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冥王星は、避けることのできない大きな変化を、社会的な制度や仕組み、個人に対して起こす星です。
天王星も変革を意味しますが、天王星は土星が形作ってきた人々の意識や考え方を変えていくにすぎません。
一方、冥王星は土星が作り上げてきた制度や仕組み自体を根本から作り変えてしまうような変容をもたらします。
それは一度始まるともう二度と後戻りすることができない、避けることができないようなものでもあります。
その分、人や社会に与える影響も大きいということじゃよ
Contents
冥王星は破壊と再生のテーマを表す
冥王星は、今あるものを根本から破壊し、まったく新しいものを再生しようとする天体です。
冥王星は、1930年パーシヴァル・ローウェルの仮説によってトンボーが発見しました。
海王星が発見されたときと同じように、海王星に軌道の揺れがあったことから「さらに外側に惑星があるはず」と考えられ、観測・発見されたのが冥王星です。
冥王星には、太陽系の他の天体と異なる性質が多々あったため、2006年8月に天文学的な分類として惑星から準惑星へと変更されました。
(金星や土星など太陽系の天体は円形の軌道を描くのに対して、冥王星は楕円形の軌道を描く、など)
しかし、冥王星は占星術においては変わらず、天体として重要な役割を持っています。
占星術の世界で冥王星は、太陽系外のエネルギーや流れを太陽系に引き入れる役割があるとされています。
つまり、宇宙の流れやパワーが冥王星を通じて、現実社会や個人に影響を及ぼし、大いなる宇宙の流れに沿った事象をもたらすと考えられているのです。
そうしたことから、冥王星は「破壊と再生の星」という意味を与えられました。
また、冥王星は約248年をかけて太陽の周りを1周します。
人の寿命が80年とすると約3倍もの時間をかけて、ゆっくりと動いていくわけです。
そのゆっくりとした動きから冥王星は、個人よりも時代や世代といった大きな区分に対して影響を与えていると考えられています。
なんで冥王星が「破壊と再生の星」という意味を持つのかがもっと知りたいな。
どうして冥王星が破壊と再生をもたらすとされたのか説明しようかの。
星読みの世界から冥王星が持つ意味を深める
冥王星についてより深めるために星読みの世界観から冥王星の持つ意味を説明していきます。
星読みでは10個の天体が使われています。天体は以下の図のように並んでいます。
冥王星は太陽系のもっとも端に位置しています。
占星術の世界で、土星は制限や限界を表していましたね。
例えば時間など、あなたが生きていく上で定められている枠組みであったりします。
その外側にある天王星は、土星が作ってきた制限や限界を壊し、新しい価値観や概念をもたらす役割を持っています。
例えば技術革新によって飛行機や新幹線といったものが生まれ、それまでの時間という制限に対する概念が塗り替えられる。
さらに外側にある海王星は、土星の制限や限界をすべて溶かしてしまいます。
個人という境界線すらもなくなり、多くの人が無意識の奥底で融合していきます。
天王星が鋭い稲妻のような変革を社会にもたらし、海王星があらゆる制限を溶かして壁をなくしていく存在とすると、
冥王星は、変化をもたらそうとする対象に対して根元からじわじわと侵入し、根本的な変容を引き起こしていきます。
例えば、気がついたら街中の小さな個人商店が消えて、コンビニだらけになっていたとか。
時代や社会的な流れの中でいつの間にか消えてしまい、それに変わって新しい何かが生まれてくる、というのが冥王星のもたらす変化でもあります。
その変容の力には有無を言わせないような力があり、結局のところわたしたちは冥王星のもたらす変化を受け入れざるを得なくなっていくのです。
ただ、この冥王星の働きをどのようにとらえるかは、人それぞれでしょう。
