タロットカードには、カードごとに異なるメッセージが込められています。
この記事では大アルカナ【悪魔】のカードを徹底解説♪
カードの意味や、恋愛・仕事などお悩み別の解釈例をご紹介していくので、あなたのリーディングの参考にしてみてくださいね。
Contents
タロット占い【15:悪魔】リーディングで大切な3ポイント
【悪魔】世界観
タロットカードの世界観を知ることで、カードへの理解が深まり、リーディングの幅が広がります。
さっそく【悪魔】の世界観を見ていきましょう♪
ギロリとにらむ悪魔にとらわれた小悪魔の男女。鎖はゆるく、逃げようと思えばすぐ逃げられます。
しかし彼らの表情は穏やかで、まるで悪魔に支配されたこの状況を望んでいるかのようです。小悪魔たちは堕落した状況に甘んじて、ずるずると悪魔に依存しているのでしょう。
感情に支配されて、何かに執着したり、誰かに対して嫉妬や束縛をしたりすることもあるかもしれません。ときには、欲望に従って行動したくなるときもあるでしょう。
でも、ただ本能の赴くままの言動は、気づいたときに取り返しのつかない事態をまねくこともあります。
欲望を満たしたいという強い衝動に駆られても、自制心を持つことが大切です。鎖につながれたままでは、あなた本来の力は発揮できません。
あなたはうまく欲望をコントロールして、悪魔の支配から逃れましょう。
【悪魔】絵柄の意味
タロットカードの絵の中には、さまざまな象徴が描かれています。
一見何気なく描かれているような動物や植物、場所や服の模様など、実はその一つひとつに意味があるのです。
そしてその中には、タロットカードをパッと見た印象とは異なる、意外な意味合いが込められていることも。
象徴を知ると、キーワードから受け取る意味とは違った視点から、カードを読み解くことができるでしょう。
それでは、【悪魔】の絵柄に込められた象徴をご紹介していきます♪
タロットカードの絵柄・象徴 | 意味・解説 |
---|---|
数字の15(XV)の意味 | 数字の15は1と5という数字から構成されています。足した数の6には「調和」という意味がありますが、15は「調和させようとする」、つまり周りに自分の気持ちを押し付けていることを表します。 |
逆五芒星 | 悪魔の象徴である逆五芒星。五芒星は人間に見立てられ、逆五芒星は頭が下にくることから現実逃避を表しています。 |
鎖につながれた小悪魔の男女 | 鎖はゆるく、いつでも逃げられます。しかし彼らは逃げません。欲望や快楽から抜け出せない状態を表しています。 |
小悪魔の尻尾 | 女性の尻尾のブドウは、金品などの物質的な誘惑に弱いことの象徴。男性の尻尾のたいまつの火は、本能の誘惑に負けそうなことの象徴です。 |
真っ黒な背景 | 黒は物事の限界や警告を表す色です。つながれた小悪魔の心が、停滞していることを象徴しています。 |
気になる人はコチラを参考にしてね。
【悪魔】他のカードとの関係性
前後のカードの関係性を知ることで、カードの意味をストーリーのように捉えることができるため、リーディングの際にカードからのメッセージを読み解きやすくなります。
ウェイト版タロットは、私たちの魂の成長物語を表していると言われています。
大アルカナはその物語の章立てにあたるカード。
【愚者】から始まる22枚の大アルカナには、それぞれどんな物語が込められているのでしょうか。
ここではその物語の一部を味わいながら、他のカードとの関係性を見ていきましょう。
【悪魔】の前のカードは14番【節制】。
【節制】のカードで応用力を身につけたあと、
15番【悪魔】は人の本能に対しての理解を示します。本能や欲望は、誰しもが持っているもの。それをうまくコントロールすることが大切だと知るのです。
もし悪魔の誘惑に負けてそこに留まり続けようとしても、
【悪魔】に続くカードは16番【塔】。
【塔】は、強制的な浄化が起こります。今までの固執した考えを捨てる段階へと進んでいきます。
0番【愚者】から始まる大アルカナは、段階を経て21枚のカードを辿りながら最後の21番【世界】のカードへと到達します。
【世界】のカードは最高地点のゴールへ達したことを意味しています。
こうして大アルカナ22枚のひとつのサイクルが終わり、また新たなステージが始まることを表しているのです。
タロット占い【15:悪魔】リーディング上達のコツ
【悪魔】ブレインマップで解釈を広げよう
タロットカードの意味や解釈をなかなか覚えられない!と感じている方は多いかもしれません。そんなときに役に立つのがこのブレインマップです。
ブレインマップは、キーワードや解釈を広げていく「言葉の地図」のようなもの。そのカードの持つイメージをあなた自身の言葉で広げながら、カードが持つイメージを膨らませていくことができます。
例えば悪魔のカードの「快楽主義」というキーワードから、どんなイメージを思い浮かべるでしょうか?
