咸池(かんち)/桃花殺(とうかさつ)】を例に説明していきます。

咸池は、年支または日支のどちらかが下記の条件にあてはまる場合に成立します。

年支または 日支	条件	年支または 日支	条件
子	地支が「酉」	午	地支が「卯」
丑	地支が「午」	未	地支が「子」
寅	地支が「卯」	申	地支が「酉」
卯	地支が「子」	酉	地支が「午」
辰	地支が「酉」	戌	地支が「卯」
巳	地支が「午」	亥	地支が「子」

下記の命式の場合、年支が「辰」かつ月柱の地支が「酉」のため、「咸池(かんち)/桃花殺(とうかさつ)が月柱にある」ことがわかります。

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特殊星(神殺)一覧と各星の特徴を解説【30種類の一覧表】

特殊星　一覧
天乙貴人(てんおつきじん)	大極貴人(たいきょくきじん)
文昌貴人(ぶんしょうきじん)	福星貴人(ふくせいきじん)
天厨貴人(てんちゅうきじん)	天官貴人(てんかんきじん)
暗禄(あんろく)	紅艶(こうえん)
金与禄(きんよろく)	魁罡(かいごう)
羊刃(ようじん)	飛刃(ひじん)
妨害殺(ぼうがいさつ)	流霞殺(りゅうかさつ)
十干禄(じっかんろく)	禄馬貴人(ろくばきじん)
天徳貴人(てんとくきじん)	月徳貴人(げっとくきじん)
天徳合(てんとくごう)	月徳合(つきとくごう)
華蓋(かがい)	血刃(けつじん)
亡神(ぼうじん)	駅馬(えきば)
劫殺(ごうさつ)	咸池(かんち)/ 桃花殺(とうかさつ)
隔角(かっかく)	寡宿(かしゅく)
孤辰(こしん)	囚獄(しゅうごく)

【天乙貴人(てんおつきじん)】

【天乙貴人(てんおつきじん)】を持つ人は、どの分野でも活躍が見込まれ、生涯を通じて平和で安定した生活を送るとされています。

貴人の中でもっとも良いと言われているのが天乙貴人で、いっさいの災厄から守ってくれる働きがあります。
さらに、目上の人からの引き立てで運が開け、社会的な成功や良縁に恵まれやすいとされています。

天乙貴人(てんおつきじん)を持つかどうかは、日干を基準にして地支との関係で算出します。
下記のいずれかの組み合わせとなっている場合、天乙貴人(てんおつきじん)を持ちます。

日干	条件	日干	条件
甲	地支が「丑」または「未」	乙	地支が「子」または「申」
丙	地支が「酉」または「亥」	丁	地支が「酉」または「亥」
戊	地支が「丑」または「未」	己	地支が「子」または「申」
庚	地支が「丑」または「未」	辛	地支が「寅」または「午」
壬	地支が「卯」または「巳」	癸	地支が「卯」または「巳」

特殊星の天乙貴人(てんおつきじん)とは？特徴を実例読み解きで解説四柱推命の特殊星で1番の吉星といわれる天乙貴人。成立条件や年柱・月柱・日柱・時柱ごとの意味、天乙貴人を持つ有名人を紹介します。...

【大極貴人(たいきょくきじん)】

【大極貴人(たいきょくきじん)】を持つ人は、周囲の人から支えてもらいやすいとされています。

同僚や友人からのサポートに加え、特に目上の人からの引き立てに恵まれます。
親や親戚から引き継いだものを活かしたり、上司からの評価で昇進につながるなど仕事でのチャンスも掴みやすいでしょう。

金銭的にも恵まれ、晩年になればなるほど運気がアップするといわれています。

大極貴人(たいきょくきじん)を持つかどうかは、日干を基準にして地支との関係で算出します。
年柱以外にある場合は、あまり力を発揮しません。

下記のいずれかの組み合わせとなっている場合、大極貴人(たいきょくきじん)を持ちます。

日干	条件	日干	条件
甲	地支が「子」または「午」	乙	地支が「子」または「午」
丙	地支が「卯」または「酉」	丁	地支が「卯」または「酉」
戊	地支が「丑」または「辰」 または「未」または「戌」	己	地支が「丑」または「辰」 または「未」または「戌」
庚	地支が「寅」または「亥」	辛	地支が「寅」または「亥」
壬	地支が「巳」または「申」	癸	地支が「巳」または「申」

特殊星の大極貴人とは？意味や柱ごとの特徴、運気で巡る場合を解説大極貴人は、周囲からのサポートや金運に恵まれる四柱推命の特殊星です。成立条件や年柱・月柱・日柱・時柱ごとの意味、運気で巡る場合を解説。 ...

