2022年11月8日、牡牛座で満月(月食)を迎えます。星読みテラスを監修する西洋占星術師・かげした真由子先生が、今回の満月の解説と過ごし方のポイントをお届けします。
2022年11月8日 日本時間20時2分ごろ牡牛座で満月(月食)を迎えます。
新月と満月はワンセットで、新月に蒔いた種が満月に実ると考えます。
満月は、新月から吸収してきた何かを外側に出していくタイミング。
それでは、何を外側に出していけばいいのか見ていきましょう。
あなたの星座へ満月のひとことメッセージがあるよ!
ぜひ最後まで読んでみてね!!
Contents
2022年11月の満月|変化を受け入れ自分に集中する満月
2022年11月8日 20:02頃、牡牛座で満月(月食)を迎えます。
「2022年11月の満月(月食)」の星読みをお伝えしますので、次の日食・月食までの約半年の過ごし方のヒントとしてご活用ください。
2022年11月8日 牡牛座満月のホロスコープを徹底解説!
それでは、2022年11月8日の牡牛座満月のホロスコープを、細かく読み解いていきましょう。
※システムの仕様上、天体の記号やハウスのカスプの位置が、ズレて表示されている場合があります。
- 牡牛座17度でおこる満月
【牡牛座17度】サビアンシンボル「剣とたいまつの間の戦い」
心の炎で五感の剣を錬金し、強い意志と感受性を磨き上げていく。 - ノースノード(ドラゴンヘッド)側で起こる月食
何かが完成し、何かが始まる。新しい要素の流入。変化を受け入れる必要性。その変化の影響は身近なところにも及ぶ。 - 牡牛座と蠍座のノード軸(牡牛座のドラゴンヘッドと蠍座のドラゴンテイル)
生と死、成長と破壊の普遍的なサイクルの変化を受け入れる必要性。 - 満月(太陽/月)にアクセスする星達 ※ R:逆行
【1】満月(月)と天王星(R)がコンジャンクション(0度)(誤差なし) 牡牛座を上書きする天王星(=貨幣価値、国土、体感覚に関する大きな変化)
【2】満月(太陽)と水星(金星)がコンジャンクション(0度)(※月/天王星と180度)
情報、ネットワークに関する改革。
【3】満月(月/太陽)と土星がTスクエアを形成
新しいポータルが開く。扉の重さがのしかかる。
- その他、特徴的な配置 ※ R:逆行
・火星(R)と冥王星のインコンジャンクト(150度)
見えない攻撃性(敵)が実は支配している。
・火星(R)と海王星(R)/木星(R)のスクエア(90度)
情報が持つ攻撃性(双子座火星)が増幅。
受け入れなければならない変化もある
2022年11月8日、20:02頃 牡牛座で満月(月食)を迎えます。
今回のホロスコープを眺めますと「避けがたい変化・変容」というキーワードをあちこちから読み取ることができます。
月食・日食は、毎月の新月や満月とは異なり、大きなサイクルを表し、それだけ変化や変容もインパクトを伴うものになります。
大事なのはその変化をどう受け止めるかであり、そもそも日食や月食が象徴する変化は次の次元へのポータルが開くことを表します。
「何のために起こっている変化なのか?」を見極める視点を持つことが必要です。
今回はそういった視点から、この月食を伴う満月を読んでいきます。
というわけで、まずは、なぜ「避けがたい変化や変容」を表すのか?をお伝えしていきましょう。
避けがたい変化【1】「月食はどこで起こるか?」が重要ポイント
さて、今回は「皆既月食」であり、月食の中でも大きな影響をもたらすと考えます。
月食とは占星術でいうドラゴンヘッド・ドラゴンテイルを結ぶノード軸に太陽と月が接近する状態です。
ノード軸と月食(太陽と月)が接近しているほど「皆既月食」となり、離れると「部分月食」になります。
ドラゴンヘッドとテイルの軸を、「龍の頭と尻尾」とイメージするとわかりやすいかもしれません。
ドラゴンの頭は「新しい次元の扉への入り口」とすると、そこから近いところで月食がおきると影響は大きくなるというわけです。
今回はかなり接近しており、強い影響をもたらすと考えます。
更に月食はドラゴンヘッド(龍の頭)側で起こる場合と、ドラゴンテイル(龍の尻尾)側で起こる2つのパターンがあります。