「嫉妬心」「自分本位」というキーワードが浮かんだら、そのキーワードを書き留めていきましょう。このようにキーワードを広げていくことであなたの感覚にしっくりくるカードの意味を探しやすくなります。
ブレインマップに書かれたキーワードはほんの一部。このブレインマップを参考に、カードからあなただけのブレインマップを作ることもできますよ。
カードのイメージをオリジナルで広げて、タロットの世界をもっと楽しみたい方はぜひ使ってみてね♪
リーディングのコツや、占い結果の受け止め方について紹介しているよ♪
タロットカード【15:悪魔】の意味|タロットパレット解釈例
悪魔(THE DEVIL)を象徴するキーワード:欲望
正位置の場合は、欲望や本能にとらわれてしまい、自堕落になってしまうことを表します。
逆位置になると、自らの欲求をうまくコントロールして執着を手放したり依存から抜け出したりできそうです。
一見すると少しドキリとするカードに感じますが、「欲望は自分でコントロールできるもの」と考えてみてくださいね。
あなた自身の現状を知って、捉え方を少し変えるだけで望む未来へと歩んでいくことができますよ。
それでは、それぞれの意味を解説していきましょう♪
大アルカナ【悪魔】正位置の意味・解釈
正位置のキーワード
誘惑・快楽・依存・執着心・束縛・堕落・嫉妬・支配
【悪魔】のカードの正位置は、欲望や本能のままに行動し、自制心を持てずに誘惑にも負けてしまうことを表します。何かに依存してしまい、抜け出せなくなることもあるかもしれません。
一時的な快楽に溺れてしまったり、アンモラルなことに対してのスリルを楽しんだりすると、後悔してしまいそう。
フラストレーションを感じたら、違うことに目を向けたり欲求を満たすための他の方法を考えたりしてみましょう。運動など、健全な形で発散するのも良さそうですよ。
大アルカナ【悪魔】逆位置の意味・解釈
逆位置のキーワード
解放・清算・脱依存・健全・改善・悪縁を断ち切る・悪循環を断ち切る
【悪魔】のカードが逆位置で出ると、今、あなたが依存や執着している現状は望んでいるものではないことに気づきそうです。現状に対してハッと我に返り、本来望んでいない関係や、堕落した生活などを見直せるでしょう。
依存や執着から抜け出すためには、もしかしたら相応の努力が必要になるかもしれません。でも、あなたが脱却したいことがあるのなら、今が断ち切る絶好のチャンスです。
続いて、恋愛・仕事・金運・人間関係のケース別解釈をご紹介していきます。
タロットカード【15:悪魔】恋愛・仕事・悩み別解釈例
大アルカナ【悪魔】恋愛|正位置の解釈
正位置の解釈
相手への執着心/略奪愛/束縛/危険な恋愛/浮気/恋愛依存
【悪魔】のカードの正位置は快楽に身を任せた恋愛を意味します。
片思いの人は、相手に対して執着心を抱いているかもしれません。相手が自分以外と仲良くしているのを見て、嫉妬することもありそうです。
思ったことをそのまま言ったり行動に移したりして後悔する前に、まずは理性的に考えてみることがポイントです。復縁したい人は、相手にだけ都合の良い関係になっていないか考えてみましょう。
あなたが望まない関係にならないために、恋愛感情をうまくコントロールしてくださいね。
両思いの人は、今の2人が共依存の関係になっていないか考えてみましょう。また、危険な恋愛や性的関係も表しています。
両思いであったとしても、誰かを傷つける恋愛になっていないでしょうか。一時的な快楽に溺れて自制心をなくしてしまうことも。
もし、いけない関係だと分かっているのなら、ときには毅然とした態度で相手に接することも必要になってくるでしょう。
大アルカナ【悪魔】恋愛|逆位置の解釈
逆位置の解釈
関係の改善/関係の清算/未練からの解放/くされ縁を断ち切る/吹っ切れる
【悪魔】のカードの逆位置は、関係の改善や清算・未練や執着からの解放を意味します。
片思いの人は、相手を思い続けている状況から脱したくなるかもしれません。
抱いている思いに終止符を打ち、次の恋へと向かいたくなりそうです。また、相手の本性を知って急激に気持ちが冷めてしまうことも。
復縁を望んでいる人は、急に未練を断ち切りたくなりそうです。思いを伝えるにしても相手から離れるにしても、現状からの脱却であなた自身の状況が好転するでしょう。
