タロットカードには、カードごとに異なるメッセージが込められています。
この記事では大アルカナ【節制】のカードを徹底解説♪
カードの意味や、恋愛・仕事などお悩み別の解釈例をご紹介していくので、あなたのリーディングの参考にしてみてくださいね。
Contents
タロット占い【14:節制】リーディングで大切な3ポイント
【節制】世界観
タロットカードの世界観を知ることで、カードへの理解が深まり、リーディングの幅が広がります。
さっそく【節制】の世界観を見ていきましょう♪
男性とも女性とも受け取れそうな中性的な天使が、カップ(聖杯)からカップへ、バランスよく水を注いでいます。天使は赤い翼を広げて「風」を受け、左足は陸の「地」に、右足は川の「水」の中に置いています。
また、身に纏った白い衣服の胸の部分には、錬金術における「火」の象徴である正三角形が。つまりこのカードでは1枚の中に「火・地・風・水」の四大元素がすべて表現されているのです。
この絵柄は魔術師のカードとよく対比されます。魔術師ではテーブルの上に四大元素を表す道具が置かれ、無から有を生み出す創造力が描かれていましたが、そこから節制に至り、今度は四大元素をうまく操れるほどの応用力や柔軟性を身につけたといえます。
左足の陸地は「現実世界」や「顕在意識」、右足の水は「感情」や「潜在意識」を表します。天使は片足ずつバランスよく足を置いていることから、2つのエネルギーがうまく循環していることがわかります。
また、カップの水も顕在意識と潜在意識、光と影、精神と物質など、異なる2つのものを表します。天使はそれらをサラサラと流して移し替え、うまくコントロールしながら調和させているようです。
高度な作業ですが、その姿はどこにも無理がなく安定していて、自然体。四大元素を操り、異なるものを融合させるほどの創造には、自制心を持って節度を保ちながら、豊かな知恵をうまく応用する柔軟性と、中庸へのさじ加減、それを穏やかに行えることが大切なのでしょう。
今、あなたは自身が持っているものを上手に扱えるとき。道はできています。あるがままのあなたで、ゆっくり進んでいきましょう。
【節制】絵柄の意味
タロットカードの絵の中には、さまざまな象徴が描かれています。
一見何気なく描かれているような動物や植物、場所や服の模様など、実はその一つひとつに意味があるのです。
そしてその中には、タロットカードをパッと見た印象とは異なる、意外な意味合いが込められていることも。
象徴を知ると、キーワードから受け取る意味とは違った視点から、カードを読み解くことができるでしょう。
それでは、【節制】の絵柄に込められた象徴をご紹介していきます♪
タロットカードの絵柄・象徴 | 意味・解説 |
---|---|
数字の14(XIV)の意味 | 数字の「14」は1と4で、1は物事の始まり、4は安定を意味します。足した数の5には、変化や柔軟性を表します。 |
2つのカップ | 「顕在意識」と「潜在意識」のカップで、天使は2つを調合し、調和させています。 |
アイリスの花 | アイリスはギリシャ神話に登場する虹の女神の名前です。虹は天と地を結ぶ架け橋を象徴します。 |
陸と水に置かれた足 | 陸は「現実世界」「顕在意識」、水は「感情」「潜在意識」を表します。両方に片足ずつ足を踏み入れているため、2つのエネルギーがうまく循環していることを表しています。 |
道と光 | 光までの道がしっかり見え、自然の流れに身をゆだねて歩んでいくと、目標を達成できることを表します。 |
気になる人はコチラを参考にしてね。
【節制】他のカードとの関係性
前後のカードの関係性を知ることで、カードの意味をストーリーのように捉えることができるため、リーディングの際にカードからのメッセージを読み解きやすくなります。
ウェイト版タロットは、私たちの魂の成長物語を表していると言われています。
