2020年10月2日、牡羊座で満月を迎えます。星読みテラスを監修する西洋占星術師・かげした真由子先生が、今回の満月の解説と過ごし方のポイントをお届けします。
2020年10月2日 6:05、牡羊座で満月を迎えます。
狩猟に適した時期であることから、10月の満月は「ハンターズムーン」とも呼ばれるそうです。
満月は、前回の新月でまいた種が花を咲かせるタイミングです。
今回の満月はどのような花を咲かせるのか、そしてどのように過ごせばよいのかを読み解いていきましょう。
Contents
2020年10月2日の満月は【純粋で勢いがある】牡羊座
2020年10月は1ヶ月の間に満月が2回起こりますが、1回目は10/2の牡羊座の満月です。
牡羊座は12星座のトップバッターで、素早い行動力、直感力、純粋で勢いのあるエネルギーを表します。
そういったことから、今回の満月はこれまであたためてきたものや、具現化が難しかったことについて
「実現したい!」という意欲が一気に出てくるタイミングです。
前回の新月(9/17・乙女座)で地に足をつけた一歩を踏み出せていた方は、今回の満月で明確な成果を手に入れるでしょう。
2020年10月2日の満月のホロスコープ【ひらめきや直感を大切に】
では、2020年10月2日の牡羊座の満月について、詳しく読み解いていきましょう。
ホロスコープには次のような特徴があります。
- 牡羊座・数え度数10度の満月
- 牡羊座の火星と山羊座の土星(と冥王星)が90度
- 獅子座の金星と牡羊座の火星(逆行中)が120度
- 天秤座の太陽と牡牛座の天王星が150度
- 蠍座の水星と牡牛座の天王星が180度
【牡羊座10度】情報と感性がようやく上手く噛み合うようになった
牡羊座・数え度数10度の満月
2020年10月2日の満月は、牡羊座の数え度数10度で起こります。
この度数には「古い象徴に対する新しい形を教える男」というサビアンシンボルがつけられています。
これは、牡羊座9度で身につけた「世の中や物事の全体を読み取る力」を周りに教えていくことを表しています。
新しい考えやアイディアを、誰かに伝えたくなる。そんな度数なのです。
新型コロナウイルスが流行している2020年は、年明けから様々な情報が入り乱れています。
これまで情報化社会に対して無関心だった方も、情報通にならざるを得ないような時期だったでしょう。
そして2020年の終わりが近づく今、ようやく情報と自分の感性や直感が上手く噛み合うようになってきたのかもしれません。
【火星と土星の90度】これまでの常識が行動力にブレーキをかける
「情報と感性が噛み合うようになった」といっても、他の星の配置を見ると、一筋縄ではいかないようです。
牡羊座の火星と山羊座の土星(と冥王星)が90度
牡羊座の支配星は火星、山羊座の支配星は土星です。
2020年10月2日の満月では、火星も土星も本来の座にあり、非常にパワフル。
また、火星は衝動的なエネルギーや行動力につながる能動性ですが、土星は足元をしっかり固めようとするエネルギーであり、これまでの規範やルールを表します。
そんな2つの星がスクエア(90度)というハードなアスペクトで、しかも火星は逆行中です(9/10〜11/13)。
これには、ブレーキとアクセルのバランスを取るのがいささか難しそうな印象を受けます。
さらに、アスペクトを解釈するときは、地球から見てより遠い星が近い星に影響を与えると解釈するのですが、
そう考えると、火星の行動力がこれまでの常識によってブレーキをかけられてしまうようにも見えます。
しかしスクエアという関係は大きな発展性を秘めている、ということを忘れてはなりません。
つまり、ただ勢いだけでひらめきを行動に変えればいいというものではなく、
長期的な視点を取り入れたり、持続可能にするにはどうすればいいかも考慮したりしながら行動に変えていくことが重要です。
【金星と火星の120度】行動力を支えるのは表現・想像のエネルギー
火星と土星のスクエアからは「ひらめきも大事、そして地固めも大事」というメッセージを受け取りました。
でも、これは少し難易度が高そうですね。
どうすればいいのか、ホロスコープにヒントを求めてみると、こんな星の配置があります。
獅子座の金星と牡羊座の火星(逆行中)が120度
これは、定まらない行動力(火星)を「私はこう表現したい!」という調和のエネルギー(獅子座の金星)で何とか支えているようです。
当たり前の日常が一変した2020年、私たちは知らずしらずのうちにマインドを鍛え上げてきたはずです。
だから、保守的になりすぎることなく、これまでの積み重ねを信じてみましょう。
獅子座の金星らしく「私が表現したいことはなにか?何を創造したいのか?」という問いから生まれるひらめきを、形にしていきたいものです。
【天王星のアスペクト】ひらめきや直感を大切にまずはやってみよう
2020年10月2日の満月では、天王星が私たちの進化を後押ししてくれます。
天王星は、太陽と水星にアクセスしていて、角度はいずれも一筋縄ではいかないものです。
天秤座の太陽と牡牛座の天王星が150度
蠍座の水星と牡牛座の天王星が180度
まず、天秤座の太陽は「自分にも周囲にも善きものを形にしたい!」と望むので、自分の枠の外にあるようなアイデアが必要なようです。
また、蠍座の水星は天王星と真正面から向き合っているので、考えれば考えるほどわからなくなりそう。
でも、ここは牡羊座の満月らしく「まずはやってみる」ことも大切です。
今回の満月は、あなたのひらめきや直感を尊重するのが、ベストではないでしょうか。
さらに、この満月をスタートにして、周囲からフィードバックを受け取りながら、あなたにとっての調和の世界を形作っていくと良いでしょう。
ビジネスに関しては、「行動で示す」ことがポイントになります。
これまで地に足をつけて積み重ねてきた人にとっては、成果を受け取る節目にもなるでしょう。
人間関係に関しては、ひらめきや直感を大切にすること、そして「思い立ったが吉日!」というノリを大事にしましょう。
【まとめ】牡羊座満月は【成果を受け取ったからこそ出発する】
ちなみに前回、牡羊座で満月が起こったのは、2019年10月14日。
それから数日後の10月22日には「即位礼正殿の儀」が行われ、新たな天皇陛下が即位を国の内外に宣言しました。
儀式の直前に雨が止み、空に虹がかかった映像を見た方も多かったのではないでしょうか。
牡羊座という、スタート表す星座に相応しいタイミングでの儀式だったと思います。
満月は「成果を受け取る」ときでもありますが、牡羊座で起こる満月はどこか「成果を受け取ったからこそ出発する」という意味合いが強くなります。
あれから約1年。私たち日本国民にとっては、色々な意味で特別な1年となりました。
1年を振り返り、2020年の残りの3ヶ月を充実したものにするために、今回の牡羊座満月を活かしていきたいですね。