いま話題のあの人はどんな性格・タイプなの?活躍の裏にどんな星のパワーが働いていたの?2020年やその先はどうなっていくの?「星読みテラス」を監修する西洋占星術師・かげした真由子先生が、旬の人物のホロスコープを読み解きます。
今回は、幅広い世代の心に響く歌詞と楽曲で、押しも押されもせぬトップアーティストとなった米津玄師さんに注目!
3月生まれで魚座の米津さんのホロスコープを読み解くと、素晴らしいヒット曲を次々に生み出せる星の組み合わせや、今後の活躍を期待させる星の動きが見えてきました。
Contents
米津玄師の性格は【マルチな才能・繊細な感受性】
Lemonで紅白!米津玄師の2018年は世間に評価される年だった
米津玄師さんの太陽星座は魚座。12星座の中で一番最後の星座です。
魚座は「牡羊座〜水瓶座までのすべてのサインを内在している」と言われています。
このため、大人びていて物事を俯瞰でとらえるといった性質があり、どこか浮世離れした人が多いと言えます。
また、魚座にある太陽と冥王星の角度が120度で、調和の関係性(=アスペクト)をとっているのも特徴です。
冥王星は「大いなる力」を表すので、これは「彼の中に大きく秘めた力があり、それをクリエイティブに生かしていける可能性がある」と考えることができます。
奥深さを感じさせる彼の作風の源泉は、このあたりにもありそうですね。
ニコニコ動画出身で若者中心に支持されていた米津玄師さんですが、世代を問わず爆発的な人気を得たのは、ドラマ主題歌にもなった「Lemon」が大ヒットした2018年ではないでしょうか。
もともと才能がある方ですが、2018年は米津さんの内側にある大きな才能が世の中に押し出される年でもありました。
この時期は、木星蠍座期(2017/10/10〜2018/11/7)です。
米津さんの太陽と調和の関係にある蠍座の冥王星の上に木星が巡ってくる形になっていたので、彼の作品が世間に評価されやすい時期だった、とも言えるでしょう。
米津玄師の誕生日・生年月日からホロスコープを読み解く
米津玄師(よねづ・けんし)
1991年3月10日生まれ(出生時間不明)、徳島県出身。
米津玄師の曲作りは水と地のエレメントがいい形で相互作用
米津玄師さんは、水のエレメントが強いです。水のエレメントが多い人は、感情が豊かなタイプ。
知的活動においても自己同一性においても、センサーが細かく働きます。
感性を表す金星は牡羊座であり、作品作りはひらめきと直感を大事にする人のようです。
一方、感じたことを形にする水星は魚座にあります。
一般的にこのタイプは、感性のアンテナの感度が高いため受け取る情報量が多く、イメージが広がりすぎてふわっとして終わってしまいがち。
抽象的なままで、なかなか形にできないのですね。
ただ、米津さんの場合は月星座が山羊座であることがポイントです。
山羊座は地のエレメントで、何が何でも形にしたいタイプ。現実的な成果をとても大切にします。
だから米津さんは、イラストや音楽、動画投稿を始めたのではないでしょうか。
「自分を知って欲しい」というより、「自分が思いついたものを形にしたい」という思いが創造性に上手く活用されていて、水と地のエレメントがいい形で相互作用しているのでしょう。
ヒット曲連発の鍵は魚座の繊細さを山羊座で作品に昇華できたこと
男性星と女性星(各性を表す星)を見てみましょう。
太陽や月といった個人の性格を表す天体のポイントを高めに計算すると、男性星は5、女性星は7で、女性星の割合がやや多いですね。
強いて言えば火が少ないですが、火・風・水のバランスがよく、とても穏やかな人だと思います。
米津さんは、火星にマルチな才能をあらわす双子座があります。
映像、音楽、イラスト、ダンスと、さまざまなアプローチで自分を表現できているのは双子座おかげかもしれませんね。
また、米津さんのホロスコープで興味深いのは魚座です。
魚座の水星は「いろんな物事に過敏になりやすい」という特殊な能力があるとされています。
違いを敏感にとらえるので人を模倣する能力が高く、語学の習得などが得意な一方、受け取る情報量が多く、具体化が苦手だとも言われます。
ただ、米津さんの場合は月星座山羊座が助けてくれていて、受けとめたものを作品という「形」にすることでバランスをとっているのではないでしょうか。
そのうえ、月星座山羊座の人は努力家なので、コツコツと物を作ることが苦ではありません。
米津さんの太陽(自分らしさ)と水星(作品を具体化する能力)がある魚座について、もう少し説明しましょう。
魚座は12星座の一番最後の星座で、対応するハウスは第12ハウス=「隠れた部屋」という意味もあります。
オープンではない場所ということですから、インターネットの世界から活動を始めた米津さんにふさわしい始まりかもしれません。