大アルカナはその物語の章立てにあたるカード。
【愚者】から始まる22枚の大アルカナには、それぞれどんな物語が込められているのでしょうか。
ここではその物語の一部を味わいながら、他のカードとの関係性を見ていきましょう。
14番【節制】は「応用」「調和」「中庸」などを象徴し、節度を保ち、柔軟性を持って、平和的な解決を見出そうとするカード。度を越さず、偏らず、中庸を保って安定や成功を目指し、物事のバランスを上手にとりながら、穏やかでゆるやかな変化を促します。
成功や発展のためには、白黒はっきりつけず、ちょうど良いところで折り合いをつけることも大切。あるがままの自然体でゆるやかに進むことで、それが叶うことを伝えています。
そんな【節制】の前のカードは13番【死神】。
死と再生を象徴し、白黒はっきりついて、強制的なリセットがかかることを示します。節制では、死神で一度終わりを迎えた物事に対し、どのような関わり方なら次の段階へ進めるのか、一つの提案をしています。
それが、白黒つけず、中庸を選択するということ。節制では応用力や調整力を使って、物事の調和を図ろうとします。
また、【節制】に続くカードは15番【悪魔】。
【悪魔】は欲望を象徴し、理性や自制心を失って、本能のまま過ごすことへの警鐘を鳴らします。節制で感情がコントロールできず自制心を失えば、悪魔では欲望に心を完全に支配されてしまうのです。
0番【愚者】から始まる大アルカナは、段階を経て21枚のカードを辿りながら最後の21番【世界】のカードへと到達します。
【世界】のカードは最高地点のゴールへ達したことを意味しています。
こうして大アルカナ22枚のひとつのサイクルが終わり、また新たなステージが始まることを表しているのです。
タロット占い【14:節制】リーディング上達のコツ
【節制】ブレインマップで解釈を広げよう
タロットカードの意味や解釈をなかなか覚えられない!と感じている方は多いかもしれません。そんなときに役に立つのがこのブレインマップです。
ブレインマップは、キーワードや解釈を広げていく「言葉の地図」のようなもの。そのカードの持つイメージをあなた自身の言葉で広げながら、カードが持つイメージを膨らませていくことができます。
例えば節制のカードの「調和」というキーワードから、どんなイメージを思い浮かべるでしょうか?
「周囲との連携」「感情の整理」というキーワードが浮かんだら、そのキーワードを書き留めていきましょう。このようにキーワードを広げていくことであなたの感覚にしっくりくるカードの意味を探しやすくなります。
ブレインマップに書かれたキーワードはほんの一部。このブレインマップを参考に、カードからあなただけのブレインマップを作ることもできますよ。
カードのイメージをオリジナルで広げて、タロットの世界をもっと楽しみたい方はぜひ使ってみてね♪
リーディングのコツや、占い結果の受け止め方について紹介しているよ♪
タロットカード【14:節制】の意味|タロットパレット解釈例
節制(TEMPERANCE)を象徴するキーワード:応用
正位置の場合は、これまで得てきた知識や経験を生かして、応用力を発揮しつつ、どんな物事に対しても柔軟に対応できそうです。
感情をコントロールしながら穏やかで平和的な解決方法を探り、白黒はっきりつけずとも、ちょうど良い中間地点をうまく探り当てることができるでしょう。周囲の意見もうまく調整し、調和させられそうですよ。
逆位置の場合は、機転を効かせられる持ち前の柔軟性が、周囲にとっては節度がなく、出過ぎた態度と受け取られたり、適当、事なかれ主義などと思われたりする可能性が。
節制の持つ応用力や調整力のエネルギーが過剰になったり不足したりして、あなたの本来持っている才能がうまく発揮できないかもしれません。
逆位置が出ても、基本のキーワードは同じなので心配しなくても大丈夫です。あなた自身の現状を知って、捉え方を少し変えるだけで望む未来へと歩んでいくことができますよ。