今回の月はドラゴンヘッド(龍の頭)と隣接しているので、”ドラゴンヘッド側で起こる月食”といえます。
龍の頭は、新しい次元へ突っ込んでいく部分。
ここから「新しい扉が開くことによる変化と、その変化を受け入れる必要性」という重要な意味が読み取れます。
これが、冒頭「避けがたい変化」とお伝えした理由の一つ目となります。
更にそのノード軸(ドラゴンヘッド・ドラゴンテイルの軸)は牡牛座と蠍座を結ぶ軸です。
今回私たちに大きな変化をもたらそうとしている龍は、牡牛座と蠍座のテーマを携えているわけです。
牡牛座はこの世で生きるための肉体、蠍座は死からの再生を表します。
これらは生と死、成長と破壊の普遍的なサイクルの変化を、受け入れる必要性を物語っているのです。
避けがたい変化【2】変革の星、天王星が支配する月食
今回の月食では、月と天王星がほぼ誤差なく重なっています。(コンジャンクション 0度)
占星術のセオリーでは「食が起こる時に太陽・月の ”3度以内” に、別の星がある場合、その星が大きな力を持つ」と説明されています。
つまり、今回は天王星が今回の月食のカラーを支配していると言えます。
その金星を天王星が上書きしてしまうわけです。
つまり金星は私たちにとって”愛着ある何か”、それに対して天王星は”変革”です。
また牡牛座は「地」の星座。
これまで固めてきた地盤や自分のペースを変えなければならないようなことが起こるということも考えられるでしょう。
馴染みのある状態から、変革を余儀なくされる、そんなニュアンスが読み取れるわけです。
このように今回の満月(月食)のホロスコープでは、変化、変革、変容というキーワードが導き出され、強調されています。
月食は、通常主に「内面的な変化」「プライベートな変化」を意味すると言われます。
けれど、これほどまでに「避けがたい変化」が強調されているということは、社会的な想定外の出来事によって、個人の変化を迫られる可能性も大きいと予想されます。
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受け入れる力を発揮せよ。土星が眠りから目覚めさせる。
さて、そんな大きな変化を予感させる月食ですが、どんな心構えで受け止めればいいのでしょうか。
どのように行動すれば良いのか、他のポイントも見ていきましょう。
変化を受けとめるためのヒントは、月食を形成する月と太陽と土星が形成しているTスクエアが教えてくれます。
月食の影響を水瓶座にある土星が一気に引き受けている形になっています。
この水瓶座の土星は「大きな変化」をまず全力で受け止めようとするでしょう。
そして、ただやり過ごすのではなく、その上で新しい世界を作り出そうとします。
このことは、私たちの行動指針にもなります。
例えば、自分にとって不都合なことが外側の世界で起こったとしても、「ならば良い世界は自分で作ろうとする力が、私たちにはある」ことを物語っているわけです。
もしくは、遠くのどこかで穏やかではないことが起こっていたとしても、目の前の穏やかさを守っていくことの大切さを教えてくれているようにも見えます。
このように、この土星は私たちの行動指針につながるともいえます。
そして、行動する際に心に留めておくことは向かい側の獅子座が教えてくれます。
そもそもTスクエアとは、グランドクロスという正方形の1点が欠けている図形です。
グランドクロス(正方形)は安定した構造を象徴し、欠けをもつTスクエアはこの安定を取り戻そうとします。
今回の満月(月食)では、空白になっている獅子座を、水瓶座の土星が取り入れようとするわけです。
外側の世界が自分の期待通りに変化してくれないとがっかりするのではなく、
「ならば以前から自分が作りたかったものを表現してみよう」という機会として活用することもできてしまうのです。
水瓶座の土星は、個人の力である獅子座を眠りから覚まそうとしているのかもしれません。
例えば、あなたが一生懸命奉仕していた企業が倒産したとしても、「それを機にあなたが新しい会社の社長となり、もっと世界にとって意義のある事業を展開していく」、そんなことも可能だよ、と捉えることもできます。
これはあくまでも例えですが、似たようなことがプライベートや社会で起こる方もいらっしゃるでしょう。
