星読みファンの人でも、マンデン占星術(マンディーン占星術)という言葉はあまり聞きなれないかもしれません。
博士、はじめて聞いたよー!
よく使われる占星術なんじゃよ。
おやつが無いと覚えられないかも…
マンデン占星術で、「今の時代の流れ」が見えたりするとおもしろいんじゃ!
実は、この星読みテラスの記事でも、結構使われている手法なんじゃよ。
例えば、新月満月の占いなんかもマンデン占星術で読み解いたりするしのう。
なんか急に気になってきた!早く教えてー!
Contents
マンデン占星術とは?国や組織、社会動向など大きな流れを読む
マンデン占星術(マンディーン占星術)は、国家や大きな組織、政治や社会動向など、世の中の大きな流れ、情勢を占う手法です。
個人ではなく、社会や集団といった規模の大きな対象を占うのが特徴です。
マンデン(mundane)はラテン語で「世俗的な」「世界的な」という意味があり、マンデン占星術は別名「社会占星術」とも呼ばれています。
古代の占星術においては、マンデン占星術が主流でした。
昔は今ほど個人が確立されておらず、個人が自分の出生年月日を把握していることも稀だったんですね。
現代のように個性や個人の意識にフォーカスされるのは、人々の意識が進化したからなのでしょう。
実はよく使われている!マンデン占星術で占えること
実は知らないだけで、私たちはさまざまな形でマンデン占星術で占った結果を目にしています!
マンデン占星術の占えることを、実例をまじえて紹介していきます。
始原図(ナショナル・チャート):国の国民性や政治体制を占う
マンデン占星術でひとつの国の国民性や政治体制を知るときには、始原図(ナショナル・チャート)を使います。
国を占うときは建国時(国のお誕生日)のホロスコープチャートを見ることになります。
しかし、いつ国が誕生したのか?の定義がしづらいことから、いつのホロスコープを見るかでいくつかの候補があります。
たとえば日本の場合でいうと、大きく分けて2つの考え方があります。
①大日本帝国憲法ができた日
②日本国憲法ができた日
日本の始原図の解釈については占星術家の間でも見解が分かれていますが、現在では
①大日本帝国憲法で戦前の日本を読み解く
②日本国憲法で戦後〜現代の日本を読み解く
と分けた上で、②日本国憲法ができた日【1946年10月7日、東京】の始原図で占うのが主流となっています。
そこからひも解いて流れが見えるのか~♪
これが分かってくると、歴史と星の動きが連動してるのがわかるので
楽しくなっちゃって、夜も眠れなくなるんじゃ!
星読みテラスでは、↓こちらの記事で日本の始原図を
詳しく読み解いておるのじゃ。
見てみると新しい発見があるかもしれんの♪
新しい元号に変わった日でその時代がどうなるのかを占うことも出来ちゃうんです♪
企業を占う場合は、創立日や設立日でホロスコープチャートを作成して占うことができます。
気になることを試してみると面白いかも◎
ホロスコープを出すのは、ここから出来るね!
みんなも試してみてねー!
四季図(イングレス・チャート):3ヶ月ごとの動向を読む
マンデン占星術では、春分図・夏至図・秋分図・冬至図と呼ばれる、四季図(イングレス・チャート)も社会情勢を読むのによく用いられます。
四季図とは、太陽が活動宮(牡羊座・蟹座・天秤座・山羊座)の0度に入った瞬間の日時で作成するホロスコープです。
特に春分図は、その後1年間の動向を表すので重要視されます。
夏至図・秋分図・冬至図は各季節の3ヶ月ごとの動向を読むのに用いられます。
四季図を出すときの場所の設定は各国の首都になるからのぅ。
天体の位置やアスペクトは同じでも、緯度経度が変わることでハウスが変わってくるんじゃ。
ハウスの位置の違いがそれぞれの国の動向の違いになる、ということじゃな。
ちなみに、2023年の春分図でまゆちん先生が占ったときの記事は↓こちらじゃ。
新月図・満月図(ルネーション・チャート):2週間ごとの動きを読む
新月・満月のホロスコープである新月図・満月図は、マンデン占星術で社会の動向を読むときにも、個人を占うときにもよく使われます。
月が満ちて満月となり、欠けはじめてやがて新月になる…といった月の満ち欠けのサイクルである、約2週間ごとの短期的な動きを読むホロスコープです。
四季図など長期的な動きを読んで浮かび上がったテーマや問題が、表面化する時期を特定するのに使われたりします。
占術家によっては、新月・満月・上弦・下弦の4種類を月相図として、上弦の月・下弦の月のホロスコープも読むこともあるようです。
星読みテラスでまゆちん先生が、新月・満月ごとに解説と過ごし方のポイントをお届けしているのも、新月図・満月図じゃよ。
日食図・月食図(イクリプス・チャート):新月・満月より影響力大!
