タロットカードには、カードごとに異なるメッセージが込められています。
この記事では大アルカナ【愚者(フール)】のカードを徹底解説♪
カードの意味や、恋愛・仕事などお悩み別の解釈例をご紹介していくので、あなたのリーディングの参考にしてみてくださいね。
Contents
タロット占い【0:愚者(フール)】リーディングで大切な3ポイント
【愚者(フール)】の基本的な意味と世界観
タロットカードの世界観を知ることで、カードへの理解が深まり、リーディングの幅が広がります。
さっそく【愚者(フール)】の世界観を見ていきましょう♪
サンサンと輝く太陽の下、白いバラを手にした若者はまるで自由であることを謳歌しているかのよう。彼の名は「愚者」。足元の白い犬は、彼のすぐそばに危険があることに気づいて注意を促しています。
しかし楽観的な愚者は気にも留めず、無邪気に旅を楽しんでいるように見えます。愚者の行動は、一見すると無謀で無計画に感じるかもしれませんが、縛られていないからこそ、自由な発想やアイデアが浮かぶのです。
純粋で、まだ何者でもないからこそ何にでもなれる存在。
彼のように何の束縛もないとしたら、あなたは何をスタートしますか?今のあなたは、無限の可能性にあふれています。あなたも愚者のように、好奇心を満たす冒険の旅に出かけましょう♪
【愚者(フール)】絵柄の意味
タロットカードの絵の中には、さまざまな象徴が描かれています。
一見何気なく描かれているような動物や植物、場所や服の模様など、実はその一つひとつに意味があるのです。
そしてその中には、タロットカードをパッと見た印象とは異なる、意外な意味合いが込められていることも。
象徴を知ると、キーワードから受け取る意味とは違った視点から、カードを読み解くことができるでしょう。
それでは、【愚者(the fool)】の絵柄に込められた象徴をご紹介していきます♪
絵柄の意味 | 解説 |
---|---|
数字の0の意味 | 数字の「0」は何もない無の状態。ここから始まることを意味しています。 |
水色の氷山 | 水色は精神性を表しています。愚者が高い次元へ行こうとしている様子がうかがえます。 |
白い犬 | 白は汚れない純粋さ、犬は躍動や忠誠の象徴です。白い犬は、愚者の好奇心旺盛で躍動する魂を表しています。 |
白い太陽 | 純粋、高潔、汚れのないことの象徴。宇宙エネルギーからの祝福を受けています。 |
緑色の服 | 新芽や新緑のように、緑は若さを象徴する色。緑色の服を着る愚者がはつらつとした生命力にあふれていることを表しています。 |
気になる人はコチラを参考にしてね。
【愚者(フール)】他のカードとの関係性
前後のカードの関係性を知ることで、カードの意味をストーリーのように捉えることができるため、リーディングの際にカードからのメッセージを読み解きやすくなります。
ウェイト版タロットは、私たちの魂の成長物語を表していると言われています。
大アルカナはその物語の章立てにあたるカード。
【愚者(フール)】から始まる22枚の大アルカナには、それぞれどんな物語が込められているのでしょうか。
ここではその物語の一部を味わいながら、他のカードとの関係性を見ていきましょう。
0番【愚者】は生まれたての赤ちゃんのように無限の可能性にあふれた存在。好奇心に満ち、新たな旅を始めるための一歩を踏み出そうとしているところです。
そんな【愚者】の次のカードは1番【魔術師】。
【愚者】でスタートをきったあと、【魔術師】では具体的にやることを計画し、創造力や独創性を発揮して実行していく段階に進んでいきます。
0番【愚者】から始まる大アルカナは、段階を経て21枚のカードを辿りながら最後の21番【世界】のカードへと到達します。
【世界】のカードは最高地点のゴールへ達したことを意味しています。
こうして大アルカナ22枚のひとつのサイクルが終わり、また新たなステージが始まることを表しているのです。
タロット占い【0:愚者(フール)】リーディング上達のコツ
【愚者(the fool)】ブレインマップで解釈を広げよう
タロットカードの意味や解釈をなかなか覚えられない!と感じている方は多いかもしれません。そんなときに役に立つのがこのブレインマップです。
ブレインマップは、キーワードや解釈を広げていく「言葉の地図」のようなもの。そのカードの持つイメージをあなた自身の言葉で広げながら、カードが持つイメージを膨らませていくことができます。
例えば愚者のカードの「自由気まま」というキーワードから、どんなイメージを思い浮かべるでしょうか?