世界は私たちが意図するものを現実化する
今回の満月(月食)で、私たちは「見えない敵に支配されているとか、見えない敵と戦っている」そんな感覚を覚えるかもしれません。
陰謀論的なことを言いたいわけではありませんが、「何かが見えないところで影響力を持っている」そんなことを見聞きし、不安を覚えることもあるでしょう。
確かに火星と冥王星の150度(インコンジャンクト)は「見えない攻撃性」を表すので、そういったムードも否めないのです。
ですが、「どんな世界も私たちの意識が作り出しているものである」というスピリチュアルな法則を採用するなら、そういった「恐れ」さえ私たちの意識が作り出しているのかもしれません。
その「恐れ」は「海王星・木星」と火星のスクエアによって増幅する可能性もあります。
この配置は、世の中が成長していく流れの中にいるはずなのに、そこで起こる危機のようなものを表します。
星の動きは外側で起こる予兆として読み解くことができますが、同時に私たちの内面で起こっていることも表します。
そう考えると、
「存在するかしないかわからない敵を作り出してしまい、不安になる」とか
「いつ起こるかわからないことに不安になってしまう」という意識が
私たちの成長を阻んでいるとも言えます。
そしてひいては、社会の成長も阻んでいると捉えることができそうです。
今回の火星の配置からは、どうしても穏やかではない様相を読み取れてしまうのですが、
そこに焦点を合わせるのではなく、先ほど申し上げた「土星」が過ごし方の鍵にはなってきそうです。
「あなた自身の成長や進化に集中して乗り切る!」が今回の指針になります。
【まとめ】11月8日の牡牛座満月から次の新月までの過ごし方
最後に、2022年11月8日の牡牛座満月から11月24日の射手座新月までの過ごし方(あるいは、2023年5月頃までの半年間)のポイントを、まとめておきましょう。
- 「避けがたい変化・変容」というキーワードを、ホロスコープのあちこちから読み取ることができます。馴染みのある習慣やシステムから新しいものへと移行していく流れもありそうです。
- この時期の変化はただやり過ごすのではなく、その上で新しい世界を作り出そうとする姿勢が重要です。
- 「あなた自身の成長や進化に集中して乗り切る!」が今回の指針になります。
以上です。
素敵な満月をお過ごしください。
星座のひとことメッセージ
今回は四区分(火・地・風・水)の星座のメッセージをみていきますね♪
あなたが生まれた時の「太陽」の星座をチェックしてみてください。
【火の星座(牡羊座・獅子座・射手座)のあなたへ】
今回の満月(月食)を、最も自分の糧としていかすことができそうなのが、火の星座さん。世の中がザワザワしていたとしても、自分の才能を伸ばすことに集中することで、半年後に新しいステージに立つことができるでしょう。
【地の星座(牡牛座・乙女座・山羊座)のあなたへ】
地の星座さんにステップアップの機会が訪れます。これまでも大きな変化を受けとめてきた地の星座さんだからできることがありそう。翻弄されそうになったら、いつもの冷静な自分を思い出し、チャンスをつかんでください。
【風の星座(双子座・天秤座・水瓶座)のあなたへ】
周囲のムードに敏感な風の星座さん。今後半年は特に流れる情報に振り回されず、自分の幸せのため、周りの幸せのために受け取った知恵を活用してみてください。未来のため軽やかに情報をいかすあなたの姿勢が周囲に元気を与えます。
【水の星座(蟹座・蠍座・魚座)のあなたへ】
水の星座さんは満月(月食)のパワーを受けやすい一方、自分や周りに起こることを客観的に観察できます。変化の波にのまれず、その波をうまく乗りこなすことを意識すれば、満月(月食)のパワーを自分のものにできるでしょう。
もしも変化が到来したら自分のために起こっていると捉えて、新しい扉を開きましょう!
「タロットによる新月満月運勢」の読み解きも参考にしてくださいね。
2022年11月8日の牡牛座満月について、公開中のYoutube
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