【文昌貴人(ぶんしょうきじん)】

【文昌貴人(ぶんしょうきじん)】を持つ人は、文学や芸術の才能に秀でているとされています。

特に文章を書く才能に恵まれている人が多く、作家や新聞記者、編集者といった職業にぴったりです。
さらに、文昌貴人を持つ柱に【印綬(いんじゅ)】を持つと、深い知識に根差した表現によって高く評価を受けるでしょう。

文昌貴人(ぶんしょうきじん)を持つかどうかは、日干を基準にして地支との関係で算出します。
下記のいずれかの組み合わせとなっている場合、文昌貴人(ぶんしょうきじん)を持ちます。

日干	条件	日干	条件
甲	地支が「巳」	乙	地支が「午」
丙	地支が「申」	丁	地支が「酉」
戊	地支が「申」	己	地支が「酉」
庚	地支が「亥」	辛	地支が「子」
壬	地支が「寅」	癸	地支が「卯」

特殊星の文昌貴人とは？意味や柱ごとの特徴、運気で巡る場合を解説文昌貴人は、文学や芸術の才能に恵まれる四柱推命の特殊星です。成立条件や年柱・月柱・日柱・時柱ごとの意味、運気で巡る場合を解説します。...

【福星貴人(ふくせいきじん)】

【福星貴人(ふくせいきじん)】を持つ人は、穏やかな人柄で多くの人に愛される福運を持ちます。

誰かがいつも助けてくれるので、金銭的にも物質的にも困ることがありません。

福星貴人が年柱にある場合は先祖からの財産を、月柱にある場合は両親からの遺産を受け継げるでしょう。
日柱にある場合は、周囲の助けを受けながら自分で財産を築いていきます。
時柱にある場合は、子どもや孫に恵まれ長寿で幸せな人生を送るでしょう。

福星貴人(ふくせいきじん)を持つかどうかは、日干を基準にして地支との関係で算出します。
下記のいずれかの組み合わせとなっている場合、福星貴人(ふくせいきじん)を持ちます。

日干	条件	日干	条件
甲	地支が「寅」	乙	地支が「丑」または「亥」
丙	地支が「子」または「戌」	丁	地支が「酉」
戊	地支が「申」	己	地支が「未」
庚	地支が「午」	辛	地支が「巳」
壬	地支が「辰」	癸	地支が「卯」

【天厨貴人(てんちゅうきじん)】

【天厨貴人(てんちゅうきじん)】を持つ人は、衣食住に恵まれます。

生活に苦労することがないので、自分のやりたいことに集中できるでしょう。
その結果、仕事での昇進が早かったり、趣味が高じて社会的な評価につながることも。

また、天厨貴人と同じ柱に【食神(しょくじん)】があると、さらに物資的なサポートを受けやすくなります。
飲食に関連することに取り組むと、大きな成功を得られそうですよ。

天厨貴人と同じ柱に【印綬(いんじゅ)】がある場合も、吉作用が強まるとされています。

天厨貴人(てんちゅうきじん)を持つかどうかは、日干を基準にして地支との関係で算出します。
下記のいずれかの組み合わせとなっている場合、天厨貴人(てんちゅうきじん)を持ちます。

日干	条件	日干	条件
甲	地支が「巳」	乙	地支が「午」
丙	地支が「巳」	丁	地支が「午」
戊	地支が「申」	己	地支が「酉」
庚	地支が「亥」	辛	地支が「子」
壬	地支が「寅」	癸	地支が「卯」

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【天官貴人(てんかんきじん)】

【天官貴人(てんかんきじん)】を持つ人は、組織の中で成功しやすいとされています。

目標に向けて着実に努力を重ねられるので、どんなことでもうまく進められます。
また、その姿が周囲からの信頼を集め、評価されていくでしょう。

積み上げてきた実績が助けとなり、地位を得たり味方が増えるので、さらに大きなことも成し遂げられます。

1人で何かに打ち込むよりも、他の人がいる環境で堅実に取り組める場所を選ぶと星を活かして活躍が見込まれます。

天官貴人(てんかんきじん)を持つかどうかは、日干を基準にして地支との関係で算出します。
下記のいずれかの組み合わせとなっている場合、天官貴人(てんかんきじん)を持ちます。

日干	条件	日干	条件
甲	地支が「未」	乙	地支が「辰」
丙	地支が「巳」	丁	地支が「酉」
戊	地支が「戌」	己	地支が「卯」
庚	地支が「亥」	辛	地支が「申」
壬	地支が「寅」	癸	地支が「午」

