2021年12月19日、双子座で満月を迎えます。星読みテラスを監修する西洋占星術師・かげした真由子先生が、今回の満月の解説と過ごし方のポイントをお届けします。
2021年12月19日13:35頃、双子座で満月を迎えます。
満月は、前回の新月で蒔いた種が花を咲かせるタイミングです。
今回の満月はどのような花を咲かせるのか、そしてどのように過ごせばよいのかを読み解いていきましょう。
2021年12月の満月|可能性は理屈や常識を超えた先にある
2021年12月19日13:35頃 、双子座で満月を迎えます。
今回の満月を一言でいうと「理屈では片付けられないことを知る日」です。
「あなたの可能性は理屈や常識を超えたところにある」ということに気づいた上で、この日を境に実力を発揮し始めるタイミングといえます。
今回の双子座満月は、「双子座の月」と、「射手座の太陽」が向き合う状態で起こる満月。
満月=「物事が満ちている状態」というのはイメージできると思います。
もう少し占星術的に言うと、双子座の月が表す「可能性」が、射手座の太陽によって最大限に引っ張り出されている状態。
よくも悪くも、双子座の月は「もう限界!降参!」と言ってる関係なのです。
双子座の月は何を表しているかというと、「理屈や思考でなんとか理解しようとする心」です。
射手座の太陽は、もっと遠くに行きたがる質があるので「そんな、狭いところにいるなんて、おかしいよ!」と引っ張ります。
「あなたの可能性は理屈や常識を超えたところにある」というのは、そのようなわけからです。
それでは、12月19日の双子座満月のホロスコープを詳しく見ていきましょう。
2021年12月19日 双子座満月のホロスコープを徹底解説!
2021年12月19日双子座の満月のホロスコープを細かく読み解いていきましょう。
双子座28度で起こる満月【リセットと新たなスタート】
2021年12月19日の双子座満月が起こるのは、双子座の28度(数え度数)です。
サビアンシンボルは「破産宣告された男」。
双子座28度のサビアンシンボルは、「リセットと新たなスタート」を示しています。
これまで頭で考えたり、様々な情報を集めて理解しようと努めていたことに限界が訪れます。
そこからまた新しくリセットがかかっていくようなタイミングといえます。
今回の双子座満月から次の年明け早々の1月3日の山羊座新月に向かって、これまでの自分の思い込みや古くなった情報は手放していくと良いですね。
月と冥王星の150度【素の自分を外側へ出すことを促す】
2021年12月19日に満月が起こる「双子座」は、風のサイン(星座)。
物事を理性的に捉えようとし、どろどろしたかっこ悪いところはあまり見せなくないサインでもあります。
しかし、その月に「冥王星」という大きな圧力が、少し奇妙とも言える150度(クインカンクス)をとっています。
月と冥王星の150度がどのように「奇妙」なのかというと、
真正面から葛藤を持ち込むわけでもない。
助けを呼んできてくれるわけでもない。
全く寄り添ってくれそうにない。
しかし、無言で圧だけかけてくる。
といった感じなのです。
奇妙ですよね…。
月は「人には見せない自分の感情やプライベートな部分」を表します。
そんな月に、冥王星が「そろそろ、素の自分を外側に出しても良いのではないか?」と、圧をかけているのです。
しかし、ただ自分をさらけ出せばいい!というニュアンスではありません。
「カッコつけたいと思っている以上は、素にはなれないし、越えられない壁があることを知りなさい。」
と冥王星は言っているのです。
満月に木星が調停【冥王星の緊張感を和らげる】
2021年12月19日の双子座の満月は、月と冥王星が150度をとるため、冥王星のプレッシャーを感じそうですが、安心してください。
その緊張感を木星が和らげてくれます。
満月(太陽/月)に木星が調停の角度で関わっています。
おそらく、あなたの周りの仲間や友人は、素のあなたを見たところで、そんなに驚くわけでもなく、気楽に受け入れてくれることでしょう。
仲間の助けを受け入れることができそうなタイミングなのです。
Ascと天王星の0度【自立がテーマの満月】
2021年12月19日の双子座満月のホロスコープを見ると、天王星がとても効いています。
今回の双子座満月は、Asc(アセンダント)と天王星が0度(コンジャンクション)です。
天王星はあらゆることに関する「自立」「独立」を象徴する天体。
12月19日の双子座満月のテーマが「自立」であることが、強く表れています。
天王星と土星の90度【殻を破ってもっと自由になる】
2021年12月19日の双子座満月は、天王星と土星が90度(スクエア)です。
天王星と土星は長期的に90度を形成しています。
この配置は、自分にとっての当たり前を超えていくことを促すと同時に、これまでのパターンをなかなか超えられない頑固さを表す配置でもあります。
天王星が「自立」なら、土星は自立に対する「偏屈さ」「頑固さ」です。
「真の自立に取り組みましょう!」という投げかけに対し、
