冬至〜春分の3ヶ月間、社会はどんなムードになるの?私たち一人ひとりはどのように受け止めればいいの?星読みテラスを監修する西洋占星術師・かげした真由子先生が、この冬をより良く過ごすヒントをお届けします。
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2022年の冬至は12月22日|冬至から3か月のムードを星読み
2022年12月22日冬至を迎えます。
冬至は「日の出から日没までの時間が1年でもっとも短い日」として知られています。
占星術で冬至とは、太陽が山羊座に入った瞬間のことをいいます。
2022年の日本(東京)では、12月22日の6:48に冬至を迎えます。
そしてその瞬間のチャート(ホロスコープ)を冬至図と呼びます。
冬至図を見ると、冬至〜春分の3ヶ月間の日本の社会のムードを読み解くことができます。
春分図、夏至図、秋分図、冬至図といった四季図は、特定の個人の資質ではなく「日本という国の情勢、国を取り巻くムード」をあらわすチャートとなります。(場所を東京で算出した場合)
春分図は春分からの1年の社会の傾向を読み解きますが、夏至図・秋分図・冬至図はその日から3カ月の社会の傾向が分かります。
占星術では1年の中でいくつかその期間を占う図がありますが、整理しておきましょう。
- 春分図=春分からの1年の社会の傾向を読み解く。
- 夏至図・秋分図・冬至=その日から3カ月の社会の傾向がわかる。
- 新月図・満月図=その日から2週間の個人・社会の傾向を読み解く。
- 日食図・月食図=その日から半年の個人・社会の傾向を読み解く。
というわけでチャートを読み解いていきましょう。
冬至図を読む前にお伝えしたいこと
私は占星術を扱う一人として「たしかに星の動きと社会の動きは符合している!」という体感はありますが、
具体的すぎる予言をすることや、天変地異などを無理やり星に当てはめる解釈は好きではありません。
占星術に予言的側面があることは否定しませんが、歴史の中で試行錯誤され積み重ねられてきた占星術の本質は「予言ではない」と考えます。
占星術は、常識や科学という枠組みの外にある営みです。
私たちは時に、常識や科学では説明できないようなことを経験します。
そのような予想外の出来事に出会った際に、洞察を与えてくれるのが占星術。
私は、枠内の世界では得られない「ひらめき」や「気づき」を与えてくれるものとして占星術を学び、みなさんにお伝えしたいと思っています。
普段は目を向けない集合的無意識や社会で起こっていることに関心を寄せたり、気づきを得たりするための試みとして、「冬至図」の解説をお届けします。
占星術の解釈をお伝えする時は便宜上どうしても、占星術のルールや世界観において言い切る表現をします。
ですが、皆様はどうか解説を盲信しないでください。
客観的な視点から「へえ、そういう見方もあるんだな」と、純粋な興味を持って読んでいただけると嬉しいです。
またどこか別の場所で、占星術をもとにした予言のような発信をご覧になったとしても、不安になる必要はない」ということも、加えてお伝えしておきたいと思います。
「そういう見方もあるんだな」という客観的な物事の捉え方は、実は「風の時代」に必須なのです。
今回、夏至図からも様々な日本のムードに関する情報が導き出されると思いますが、その情報を真に受けるのではなく、大事なのは、そこから「何に気づくべきか」だと思います。
常識を元にした思考では思いつかない視点や気づきを得られるよう、私自身もそういった情報をお届けできるよう文章を紡いでいきたいとおもいます。
では、冬至図を読んでいきましょう。
2022年12月22日の冬至図とは?
冬至から春分まで3ヶ月、日本は一体どんなムードになるのでしょうか。
※システムの仕様上、天体の記号やハウスのカスプの位置が、ズレて表示される場合があります。
まずは、冬至のポイントとなる星の配置をピックアップしていきます。
【アセンダントとチャートルーラーのポイント】
※チャートルーラーとは、アセンダントの位置にある星座の「支配星」(星座に最もゆかりのある天体)のことです。
今回は、アセンダントが射手座にあり、射手座の支配星は木星。冬至図のチャートルーラーは「木星」となります。
- アセンダントのサビアンシンボル
【射手座30度】サビアンシンボル「法王」
:これまで挑み続けてきたことを諦める。しかし、これまで手に入れてきた知識や精神性を、現実的な方法で他者に提示し広める。 - アセンダントと太陽がコンジャンクション(0度)
行く先を定めているようで、それは真の目的ではない。(客観性が乏しい) - チャートルーラー(木星・3ハウス)が太陽とスクエア(90度)
交通、運輸関係、隣国との取引における不利な取り決めごと。 - チャートルーラー(木星)が牡羊座に移動したばかり
新しい取り決めごとがある。何事も一番乗りしたいムード。
【太陽と月のポイント】※R:逆行
- 火星R(6ハウス)と月(12ハウス)がオポジション(180度)
火星が6ハウス:呼吸器系、神経系の病気や感染症。もしくは軍事に関するトラブル。
水面下(12ハウス)で新薬についての試行錯誤が活発
月のサビアンシンボルは、射手座9度で「階段で子供たちを連れている母親」=自分一人では得られない成果 - 天王星と金星がトライン(120度)
斬新な表現方法、娯楽、エンタメ。 - 土星が2ハウス
国家の財政は厳しい。 - 海王星と水星がセクスタイル (60度)
多大な情報から有益なものを見出せる。ネット情報の漏洩にも注意。 - アセンダントと太陽が0度、1ハウスに集合する天体(太陽、金星、水星、冥王星)
世論が騒がしい。