太陽が欠けて見える日食、月が欠けて見える月食の時のホロスコープは、新月・満月より影響力が大きく、重要視されます。
日食図と月食図のタイミングは重要な出来事が起こるとされ、影響がある期間も半年から数年に及ぶことも。
影響を強く受けるのは、実際に日食・月食を観測できた国々、特にもっとも欠けて見える最大食が見られる地域とされています。
日食や月食は、古来より「天変の前触れ」として恐れられてきました。
現代のマンデン占星術でも、政変や紛争、災害、疫病の流行といった深刻な出来事の暗示として解釈されたりします。
ですが、日食図・月食図で天体にポジティブな要素がある場合は、社会にとってよい変化が起こる可能性もあります。
振り返りながら日食図・月食図の読み方を知りたい人は、↓こちらを読んでみるといいぞ。
外惑星同士の影響力も長期的な動きを読むのに欠かせない!
木星・土星・天王星・海王星・冥王星といった外惑星がサイン(星座)を移動した時、特徴的なアスペクトをとった時も、世の中の動きに影響を与えると言われています。
各天体と12サインの解釈が重要になってきますが、人類全体のビジョンや価値観の転換点となることが多いようです。
また、外惑星が順行から逆行、もしくは逆行から順行に転じたときも、何らかの政治的な変化のタイミングを表していることがあります。
外惑星の公転周期と1つの星座に滞在する期間を覚えておくと、次の転換点がいつ来るのか、目星がつきやすいでしょう。
こちらの表を参考にしてみてくださいね♪
惑星 | 公転周期 | 1つのサインに滞在する期間 |
木星 | 12年 | 約1年 |
土星 | 29.5年 | 約2.5年 |
天王星 | 84年 | 約7年 |
海王星 | 164年 | 約14年 |
冥王星 | 248年 | 約12〜24年 |
120歳まで生きれても
3回は転生しないといけないね…!
「1つのサイン(星座)に滞在する期間」のほうだから、生きてるうちに何度か転機を経験しているわ。
そして、周期が長い天体(天王星・海王星・冥王星)は、
冥王星が一足早い2024年11月に動き、
そのあと他の天王星・海王星も2025年に一気に大移動するのよ…!
なにが起こるのかなー♪楽しみだね!
まゆちん先生の2024年の運勢予報でもちょっとお伝えしているわ♪
参考にしてみてね!
伝統的なマンデン占星術では、約20年ごとに起こる木星と土星が同じ位置で重なる、グレート・コンジャンクションが重視されています。
最近では、2020年12月末のグレート・コンジャンクションが記憶に新しいですね。
この時はグレート・コンジャンクションが起こるサインが約240年ぶりに変わる、ミューテーションも重なったため、風の時代の始まりも兼ねた、大きな節目となりました。
2020年末のグレート・コンジャンクションで何が起こるか、正確に予測した占星家はいないと言われています。
それでも時代が大きく変わる節目になるだろうことは、占星術界隈で以前から語られていました。
そのほかにも、政治や経済に重大な影響を及ぼす出来事が起きた瞬間のホロスコープで、出来事の背景や影響力を占う、イベント・チャートもマンデン占星術のひとつです。
また、マンデン占星術で景気の動向を読み、株価を占うのに使われたり、天災や災害を予測するのにもマンデン占星術の手法が使われます。
どうやって読む?マンデン占星術の占い方
それでは、マンデン占星術のホロスコープをどうやって読めばいいのでしょうか?
マンデン占星術の占い方を、簡単にですが紹介していきます!