「自然体」「楽天家」というキーワードが浮かんだら、そのキーワードを書き留めていきましょう。このようにキーワードを広げていくことであなたの感覚にしっくりくるカードの意味を探しやすくなります。
ブレインマップに書かれたキーワードはほんの一部。このブレインマップを参考に、カードからあなただけのブレインマップを作ることもできますよ。
カードのイメージをオリジナルで広げて、タロットの世界をもっと楽しみたい方はぜひ使ってみてね♪
リーディングのコツや、占い結果の受け止め方について紹介しているよ♪
タロットカード【0:愚者(フール)】の意味|タロットパレット解釈例
愚者(THE FOOL)を象徴するキーワード:自由
正位置の場合は、自由さのエネルギーがストレートに現れるので、枠にとらわれることなく自由な発想や行動力を発揮できそうです。
逆位置の場合は、自由さのエネルギーが過剰になったり不足したりして、あなたの本来持っている才能がうまく発揮できないかもしれません。
逆位置が出ても、基本のキーワードは同じなので心配しなくても大丈夫です。あなた自身の現状を知って、とらえ方を少し変えるだけで望む未来へと歩んでいくことができますよ。
それでは、それぞれの意味を解説していきましょう♪
大アルカナ【愚者(the fool)】正位置の意味・解釈
正位置のキーワード
無限の可能性・変化・好奇心・始まり・楽天的・冒険・純粋・無邪気
【愚者(フール)】のカードの正位置は、冒険や新たな物事の始まりを意味します。
結果を恐れずに、自分の足で一歩を踏み出せるチャンスの到来と言えそうです。そこに例え計画性が無かったとしても、純真な気持ちで自由に進んでいけるとき。
今は固定概念にとらわれず、楽観的に自分を信じて枠の外へと一歩を踏み出してみましょう。あなたの中に眠っている新たな才能が開花するかもしれません。あなた自身が持つ「無限の可能性」を信じてみてくださいね。
大アルカナ【愚者(the fool)】逆位置の意味・解釈
逆位置のキーワード
無謀・軽率・無計画・無責任・衝動的・自分勝手・わがまま・無気力
【愚者(フール)】のカードが逆位置で出ると、後先考えずに衝動的に行動を起こしてしまいそうです。
無計画さが仇となり、周りを自分勝手に振り回してしまうかも。周りに迷惑をかけているかもしれないと感じたら、自分がわがままになっていないか一度振り返ってみてくださいね。
逆に、一向にやる気が起こらず、消極的になってしまうこともありそうです。まずはあなたが優先しなければいけないことは何かを考えると、現状を打開できるかもしれませんよ。
続いて、恋愛・仕事・金運・人間関係のケース別解釈をご紹介していきます。
タロットカード【0:愚者(フール)】恋愛・仕事・悩み別解釈例
大アルカナ【愚者(the fool)】恋愛|正位置の解釈
正位置の解釈
楽しい恋愛/友達感覚/束縛しない関係/純粋な恋愛/自然体/無邪気な恋愛観
【愚者】のカードの正位置は楽しい恋愛を意味します。
片思いの人は、あなたが思い切って一歩を踏み出すことで、恋愛に発展するかも。お互いに自然体でのびのびとしていられる存在なので、付き合っても友達の延長のようなさっぱりとした楽しいお付き合いになるでしょう。
両思いの人は、お互いに束縛をせず、自由を尊重できていそうです。結婚などの将来のことについては、今の時点ではあまり考えていないかもしれません。先を見据えた深い恋愛というよりは、恐れを知らない純粋でライトな恋愛という雰囲気です。
ポジティブなエネルギーにあふれたカードなので、先のことを考えるよりも、純粋に今を楽しみましょう。楽しむことで、2人の関係性も将来をふまえたものへと変化していくかもしれませんよ。
大アルカナ【愚者(the fool)】恋愛|逆位置の解釈
逆位置の解釈
いい加減な気持ち/熱しやすく冷めやすい/遊びの恋/衝動的な感情/自己中心的
【愚者】のカードの逆位置は、責任感の伴わない恋愛を意味します。
片思いの人は、今は相手に恋愛感情を抱いていても、すぐに冷めてしまう可能性があります。いわゆる「熱しやすく冷めやすい」状態になってしまうかもしれません。今の衝動的な感情で恋愛を楽しむと、後で困ってしまうこともありそうです。
両思いの人は、相手に対してわがままになっていないか振り返ってみましょう。思い当たることがなくても、気づかないうちに自己中心的になってしまい、相手を振り回しているかも。思いやりの気持ちを大切にしながら、相手に接してみてくださいね。