両思いの人は、相手との関係を改善したくなりそうです。現状から脱却するためにはどうしたら良いかを俯瞰して考えられるとき。
惰性でお付き合いしているなら、関係を清算したくなるかもしれません。性的関係やくされ縁からも脱却できるでしょう。
今まで魅力を感じていた相手への執着からすんなり抜け出せて、すぐに吹っ切ることができそうですよ。
大アルカナ【悪魔】仕事|正位置の解釈
正位置の解釈
今の状況から抜け出せない/仕事を辞められない/反社会的な仕事/不正/ハラスメント
【悪魔】のカードが正位置で出た場合、すぐに仕事が辞められないことを表します。もしかしたら今のあなたは、「今の状況から抜け出したい気持ちはあるけれど中々抜け出せない」と感じているのではないでしょうか。
仕事の内容に対して制限を設けられてもどかしく感じていたり、上司の支配的な態度に悩んだりしているかも。
つい他のところに行きたくなりますが、今は甘い誘惑にのってしまうと後悔してしまいそうです。条件の良さそうな異動や転職の話などがあっても、今はよく考えてみたほうが良いかもしれません。
また、あなた自身も仕事に対して惰性が生まれてしまうときです。一つひとつ意欲的に取り組む姿勢が状況を打開するポイントになるでしょう。
大アルカナ【悪魔】仕事|逆位置の解釈
逆位置の解釈
退職/転職/環境からの脱却/真面目に仕事に取り組む
【悪魔】のカードが逆位置で出た場合、今の環境からの脱却を表します。もし今のあなたが惰性で仕事をしていたら、仕事に対しての考え方や取り組み方が良い方向へと変わりそうです。
もしくは、ハラスメントや労働条件など不当な扱いを受けていることに気づいて、解放されたくなるかもしれません。あなたが望まない環境なら、退職や転職もひとつの手段です。
仕事を続けることを選んでも退職や転職を選んでも、状況は好転していく兆しですよ。あなたは今は真摯に仕事に取り組みましょう。
大アルカナ【悪魔】金運|正位置の解釈
正位置の解釈
ギャンブル/物への執着/浪費/怪しい儲け話/借金/散財
【悪魔】のカードの正位置は、浪費や散財してしまうことを表します。
ギャンブルにはまってしまったり、欲しい物をすべて手に入れるために散財や借金をしたりしてしまうかも。
また、うまい儲け話には注意が必要です。気づかずに誘惑にのってしまうと、知らないうちに、不正や人をだますことに荷担しているかも。
金銭的なことに対しては、いつも以上にシビアになることを心がけましょう。
大アルカナ【悪魔】金運|逆位置の解釈
逆位置の解釈
悪習慣からの脱却/金銭の執着からの解放/健全な金銭感覚
【悪魔】のカードが逆位置で出たら、お金の使い方を見直す絶好のチャンスです。
金銭感覚がマヒしている人は、正常な金銭感覚を取り戻せそうです。依存気味だったものを急に断ち切りたくなるでしょう。
節約志向が強まるので、禁酒や禁煙を始めるなら今が最良のタイミング。
ギャンブルからも抜け出せて、今まで趣味嗜好に流れていたお金を貯蓄や勉強などあなたにとって有益になることに回していけそうです。
大アルカナ【悪魔】人間関係|正位置の解釈
正位置の解釈
くされ縁/悪口や嫉妬に悩む/利用してくる相手/周囲への依存
【悪魔】のカードが正位置で出た場合、嫉妬に悩まされることを表します。また、悪口を言われているのではないかと気にしているときにも展開されます。
あなた自身も、人に対しての束縛や依存が目立つときです。つい悪口を言ってしまうことがあるので、人に対して一定の距離を置くことも大切です。
また、あなたを都合よく利用しようとする人が現れるかもしれません。悩んだときは、その人間関係があなたにとって本当に必要なものか、考えてみることがポイントになりそうです。
大アルカナ【悪魔】人間関係|逆位置の解釈
逆位置の解釈
人間関係の悩みから脱却/依存や執着心からの解放/誘惑を断ち切る
【悪魔】のカードが逆位置で出ると、悪縁・くされ縁や悪友から開放されることを表します。
今のあなたは、依存的な関係をスパッと断ち切れそうです。あなたが距離を置くことによって、人間関係の悩みから解放されるでしょう。