それでは、それぞれの意味を解説していきましょう♪
大アルカナ【節制】正位置の意味・解釈
正位置のキーワード
応用・調和・中庸・臨機応変・柔軟性・バランス感覚・周囲と連携・節度を保つ・客観的な視点・平和的な解決・調整役・仲介役・白黒はっきりつけない・折り合う・無理しない・あるがままの自然体・ゆるやかに進む
【節制】のカードの正位置は、「応用」「調和」「中庸」などを表します。
知識や経験など得てきた知恵をうまく生かせる応用力と、臨機応変に対応できる柔軟性、高度なバランス感覚があるため、周囲ともうまく連携を図れるでしょう。
節度を保ち、客観的な視点から異なる意見も上手に取り入れて、平和的な解決を見出すことができるので、物事の調整役や仲介役として重宝されそう。
白黒はっきりつけずとも、中間となるグレーの部分を受け入れ、中庸をとることで、さまざまな立場や状況にうまく折り合いをつけられます。
そのためには、無理をせず、あるがままの自然体でいることが大切。流れに身をゆだねながら、ゆるやかに進んでいきましょう。
大アルカナ【節制】逆位置の意味・解釈
逆位置のキーワード
出過ぎた態度・頑固で傲慢・折り合いがつかない・焦り・無理に進める・感情的になる・信用を失う・不摂生・健康を損なう・不調和・混乱・悲観的
【節制】のカードが逆位置で出ると、持ち前の応用力や柔軟性が、周囲にはときに出過ぎた態度で、頑固で傲慢と受け取られてしまう可能性が。またはその場に合わせた適当な発言で節度がない、事なかれ主義などと思われてしまうこともありそうです。
今は物事の折り合いがつくポイントをうまく見極められず、焦って無理に押し進めようとしたり、感情的になって信用を失ったりするなど、なかなかうまくいかない暗示。
ストレスによる不摂生で、健康が損なわれることもあるかもしれません。
不調和で混乱した状況を嘆きたくなるかもしれませんが、問題解決のヒントは、感情のコントロールを取り戻すこと、自然の流れを受け入れることにありそうです。
悲観的に考えがちになったときこそ、少し落ち着いて、状況を整理してみましょう。無理をせず、平凡でも中庸をとることで、また良い流れに乗れそうですよ。
続いて、恋愛・仕事・金運・人間関係のケース別解釈をご紹介していきます。
タロットカード【14:節制】恋愛・仕事・悩み別解釈例
大アルカナ【節制】恋愛|正位置の解釈
正位置の解釈
穏やか/相手に合わせたアプローチ/居心地の良さ/節度と思いやり/友情が愛情に変わる/愛が深まる/心が通い合う/無理なく相手に合わせる/順調な付き合い/妥協ポイント/本音のコミュニケーション
【節制】のカードの正位置は、穏やかで順調に進む恋愛を意味します。
片思いの人は、相手の状況に合わせたアプローチが功を奏しそうです。相手はあなたに居心地の良さを感じていて、好意も持っている様子。
でも、もしかしたら今は友達としての好意かもしれません。それでも、節度を持った思いやりある態度で、相手に丁寧に接していくことで、友情がいつしか愛情に変わりそうです。
ゆっくりと自然の流れに身を任せると、穏やかに関係が進展していくでしょう。大切なのは、焦らず、力まず、自然体のあなたを知ってもらうことです。
両思いの人は、愛が深まり、お互いに心が通い合っていると感じられる関係性です。
あなたは相手だけに求めすぎることがなく、相手の立場や状況、気持ちを汲んで、無理なく自分から合わせられるので、お付き合いは順調に進んでいきそうですよ。
相手はそんなあなたと結婚など具体的な将来も考えている様子。もし2人の間に問題や障害が立ちはだかっても、お互いが本音で話し合って納得できる妥協ポイントを見つけたり、
うまく折り合いをつけたりすることで、一緒に乗り越えていけるでしょう。
コミュニケーションを大切にしてくださいね。バランスのとれた良いお付き合いが続いていきそうですよ。