また、遊びの恋愛という意味もあります。2人の関係性はあなたの望むものなのか、この機会に見直してみるのも良いかもしれません。
大アルカナ【愚者(the fool)】仕事|正位置の解釈
正位置の解釈
自由な環境で才能が開花/フリーランス/ユニークなアイデア/新たな企画
【愚者】のカードが正位置で出た場合、自由に働ける環境であなたの才能が開花することを表します。思い切ってフリーランスになるのも良いでしょう。
また、型にはまらないユニークな発想で、独創性にあふれるアイデアが浮かぶときです。発想を活かした新しい企画などを提案してみるのも良いかもしれません。あなたがまだ経験したことがない分野の仕事にも、積極的に取り組んでみましょう。
今はじっくり考えるよりも、失敗を恐れずに次々と行動に移していくことでチャンスにつながりそうですよ♪
大アルカナ【愚者(the fool)】仕事|逆位置の解釈
逆位置の解釈
無責任さからトラブル発生/やる気不足/楽な方に流される
【愚者】のカードが逆位置で出た場合、あなたの無責任さからトラブルを招いてしまいそうです。一つひとつの仕事に、責任を持って取り組むことを心がけましょう。
また、仕事に対してのやる気が不足してしまうかも。楽な方に流されがちなので、厳しい環境だと会社を辞めたくなってしまうかもしれません。いっときの感情で動いてしまうと、後悔してしまいそうです。
転職などに関しては、今は慎重にじっくり考えて動きましょう。
大アルカナ【愚者(the fool)】金運|正位置の解釈
正位置の解釈
発明やアイデアからの収入/お金を使うときも貯めるときも楽しんで
【愚者】のカードの正位置は、あなたの独創性やアイデアが収入につながることを表します。オリジナリティを大切にして、思いついたことがあれば積極的にチャレンジしてみましょう。
金運をUPするポイントは、あなたが楽しむこと。お金を使うときも貯蓄をするときも、楽しむことであなたの金運がUPしそうですよ。変に執着せずに、サッパリとお金と付き合っていきましょう♪
大アルカナ【愚者(the fool)】金運|逆位置の解釈
逆位置の解釈
無計画な浪費/衝動買い/使途不明金
【愚者】のカードが逆位置で出ると、衝動的にお金を使ってしまいそうなとき。無計画に浪費をしてしまうこともありそうです。後先考えずにお金を使ってしまうと、何に使ったかも分からないままあなたが本当にお金が必要なときに貯金がゼロ、ということも。
お金に関するトラブルを防ぐためには、購入しようとしているものが本当に必要なものか、欲しいものなのかを考えてみると良いでしょう。迷ったら人に相談してみるのがオススメ。お金の使いすぎを抑えられそうです。
大アルカナ【愚者(the fool)】人間関係|正位置の解釈
正位置の解釈
自由で気楽な関係/ライトな付き合い/楽しめる関係
【愚者】のカードが正位置で出た場合、あなたは今の人間関係を楽しめていそうです。束縛されることも、人に振り回されることもなく、自由で気軽な関係を築いていけるでしょう。
もし人間関係で悩んでいるのなら、深く関わるよりも気楽に接することがポイントです。新しい環境にも思い切って飛び込んでみましょう。そこで築いた人間関係から、あなたの可能性をグッと広げられそうですよ。
大アルカナ【愚者(the fool)】人間関係|逆位置の解釈
逆位置の解釈
協調性の不足/ルーズ/無関心/無責任な発言
【愚者】のカードが逆位置で出た場合、今のあなたは協調性に欠けてしまっているかもしれません。人との約束にルーズになっていないか、自分勝手になっていないか少し自分自身を見直してみる必要がありそうです。
楽な方に流されたりいい加減な発言をしたりすると、周りの信頼を失ってしまうことも。自分の言動に責任を持てるように心がけると、信頼を取り戻せるでしょう。もしくは、今は下手に誰かと会うよりも、思い切って1人の時間を楽しむのも良いかもしれませんね。
タロットカード【0:愚者(フール)】アーサー・E・ウェイトの解釈
「ウェイト版タロットカード」を生み出した、アーサー・エドワード・ウェイト氏は、詩人・大英博物館学芸員・文筆家として活躍。著書も多く残している人物です。
ウェイト氏の文章は、宗教や歴史など西洋文化に馴染みがないととても難しく、「わかりにくい」と言われています。そこでタロットパレットではウェイト氏をもっと身近に感じられるよう、読み解いていきます。
ウェイト氏が各カードに込めた意味を翻訳文で確認しながら、タロットの世界を味わっていきましょう。
あれ?でもこの人、崖から落ちるの?怖くないの?