魚座は、繊細で人から見られるのが苦手、ありのままの自分で表舞台に立ってエネルギーを受け取るのが得意ではないタイプでもあります。
自分自身ではなく作品を前に出していることで、バランスが保たれてきたところがあるのでしょう。
今や押しも押されもせぬトップアーティストとなった米津さんですが、人気運やカリスマ運があったのではなく、時代の大衆の心を繊細に読み取りそこに上手く自分を表現する流れを掴んだのだと思います。
【まとめ】米津玄師のホロスコープ読み解きのポイント
ホロスコープ | 読み解き |
---|---|
水のエレメントである 魚座と蠍座の要素が強い |
【魚座】どこか浮世離れした人が多い、感情豊かで繊細にセンサーが働く |
太陽と冥王星の角度が120度 | 奥深さを感じさせる作風の源泉 |
月星座が山羊座 | 努力家で物を形にすること、作ることが苦ではない 魚座の繊細さを作品に昇華 |
火星星座が双子座 | マルチな才能を発揮 |
米津玄師の2020年は異色コラボ?その先も驚きの成果が期待できる
2020年は大衆の夢や希望をあらわす海王星の力が活躍しそう
2018年は木星蠍座期だったので、物事の本質を描くような深みのある作風や歌詞が流行りました。
続く2019年の木星射手座期(2018/11/8〜2019/12/2)は、大らかさや親しみやすいPOPさも求められました。
彼の作品は、親しみやすく大衆に受け入れられるメロディでありながら、どこか人間の本質を描いたような深さがあるのが特徴で、どちらの要素も含まれています。
「Lemon」や「パプリカ」など米津玄師さんが関わった楽曲が立て続けにヒットしたのは、木星が作る時代のムードの影響かもしれません。
さらに、これからの2020年は木星山羊座期(2019/12/3〜2020/12/18)で、もう少し落ち着いたものが人々に受け入れられる年になります。
クラシック、原点回帰、アンティーク、リバイバル、シック、地味…。
こういったキーワードが大切にされ、大衆が求める音楽のテイストが変わると考えてよいでしょう。
米津さんの2020年を見ると、「集合的無意識=大衆の気持ち」をあらわす海王星が彼の魚座にある太陽に重なります。
これは、彼の作品がもっと大衆へ広がり溶け込んでいくことを物語っています。
米津さんは大衆の気持ちからインスピレーションを受け取ることができ、創作意欲は衰えないようです。
ひとつの事に固執せず自分で自分を作っていける人なので、インスピレーションが枯渇したり、壁にぶつかったりすることもないでしょう。
コラボやプロデュースがますます増えていき、世間があっと驚く異色のコラボをしたり、米津さんがプロデュースされる側に回ったりするかもしれません。
魚座は、繊細だけれど物事や人に過度な期待をしていないというか、達観していて寛容な人が多いです。
このため、他の人と組んで仕事をすることに対してストレスを感じにくいのではないでしょうか。
さらに、プライベートを表す山羊座にある月は、土星の影響を受けます。
私生活においてに制限を感じやすかったり、私生活でなにかと課題を抱える可能性もあるかもしれません。
2021年は音楽以外で驚きの成果も?2022年はさらなる幸運期
ちなみに2021年は、宇宙を運行している土星が水瓶座に入り、米津さんの生まれ持った土星と重なります。
これは、米津さんにとって「築き上げる」「結果が出る」「努力が実る」という意味があります。
おそらく、音楽以外で賞を受賞するなど、みんながあっと驚くような形での成果を出すのではないでしょうか。
また、その先にある2022年のほうが彼にとっての幸運期のようです。
魚座の柔軟さが花開くのはこの年なんですね。
【まとめ】星読み初心者さんが覚えておきたい読み解きのポイント
- 異なるエレメントがいい形で相互作用していると、本来は苦手な部分が補われて才能を発揮する力になる!
- 個人を代表する天体(太陽や月など)に角度をとっている天体は、その人の価値観(作風)として現れる。
- 太陽だけでなく、月、火星、金星、水星などの連携を見ていくと、その人らしさが見えてくる。
- 運行中の木星が滞在するサインは、その時期に流行りやすいものを表す。
かげした真由子(かげした・まゆこ)
太陽双子座、月乙女座。愛称「まゆちん」。サウンドクリエイター、ベンチャー企業の立ち上げ、保険営業マンの秘書などを経てタロット占い師に。2008年より占い師・心理セラピストとして独立。現在までの鑑定数はのべ1万4千件。2018年からは星よみ協会の無料講座制作にたずさわる。一人ひとりが安心して自分らしく生きるための占い活用を日々研究しつつ、占い師の先生として後進の育成に取り組む。著書『命日占い』『命日占い〈未来編〉』(サンマーク出版)は累計10万部のベストセラー。