星読み(占星術)には、太陽・月・水星・金星・火星・木星・土星・天王星・海王星・冥王星という10の天体が登場します。
身近な星占いでは「星座」が主役のように思えますが、実は星読みでは天体こそがホロスコープの主役!
星読み初心者さんは、まずは天体の意味を学ぶことから始めましょう。
この記事では、
- 10の天体の意味
- 天体の位置関係
- 星読みの天体記号
Contents
星読み(占星術)の【天体】とはホロスコープの主役!
「私は◯◯座」と言うときの星座は、生まれたときの太陽が位置していた星座です。
これは、星読み(占星術)の膨大な知識や法則の中から抜き出されたエッセンスに過ぎません。
メディアで見かける星占いは「誰でも簡単に自分の運勢がわかる」ことが大切なので、「外向きの自分」を意味する太陽だけに注目して書かれているのです。
そんな星占いについて「人間をたった12タイプに分類できるの?」と疑問に思ったことはありませんか?
そう感じたあなたは、大正解。
星占いの大元である星読みの世界には、太陽以外に月・水星・金星・火星・木星・土星・天王星・海王星・冥王星も登場します。
どの天体も、その人が生まれたときに空のどこかに位置しています。
そして、それぞれの天体が異なる意味を持ち、その人の生き方・性格・好みなどを多面的に形作っているのです。
星占いは「太陽=外向きの自分のタイプ」で12分類したものですが、人間には「素の自分」、
「コミュニケーションするときの自分」などさまざまな顔がありますよね。
10天体それぞれの意味がわかると、あなた自身をいろんな角度から知っていくことができますよ。
星読み初心者は天体の意味を知ることから始めよう!
「これから星読みを勉強してみようかな」「自分のホロスコープを読めるようになりたいな」という人は、
どこから手をつければいいのか迷ってしまうかもしれませんね。
星読み初心者さんは、まず太陽・月・水星・金星・火星・木星・土星・天王星・海王星・冥王星という10天体の意味を知ることから始めましょう。
天体の意味がわかったら、自分のホロスコープについて
- どの星座にあるか?
- どのハウスにあるか?
- 他の天体とどんな角度(アスペクト)か?
といったことに進んで、読み解きを深めていくことができます。
ホロスコープの天体記号の一覧表
星読み(占星術)のホロスコープでは、10の天体を天体記号で示します。
例えば、ホロスコープの中でも重要な太陽・月・土星はこんな天体記号です。
星読みのホロスコープに登場する10の天体記号を、一覧表にまとめました。
読者アンケートでいただいたオススメ勉強方法をまとめているわよ♪
ホロスコープの天体の位置関係
星読み(占星術)のホロスコープに登場する天体の意味を学ぶ前に、宇宙での位置関係を見ておきましょう。
なぜなら、これらの天体は太陽との距離によって役割が異なるからです。
星読みの10天体は、下の絵のような位置関係で並んで公転していて、太陽から距離が遠いほど
「社会」や「時代」の変化という広い範囲に影響を与えると考えられています。
太陽・水星・金星・月・火星 | 個人をつくる |
木星・土星 | 社会をつくる |
天王星・海王星・冥王星 | 時代をつくる |
星読み(占星術)の天体の意味
それでは、星読みの天体がそれぞれどのような意味を持つのか、一つずつ解説していきましょう。
もっと詳しく知りたいときは、各リンク先のページを読んでみてください。
星読みの【太陽】の意味は【自分らしさ】
太陽の意味は「自分らしさ」です。
月も自分を表す天体ですが、月が「ありのままの素の自分」を表すのに対して、太陽は「社会に打ち出していく自分」を表します。
- 自分らしさや活躍できる場所がわかる
- 人生に創造的に取り組める
- 社会での上手なふるまい方がわかる
「私は何のために生まれたのだろう?」「どうすれば人生を自分の思うようにいきいきと自由に生きられるのかな?」
あなたの中にそんな思いがあるなら、まだ太陽の「自分らしさ」が目覚めていない状態かもしれません。
星読みの【月】の意味は【ありのままの素の自分】
月の意味は「ありのままの素の自分」です。
太陽と同じく自分を表す天体ですが、太陽が「社会の中で打ち出していく自分」であるのに対して、
月は「リラックスして落ち着いているときの自分」「無意識の反応パターン」を表します。
- リラックスできるポイントがわかる