大アルカナ【節制】恋愛|逆位置の解釈
逆位置の解釈
自己本位/気持ちを押し付ける/一方的に不安/感情のコントロールができない/気持ちが伝わらない/マンネリ/気持ちのバランスが崩れる/一方だけ我慢/頑固な態度/感情的なケンカ
【節制】のカードの逆位置は、自己本位な恋愛を意味します。
片思いの人は、ちょっとだけ自己本位になっていて、相手に気持ちを押し付けたり、逆に引っ込み思案になって一方的に不安を募らせたりと、感情のコントロールができなくなっている可能性があります。
相手の立場や状況、気持ちを汲み取る努力をしてみましょう。穏やかで節度を保った態度を心がけ、自然体のあなたの魅力で勝負することが大切です。
今はうまく気持ちが伝わらず、すぐに進展しなくても、焦りは禁物。今の状況から学べることを整理してから、ゆっくりアプローチ方法を考えていきましょう。
両思いの人は、マンネリ状態で、相手に対して思いやりが足りず、自己本位になっている可能性があります。
お互いの気持ちのバランスが崩れ、このままではだんだん愛情が薄れていってしまう可能性も。どちらか一方だけが我慢を強いられているかもしれません。
今は自分の意見に固執して頑固な態度をとったり、感情的になってケンカをしたりしても、2人の問題を解決するための良い策や、妥協点は見つからなそう。
お付き合いを始めた頃の気持ちを思い出してみましょう。相手がいてくれることの幸せ、心地良さ、ありがたさに気がつくことができるかどうか。
すべてをコントロールしようとせず、今のあるがままの幸せに感謝して、流れに身を任せてみることも大切ですよ。
カゲシターん(ノーマル)
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大アルカナ【節制】仕事|正位置の解釈
正位置の解釈
応用力/柔軟性/臨機応変な対応/周囲との調和/連携/適切な対応/良い流れ/状況の安定/平和的な解決策/意見のとりまとめ/客観的な視点で調整/良い化学変化/仲介役・調整役/バランス感覚/妥協点・中間点/信頼・期待/安定した仕事
【節制】のカードが正位置で出た場合、これまで培った知識や経験をもとに、仕事でも応用力や柔軟性が存分に生かせそうです。
状況をよく見て臨機応変に対応し、周囲との調和も大切にしながらうまく連携するので、適切な対応ができそう。任された仕事や案件で、良い流れに乗って状況を安定させ、平和的な解決策を見出せるでしょう。
さまざまな人の意見も上手にとりまとめ、客観的な視点から調整したり、異なるものを組み合わせて良い化学変化を起こせたりするため、仲介役や調整役としても本領を発揮しそうです。
もしトラブルが起こっても、優れたバランス感覚で、妥協点や中間点を見つけることができそうですよ。周囲からの信頼や期待が集まるでしょう。
転職を考えている人も、良縁に恵まれ、安定した仕事が無事に見つかりそうです。
大アルカナ【節制】仕事|逆位置の解釈
逆位置の解釈
自己本位/頑固/傲慢/裏目/折り合いがつかない/自制心がない/感情的になる/無理に流れに逆らう/解決策がない/引っ込み思案/適当に受け流す/信用を失う/焦り
【節制】のカードが逆位置で出た場合、持ち前の応用力や柔軟性が、周囲には自己本位や頑固、傲慢と受け取られる可能性が。
気をもんで先回りして対応したことが裏目に出たり、繰り返しの交渉でも折り合いがつかず契約を断念したり、自制心が持てず感情的になって周囲を振り回してしまったり…。
無理に流れに逆らっても、状況を安定させられず、解決策がない中で苦しい思いをすることもあるかもしれません。
また、引っ込み思案になって意見を言わなかったり、面倒になって適当に受け流したりすると、あとで信用を失ってしまう可能性も。焦らず、まずは状況を受け入れてみましょう。
もともとあなたは感情のコントロールや、周囲との調和が、得意なはず。本来のあなたの力で状況を少しずつ好転させていくことができることを思い出してくださいね。