【暗禄(あんろく)】

【暗禄(あんろく)】を持つ人は、困ったときに誰かの助けを受けられるとされています。

面倒見がよく、人に尽くすことが好きなタイプなので、何かあれば周囲が率先してサポートしてくれます。
生涯を通じて、経済的に困ったり、苦境に立たされるということはなさそうです。

家族や友人、仕事仲間といった身内だけでなく、思いもよらない相手から助けや引き立てを受けることもあるでしょう。
助けられたときは当たり前と思わず、感謝の気持ちを相手に示すだけでなく、周囲にも還元していくことがおすすめです。

暗禄(あんろく)を持つかどうかは、日干を基準にして地支との関係で算出します。
下記のいずれかの組み合わせとなっている場合、暗禄(あんろく)を持ちます。

日干	条件	日干	条件
甲	地支が「亥」	乙	地支が「戌」
丙	地支が「申」	丁	地支が「未」
戊	地支が「申」	己	地支が「未」
庚	地支が「巳」	辛	地支が「辰」
壬	地支が「寅」	癸	地支が「丑」

【紅艶(こうえん)】

【紅艶(こうえん)】を持つ人は、愛嬌があり人懐っこいタイプが多いとされています。

他人に親切で可愛らしさを持つため、困ったときは誰かが助けてくれるでしょう。

一方で、周囲が放っておかない魅力の持ち主で非常にモテることも多いため、トラブルになってしまうことも。
その場の雰囲気に流されてしまったり、八方美人になりすぎないよう、気を付けましょう。

情熱的で大きな愛をまっすぐ注げるからこそ、対象をしっかり見定めることが大切です。

紅艶(こうえん)を持つかどうかは、日干を基準にして地支との関係で算出します。
下記のいずれかの組み合わせとなっている場合、紅艶(こうえん)を持ちます。

日干	条件	日干	条件
甲	地支が「午」	乙	地支が「申」
丙	地支が「寅」	丁	地支が「未」
戊	地支が「辰」	己	地支が「辰」
庚	地支が「戌」	辛	地支が「酉」
壬	地支が「子」	癸	地支が「申」

【金与禄(きんよろく)】

【金与禄(きんよろく)】を持つ人は、良縁に恵まれパートナーからの幸運を得やすいとされています。

温厚な性格で、その場の雰囲気をパッと明るくするようなタイプです。

思いやりにあふれ周囲から好かれるので、引き立てを受けやすいでしょう。
ご縁にも恵まれ、パートナーと仲良く協力して財を築いていきます。

金与禄(きんよろく)を持つかどうかは、日干を基準にして地支との関係で算出します。
下記のいずれかの組み合わせとなっている場合、金与禄(きんよろく)を持ちます。

日干	条件	日干	条件
甲	地支が「辰」	乙	地支が「巳」
丙	地支が「未」	丁	地支が「申」
戊	地支が「未」	己	地支が「申」
庚	地支が「戌」	辛	地支が「亥」
壬	地支が「丑」	癸	地支が「寅」

【魁罡(かいごう)】

【魁罡(かいごう)】を持つ人は、強烈なカリスマ性と鋭さを持つとされています。

頭脳明晰で決断力があり、大胆な行動を取れるタイプです。
文章がうまく表現力に秀でているので、人を動かす力があります。
綿密に計画をたてることも得意で、思い切りの良さと細部まで気をまわす細やかさの両方を持っているのが強み。

一方で、大きなエネルギーを持つからこそ、持て余してしまうと気性の激しさとして現れることもあります。

魁罡(かいごう)を持つかどうかは、日干を基準にして日支との関係で算出します。
日柱にある場合のみ、その力を発揮します。

下記のいずれかの組み合わせとなっている場合、魁罡(かいごう)を持ちます。

日干	条件
戊	日支が「戌」
庚	日支が「戌」または「辰」
壬	日支が「辰」

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【羊刃(ようじん)】

【羊刃(ようじん)】を持つ人は、非常に強い意思と積極性を持つとされています。

白黒はっきりさせることを好むので、トラブルになってしまうことも。
「自分とは意見が違うな」と思ったら、議論をしにいくよりも離れた方が安心かもしれません。

誰かの意見に従うよりも、自分の考えを貫ける環境を選んだ方が持ち前の意思の強さを発揮できるでしょう。
ポイントは、相手に自分の考えを押し付けないこと。
ときには周囲の意見をアドバイスとして取り入れつつ、自分の進むべき道に専念すると大きな成功を掴めます。

