「ホロスコープに月と海王星のアスペクトがあった場合、どう解釈すればいいんだろう…」とお悩みのあなたへ。
この記事では、月と海王星のメジャーアスペクト(0,60,90,120,180度)の解釈の例を紹介します。
Contents
月と海王星の意味とアスペクトの影響
月と海王星が表すもの
月は、感情や無意識の反応などを表す天体です。
リラックスして落ち着いているときに出る、ありのままの素の自分を表すとも言われています。
一方で、海王星は、目に見えないものや夢、想像力などを表す天体です。
あらゆるものごとの制限を超え、理想を拡大させていくことを表しています。
月と海王星の意味をまとめると次のとおりです。
- 豊かな感受性
- 多彩で芸術的な表現力
- 捉えどころのない感情
- 理想の世界への憧れ
これらについて、月と海王星のアスペクトがソフトであればスムーズに進み、ハードであれば困難や試練に遭遇しやすいといえます。
アスペクトの影響は天体の年齢域と関係する
アスペクトは、遠い天体が近い天体に影響を与えると解釈します。
これは、「年齢域の高い天体が年齢域の低い天体に影響を与える」と言うこともできます。
天体には年齢域という考え方があり、その順番に従って、年上の天体が年下の天体に影響を与えると読みます。
月と海王星の関係は、海王星の方が年齢域が高く、海王星から月へと影響を与えると解釈します。
月と海王星のコンジャンクション(0度)
2つの天体の良い部分も悪い部分も強め合う関係
月と海王星のコンジャンクションを持つ人は、とても想像力が豊か。
文字や言葉だけで表現された小説や詩の世界であっても、まるで現実に起こっているかのように、頭の中でその世界をイメージすることができるでしょう。
洗練されたもの、美しいものを常に見ていたいと考えるタイプです。
どちらかといえば、現実よりも、夢や空想の世界に浸っている方が好きかもしれません。
多彩な表現力の持ち主ではありますが、恥ずかしがり屋で内気な一面も。
心にふっと湧いた繊細な感情を、あますことなくしっかりと表現できる才能がありながらも、感情表現を抑えてしまうことがありそうです。
歌やダンス、演劇など、自分を忘れて没頭できることや、自分ではない別の存在になりきることなどに適性があります。
芸術的な活動のなかで、感情を自由に表現することに楽しみを見出だせる人でしょう。
一方で、月と海王星のコンジャンクションを持つ人は、他人との境界線や距離感が分からなくなることがあります。
知らないうちに場に溶け込んだり、初めて会った人と仲良くなったりすることも多いかもしれません。
一方で、自分の深い部分や触れられたくないと思っている領域に、踏み込まれることが心底苦手と感じる人もいるでしょう。
人と関わる際には、自分と他人はそれぞれ違った存在であり、適度な距離感や、境界線があることを意識してみると良いかもしれませんね。
月と海王星のオポジション(180度)
2つの天体がぶつかり合う関係、対立するまたは高め合う
月と海王星のオポジションを持つ人は、思いやりに溢れる優しい人です。
他人の苦しみも自分のことのように受け止められるタイプです。
例えば、捨て犬や捨て猫を見かけたら、かわいそうで放っておけない、病気で苦しんでいる人を見ると辛い、世界中で飢えている人がいると思うと苦しい…といったような体験をすることが多いのではないでしょうか。
途方もない思いやりと共感力があるため、自分に起こっていることではないことも、まるで自分自身のことのように受け止め、傷ついてしまいます。
本当に苦しんでいるのや悲しんでいるのは自分ではないのに、相手に共感するあまり、いつしか、かわいそうなのは自分だという思いに囚われてしまうところがあるかもしれません。
月と海王星のオポジションを持つ人は、他人から受け取ってしまった苦しみや悲しみをどう手放していくかがポイントとなります。
まず、自分と他人は別の存在であると認識することが必要です。