彼は、経験を求める精神なのです。
ウェイト氏が【愚者(the fool)】のカードに込めた意味
0 愚者 フール
豪華な衣装を着た若者が、世界の高みにある断崖絶壁の淵で立ち止まっています。彼は軽やかな足取りで、地球とその枷には彼を拘束する力がほとんどないかのようです。
彼は眼下の展望よりも目の前に広がる青い空を見つめています。静止していますが意欲的に歩き出したいという動きを表している瞬間なのです。彼の犬は、飛び跳ねています。
深さを覗かせる断崖にいても、彼に恐怖心はありません。まるで、彼が高い断崖から飛び降りるようなことがあっても、天使が彼を支えるために待機しているかのようです。彼の表情は、知性と期待に満ちた夢にあふれています。
片手には薔薇、もう片手には高価な杖。彼の右肩に掛けた杖には、不思議な刺繍を施したバッグが下げられています。彼は、朝焼けの澄んだ空気の中を旅している異国の王子なのです。
彼の背後で輝く太陽は、彼がどこから来てどこへ行くのか、数日後に別の道をどうやって戻るのかを知っています。彼は、経験を求める精神なのです。神秘結社にある多くの象徴が、このカードに集約されています。正当な理由のもと、それ以前の混乱は全て覆えされているのです。
グランド・オリエント(*)は著書のManual of Cartomancy(タロット占いマニュアル)の中で、ハイレベルな占術のプロセスの一環として、神秘的な愚者の研究について興味深い提案をしています。しかし、その提案を実行に移すためには、普通の才能以上のものが必要かもしれません。
このカードが、一般的な占いの技術で、どのように扱われるのかを見てみましょう。大アルカナはもともと、チップや見せかけのツールとして使われるような道具ではありませんでした。
この事実を明白に見分けられる人にとっては、大アルカナがもともと特殊な能力を使ったギャンブルの場には存在しなかったという例になるでしょう。
しかし、この絵がどのような状況で生まれたかについては、ほとんど知られていません。従来の説明では、「愚者」は肉体すなわち儚い生命を意味すると言われています。
そして、「愚者」は最も無分別な段階での愚行を描いたものとして、一風変わった皮肉を込めてかつては「錬金術師」という別名もありました。
(*)ウェイト氏のペンネームの1つ。
※ウェイト氏の著書である『The Pictorial Key to the Tarot』英語版原著をタロットパレットで翻訳したものです。
アーサー・エドワード・ウェイト
Arthur Edward Waite
(1857年10月2日 – 1942年5月19日)アメリカ合衆国に生まれ、イギリスで育つ。幼いころに父を亡くし、母の祖国であるイギリスに移住。17歳のとき、妹の死をきっかけとして精神世界の研究に傾倒していく。34歳で西洋魔術結社「黄金の夜明け団」に入団。1909年、ウェイト氏が52歳のときにイギリスのライダー社からタロットを発売する。
【タロットカード】意味・解釈ページ一覧
■大アルカナ
0.愚者 / 1.魔術師 / 2.女教皇 / 3.女帝 / 4.皇帝/ 5.法王 / 6.恋人達 / 7. 戦車 / 8.力 / 9.隠者 /
10.運命の輪 / 11.正義 / 12.吊された男 / 13.死神 / 14.節制 / 15.悪魔 / 16.塔 / 17.星 / 18.月 / 19.太陽 / 20.審判 / 21.世界
■小アルカナ
ワンド
A(1.エース) / 2 / 3 / 4 / 5 / 6 / 7 / 8 / 9 / 10 / ペイジ / ナイト / クイーン / キング
ペンタクル
A(1.エース) / 2 / 3 / 4 / 5 / 6 / 7 / 8 / 9 / 10 / ペイジ / ナイト / クイーン / キング
ソード
A(1.エース) / 2 / 3 / 4 / 5 / 6 / 7 / 8 / 9 / 10 / ペイジ / ナイト / クイーン / キング
カップ
A(1.エース) / 2 / 3 / 4 / 5 / 6 / 7 / 8 / 9 / 10 / ペイジ / ナイト / クイーン / キング