羊刃(ようじん)を持つかどうかは、日干を基準にして地支との関係で算出します。
下記のいずれかの組み合わせとなっている場合、羊刃(ようじん)を持ちます。

日干	条件	日干	条件
甲	地支が「卯」	乙	地支が「辰」
丙	地支が「午」	丁	地支が「未」
戊	地支が「午」	己	地支が「未」
庚	地支が「酉」	辛	地支が「戌」
壬	地支が「子」	癸	地支が「丑」

特殊星の羊刃とは？意味や柱ごとの特徴、運気で巡る場合を解説四柱推命の特殊星で芸術や文化、芸能の才がある華蓋。成立条件や年柱・月柱・日柱・時柱ごとの意味、華蓋を持つ有名人を紹介します。...

【飛刃(ひじん)】

【飛刃(ひじん)】を持つ人は、精神的な強さを持つとされています。

プラスに出ると、勝負強さや積極性につながり、成功を引き寄せるでしょう。
特に、命式の中に【偏官(へんかん)】があると、吉作用が強まります。

一方で、マイナスに出ると気の短さや、見通しの甘さにつながります。
無謀な勝負に挑んでトラブルを引き起こす、ギャンブルにはまってしまうなどがないように注意しましょう。

飛刃(ひじん)を持つかどうかは、日干を基準にして地支との関係で算出します。
下記のいずれかの組み合わせとなっている場合、飛刃(ひじん)を持ちます。

日干	条件	日干	条件
甲	地支が「酉」	乙	地支が「戌」
丙	地支が「子」	丁	地支が「丑」
戊	地支が「子」	己	地支が「丑」
庚	地支が「卯」	辛	地支が「辰」
壬	地支が「午」	癸	地支が「未」

【妨害殺(ぼうがいさつ)】

【妨害殺(ぼうがいさつ)】を持つ人は、物事がスムーズに進みづらいとされています。

自分の世界を大事にしているがゆえに、自分を取り囲む外の世界にあまり興味が向かないタイプが多いため、行き違いが発生しやすいでしょう。

特に、価値観やバックグラウンドが異なる人と関わるときには注意が必要です。
お互いの前提が異なるため、「きっとこうだろう」と思って行動すると、相手の考えや思惑と異なってしまいトラブルになってしまう可能性があります。

思い込みで行動せず、状況をよく観察したり、相手の話を聞くことを心がけましょう。

妨害殺(ぼうがいさつ)を持つかどうかは、日干を基準にして地支との関係で算出します。
下記のいずれかの組み合わせとなっている場合、妨害殺(ぼうがいさつ)を持ちます。

日干	条件	日干	条件
乙	地支が「卯」または「酉」	辛	地支が「酉」
戌	地支が「子」または「午」	己	地支が「卯」または「酉」
壬	地支が「子」または「午」	癸	地支が「巳」

【流霞殺(りゅうかさつ)】

【流霞殺(りゅうかさつ)】を持つ人は、物腰が柔らかで人付き合いが得意とされています。

社交的でコミュニケーションをとるのが得意なので、周囲に人が集まりやすい反面、少し流されやすい一面も。
特に、お酒が入ると判断力が弱まりがちです。

不要なトラブルを引き起こさないためにも、節度を持った飲酒を心がけましょう。

流霞殺(りゅうかさつ)を持つかどうかは、日干を基準にして地支との関係で算出します。
下記のいずれかの組み合わせとなっている場合、流霞殺(りゅうかさつ)を持ちます。

日干	条件	日干	条件
甲	地支が「酉」	乙	地支が「戌」
丙	地支が「未」	丁	地支が「申」
戊	地支が「巳」	己	地支が「午」
庚	地支が「辰」	辛	地支が「卯」
壬	地支が「亥」	癸	地支が「寅」

【十干禄(じっかんろく)】

【十干禄(じっかんろく)】を持つ人は、安定した人生を送りやすいとされています。

堅実で地道にコツコツ努力を重ねていけるタイプです。
しっかり実績を積み上げていくので、社会的な地位や名誉を得やすいでしょう。
その結果、衣食住に困ることがないとも言われています。

十干禄(じっかんろく)を持つかどうかは、日干を基準にして地支との関係で算出します。
日干から見たときに、【建禄(けんろく)】にあたる地支となる組み合わせが十干禄です。

下記のいずれかの組み合わせとなっている場合、十干禄(じっかんろく)を持ちます。

日干	条件	日干	条件
甲	地支が「寅」	乙	地支が「卯」
丙	地支が「巳」	丁	地支が「午」
戊	地支が「巳」	己	地支が「午」
庚	地支が「申」	辛	地支が「酉」
壬	地支が「亥」	癸	地支が「子」