ある人は再生や進化と受け取るでしょうし、ある人にとっては徹底的な破壊や恐怖と受け取れてしまうかもしれません。
占星術の世界では、冥王星がもたらす変化は宇宙全体の流れに沿ったものであると考えられています。
というのも、太陽系の中でも一番外側に位置する冥王星は、銀河や宇宙の流れをいち早くキャッチする存在であるとされているからです。
冥王星がキャッチした情報は、内側にある海王星、天王星、土星へとどんどん受け渡されていくことで、
人々の意識を変化させ(海王星や天王星)、社会(土星や木星)や個人(火星、金星、水星、太陽、月)へと影響を与えていきます。
あなたと冥王星との付き合い方は、宇宙の流れに対して徹底的に逆らうことで冥王星を破壊をもたらす恐ろしい星としてとらえるのか。
それとも、その流れに思い切って飛び込んで身を任せてしまうことで、新たな世界を再生していく存在としてとらえるか。
その意識次第で変わってくるでしょう。
冥王星の意味するところを理解すると
冥王星は根本的な変容をもたらし、新たな世界を作り上げていく社会的なテーマを表します。
このように、冥王星は個人や社会までも超えた時代を司る存在と言えます。
そこで、冥王星が起こす時代の変容を私たちは、どのように受け止めればいいのかを理解するためにも、冥王星の影響について考えていきましょう。
新しい物事を生み出し多くの人に影響を与える
冥王星は、物事の変化を起こすためのエネルギーを持ち、その変化によって社会や個人へ様々な影響を与えていきます。
例えば、政治家のホロスコープを読みとくと、冥王星からの影響が強い人が多いと言われています。
政治家は社会全体や世の中のためを考え、よりよい変化を起こしていくために法律などの仕組みを作っていきますね。
ときには、法律が変わったり、新しい制度が生まれることでわたしたちの生活が根本的に変わってしまうようなことも有りうるのです。
その変化は有無を言わせず、わたしたちの生活の中に入り込んできて変えてしまいます。
わたしたちも最初は抵抗していたとしても、気づいたらその変化に馴染んでしまっていることもあるのです。
政治家に限らず、冥王星のエネルギーを意識している人というのは、他者へ大きな影響を与えたり、社会を大きく変化させたりするという役割・立ち位置で活躍する人というイメージがあります。
一方で、冥王星の影響が悪く出てしまうと圧力や権力で人を支配しようとしたり、自分自身や世界を破壊したい衝動にかられてしまう可能性があります。
冥王星の変容のエネルギーを受け止めるには、土星のテーマとしっかり向き合っていることが大事です。
あなたという「個」の枠組みや、社会の仕組みを作ってくれるのが土星でもあります。
冥王星という究極の力を人類が使うためには、土星に代表されるように、それなりの重厚なタフさが求められると言った感じです。
例えば、冥王星が象徴するものの一つに「原子力(生か死の強力な変容をもたらすエネルギー)」「遺伝子の操作や治療(生と死とがテーマ)」というのがあります。
人類にとって究極のエネルギーを使えるだけのたくましさを育まれていなければ、これらの科学技術を扱うことが難しいのは、いうまでもありません。
大きな流れの中で変容する時代のテーマがわかる
冥王星は、248年という長い長い時間をかけて太陽の周りをまわり、一つの星座(サイン)に12年から32年滞在します。
これは、海王星が一つの星座(サイン)に滞在する14年よりも、時に短くめまぐるしい時代や世代の変化を起こしたり、じっくりとしたより大きな時代や世代の変化を表したりするといえます。
他の天体は一つの星座(サイン)に留まる期間がだいたい同じ(例えば太陽は1ヶ月ずつ、木星は1年ずつ)なのですが、冥王星はバラバラになっているのですね。
冥王星を読みとくことで、その時代においてどのような変容がもたらされようとしているかを見ることができます。
冥王星は1995年から2008年まで射手座に滞在していました。
この間、社会ではどのような出来事があったでしょうか?