もしくは、支配的な友人にはっきり意見を言うことで関係が改善されるかもしれません。
あなた自身も人に対しての依存や執着心から開放されるので、さっぱりとした人間関係が築けるでしょう。
タロットカード【15:悪魔】アーサー・E・ウェイトの解釈
「ウェイト版タロットカード」を生み出した、アーサー・エドワード・ウェイト氏は、詩人・大英博物館学芸員・文筆家として活躍。著書も多く残している人物です。
ウェイト氏の文章は、宗教や歴史など西洋文化に馴染みがないととても難しく、「わかりにくい」と言われています。そこでタロットパレットではウェイト氏をもっと身近に感じられるよう、読み解いていきます。
ウェイト氏が各カードに込めた意味を翻訳文で確認しながら、タロットの世界を味わっていきましょう。
堕落に導かれた男女は、小悪魔になっちゃったんですね。
ウェイト氏が【悪魔】のカードに込めた意味
15 悪魔
このデザインは、はじめに述べたいくつかの動機の間の調整、平均、または調和を示します。
コウモリのような翼を持ち、祭壇の上に立ったヤギの角を持つメンデス。みぞおちには水星の記号があります。右手を上げて伸ばしていますが、これは5番のカードの法王が授ける祝福とは真逆です。
左手は大きな炎のたいまつを、地面に向かって逆さに持っています。額に描かれているのは、逆さの五芒星です。祭壇の前には輪があり、そこから2本の鎖が男女2人の首に届いています。
これらは5番のカードのものと類似しており、まるで堕落後のアダムとイヴのようです。ここでは、物質的な生活の連鎖と宿命があるのです。
この2人には動物性を表す尾がありますが、顔には人間の知性があります。彼らより身分の高い悪魔は、永遠に彼らの支配者であることはありません。悪魔は、今も自分の中にある悪に支えられています。
彼もまた、奉仕の自由が見えない支配された者なのです。エリファス・レヴィ(※)は、解釈の中で悪魔をマスターとして解釈するふりをした芸術を、
尊敬していると見せかけていつも以上に嘲笑しながら、バフォメットの姿は隠秘学と魔術であると断言しています。
別の解説者は、これは神の世界では運命を意味すると言っていますが、神の世界は下界の獣のようなものとは呼応していません。
このカードが意味するのは、禁断の果実を食べて秘密の園から追放されたときの、秘密の園の外側にいる住人です。
(※)黒山羊の頭をもつバフォメットを描いた隠秘学者。
※ウェイト氏の著書である『The Pictorial Key to the Tarot』英語版原著をタロットパレットで翻訳したものです。
アーサー・エドワード・ウェイト
Arthur Edward Waite
(1857年10月2日 – 1942年5月19日)アメリカ合衆国に生まれ、イギリスで育つ。幼いころに父を亡くし、母の祖国であるイギリスに移住。17歳のとき、妹の死をきっかけとして精神世界の研究に傾倒していく。34歳で西洋魔術結社「黄金の夜明け団」に入団。1909年、ウェイト氏が52歳のときにイギリスのライダー社からタロットを発売する。
【タロットカード】意味・解釈ページ一覧
■大アルカナ
0.愚者 / 1.魔術師 / 2.女教皇 / 3.女帝 / 4.皇帝/ 5.法王 / 6.恋人達 / 7. 戦車 / 8.力 / 9.隠者 /
10.運命の輪 / 11.正義 / 12.吊された男 / 13.死神 / 14.節制 / 15.悪魔 / 16.塔 / 17.星 / 18.月 / 19.太陽 / 20.審判 / 21.世界
■小アルカナ
ワンド
A(1.エース) / 2 / 3 / 4 / 5 / 6 / 7 / 8 / 9 / 10 / ペイジ / ナイト / クイーン / キング
ペンタクル
A(1.エース) / 2 / 3 / 4 / 5 / 6 / 7 / 8 / 9 / 10 / ペイジ / ナイト / クイーン / キング
ソード
A(1.エース) / 2 / 3 / 4 / 5 / 6 / 7 / 8 / 9 / 10 / ペイジ / ナイト / クイーン / キング
カップ
A(1.エース) / 2 / 3 / 4 / 5 / 6 / 7 / 8 / 9 / 10 / ペイジ / ナイト / クイーン / キング