その人の生まれ持った性質を知ることができるホロスコープ。
あなたのホロスコープと、気になるあの人のホロスコープを重ね合わせて見てみましょう。
あなたの性質と、相手の性質が組み合わさるとどんな相性になるのかを知ることができますよ。
「最近知り合った気になるあの人、私との相性はいいのかな?」
「職場に新しく来たあの上司、どんな風に接していこう?」
そんな時、あなたのホロスコープと相手のホロスコープを重ね合わせて読んでみることで、2人の相性を知ることができます。
もちろん、付き合って長いパートナーや、自分の親や子供との相性も見ることができますよ。
気になる相手との関係性を深めるヒントを、ホロスコープから探ってみましょう。
ホロスコープで相性を読む方法は、いくつかあります。
- 太陽星座同士で読む方法
- 月星座同士で読む方法
- 火星星座と金星星座で読む方法
- シナストリーチャートから読む方法
- コンポジットチャートから読む方法
なかでも、相性を詳しく占うために一般的に使われる方法が、シナストリーチャートとコンポジットチャートです。
シナストリーチャートは、2人のホロスコープチャートを重ね合わせてできた二重円(ダブルチャート)を元に、それぞれの星の配置から相性を読んでいく方法です。
シナストリーを通して、二人の持つ特性が関わり合うときに、どのように影響し合い支え合うのか、またお互いの関係がどのように発展する可能性があるのかを知る手助けになります。
一方、コンポジットチャートは、自分と相手の2つのチャートの中間点から合成してできたチャートから相性を読み解く方法です。
今回は、シナストリーチャートを用いて相性を読み解く方法について詳しく解説していきましょう。
Contents
ホロスコープの二重円(ダブルチャート)とは?
2人のホロスコープを重ね合わせてできた二重円のことを、ダブルチャート、またはシナストリーチャート(synastry chart)と言います。
「シナストリー」とは、ギリシャ語の「syn(=『一緒に』、『合わせる』)」と、「astron(=『星』)に由来する言葉です。
二重円のホロスコープの中で、それぞれの星がどういう角度を取っているか、エレメントやクオリティのバランスなどを見ることで相性を読み解くことができます。
私の太陽と、リスちゃんの金星が重なってる(コンジャンクション)!

また楽しそうにしてるねぇ。
こんな風にいつも私のことを面白がってくれる子なんだ〜。
ホロスコープの二重円(ダブルチャート)の作成方法
実際にダブルチャートを作成してみましょう。
一緒にホロスコープを出してみましょう♪
ダブルチャートを作成する際は、基本的に2人の間で主体となる人のホロスコープを内側に配置します。
アセンダントが左に来る、いつもの自分のチャートを軸にすると読みやすいですよ。
まずはホロスコープ算出システムの、内円に自分または主体となる人の生年月日を入力しましょう。
外円の方に相手となる人の生年月日を入力すると、ダブルチャートが作成されます。

また、相手の出生時間が分かっている場合は、相手のアセンダントやMcなどの重要な感受点からも相性を見ることができます。
ホロスコープの二重円(ダブルチャート)の読み方・見方
さっそくダブルチャートを読んでみましょう。
アスペクトの線もたくさんある〜。
オーブの狭いアスペクトに注目
二重円のチャートができたら、まずはそれぞれの天体や感受点の間に形成されているアスペクトを見ていきましょう。
とりわけ、オーブが1度以内などタイトに形成されているものは2人の関係性に大きく影響します。
チャートをパッと見て「見つからないなぁ」と思っても、アスペクト表を必ずチェックしてみてくださいね。
メジャーアスペクトと言われる、0度、180度、90度、120度、60度、150度を探してみてください。
オーブの小さいタイトなアスペクトが多ければ多いほど、関係性が強い2人であると言うことができるでしょう。
ということは…
重要な天体へのアスペクトに注目
2人の天体の間のアスペクトは見つけられましたか?
見つかったアスペクトの中でも、とりわけ重要な天体である太陽、また出生時間が判明している場合には月へのアスペクトにも注目してみましょう。
人生の方向性を表す太陽と、精神を表す月に対して強いアスペクトがある場合は、2人の関係性には特別なつながりが感じられることが多いでしょう。
恋愛の場合は、金星と火星のアスペクトも大切です。
女性性を表す金星、男性性を表す火星にアスペクトができている場合は、お互いに恋愛対象として意識しやすいでしょう。
相性を読み解く際には、個人天体と言われる太陽、月、水星、金星、火星に対してできるアスペクトを中心に読みます。
社会天体と言われる木星、土星、天王星、海王星、冥王星の中でも、木星と土星が個人天体にアスペクトを取っている場合は影響を感じるでしょう。
残りの天王星、海王星、冥王星は動きがゆっくりなため、同世代の人は同じ配置になりやすく、相性に大きく影響することは少ないです。
また、社会天体同士のアスペクトは、世代間の特徴を捉える際に役立ち、年齢の離れた相手との相性を見る時に参考になります。
相手の天体が自分のどのハウスに位置しているかを読む
2人の天体同士の関係性に加えて、相手の天体が自分のチャートのどのハウスに入っているかも重要なポイントです。
ハウスは「自分の世界観」。
相手の天体が、自分の世界のどの場所に位置しているか?
自分にとって重要なハウスに入っている相手の天体は何か?
それを見ることによって、自分から見て相手はどういう場でどういうエネルギーをくれる存在なのかを読み解くことができます。
たとえばあなたの1ハウスに相手の太陽が入った場合、相手の生き方を見ているとあなた自身が元気付けられ、輝けるように感じるでしょう。