「いえいえ、私は人一倍自立に向けて努力していますよ!こだわっています!」
といわんばかりの配置です。
つまりこれは、心理業界でよく耳にする「超自立型」というものへのこだわりではないでしょうか。
「超自立型の人」というのは、誰にも頼ることなく1人で何でもこなしてしまう人のことです。
人に物を頼んだり、甘えたりということが苦手なタイプと言えるでしょう。
このように考えると、「カッコつけたい自分を超えていく」「仲間や友人の助けも大いにある」というメッセージがパチっとはまります。
私が思う「真の自立」は、「心が自由な状態」のことです。
超自立型の人は、常に「自分で頑張る」という選択しかない状態で、ある意味不自由かもしれません。
しかし本来は、1人で頑張りたい時は精一杯集中して、チャレンジすればいいし、
1人では大変で助けてほしい時は、変なプライドを捨てて人を頼りにできます。
今回の双子座の満月は、「私、超自立型かも…」という人にとって、「殻を破り、もっと自由になれるチャンス」とも言えるでしょう。
天王星と水星の120度【自立に対するヒントを得られる】
2021年12月19日の双子座満月は、天王星と水星が120度(トライン)です。
進化を表す天王星に、水星が調和の角度を取ります。
「これまで私、依存しすぎていたかも」という人も、「本当の自立」に対する良いヒントが得られそうです。
金星と冥王星の0度【何かを超えた先の本当の喜び】
2021年12月19日の双子座満月は、金星と冥王星が0度(コンジャンクション)です。
金星と冥王星の0度という角度も、自立と依存の課題に関わってきます。
金星はこれまで親しみを持っていた自分、冥王星はそれを覆すエネルギーを表し、馴染みのある自分のパターンを超えていく流れがあります。
この冥王星と金星の0度は、「何かを超えた先に、本当の喜びがある」ということも物語っているのです。
水星とカイロンの90度【傷に名前をつける】
2021年12月19日の双子座満月は、「あなたのこれから」を変えていく節目となりそうです。
それだけに過去の傷に触れるような瞬間もあるかもしれません。
例えば「超自立型の人生」を選んできた人は、そうせざるを得ないなどの理由があったでしょう。
そして、誰の助けも得られない中でこれまで頑張ってきた「労ってあげたい自分」や、「癒やしたい自分」を発見した時に、カイロンが様々なサポートしてくれそうです。
12月19日の双子座満月は水星とカイロンが90度(スクエア)です。
この配置は「言語化」「言葉のスイッチ」を上手く使うことで傷を超えていける一歩になることを表しています。
例えば、「なぜ私は人の力を頼りにできないのか?」とモヤモヤするのは、不安なだけですよね。
しかし、「私が今でも誰の力も借りたくないのは、人を信用できないという過去があるからだ。」と、
モヤモヤの原因を言葉にし、心にある傷に名前がつけば、その傷を超えやすくなるはずです。
火星とカイロンの120度【物事を進化させるエネルギー】
2021年12月19日の双子座満月は、火星とカイロンが120度(トライン)です。
火星とカイロンの120度は「火星」という、怒りのエネルギーを創造的に使っていくことが出来ることを表しています。
「怒りは良くないものである。」という説もありますが、
「怒りは上手く使えないと良くない攻撃になるだけ。」ということなのです。
怒りをもっと広い意味で捉えると「これは嫌だ!」というエネルギー。
物事を進化させるにはとっても大事なエネルギーです。
しっかりと怒りのエネルギーを自分で使えることが重要になります。
例えば今回の双子座満月では、
「私はこんなものではない。これで終わりたくない。もっと自由に自分の才能を生かしていけるはずだ!」
という「嫌だ!」というエネルギーを使っていくことで、今の行き詰まりから脱却していくことができるでしょう。
土星とカイロンの60度【可能性を信じる意志を育てる】
2021年12月19日の双子座満月は、土星とカイロンが60度(セクスタイル)です。土星とカイロンの60度は、あなたの取り組みを見て
「そうだそうだ!自分を甘く見ちゃいけないよ!もっと可能性があるんだよ!」
と応援してくれているようです。
「自分の可能性を信じよう」という意志を育ててくれます。
2021年の最後を飾る満月として、素晴らしい節目になるでしょう。
【まとめ】12月19日の双子座満月から次の新月までの過ごし方
最後に、2021年12月19日の双子座満月から1月3日の山羊座新月までの、過ごし方のポイントをまとめておきましょう。
- 今起こっていることを理屈で片付けず、それを超えたところにあるものを見据えよう。
- 超自立になっていないか?超依存になっていないか?という自分に気づこう。
- 自分の可能性を低く見積もらないこと。
素敵な満月をお過ごし下さい。
2021年12月19日の双子座満月について、スピリチュアルリーダーズTVもぜひご覧下さい♪
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