2020年5月7日、蠍座で満月を迎えます。星読みテラスを監修する西洋占星術師・かげした真由子先生が、今回の満月の解説と過ごし方のポイントをお届けします。
2020年5日7日 19:46、蠍座で満月を迎えます。
ホロスコープに現れる特徴を読み解きながら、この満月から次の新月までをどのように過ごせば良いのか詳しく解説します。
Contents
2020年5月7日の満月は【深い部分の変容】をあらわす蠍座
4/23の牡牛座の新月は、現実的な行動を積み重ね始めるタイミングであることをお伝えしました。
特に「集団と共に調和の道を選ぶために、自分のことは自分で考えて行動していく」という自立心を持ち始めるときでした。
これは、深い部分の変容を象徴する蠍座で満月を迎える2020年5月7日に向かっていくプロセスだったのです。
新月からインプットしたものは、満月を起点にアウトプットや放出のフェーズに切り替わります。
つまり、満月の過ごし方は「あなたの中で何が熟され、どのような成果を受け取るときなのか」を理解することで見えてきます。
では、2020年5月7日の蠍座の満月について読み解いていきましょう。
2020年5月7日満月のホロスコープ【奥深くにある真の優しさ】
2020年5月7日の蠍座の満月はどんな節目になるのでしょうか。チャートにはこんな特徴があります。
1.蠍座18度で起こる満月(数え度数)
2.火のエレメントがなく、地のエレメントが強調された満月
3.魚座の海王星が満月を形作る太陽と月を調停
4.山羊座の冥王星と木星がコンジャンクション(0度)
5.魚座の海王星と双子座の金星/ドラゴンヘッドがスクエア(90度)
6.6-12ハウスで起こる満月
①【蠍座18度】復活劇が起きやすい満月
1.蠍座18度で起こる満月(数え度数)
2020年5月7日は、蠍座で満月を迎えます。
蠍座は、物事の本質を見極めようとする徹底して突き詰めるといった質を持つサイン。
すべてにおいて極限を求め、「生か死か」「破壊か創造か」といった選択肢で物事を見ます。
また、一度壊れた秩序を再生するなど再生力をもつサインでもあります。
つまり、私たちの奥底に眠る「底力的な生命力」と言い換えることもできるでしょう。
そういったことから、2020年5月7日の満月はなにかしら復活劇的なことも起きやすいと言えます。
そのために前月の牡牛座の新月から積み重ね始めてきた方もいるでしょう。
②【地のエレメントが強調された満月】本質的で継続的な変化
2.火のエレメントがなく、地のエレメントが強調された満月
2020年5月7日の満月は、衝動や情熱を象徴する火のエレメントはゼロですが、地のエレメントが濃いことが特徴です。
地のエレメントが強調された満月は、次のような要素が強いと言えます。
- 長期的な展望
- 現実的な要素
- 五感を通じて認識できること
つまり、「今だけ」ではなく本質的で継続的な変化を期待することができる満月です。
③【魚座の海王星】緊張した世の中を和らげる満月
3.魚座の海王星が満月を形作る太陽と月を調停
「調停」とは、3つの星が作るアスペクトの一つです。緊張感を伴うオポジション(180度)で結ばれた2つの星に対して、
もうひとつの星がソフトな関係と言われるトライン(120度)とセクスタイル(60度)の位置にあり、緊張を緩和しています。
そもそも満月は、太陽と月がオポジション(180度)をとり緊張感を伴う配置です。
さらに、今回の2020年5月7日蠍座の満月は、新月から積み重ねたものが増えすぎて限界を超える状態ですので、ある意味、緊張感がマックスとも言えます。
その緊張感を和らげているのが、魚座の海王星です。
魚座の海王星は、イマジネーションを広げる、見えない力を感じる、痛みを和らげるといった作用があり、これが「再生に伴う緊張感」のようなものを和らげてくれます。
つまり、2020年5月7日の満月でこれまでの結果を受け止めるにあたって、人によっては緊張感を伴うかもしれませんが、海王星が受け止めやすくしてくれるのです。
これを、現在の新型コロナウイルス感染症の問題に照らし合わせてみましょう。
新型コロナウイルス感染症の根本的な治療法ができるのは、まだまだ先のことにはなるかもしれません。
でも、増えた感染者の方々の痛みを和らげるような医療や心理的な対応が提案される可能性もありますし、そうあれば良いなぁと感じます。
さらに、2020年5月の満月は6-12ハウスで起こるので、そういった思いは強まります。
なぜなら、6ハウスは「国民の健康」をあらわすエリアであり、12ハウスは「見えない力、イマジネーションの力、痛みを曖昧にする」をあらわすエリアだからです。
④【冥王星と木星が0度】善良な自分が拡大し社会を大きく変容させる
4.山羊座の冥王星と木星がコンジャンクション(0度)
山羊座の冥王星と木星のコンジャンクション(0度)は、2020年5月の満月だけではなく長期的に続くものです。
冥王星は「抗い難い大きな力」、木星は「拡大していく力」を意味します。
このコンジャンクションは、「抗い難い何かが拡大していく」という今の新型コロナウイルスの感染拡大をあらわしているとも解釈できますが、木星は「善きこと」の象徴でもあります。
つまり、激動の時だからこそ私たちの中にある「善良な自分」も拡大し、それが社会を大きく変容させていくともいえます。
さらに11月から12月にかけては、木星・土星・冥王星が山羊座に集まり0度にほど近い角度を取ります。
これらの節目を乗り越えながら年末に向かう中で、私たちは何をすべきか今一度問うことも大切になってきます。
⑤【海王星・ドラゴンヘッドの葛藤と金星】SNSなどで優しさの交換
5.魚座の海王星と双子座の金星/ドラゴンヘッドがスクエア(90度)
2020年5月の満月の魚座の海王星は、ドラゴンヘッドはとスクエア(90度)です。
つまり、情緒的な優しさ・慈悲深さ(魚座の海王星)が未来を切り開くポイント(ドラゴンヘッド)と葛藤を起こしています。
これは、人々が優しさや思いやりを発揮しにくい状態とも言えますが、世の中が激しく揺れ動く今は致し方ない部分もあるでしょう。
しかし、このスクエアのそばには双子座の金星があります。
スクエアは葛藤だけでなく発展性も秘めたアスペクトなので、スクエアに寄り添う金星によって、
SNSや身近な対話を通して楽しみながら優しさや思いやりを交換することができるのではないかと思います。
【まとめ】2020年5月7日の満月の過ごし方のポイント
2020年5月7日に蠍座で起こる満月は、私たちが自らの奥底にある生命力に気づき、真の優しさを発揮していくときではないでしょうか。
そして、人々がもっと深いところで信頼し合っていくことの大切さをあらわしているようです。
「自分も不安なら、相手も不安」ということを認識して、身近な対話を楽しみながらこの時期を乗り切って行けることを物語っている満月です。