2020年10月17日、天秤座で新月を迎えます。星読みテラスを監修する西洋占星術師・かげした真由子先生が、今回の新月の解説と過ごし方のポイントをお届けします。
2020年10月17日 4:32、天秤座で新月を迎えます。
次の満月(10/31・牡牛座)で成果を受け取るために、どのように過ごせばいいのかをお伝えします。
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2020年10月天秤座新月は【対人関係・協力】がキーワード
月は、私たちの感情や身体を象徴する天体です。
「新月になると心身のゆらぎを感じる」という方も多くいらっしゃるはず。
心身が不安定になると戸惑うかもしれませんが、新月はある物事に向かって歩んできたサイクルを終了して、
心身を整えてニュートラルな状態に戻し、再スタートを切るタイミングです。
だから、多少のゆらぎがあるのは自然なことかもしれません。
そう考えると、新月の変化を受け入れやすくなるのではないでしょうか。
さて、2020年10月17日の新月は天秤座で起こります。
天秤座のキーワードは、対人関係、パートナーシップ、人との協力関係など。
今回の新月は、そういったテーマに関して新しいスタートを切るきっかけが与えられるときでもあります。
2020年10月17日天秤座新月のホロスコープを徹底解説!
では、2020年10月17日の天秤座の新月について、詳しく読み解いていきましょう。
ホロスコープには次のような特徴があります。
- 天秤座・数え度数24度の新月
- 新月・火星・冥王星のTスクエア(活動宮)
- 金星・海王星・木星の調停
- 水星が逆行中
- 水星と天王星のオポジション(180度)
【天秤座24度】客観性よりひらめきを大切に
天秤座・数え度数24度の新月
2020年10月17日の新月は、天秤座の数え度数24度で起こります。
この度数のサビアンシンボルは、「蝶の左側にある3番目の羽」です。
常識や社会的評価よりも自分の直感を信じて行動することをサポートする、という意味があります。
天秤座は調和を象徴し、誰にとっても違和感のない選択をすることを得意とするサインですが、
今回の新月の度数からは、客観性より主観的なひらめきを大切に、というメッセージを読み取れます。
【Tスクエア】ひらめきを現実化するには「調整」が必要
新月・火星・冥王星のTスクエア(活動宮)
2020年10月17日の新月は、新月(太陽と月)・火星・冥王星の三者がTスクエアというハードな複合アスペクトを形成します。
新月は天秤座、火星は牡羊座、冥王星は山羊座にあり(いずれも活動宮)、物事の始まりを強調しています。
ただし、Tスクエアはハードな関係性なので、次のような色合いが強く出るでしょう。
- 思い切った方向転換
- 自分の目的と周囲との間に摩擦がある
- 多少暴走しがちな行動力
今回の新月は、自分なりに「こうだ!」という進むべき道をひらめき、身体は動き始めるものの、少しギクシャクする配置なのです。
とはいえ、牡羊座の火星は「純粋で淀みのない行動力」、山羊座の冥王星は「本質をむき出しにするような変容」を表し、
ひらめいた方向性が決して間違っているわけではないことを物語っています。
Tスクエアは、ひらめきを現実化するには周囲との調整が必要だと物語っているようです。
天秤座は一対一の人間関係を表すサインなので、そういった調整が人間関係において必要になってくるのでしょう。
あるいは、あなたが達成したい目標には人間関係が鍵になってくる、とも言えます。
【木星が調停】諦めるのはまだ早い!チャレンジを支える前向きムード
金星・海王星・木星の調停
2020年10月17日の新月は、金星と海王星と木星が調停という複合アスペクトを形成しています。
金星と海王星のオポジション(180度)だけだと、大風呂敷を広げて収拾がつかなくなるイメージですが、
この関係性を、守護する力や寛大さを司る木星が和らげています。
先走りがちな未来へのビジョンを、諦めずに大切に守ろうとする力です。
「今はどうにもならなくても、いずれ大きなチャンスがやってくるよ!」というポジティブなムードがチャレンジを支えてくれています。
今回の新月の調停は、あなたのビジョンやひらめきがさらに大きく広がっていくことを表しています。
誰かと意見が合わない、周囲の賛同が得られないことがあったとしても、諦めるのはまだ早いです。
すり合わせが不足しているか、周囲があなたについていけていないだけかもしれません。
【水星逆行】すり合わせや対話は丁寧に
水星が逆行中
2020年10月17日の新月は、水星逆行の真っ只中です(逆行期間は10/14〜 11/3)。
水星逆行とは、移動・情報のやりとり・コミュニケーションなどに、止まる・遅れる・見直しが求められるといった影響が出やすい期間です。
周囲とのすり合わせや対話は、いつも以上に丁寧に行う必要があるでしょう。
【水星と天王星の180度】自分の内側に集中して言葉を研ぎ澄まして
水星と天王星のオポジション(180度)
2020年10月17日の新月では、逆行中の水星が天王星とオポジション(180度)のアスペクトを形成します。
あなたが自分の意向を周囲に伝えようとしても、なかなか伝わらずもどかしい思いをすることがありそうです。
あるいは、広がりすぎる夢を言葉に落とし込めなくてじれったいのかもしれません。
ですが、水星が滞在するサインは、物事を深く粘り強く追求する「蠍座」です。
今回の新月の水星は、あなたの集中力を落とすわけではありません。
周囲とのやり取りも大事ですが、まずは自分の内側に集中して、自分の言葉を研ぎ澄ますことも必要なのでしょう。
向かい合う天王星が、それを支えてくれます。
【まとめ】主張と調整の両立がテーマ
今回は、2020年10月17日の天秤座新月について、ポイントをお伝えしました。
天秤座は「風」のサインで、客観的で理性的なカラーを持っていますが、今回の新月では「自分を打ち出す」という要素も加わってきます。
「主観的なひらめきを大切にしながら、どうやって周囲と折り合いをつけていくか」がテーマと言えるでしょう。
今回の新月の過ごし方のヒントにしてみてください。