命式や運勢の流れを読む基礎知識を
きちんと学び身につけられる

【禄馬貴人(ろくばきじん)】

【禄馬貴人(ろくばきじん)】を持つ人は、一生を通じてたくさんの福に恵まれるとされています。

思いやりを持ち、面倒見が良いタイプのため、周囲からの信頼もあついでしょう。
普段から行いが良いため、悪いことが起きてもみんなが助けてくれます。
被害を最小限にとどめることができそうです。

お金や物に困ることもなく、生涯を送れると言われています。

禄馬貴人(ろくばきじん)を持つかどうかは、日干を基準にして日支との関係で算出します。
下記のいずれかの組み合わせとなっている場合、禄馬貴人(ろくばきじん)を持ちます。

日干	条件	日干	条件
壬	日支が「午」	癸	日支が「巳」

【天徳貴人(てんとくきじん)】

【天徳貴人(てんとくきじん)】を持つ人は、チャンスに恵まれ、災厄を避けられるとされています。

目上の人からの引き立ても受けやすく、ビジネスで成功を収める人も多いでしょう。

天徳貴人の持つ最大の働きは、他の星がもつ凶作用を抑えることです。
命式の中に月徳貴人があると、さらにその力が強まります。

天徳貴人(てんとくきじん)を持つかどうかは、月支を基準にして、天干や地支との関係で算出します。
日柱にある場合が特に良いとされています。
時柱にある場合も効力を発揮しますが、年柱・月柱にある場合はあまり吉作用は期待できません。

下記のいずれかの組み合わせとなっている場合、天徳貴人(てんとくきじん)を持ちます。

月支	条件	月支	条件
子	地支が「巳」	午	地支が「亥」
丑	天干が「庚」	未	天干が「甲」
寅	天干が「丁」	申	天干が「癸」
卯	地支が「申」	酉	地支が「寅」
辰	天干が「壬」	戌	天干が「丙」
巳	天干が「辛」	亥	天干が「乙」

【月徳貴人(げっとくきじん)】

【月徳貴人(げっとくきじん)】を持つ人は、社会的な成功を得ることができるとされています。

困難な状況でも不思議とまわりのサポートを受けられるでしょう。

天徳貴人と同じく、月徳貴人の持つ最大の働きは、他の星がもつ凶作用を抑えることです。
命式の中に天徳貴人があると、さらにその力が強まります。

月徳貴人(げっとくきじん)を持つかどうかは、月支を基準にして、天干との関係で算出します。
天徳貴人と同様に、日柱にある場合が特に良いとされています。
時柱にある場合も効力を発揮しますが、年柱・月柱にある場合はあまり吉作用は期待できません。

下記のいずれかの組み合わせとなっている場合、月徳貴人(げっとくきじん)を持ちます。

月支	条件	月支	条件
子	天干が「壬」	午	天干が「丙」
丑	天干が「庚」	未	天干が「甲」
寅	天干が「丙」	申	天干が「壬」
卯	天干が「甲」	酉	天干が「庚」
辰	天干が「壬」	戌	天干が「丙」
巳	天干が「庚」	亥	天干が「甲」

【天徳合(てんとくごう)】

【天徳合(てんとくごう)】を持つ人は、物質面でのサポートを受けやすいとされています。

たとえ経済的に困ったとしても、誰か助けてくれる人が現れるので、一時的な出来事として終わりそうです。

天徳合には、他の星がもつ凶作用を抑える働きがあります。
命式の中に月徳合があると、さらにその力が強まります。

天徳合(てんとくごう)を持つかどうかは、月支を基準にして、天干や地支との関係で算出します。
日柱にある場合が特に良いとされています。
時柱にある場合も効力を発揮しますが、年柱・月柱にある場合はあまり吉作用は期待できません。

下記のいずれかの組み合わせとなっている場合、天徳合(てんとくごう)を持ちます。

月支	条件	月支	条件
子	地支が「申」	午	地支が「寅」
丑	天干が「乙」	未	天干が「己」
寅	天干が「壬」	申	天干が「戊」
卯	地支が「巳」	酉	地支が「亥」
辰	天干が「丁」	戌	天干が「辛」
巳	天干が「丙」	亥	天干が「庚」