- 無自覚な感情表現がわかる
太陽は「成る」ために努力するのに対し、月はすでに「在る」という状態からの反応を示している、と言えます。
太陽と月は、男性性と女性性、陽と陰、能動的と受動的という対の意味を持っているので、
対比しながら理解するとわかりやすいですよ。
星読みの【水星】の意味は【知性・コミュニケーション】
水星の意味は「知性」「コミュニケーション」です。
頭の良し悪しに関わるような知的能力以外にも、自分を表現する、他の人の立場で考えるといったことも知性とコミュニケーションに含まれています。
- コミュニケーションが上手にとれる
- 自分に合った効率的な成功パターンがわかる
- あなたの隠れた才能と理想の仕事がわかる
太陽から一番近い場所にある水星は、主役である太陽の願いや目標を叶えるために隣でサポートしてくれる天体です。
太陽の「こうしたい」という意思を、火星や木星といった他の星たちへ伝える橋渡しのような役割を持っています。
「何かと何かをつなぐ、連結する」という働きを持つのが水星なのです。
星読みの【金星】の意味は【愛・調和】
金星の意味は「愛」「調和」です。
金星は、あなたが一体何に価値を見出し、大切に愛を注ぐのかということを示してくれます。
また、あなたがどんな人に興味を持ち、どのように愛情を伝えようとするかといったことも示しています。
- 自分のことが大好きになって魅力をストレートに表現できる
- 人間関係や恋愛がスムーズで良好になる
金星は優美さや美しさの象徴でもあるので、金星を使いこなせていると、芸術的な分野でセンスを発揮したり、
バランスや調和のとれた生活を送ることができるでしょう。
星読みの【火星】の意味は【外に飛び出す時に必要なエネルギー】
火星の意味は「外に飛び出す時に必要なエネルギー」です。
個性を表現する力や、自分のやる気、そして社会と関わる力も持っています。
火星は、あなたのモチベーションアップにも一役買ってくれる重要な存在です。
- やる気スイッチの入れ方がわかる
- 陥りやすい失敗パターンがわかる
- 好みの男性のタイプがわかる
私たちは、月、水星、金星、太陽を通して個性や才能を見出します。
そして、木星や土星が司る社会との関わりを迎えるにあたって、火星がその個性や才能を自分の外側へ表現していこうとするのです。
また火星は何かを強く求め、手に入れるためのモチベーションや行動力をわたしたちに与えてくれます。
つまり、「太陽の意思をこの社会で実現するためのエネルギーの源」なのですね。
星読みの【木星】の意味は【拡大・発展】
木星の意味は「拡大」「発展」です。
幸運の星とも言われますが、木星の幸運とは宝くじが当たるとかラッキーが舞い込むといった単純な話ではありません。
客観的な広い視点で見て、自分が幸運をつかみ拡大・発展していく方法を知ることができるのです。
- もともと持っているものを発展させることができる
- 自信がついて寛大になれる
ただし、木星の拡大は嬉しいことだけに現れるわけではありません。
楽観しすぎて失敗する、贅沢しすぎて不摂生な生活になる、持っていた財産を浪費してしまう、といったことが起こるかもしれません。
あなたの木星の性質を理解して、適切に発揮していくことが大切です。
星読みの【土星】の意味は【制限・課題】
土星の意味は「制限」「課題」です。
土星は、時間、社会的なルール、責任、我慢や忍耐など、あなたが成長するために必要なことを与えます。
まるで厳格な先生のようで、制限や課題の真っ只中にいるときは苦しい思いをさせられるかもしれません。
しかしそれらを乗り越えることができれば、「人生の糧」になるかけがえのない学びを与えてくれる存在が土星なのです。
- 課題とその乗り越え方が分かる
- コンプレックスを克服することで魅力を発揮できる
土星は、あなたが過去に自分の限界を感じて挫折したことでもあります。
そのため、土星を見るとあなたの「課題」や「コンプレックス」を知ることができます。
また、土星は約29年かけて12星座を一周し、一つの星座に約2年半滞在することから、
長期間にわたって一つの分野に取り組む=その人の「こだわり」も見えてきます。
星読みの【天王星】の意味は【変革】
天王星の意味は「変革」です。
天王星が発見されたのは18世紀で、アメリカ独立戦争やフランス革命など革命の嵐が吹き荒れたり、