エレメントやクオリティのバランスに注目
二重円を読む上で、アスペクトやハウスに加えて、2人の間のエレメント(四区分)やクオリティ(三区分)のバランスも重要なポイントです。
それぞれの天体や感受点がどのエレメントに位置しているか、どのクオリティに振り分けられているのかを見ていきます。
もし1人のチャートに偏りがある場合、もう1人がそれを補ってくれることで互いになくてはならない2人となるでしょう。
たとえばあなたのチャートに不動宮のサイン(牡牛座・獅子座・蠍座・水瓶座)の天体や感受点がなく、物事を継続することが苦手だと感じているとしましょう。
不動宮のサインに重要な天体や感受点を持つ相手と一緒にいることで、「継続する力」を自然に学べて成長できる相性となるでしょう。
このようにエレメントやクオリティのバランスを確認することで、2人がお互いにどのように影響し合い、支え合うかをみることができます。


2重円以外の相性の読み方
2重円を用いた方法のほかにも、ホロスコープから相性を読む方法があります。
相性についてじっくりと考えたい時、いろいろな角度から読み解いてみたい時、ぜひ参考にして見てくださいね。
サインの相性を読む
「ダブルチャートを作成して見たけれど、2人の天体同士に目立ったアスペクトがなかった…でも、あの人と自分は相性がいいような気がする」
こんな風に感じる時は、天体や感受点のサイン同士の関係に注目してみましょう。
アスペクトが形成されていなくても、たとえば相手の月と自分の月が、それぞれ牡牛座と乙女座など、同じエレメントの組み合わせだったとします。
こうした場合は、お互いが無意識で取る行動や感じ方が似ていたり、理解しやすいため、「一緒にいて落ち着く」と感じるでしょう。
話しやすいと感じる相手とは、水星のサインが同じエレメントだったり、セクスタイルの関係となるサインかもしれません。

コンポジットチャートを読む
2人のチャートを合成してできた新しい1つのチャートのことをコンポジットチャートと言い、そこから相性を読んでいく方法もあります。
コンポジットチャートからは、
- 2人が関わり合うことによって、力を合わせて共に目指していく方向性はどんなものか?
- 2人でいることによって、どんなエネルギーが生まれるか?
こうしたものを読み解くことができます。
たとえばお互いのネイタルチャートでは、太陽と木星のアスペクトを持たない2人だったとします。
コンポジットチャートで太陽と木星の強いアスペクトができている場合、2人で一緒にいることによって、楽観的で前向きに進んでいけるようになるでしょう。
【まとめ】ホロスコープの二重円で相性を知り、より良い関係性を築こう
ホロスコープの二重円を読むことにより、2人の相性を知ることができます。
気になる相手のチャートとの間にたくさんのアスペクトができていたり、気が合う友人とは同じエレメントの天体を持っている同士かもしれません。
二重円のチャートを見ることによって、「相手も私といて楽しいと思ってくれていそうだな」と分かると嬉しいですよね。
「そこまで相性がよくなさそう…」という場合も、天体同士のアスペクトから良好な関係を築くためのヒントがもらえます。
ホロスコープの二重円を読む技法によって、より良い人間関係を築いていきましょう!