大アルカナ【節制】金運|正位置の解釈
正位置の解釈
安定した金運/節約上手/堅実な考え方/今あるものでやりくり/出費が抑えられる/臨機応変にお金と付き合う/貯金額が順調に増える
【節制】のカードの正位置は、安定した金運を表します。というのも、今のあなたは、ふところ具合に合わせて上手にやりくりできる、節約上手。
お金に対しても堅実な考え方で、見栄や付き合いのために無理をしてお金を使ったり、いっときの「欲しい!」という気持ちに流されて衝動買いをしたりすることがないからです。
また、新たなものを買いそろえなくても、今手元にあるものを修理したり工夫したりしながら使っていくことで、出費も抑えられそう。感情のコントロールができることで、自然とお金が貯まっていきます。
こうして、収支のバランスを考えながら臨機応変にお金と付き合っていくことで、貯金額も順調に増えていきそうですよ。
大アルカナ【節制】金運|逆位置の解釈
逆位置の解釈
不安定な金運/衝動的に出費/散財/同じようなものを買う/度を越したカードの使い方/依存/無駄遣い/自制が効かない
【節制】のカードの逆位置は、不安定な金運を表します。
というのも、今のあなたは、本当に必要なものかどうかの見極めが甘く、そのときの気分によって、衝動的に出費をしてしまいそう。
せっかく節約してきたお金も、ストレス解消や見栄で散財したり、次々に新しいものが欲しくなって、今持っているものと同じようなものを買ってしまったり、度を越したカードの使い方をしてあとで困窮したり…。
後悔しないためには、感情のコントロールが鍵です。衝動買いや無駄遣いは、金運をさらに悪化させてしまいます。
お金を使うこと以外での解決方法を探りたいとき。節制できずに何かに依存していないか、自制が効かなくなっていないか、物を買う前に、まずは冷静になって、自分の心に向き合ってみましょう。
大アルカナ【節制】人間関係|正位置の解釈
正位置の解釈
自然体/良好な関係/堅実な姿勢/節度を保つ/感情が安定/穏やか/安心感/調和の輪/純粋な気持ちで仲良くなれる友人/仲介役・調整役/高いコミュニケーション能力/状況を適切に収める/良い落としどころ/平和
【節制】のカードが正位置で出た場合、あなたはあるがまま、自然体でふるまうことで、周囲と良好な関係が築けています。
堅実な姿勢で節度を保ち、感情が安定していて穏やかなあなたに、周囲は安心感を抱くでしょう。調和の輪が広がりそうです。
また、あなたに好意を持っている人と縁ができる時期。子どもの頃のように、純粋な気持ちで仲良くなれる友人にも恵まれるかもしれません。
もし周囲で人間関係のトラブルが起こっても、双方の仲介役・調整役をうまく務め、高いコミュニケーション能力で、状況を適切に収めることもできそうです。
ちょうど良い加減の落としどころがよく見えているからですね。新しい環境や状況の中でも、うまく順応して適切に対応できるので、
あなたの周りにはいつも平和な空気が漂っているでしょう。さまざまな人との交流を楽しんでくださいね。
大アルカナ【節制】人間関係|逆位置の解釈
逆位置の解釈
周囲との不調和/折り合いがつかない/自己本位/頑固/偏った見方/配慮を欠いた言動/感情的な態度/我を押し通す/引っ込み思案/周囲に流される/自制が効かない/感情がコントロールできない/妥協しない
【節制】のカードが逆位置で出た場合、周囲の人との不調和や、折り合いがつかないことを表します。
あなたは自己本位になって、頑固で偏ったものの見方を周囲の人に押し付けたり、配慮を欠いた言動で誰かを傷つけてしまうかもしれません。
折り合いがつかないことにイライラして感情的な態度をとっていませんか?協調性が大切な場面で我を押し通そうとしていませんか?
逆に引っ込み思案になって、周囲に流されすぎていませんか?