科学の進歩で赤外線が発見されるなど、革新的な出来事が起こっていた時代に見つかりました。
それまでは太陽系の果ては土星だと考えられていたので、土星より遠くにある天王星は、
土星が表す「制限」「限界」を超えた存在なのです。
- 人生における制限を超えていける
- 何を目覚めさせようとする世代なのかがわかる
天王星は、一つの星座に約7年滞在します。
その約7年の間に、それぞれの星座が表す価値観や分野に大きな変革をもたらし、革新的なアイディアを与えます。
また、土星が与える個人的な課題を乗り越えて、よりよい人生や生き方を目指すために、天王星の変革の力が必要になることもあります。
星読みの【海王星】の意味は【制限を超えて理想を拡大させる】
海王星の意味は「あらゆるものごとの制限を超えて理想を拡大させていく」です。
木星にも拡大という意味がありますが、木星は私たちが今いる社会という枠組みの中で、自分の可能性を拡大させていこうとします。
一方、海王星は社会という枠すらも超えて、広大な宇宙にまでその意識が広がっていきます。
そこには「目に見えない意識の世界」も含まれています。
- 想像力を膨らませ創作活動へ活かせる
- 「世代で何を理想としているか」が分かる
天王星は、土星が作ってきた構造や仕組みを壊したり、新しい価値観や概念を作るものでした。
さらにその外側にある海王星は、土星の構造や仕組みをすべて溶かし、現実と幻想との境界線を曖昧にしていきます。
土星は時間や空間という制限も表しますが、それを溶かしてしまうということは、まさに霊的な世界、精神的な世界がそこに広がっているわけです。
身近なことでは、海王星は「他人と自分を分ける境界線」も溶かして、他者とのつながりをあいまいにします。
星読みの【冥王星】の意味は【破壊と再生・根本的な変容】
冥王星の意味は「破壊と再生」「根本的な変容」です。
冥王星は、避けることのできない大きな変化を、社会的な制度や仕組み、個人に対して起こす星です。
天王星が、土星が形作ってきた人々の意識や考え方を変えていくにすぎないのに対して、
冥王星は土星が作り上げてきた制度や仕組み自体を根本から作り変えてしまうような変容をもたらします。
- 新しい物事を生み出し多くの人に影響を与えることができる
- 大きな流れの中で変容する時代のテーマがわかる
冥王星は、変化をもたらそうとする対象に対して根元からじわじわと侵入し、根本的な変容を引き起こしていきます。
その変容の力には有無を言わせないような力があり、結局のところわたしたちは冥王星のもたらす変化を受け入れざるを得なくなっていくのです。
そんな冥王星の力を恐れるのか、それとも思い切って流れに身を任せて再生や進化を遂げるのかは、あなた次第です。
星読み(占星術)の天体には対応する【年齢域】がある
星読み(占星術)のホロスコープに登場する天体は、人間の発達段階とリンクしていると言われています。
例えば、月は心、水星は知性といったように、それぞれの天体には得意分野がありますが、人間にはそれぞれの得意分野が発達しやすい年齢域があるのです。
天体と年齢域との関係は、次のようになっています。
天体 | 年齢域 | 特徴 |
月 | 0〜7歳 | 自分の心が安定する土台を作る |
水星 | 7〜15歳 | 知性やコミュニケーション能力を伸ばす |
金星 | 15〜24歳 | 大好きという感性を高める |
太陽 | 24〜34歳 | 人生の目標を見出す |
火星 | 34〜45歳 | 人生の目標を具体的に形にしていく |
木星 | 45〜57歳 | 自分のことも人生も受容できるようになる |
土星 | 57〜70歳 | 社会的な成果を生み出していく |
天王星 | 70〜84歳 | 今までの常識を打ち壊していく |
海王星 | 85歳〜死ぬまで | 目に見えない世界へつながっていく |
冥王星 | 死後 | 魂の世界 |
年齢域については、こちらの記事で詳しく解説しています。
【まとめ】天体を深く知ってあなたらしい星読みを
星読み(占星術)の主役は10の天体です。
「なぜこんな意味があるの?」という成り立ちを知ると、理解しやすくて忘れにくいですよ。
また、ある程度勉強が進んでから再び読み返してみると、新たな発見があって、あなたらしい星読みのインスピレーションを得られるでしょう。
ぜひそれぞれの天体を個別に解説した記事を読んでみてくださいね。