1995年、日本で新興宗教団体オウム真理教による地下鉄サリン事件が起きました。
その6年後の2001年には、イスラムの過激な原理主義による9・11のテロがあり、2002年にはキリスト教の聖職者による児童への性的虐待事件も明るみに出ました。
射手座には、哲学や精神性、宗教という意味がありますが、こうした時代の流れを背景に人々は「宗教とはそもそも何なのか」ということを根本的に見直すことになったのではないでしょうか。
また、射手座には新たな可能性の拡大という意味もあります。
冥王星が射手座にいた期間にもたらされた新たな可能性のひとつに、インターネットがあげられるでしょう。
1995年にWindows95がリリースされ、パソコンが一般家庭にも普及し始め、インターネットの利用が加速しました。
みなさんも、この20年ほどのネット社会の急速な発展には驚くばかりではないでしょうか?
それまで手紙や電話でしかやりとりできなかったのに、今ではインターネットを使えば世界中のどこにいようとオンタイムで会話ができるようになったのですから。
また、従来はテレビや新聞などからしか情報が得られなかったのに対して、SNSの広がりによってより情報を得られる手段が拡大し、さらに一人一人が情報を発信するメディアにもなっています。
このように、冥王星はそれまで存在していた物事に対して疑問を投げかけたり、在り方を見直したり、時代の流れを大きく変えていく存在であるといえるのです。
ホロスコープで冥王星を読みといてみよう
あなたが生まれた時に冥王星がどの星座(サイン)にいたかで、あなたや同じ世代の人たちにとってどのようなテーマで変容がもたされるかを読みとくことができます。
また、冥王星は「究極」というキーワードを持つので、言い方を変えると、その世代が徹底的にこだわってしまうテーマをあらわします。
ときにそれは「こうでなくてはいけない!」という強い強迫的な観念として、私たちの意識に気づかない間に根付いているものとも考えられます。
じわじわと人生に影響を与えていると考えられます。
そういったことから、他の天体とどのような関係性を持っているか?などを見ていくことで、あなたが人生の中で「徹底的にこだわる価値観」を知ることができます。
このような冥王星の影響を意識することで、あなたらしく社会や人々など多くの人に影響を与え、人生を大きく発展させ活躍できるポイントもわかるでしょう。
冥王星のエネルギーを上手に取り入れていくために、あなたもぜひ自分の冥王星をホロスコープで調べてみましょう。
冥王星の情報を知りたい人は活用しておくれ。
冥王星の基本情報まとめ図鑑
【記号】
冥界を司る神様であり、冥王星を守護するプルート(Pluto・ハデスの英語名)の頭の2文字を重ねたサインです。
以下のサインが使われる場合もあります。
こちらの記号はバイデントと呼ばれる、ハデスが持つふたまたの槍を表すとも、魂(三日月)に霊(円)と物質(十字)がつながっている所を表すともいわれています。
【大きさ】
半径 約1,188キロ
※地球の約6分の1
【公転周期】
248年で一周
一つの星座に約12~32年滞在
【守護する星座】
蠍座
【エネルギー】
女性的
【一番使う年齢(惑星の年齢域)】
死後
【キーワード】
・特に代表的なキーワード
死と再生、無意識、変容、始めと終わり、究極
・その他
カルマ、絶滅、除去、排除、一新、再建、地下、秘密、死後、宇宙との契約、再生力
乗り越えたり、取り組んだりすることで人生を大きく変化させることができる課題。
2度と戻ることはなく、避けることもできない変化が発生する分野。
それは宇宙や世界、人生の流れの中で必要がないものでもある。
【神話】
冥王星は、冥府(死者の国)の神であるハデスの英語名であるプルートと名づけられました。
ハデスは、木星を守護するゼウスと海王星を守護するポセイドンの兄弟で、この二人とくじ引きで支配する場所を決めるときに冥府と地底を割り当てられたとされています。
冥府を司る神のため、死のイメージから恐ろしい怖い神と捉えられることもありますが、死んだ人は誰でも受け入れることから、どのような人でも全ての人を受け入れる神としても祭られていました。
ほかの天体も次のページにまとめておるから、気になるところからぜひ読んでみておくれ!