マンデン占星術の天体とハウスの意味
基本的な星の読み方は個人のホロスコープと同じですが、マンデン占星術では天体・サイン・ハウスが象徴するものが異なります。
例えば「月」は、個人のホロスコープでは「内面、無意識、身体」などを表しますが、マンデン占星術では「国民」を表します。
ハウスの場合、個人のホロスコープで第4ハウスは「家庭・自分の居場所」といった意味になりますが、
マンデン占星術では「国土」となり、農業や災害など、国の基盤となるものを表します。
マンデン占星術の天体の代表的な意味は次のようになっています。
太陽
首相、大統領、政権、社会に影響力を持つリーダー全般
月
国民、大衆、世論、農作物。女性や子供に関すること
水星
商取引、貿易、通信、メディア、広告、交通、輸送
金星
レジャー、ファッション、芸術、娯楽、外交による和平
火星
軍隊、警察、戦争、テロ、暴力、ストライキ、事故、災害
木星
国富、銀行、金融、司法、宗教、高等教育、海外旅行
土星
抑圧、批判、権威、秩序、歴史、不動産、地下資源、高齢者や死亡率
天王星
改革、崩壊、解放、分裂、政治的緊張、発見、発明、ITやテクノロジー関連、地震
海王星
理想、流行、石油、化学、薬物、集団幻想、扇動、詐欺、スピリチュアル
冥王星
権力、暴力、破壊、再生、組織犯罪、スパイ、暴露、核エネルギー
マンデン占星術の12ハウスの意味は次のようになっています。
第1ハウス | 国民、世論 |
第2ハウス | 通貨、流通、財政、税制、国民の所得 |
第3ハウス | 交通、輸送、隣国との取引関係 |
第4ハウス | 国土、農業生産、天候、環境、自然災害、野党 |
第5ハウス | 娯楽、芸術、スポーツ、出産、子ども |
第6ハウス | 国民の健康、食料、感染症、労働環境、公務員、軍隊や警察 |
第7ハウス | 外交、条約、同盟国、敵対国、戦争、和平交渉 |
第8ハウス | 国債、関係国の財政、税金、社会保障、国際金融 |
第9ハウス | 法律、宗教、学問、貿易、出版、投資、研究、高等教育 |
第10ハウス | 国家元首、政府、与党、ビジネスリーダー、上流階級 |
第11ハウス | 議会、立法、通貨、地方自治体、国際的な友好関係 |
第12ハウス | 刑務所、テロ、スパイ、亡命、マイノリティー、国家機密、妨害 |
マンデン占星術のアスペクトはどう読む?読み方ポイント
マンデン占星術のアスペクトで特に重要視するのは、こちらの3つです。
- コンジャンクション(0度)
- スクエア(90度)
- オポジション(180度)
これらのアスペクトを形成する天体があれば、まずそこに注目して解読していきましょう。
この中でもコンジャンクション(0度)が最も強力と言われています。
この3つのハード・アスペクトの影響は、社会的な出来事としてはっきり現れやすいと言われています。
マンデン占星術のアスペクトの代表的な意味はこちらです。
コンジャンクション(0度):
大きく方向性を変えるようなテーマ、影響力が生まれる。
スクエア(90度):
葛藤が起こったり、足を引っ張り合う。困難をともなうことが多い。
オポジション(180度):
対立する考えが同時に起こる。困難をともなうことが多い。
トライン(120度):
前向きなエネルギーが充実し、計画を遂行する後押しがある。
セクスタイル(60度):
穏やかで調和的なエネルギー。重大な変化は起こらない。
マンデン占星術で未来を予測するには、政治や経済、世界情勢など、広い視野での知見が必要になってくるはずじゃ!
くれぐれも偏った読み方はしないよう、気をつけたいところじゃな。
【まとめ】マンデン占星術で大きな流れやムードを読んでみよう
いろいろな場面で使われるマンデン占星術を、実例をまじえて紹介してきました!
未来予測や予言といった側面が強いマンデン占星術ですが、未来を具体的にピタリと当てることは本当に難しいことです。
それでも、大きな流れや全体のムードは読みとれることが多いのが、マンデン占星術です。
マンデン占星術が気になった人は、さまざまな角度から未来を読むポイントを見つけてくださいね。
読者アンケートでいただいたオススメ勉強方法をまとめているわよ♪