【月徳合(つきとくごう)】

【月徳合(つきとくごう)】を持つ人は、精神面でのサポートを受けやすいとされています。

相談できる友人や仲間、パートナーに恵まれるでしょう。

天徳合と同様に、月徳合にも他の星がもつ凶作用を抑える働きがあります。
命式の中に天徳合があると、さらにその力が強まります。

月徳合(つきとくごう)を持つかどうかは、月支を基準にして、天干との関係で算出します。

日柱にある場合が特に良いとされています。
時柱にある場合も効力を発揮しますが、年柱・月柱にある場合はあまり吉作用は期待できません。

下記のいずれかの組み合わせとなっている場合、月徳合(つきとくごう)を持ちます。

月支	条件	月支	条件
子	天干が「丁」	午	天干が「辛」
丑	天干が「乙」	未	天干が「己」
寅	天干が「辛」	申	天干が「丁」
卯	天干が「己」	酉	天干が「乙」
辰	天干が「丁」	戌	天干が「辛」
巳	天干が「乙」	亥	天干が「己」

命式や運勢の流れを読む基礎知識を
きちんと学び身につけられる

【華蓋(かがい)】

【華蓋(かがい)】を持つ人は、芸術や文化、芸能で道を極め成功するとされています。

精神的なものへの関心が深く、1つのことにじっくり向き合い突き詰めていくタイプです。
命式の中に【印綬(いんじゅ)】を持つと、研究者や医者などに向くと言われています。

同じ柱に【墓(ぼ)】があると、宗教への興味が増し、僧侶となるケースも。
高い集中力を持ってのめり込むがゆえに、孤独になりやすいとも言われます。

華蓋(かがい)を持つかどうかは、月支を基準にして、地支との関係で算出します。
下記のいずれかの組み合わせとなっている場合、華蓋(かがい)を持ちます。

月支	条件	月支	条件
子	地支が「辰」	午	地支が「戌」
丑	地支が「丑」	未	地支が「未」
寅	地支が「戌」	申	地支が「辰」
卯	地支が「未」	酉	地支が「丑」
辰	地支が「辰」	戌	地支が「戌」
巳	地支が「丑」	亥	地支が「未」

特殊星の華蓋とは？特徴を実例読み解きで解説四柱推命の特殊星で芸術や文化、芸能の才がある華蓋。成立条件や年柱・月柱・日柱・時柱ごとの意味、華蓋を持つ有名人を紹介します。...

【血刃(けつじん)】

【血刃(けつじん)】を持つ人は、怪我や病気などに注意が必要とされています。

血刃(けつじん)という名前の通り、血にまつわる災厄が起こりやすいというのがこの星の特徴です。
命式にある場合だけでなく、巡る運気の十二支と自分の年支や日支が血刃(けつじん)の組み合わせとなる場合も、事故や事件に巻き込まれやすいとされます。

血刃(けつじん)を持つかどうかは、年支や日支を基準にして、他の地支との関係で算出します。
下記のいずれかの組み合わせとなっている場合、血刃(けつじん)を持ちます。

年支または 日支	条件	年支または 日支	条件
子	地支が「戌」	午	地支が「辰」
丑	地支が「酉」	未	地支が「卯」
寅	地支が「申」	申	地支が「寅」
卯	地支が「未」	酉	地支が「丑」
辰	地支が「午」	戌	地支が「子」
巳	地支が「巳」	亥	地支が「亥」

【亡神(ぼうじん)】

【亡神(ぼうじん)】を持つ人は、身体の内側に不安定なエネルギーを抱えるとされています。

エネルギーをプラスの状態で外に出せると、指導者としてリーダーシップを発揮できるでしょう。
命式の中に吉星を持つと、吉として働くための後押しをしてくれます。

不安定なまま内部に留まってしまうと、病気や体調不良などにつながりやすいとされています。
暴発という形でエネルギーが外に出てしまうとトラブルを引き起こし、経済的に苦労する可能性も。

使い方次第で、吉にも凶にもなる星です。

亡神(ぼうじん)を持つかどうかは、年支や日支を基準にして、他の地支との関係で算出します。
下記のいずれかの組み合わせとなっている場合、亡神(ぼうじん)を持ちます。

年支または 日支	条件	年支または 日支	条件
子	地支が「亥」	午	地支が「巳」
丑	地支が「申」	未	地支が「寅」
寅	地支が「巳」	申	地支が「亥」
卯	地支が「寅」	酉	地支が「申」
辰	地支が「亥」	戌	地支が「巳」
巳	地支が「申」	亥	地支が「寅」