一人で抱え込みすぎると「自分さえ我慢すれば…」というような自己犠牲の精神に陥りやすくなります。
例えば火星のような外向きで行動的なエネルギーをうまく使って発散していくようにしましょう。
どうしても抱え込んでしまうときは、まわりの人に助けを求めたり、話を聞いてもらったりするなどして、いつでも力を貸してもらえるようにすると良いでしょう。
月と海王星のスクエア(90度)
1つの天体が葛藤する関係、不調和の状態または何らかの解決策を取るよう働きかける作用も
月と海王星のスクエアを持つ人は、捉えどころのない人と思われることが多いかもしれません。
自分が何を、どのように感じているのかを、はっきりさせることを避ける傾向があります。
まわりに感情や意識が伝わりにくく、「何を考えているのか分からない」という印象を与えてしまうためです。
感情をはっきり表現することに恥ずかしさを感じていたり、恐れを持っていたりすると、ますます感情表現を抑えてしまうこともあるでしょう。
しかし、あなたの中には、芸術的で豊かな表現力が眠っています。
少しずつで良いので、感情を表に出すことを意識していきましょう。
あなたの感情がまわりに伝わる喜びに気付けば、あなたの表現力はどんどん目覚めていくでしょう。
また、月と海王星のスクエアを持つ人は、困難なことや厳しいこと、ガサツで下品なことなどを嫌う傾向がありそうです。
不愉快な思いをしたり、嫌なことがあると、夢や幻想、テレビや映画の中の楽しい世界に逃げ込んでしまうことがあるかもしれません。
一見悪いことのように思える現実逃避ですが、月と海王星のスクエアを持つ人にとっては、自分自身の心を守る一つの方法とも言えます。
ひとときでも美しく洗練された世界に気持ちを向けることで、心の浄化が行われ、また現実世界で生きていくための勇気や力を蓄えることができるのです。
自分に合った息抜き方法を見つけ、豊かな創造力や表現力をいかしていくと良いでしょう。
月と海王星のトライン(120度)とセクスタイル (60度)
2つの天体が調和していてエネルギーがスムーズに働く関係
トラインとセクスタイル(イージーアスペクト)を持つ人は、月と海王星のエネルギーがスムーズに通ります。
愛情深く、思いやりがあり、共感力もとても高いので、常に人の立場に立って物事を考えることができます。
相手が口にしなくても「悲しいことがあったんだね。」「何か、相談したいことがあるんでしょ。」といったように、相手の言葉の奥にある繊細な感情や感覚を読み取ることができるでしょう。
海のように広く、寛大な心の持ち主であり、癒しの力も持っていますので、傷ついた人の心を軽くするようなヒーラーやカウンセラー、セラピストといった仕事にも向いています。
トラインとセクスタイル(イージーアスペクト)を持つ人は、理想的な家を求める気持ちが強くなるでしょう。
見た目が美しいことはもちろん、快適で精神的にも静かで落ち着ける家。
いつでも戻ることができる安全な我が家を求めます。
理想的な家を求めるような仕事にも向いているでしょう。
デザイナーやインテリアコーディネーターとして関わるのも良いですし、子どもたちのための理想的な家を見つけようとするソーシャルワーカーなど、誰か人のための家を探すのにも向いています。
【まとめ】 月と海王星のアスペクト
月と海王星のアスペクトを持つ人は、共感力と豊かな感受性で、まわりの人たちを見守り、助けていくでしょう。
コンジャンクション・ハードアスペクト(オポジション・スクエア)を持つ人は、自分と他人との距離感を学ぶことで成長していきます。
無理なく、心地良く過ごせる距離を知ることができれば、人と対等な関係を築くことができるでしょう。
ソフトアスペクト(トライン、セクスタイル)を持つ人は、どんな現実であっても、理想化できる素晴らしい力を持っています。
常にポジティブに、世界は美しいと信じて、夢を叶えるために進んでいきましょう。
今回の記事を参考に、月と海王星の関係性についてイメージを膨らませながら、読み解きを深めていってくださいね。