アイデンティティを一新せよ。国民一人一人の意識の持ち方(1ハウス)に関する課題。
読者アンケートでいただいたオススメ勉強方法をまとめています♪
冬至から3ヶ月間のテーマは「深く潜り考えること」
今回の日本における冬至図をみると、全体的に下半分(北半球)に星が集まっています。
さらに、左半分(東半球)にも偏りがあります。
ホロスコープの上半分(南半球)は社会的でオフィシャルな要素を表す一方、下半分(北半球)は、プライベートで身近なことを表します。
左半分(東半球)は対人関係より個人のあり方を象徴しています。
これからの三ヶ月は外側の出来事より「自分のあり方」に集中するとよい三ヶ月になるでしょう。
この記事も参考にしておくれ♪
発展への道筋はまだこれから
また今回のチャートの主役は「木星」となります。
そしてその射手座の支配星は「木星」だからです。
アセンダントの星座の支配星は、チャートルーラー(ホロスコープの支配者)と言われるほど、影響力が強いと考えます。
というわけで、まずはこの木星に注目し、冬至図を読み解いていきましょう。
今回、木星は3ハウスに滞在し、アセンダントと重なる太陽と葛藤の角度(スクエア 90度)を取ります。
国の情勢を読み解く上で3ハウスは「交通、輸送、隣国との取引関係」をあらわします。
アセンダント上にある太陽は、「客観性に乏しいリーダー」と読めます。
つまり、国のリーダーは隣国の情勢に無難に合わせた舵を切るものの、それは本来我が国が行きたい方向ではないような様相です。
一見、ASCに重なる太陽は華々しいイメージもしますが、今回のASCのサビアンシンボルが意味するのは「何かを諦める」ということ。
国として発展するルートに乗ることを一旦は諦めて「一時凌ぎの理想」を掲げるような感じにも見えます。
ここから詳しく見ておくれ。
また、土星は経済を表す2ハウスに滞在しており、国家の財政の厳しさを物語ります。
日本経済の底力を信じて、ここは見守りたい三ヶ月となりそうです。
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気になる2020年からの流れ
そしてコロナ禍で幕を開けた2020年からの流れはどこに向かうのか?も気になりますね。
「国民の健康、公衆衛生」を表すのは6ハウス。
そこに火星が滞在しており、国民の心情を象徴する月と緊張の角度(オポジション 180度)をとっています。
またこの6ハウスは「国の軍事」に関することも表しています。
ここに攻撃性を表す火星が入っていて国民に緊張感を与えています。
そういったことから、ネガティブな解釈も成り立ってしまいます。
しかしながら、こういう解釈もできます。
「健康に関するテーマが火星によって活性化しているが、それは水面下で行われている」と。
これをせいいっぱいポジティブに解釈するとしたら、安全でよく効く薬の開発がかなり進んでいて人体での検証もされていると読めます。
しかもそれらは水面下でなされているのではないでしょうか。
できればそうあって欲しいなあと思います。
国の情勢を読み解くとなると、どうしてもこういった話題になってしまいますが、暗い話題ばかりではありません。
1ハウスに金星が滞在するときは、国民全体のコンディションが良好であることを物語ります。
その金星に天王星がクリエイティブな角度(トライン 120度)で関わっています。
さまざまな新しいエンタメが生まれたり、技術革新があったり、新しい表現方法が生み出されることも考えられます。
今は短めの動画などで自己アピールする方が多いですが、さらに革新的で個性的な手法が生まれ新しいブームも起こりそうです。
私たちはどうすればいいのか?
冬至からの三ヶ月、このような感じで過ぎていきそうですが、私たちはどうすればいいのでしょうか。
今回、アイデンティティを示す1ハウスに多くの天体が入っており、国民一人一人の意識の持ち方に関する課題があることを示しています。
世間的には穏やかとは言い難いかもしれませんが、自分の身の回りは意外と何も起こっていないし、平和だという方もいらっしゃると思います。
また社会のムードとは関係なく、同じことを問題として抱えている方もいらっしゃるでしょう。
そういった自分サイドで起こっていることに集中する時期として、冬至からの三ヶ月を活用していくと良いのではないでしょうか。
魚座にある海王星はコミュニケーションのエリア(3ハウス)に滞在し、私たちの知性を象徴する水星と良好な角度(セクスタイル 60度)を形成しています。
ただしこの角度(60度)は、「意識して良い方向に使おう」とすることで初めて機能し始めます。
具体的には、さまざまな情報をインプットするだけではなく、それは果たして自分のライフスタイルや志にフィットするのか否か?という判断を一つ一つしていくことでしょうか。
そして世間のあれこれに惑わされることなく、ニュースで流れることに一喜一憂するのではなく、身近な人との対話で生まれるものを自分の真実として大切にしていただきたいと思います。
最後に、これらの冬至図の特徴から見られる冬至からの3ヶ月間の過ごし方のヒントをまとめてきましょう。
【まとめ】冬至から3カ月の過ごし方
2022年の冬至図から読み解ける3ヶ月の過ごし方のヒントをまとめておきましょう。
- これからの三ヶ月は外側の出来事より「自分のあり方」に集中する。
- 国民に緊張感が走ることもあるかもしれないが、関心を寄せつつも、振り回されるのではなく、身近な平和を大切に。
- 自分の魅力を表現するための新しい方法を楽しもう。
以上です。
素敵な冬至になりますよう、お祈りしています。
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