もしトラブルが起きているなら、今はちょっと自制が効かず、感情がうまくコントロールできていないことが原因かもしれません。
妥協しないと頭から決めつけず、譲れるところはないか振り返ってみたり、必ずしも白黒はっきりつけることが最善ではないことも、覚えておきましょう。
本来は良いさじ加減でうまく立ち回れるあなたです。客観的に状況を見つめ直すことで、きっとまた穏やかで良好な関係を築いていけるでしょう。
タロットカード【14:節制】アーサー・E・ウェイトの解釈
「ウェイト版タロットカード」を生み出した、アーサー・エドワード・ウェイト氏は、詩人・大英博物館学芸員・文筆家として活躍。著書も多く残している人物です。
ウェイト氏の文章は、宗教や歴史など西洋文化に馴染みがないととても難しく、「わかりにくい」と言われています。そこでタロットパレットではウェイト氏をもっと身近に感じられるよう、読み解いていきます。
ウェイト氏が各カードに込めた意味を翻訳文で確認しながら、タロットの世界を味わっていきましょう。
あとね、遠くに続く道の先で、山が光っているのが気になったよ!
節制っていう言葉にも深い意味がありそう…
ウェイト氏が【節制】のカードに込めた意味
14 節制
彼は翼を持つ天使で、額には太陽の印があり、胸には7進数を示す四角形と三角形があります。私は便宜上この人物のことを彼と呼んでいますが、その姿は男性でも女性でもありません。
この天使は生命のエッセンスを聖杯から聖杯へ注いでいるとされています。この天使は片足を地上に、もう片足を水上に置いていることから、エッセンスの性質を示しています。
まっすぐの道は地平線の端にある高さまで続いており、その上には大きな光と、その光を通して王冠がぼんやりと見えます。
ここには、転生した人間に可能な「永遠の生命の秘密」の一部があります。ここでは従来の象徴はすべて放棄されています。
季節の変化、生命の永続的な動き、さらにはアイデアの組み合わせを意味する従来の意味も同様に放棄されています。
さらに付け加えると、この図形が太陽の天才性を象徴していると言うのは真実ではありません。この図形は太陽光に類似してはいますが、われわれ人間が持つ三重性のうち第三の部分として表現されています。
それは素晴らしいことに「節制」と呼ばれています。なぜなら、節制のルールが私たちの意識の中で得られるとき、それは精神的性質と物質的性質を調和させ、結合させ、一致させるからです。
そのルールの下で、私たちは理性的な面で、自分がどこから来てどこへ行くのかを知ることになります。
※ウェイト氏の著書である『The Pictorial Key to the Tarot』英語版原著をタロットパレットで翻訳したものです。
アーサー・エドワード・ウェイト
Arthur Edward Waite
(1857年10月2日 – 1942年5月19日)アメリカ合衆国に生まれ、イギリスで育つ。幼いころに父を亡くし、母の祖国であるイギリスに移住。17歳のとき、妹の死をきっかけとして精神世界の研究に傾倒していく。34歳で西洋魔術結社「黄金の夜明け団」に入団。1909年、ウェイト氏が52歳のときにイギリスのライダー社からタロットを発売する。
【タロットカード】意味・解釈ページ一覧
■大アルカナ
0.愚者 / 1.魔術師 / 2.女教皇 / 3.女帝 / 4.皇帝/ 5.法王 / 6.恋人達 / 7. 戦車 / 8.力 / 9.隠者 /
10.運命の輪 / 11.正義 / 12.吊された男 / 13.死神 / 14.節制 / 15.悪魔 / 16.塔 / 17.星 / 18.月 / 19.太陽 / 20.審判 / 21.世界
■小アルカナ
ワンド
A(1.エース) / 2 / 3 / 4 / 5 / 6 / 7 / 8 / 9 / 10 / ペイジ / ナイト / クイーン / キング
ペンタクル
A(1.エース) / 2 / 3 / 4 / 5 / 6 / 7 / 8 / 9 / 10 / ペイジ / ナイト / クイーン / キング
ソード
A(1.エース) / 2 / 3 / 4 / 5 / 6 / 7 / 8 / 9 / 10 / ペイジ / ナイト / クイーン / キング
カップ
A(1.エース) / 2 / 3 / 4 / 5 / 6 / 7 / 8 / 9 / 10 / ペイジ / ナイト / クイーン / キング