【駅馬(えきば)】

【駅馬(えきば)】を持つ人は、アクティブで快活なタイプが多いとされています。

駅馬は「人生の旅」を意味する星のため、移動や変化の多い人生を送るでしょう。

命式に天乙貴人(てんおつきじん)や天徳貴人(てんとくきじん)といった吉星があると、天に上る馬のごとく社会的に上り詰めていきます。
早いスピードで出世をするなど、地位や財産を得られるでしょう。

命式の中に駅馬が多くあると、せわしなく動き回る人生になると言われています。
反対に凶星が同じ柱にある場合は、忙しいだけであまり実りが得られないとも。

フットワークの軽さが魅力ですが、動く前に目的を明確にしておくと開運につながります。

駅馬(えきば)を持つかどうかは、年支や日支を基準にして、他の地支との関係で算出します。
下記のいずれかの組み合わせとなっている場合、駅馬(えきば)を持ちます。

年支または 日支	条件	年支または 日支	条件
子	地支が「寅」	午	地支が「申」
丑	地支が「亥」	未	地支が「巳」
寅	地支が「申」	申	地支が「寅」
卯	地支が「巳」	酉	地支が「亥」
辰	地支が「寅」	戌	地支が「申」
巳	地支が「亥」	亥	地支が「巳」

【劫殺(ごうさつ)】

【劫殺(ごうさつ)】を持つ人は、1つの物事を貪欲に追求できるとされています。

「これを達成したい」と強く思うことに対しては、緻密な計画をたて、用意周到に準備を重ねていくタイプです。
行動力もあり、達成するまで決して諦めません。

その思いの強さがマイナスに出てしまうと、執念深さや欲しいもののために手段を選ばない冷酷さにつながってしまいます。

劫殺(ごうさつ)を持つかどうかは、年支や日支を基準にして、他の地支との関係で算出します。
下記のいずれかの組み合わせとなっている場合、劫殺(ごうさつ)を持ちます。

年支または 日支	条件	年支または 日支	条件
子	地支が「巳」	午	地支が「亥」
丑	地支が「寅」	未	地支が「申」
寅	地支が「亥」	申	地支が「巳」
卯	地支が「申」	酉	地支が「寅」
辰	地支が「巳」	戌	地支が「亥」
巳	地支が「寅」	亥	地支が「申」

命式や運勢の流れを読む基礎知識を
きちんと学び身につけられる

【咸池(かんち)/桃花殺(とうかさつ)】

【咸池(かんち)/桃花殺(とうかさつ)】を持つ人は、明るく社交的でカリスマ性を持つとされています。

人を喜ばせることが好きで、相手の好みにあわせた対応が得意なため、男女問わず好意を持たれることが多いでしょう。
同じ柱に吉とされる特殊星があると、粋で風流を好むようになり、芸能界や花柳界での活躍が見込まれます。

一方で、異性を魅了するタイプだからこそ、トラブルになってしまうことも。
同じ柱に【沐浴(もくよく)】があると、気の迷いや自分への甘さが強くなり、異性に対してだらしなくなりがちなどの凶作用として働くこともあります。

咸池(かんち)/桃花殺(とうかさつ)を持つかどうかは、年支や日支を基準にして、他の地支との関係で算出します。
下記のいずれかの組み合わせとなっている場合、咸池(かんち)/桃花殺(とうかさつ)を持ちます。

年支または 日支	条件	年支または 日支	条件
子	地支が「酉」	午	地支が「卯」
丑	地支が「午」	未	地支が「子」
寅	地支が「卯」	申	地支が「酉」
卯	地支が「子」	酉	地支が「午」
辰	地支が「酉」	戌	地支が「卯」
巳	地支が「午」	亥	地支が「子」

特殊星の咸池(かんち)/桃花殺(とうかさつ)とは？特徴を実例読み解きで解説咸池/桃花殺は、明るく魅力的な性質を持つとされる特殊星。成立条件や年柱・月柱・日柱・時柱ごとの意味、星を持つ有名人をご紹介。...

【隔角(かっかく)】

【隔角(かっかく)】を持つ人は、生まれ故郷から離れた土地での暮らしが合うとされています。

ユニークで、オリジナリティのある考えの持ち主です。
そのため、周囲から理解を得られないと思うことも。
特に、親や身近な人たちと異なる考えを持つため、孤独を感じることもあるかもしれません。

無理に同意を得ようとせず、自分と向き合い、じっくりと検討を重ねていくほうがおすすめです。
もともと唯一無二のアイディアが、さらに洗練され磨きあげられるでしょう。

隔角(かっかく)を持つかどうかは、年支や日支を基準にして、他の地支との関係で算出します。
下記のいずれかの組み合わせとなっている場合、隔角(かっかく)を持ちます。

