2021年7月24日、水瓶座で満月を迎えます。星読みテラスを監修する西洋占星術師・かげした真由子先生が、今回の満月の解説と過ごし方のポイントをお届けします。
2021年7月24日11:36、水瓶座で満月を迎えます。
満月は、前回の新月で蒔いた種が花を咲かせるタイミングです。
今回の満月はどのような花を咲かせるのか、そしてどのように過ごせばよいのかを読み解いていきましょう。
Contents
2021年7月の満月|世界へ向けて自分が表現したいことが完成する
2021年7月24日の満月は水瓶座で起こる満月です。
「あなたのたくましさや美しさは、この時代、この場所だから輝くのだ。諦めないでほしい」というメッセージが込められていました。
今まで「私には何ができるのか?」という視点を養ってきましたが、7月24日の水瓶座満月からは「世界は私に何を求めているのか」という視点が入ってきます。
2021年7月24日の水瓶座満月は、水瓶座の月と獅子座の太陽が形成する満月です。
水瓶座は「全体の一部である私」を意識させる大きな視点を持ちます。
獅子座は「全体に向かって私は何を表現したいのか?」という意識を持ちます。
まさに私視点と世界視点の月と太陽です。
私は、この組み合わせを見たときに、ある偉人たちの思想を思い出します。
心理学の三大巨頭のアドラーは、人が全体の一部であること、全体とともに生きていることを実感するという感覚(共同体感覚)が、私たちの幸せに繋がると説きました。
また、著作『夜と霧』で知られる精神科医のフランクルは、私たちは「人生の意味ってなんだろう」と考えるのではなく「人生から求められていることってなんだろう?」という問いに答え続けることが重要だと説きました。
彼らの言葉から共通して言えるのは、「私」「世界」という視点を持てということだと思います。
7月24日の水瓶座満月は、この世界において、あなたが表現したいことが完成するタイミングだと言えるでしょう。
「世界は私に何を求めているのか」という視点を手に入れて初めて、「私の表現したいこと」が明確になるというわけです。
7月24日の水瓶座の満月は、私たちにどんな影響をもたらすでしょうか。
詳細に読み解いていきましょう。
2021年7月24日 満月のホロスコープを徹底解説!
2021年7月24日水瓶座の満月のホロスコープを細かく読み解いていきましょう。
水瓶座2度の月と獅子座2度の太陽【自分らしさに気づく満月】
2021年7月24日の水瓶座の満月は、水瓶座2度(数え度数)の月、獅子座2度(数え度数)の太陽が形成する満月です。
月を照らす太陽は、火の星座・獅子座にあり、とても能動的なエネルギーです。
しかも獅子座に入ったばかりの若い度数で満月を形成しています。
太陽が位置する獅子座2度のサビアンシンボルは「おたふく風邪の伝染」です。
獅子座2度には「能動的なエネルギーをまだどう使えばいいかわからずに、知らない間に周囲を巻き込んでしまう」という意味合いがあります。
それだけ純粋な勢いがあるとも言えるでしょう。
勢いのある獅子座の太陽は、水瓶座2度の月を照らします。
月が位置する水瓶座2度のサビアンシンボルは「予期されなかった雷雨」です。
水瓶座2度のサビアンシンボルは、親しんできた日常を手放すことを表しています。
あなたが表現をしたことに対して受け取った「周囲の反応」によって、「ああ、私らしさってこうなんだ」ということを自覚するでしょう。
自覚する「自分らしさ」は、これまでとは全く違った馴染みのないものである可能性も大きいです。
また、社会で起こる何かしらの出来事や、予期せぬ外的な要因をきっかけに、はっと目覚めるようなことがあるかもしれません。
日常を打破するような体験を通して自分らしさを思い出すでしょう。
冥王星と水星の葛藤を和らげる海王星【個人と集団の中で揺れる理想】
2021年7月24日の水瓶座満月は、山羊座の冥王星と蟹座の水星が180度(オポジション)です。
山羊座の冥王星と蟹座の水星の180度(オポジション)は、「慣れ親しんだ手順や環境から引き離される」ということを表しています。
そして、冥王星と水星の緊張感を和らげているのが、魚座にある海王星です。
2021年7月24日の水瓶座の満月を形成する獅子座太陽の「純粋な勢い」が功を奏すれば、現状を打破したり、新しい風を巻き込んだりするようなキッカケを作ることもできそうです。
そのためには「周囲にとって優しい理想を持つことが大事」ということを、魚座の海王星が物語っています。
獅子座2度の太陽の純粋なエネルギーは、優しさに向けて使うと良いのではないでしょうか。
魚座木星と乙女座金星が180度【大きな進化のプロセス】
2021年7月24日の水瓶座の満月は、魚座の木星と乙女座の金星(獅子座の火星)が180度(オポジション)です。
およそ1週間後の7月30日には、水瓶座に戻った木星と獅子座の火星が180度(オポジション)になります。
魚座の木星と乙女座の金星の180度(オポジション)は、大いなる理想を広げようとする木星と、実用的なことを美徳とする金星が対抗しあっているようです。
あなたが「周囲にとって優しい理想」を描こうとする時、単なる理想論に走るか、さらに実用的で役に立つことを掲げるか……自分の中で葛藤するかもしれません。
社会自体が葛藤するムードになるともいえるでしょう。
例えば、世界平和のメッセージを伝えることが大事か、目の前のゴミ拾いをすることが大事か?というような葛藤です。
ですが、180度(オポジション)が表す課題は、葛藤していることの統合です。
あなたが必要だと思っている取り組みを、価値あるものに変えていくということかもしれません。
いわば、ゴミを拾うことがいかに世界平和につながるのか?ということを楽しく追求していくときなのかもしれません。
ちなみに、木星の向かい側にある金星は徐々に去っていき、7月30日には水瓶座30度の木星と獅子座30度の火星がピッタリ180度(オポジション)となります。
木星も火星も、サインの最終度数で緊張の角度をとります。
これは次のサインへと成長するときの「緊張感」を表しているように見えます。
2021年7月24日の満月で得た気づきを胸に、私達は次なるチャレンジへと向かうのでしょう。
土星とドラゴンヘッドとカイロンの小三角形【進化は周囲の人と乗り越えていく】
2021年7月24日の水瓶座の満月は、土星とドラゴンヘッドとカイロンが小三角形を形成します。
土星とドラゴンヘッドとカイロンが形成する小三角形 は、様々な問題、課題が起こったとしても自分の属する小社会、コミュニティが助けとなることを物語っています。
先ほど、魚座の木星と乙女座の金星(獅子座火星)の180度(オポジション)から、「大きな理想と実質的に役に立つことを統合していく」ということもテーマだと書きました。
おそらく、あなたの属している集団などで必要になってくる取り組みかもしれません。
水瓶座土星と牡牛座天王星が90度【新しい進化への道筋】
2021年7月24日の水瓶座の満月は、土星と天王星が90度(スクエア)です。
土星と天王星の90度(スクエア)は、2021年を代表する星の配置で、「新しい進化」を象徴しています。
周囲の人たちと、大きな理想と実質的に役立つことを統合していくことで「新しい進化」への道筋が敷かれていくことでしょう。
【まとめ】水瓶座満月の過ごし方のポイント
2021年7月24日の水瓶座満月の、過ごし方のポイントをまとめておきますね。
・「世界は私に何を求めているのか」という視点で考えてみる
2021年7月24日の水瓶座の満月は、この世界において、あなたが表現したいことが完成するタイミングです。
「私は何をしたいか」という視点で考えるだけではなく「世界は私に何を求めているのか」という視点で考えてみましょう。
そうすることで「これが私の表現したいことだ」が明確になるでしょう。
・「大きな理想」と「実質的に役に立つこと」を統合していく
周囲の人と乗り越えながら進化していく時です。
あなたが必要だと思っていることを価値あるものに変えていくことで、新しい進化へ繋がるでしょう。
素敵な満月をお過ごし下さい。
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