年支または 日支	条件	年支または 日支	条件
子	地支が「卯」	午	地支が「酉」
丑	地支が「卯」	未	地支が「酉」
寅	地支が「午」	申	地支が「子」
卯	地支が「午」	酉	地支が「子」
辰	地支が「午」	戌	地支が「子」
巳	地支が「酉」	亥	地支が「卯」

【寡宿(かしゅく)】

【寡宿(かしゅく)】を持つ人は、孤独になりやすいとされています。

寡宿は「未亡人の星」とも言われ、女性がこの星を持つと、パートナーとの縁が薄くなりがちと言われています。
その分、自立して生活をしていく力を持つとも捉えられるでしょう。

あまり影響力が強くない星であるため、吉星が命式の中にある場合は効力を発揮しないという考え方もあります。
一方で、命式の中に寡宿(かしゅく)が複数個ある場合や、ストイックさを際立たせる【死(し)】が一緒にある場合などは、凶作用が働きやすくなるとされます。

寡宿(かしゅく)を持つかどうかは、年支や日支を基準にして、他の地支との関係で算出します。
下記のいずれかの組み合わせとなっている場合、寡宿(かしゅく)を持ちます。

年支または 日支	条件	年支または 日支	条件
子	地支が「戌」	午	地支が「辰」
丑	地支が「戌」	未	地支が「辰」
寅	地支が「丑」	申	地支が「未」
卯	地支が「丑」	酉	地支が「未」
辰	地支が「丑」	戌	地支が「未」
巳	地支が「辰」	亥	地支が「戌」

【孤辰(こしん)】

【孤辰(こしん)】を持つ人は、親や兄弟との縁が薄くなりやすいとされています。

時柱にある場合は、子どもと縁が薄いとも言われます。
年老いてから子どもと離れて住むこともあるかもしれません。
また、孤辰が華蓋(かがい)と一緒にあると、出家するなど俗世から離れて遠いところへ行くことも考えられます。

寡宿(かしゅく)と同じく、あまり影響力が強くない星であるため、吉星が命式の中にある場合は効力を発揮しないという考え方もあります。
一方で、命式の中に孤辰(こしん)が複数個ある場合や、ストイックさを際立たせる【死(し)】が一緒にある場合などは、凶作用が働きやすくなるとされます。

孤辰(こしん)を持つかどうかは、年支や日支を基準にして、他の地支との関係で算出します。
下記のいずれかの組み合わせとなっている場合、孤辰(こしん)を持ちます。

年支または 日支	条件	年支または 日支	条件
子	地支が「寅」	午	地支が「申」
丑	地支が「寅」	未	地支が「申」
寅	地支が「巳」	申	地支が「亥」
卯	地支が「巳」	酉	地支が「亥」
辰	地支が「巳」	戌	地支が「亥」
巳	地支が「申」	亥	地支が「寅」

【囚獄(しゅうごく)】

【囚獄(しゅうごく)】を持つ人は、制限がある環境下で成功しやすいとされています。

決められた範囲内で正確に進めていくことが得意なので、ルーティンワークに向いているタイプです。
囲いによって外の世界から守られ、自分自身のやりたいことに集中できることから、世間から距離のあるタレントや芸能人といった道を選ぶことも考えられます。

囲いの中にいて様子がわからないがゆえに、周囲から誤解を受けてしまうことも。
冤罪や濡れ衣をかけられてしまうといった凶作用も持つと言われています。

囚獄(しゅうごく)を持つかどうかは、年支や日支を基準にして、他の地支との関係で算出します。

下記のいずれかの組み合わせとなっている場合、囚獄(しゅうごく)を持ちます。

年支または 日支	条件	年支または 日支	条件
子	地支が「午」	午	地支が「子」
丑	地支が「卯」	未	地支が「酉」
寅	地支が「子」	申	地支が「午」
卯	地支が「酉」	酉	地支が「卯」
辰	地支が「午」	戌	地支が「子」
巳	地支が「卯」	亥	地支が「酉」

【まとめ】特殊星はあなたの魅力を教えてくれる

特殊星(とくしゅせい)とは、命式の中にある天干と地支の特定の組み合わせからわかる傾向のことです。

神殺(しんさつ)とも呼ばれ、吉作用を持つものと凶作用を持つものがありますが、上手に使いこなすとどちらもプラスに活かすことができる星でしたね。

200種類以上ある特殊星は、命式を読み解くときの参考として使うことができます。

読み解きの幅を広げ、自分の道を進んでいくヒントとして活用してていきましょう。

命式や運勢の流れを読む基礎知識を
きちんと学び身につけられる