2025年の冬至から2026年の春分までの3ヶ月間、社会はどんなムードになる?
私たち一人ひとりはどのように受けとめたらいい?
西洋占星術師・かげした真由子先生の監修のもと、より良く過ごすヒントをお届けします。
占い師の先生かげした真由子です。
冬至図の解説をお手伝いします。
みんなで冬至のホロスコープを見ていきましょう♪
Contents
2025年の冬至は12月22日【理想を現実の輝きに変える】
2025年12月22日0時3分、日本では冬至を迎えます。
占星術でいう冬至とは、太陽が山羊座に入る日のことをいいます。
天文学的にもこの日は、「日の出から日没までの時間が1年で最も短い日」として知られています。
ですが、古来より人々はこの日を「再生のはじまり」として大切にしてきました。
暗さの極みであると同時に、太陽の力が息を吹き返し、日が少しずつ長くなっていくはじまりの日でもあるのです。
占星術でも、1年を読み解く上で四季の始まりを示す春分・夏至・秋分・冬至は、とても重要な日です。
今回の冬至図をはじめ、春分図・夏至図・秋分図といった四季図は、場所を東京で算出した場合、特定の個人の資質や運勢ではなく日本という国の情勢、国を取り巻くムードをあらわすチャートとなります。
こちらが2025年の冬至図ですが、太陽の位置を確認してみてください。
太陽は「山羊座の0度」に位置しており、まさに太陽が山羊座に入った瞬間をとらえています。
それでは、2025年の冬至図の特徴をピックアップしながら、冬至からの約3ヶ月の日本のムードを読んでみましょう。
私、まゆちん自身は、占星術で読み解けることが唯一の真実とは考えていません。
ですが、占星術の長き歴史の中で紡がれてきた知恵は私たちを幸せに導くヒントに溢れています。
文章上、わかりやすく「こんなことが起こる」と書いていますが、それが全てではありません。
つまり予言というニュアンスではなく「昔の人なら今の私たちにこういうことを教えてくれるだろう」という一つの切り口としてお届けしています。
「こういう切り口もあるんだなあ」といった客観的な目線で読んでいただけると嬉しいです。
自分で星を読んでみたいって思った人には、占星術の無料講座があるよ♪
2025年12月22日の冬至図|冬至のホロスコープのポイント
こちらのホロスコープが、2025年12月22日の冬至図です。
※システムの仕様上、天体の度数やハウスのカスプの位置が、少しズレて表示されている場合があります。
- 【アセンダントとチャートルーラーのポイント】
チャートルーラーとは、アセンダントの位置にある星座の「支配星」(星座に最もゆかりのある天体)のことです。
今回は、アセンダント天秤座にあり、天秤座の支配星は金星。
冬至図のチャートルーラーは「金星」となります。 - ASC:天秤座6度「男の理想が多くの結晶に変わる」
天秤座6度は、願望の具現化を表している。
天秤座5度の「本当の気持ちで話す」段階を経て、願望が実現するという感動を味わえるだろう。 - チャートルーラは金星(3ハウス・射手座)
チャートルーラーの金星は3ハウスに滞在
3ハウスが表す情報・通信・教育・報道において、文化や言葉を通じた交流と発信が国の魅力や信頼を高め、経済的価値を生み出す。 - 3ハウスに滞在する太陽と水星と金星
交通、輸送、隣国との取引関係
水星とドラゴンヘッドのスクエア(90度):情報の拡散や発言の影響が想定以上に大きくなる可能性。
太陽/金星/火星と土星/海王星のスクエア(90度):政府や行政が掲げる理想と、実際の制度運用(福祉・労働・医療など)の間にずれが生じ、現場で混乱や緊張が生じる。 - 4ハウスに滞在する火星(※5度前ルールを採用した場合)と月と冥王星
国土、社会基盤、農業生産、天候、環境、自然災害、野党に関する抜本的な改革
土星と天王星(R)と冥王星のミニトライン:社会構造改革における現実的な再建が進む兆し。
制度的な再整備や地方分権の見直しが進展する可能性がある。 - 6ハウスに滞在する海王星と土星(※5度前ルールを採用した場合)
労働環境・社会保障に関する制度、感染症の流行
木星(R)と土星のトライン(120度):国や行政が進める教育・福祉・労働制度の整備が現実的な形で実を結び、社会全体の安定や雇用の改善につながる。 - 8ハウスに滞在する天王星
財政や社会保障制度の透明性不足、混乱。貧困対策や福祉制度の見直し。理想先行で国の財政が不安定になる。 - 10ハウスに滞在する木星
国家権力や政府の理念が拡大する。
政府や首相が「正義」「理想」を掲げて国を導こうとする。また金融緩和政策が取られやすい。
【冬至図読み】2025年冬至のテーマをホロスコープで読み解く
2025年冬至|主役の星は金星
2025年の冬至図で、もっとも輝きを放っているのは金星です。
金星は、女性や子ども、美しさや愛を司る天体。
一方で、月もまた女性を表す天体です。
しかし、このふたつの天体が示す女性性は異なります。
月が「育て、守り、包む」といったいわゆる内面的で家庭的な女性性を象徴するのに対し、金星は「魅せる、愛する」といった社会に開かれた創造的な女性性を表しています。
さて、今年も残すところわずか。
この一年を振り返ると、2025年の大きな日本の出来事のひとつとして、10月21日の日本の憲政史上初となる女性総理大臣の誕生があげられます。
しかもこの日は、天秤座新月の日。
人と人との間に「対等」や「バランス」をもたらす天秤座での新月は、平等のはじまりを告げる月のようでした。
日本の長い歴史の中で、男性が中心となって舵を取ってきた政治の世界。
その構造の中に、新しい風が吹き込まれた瞬間でもありました。
多くの人にとって、この出来事は驚きであると同時に、日本という国が次のステージへと踏み出した時代の転換点だったのではないでしょうか。
そして天秤座の支配星は金星。
まるでその流れを受け取るように、今回の冬至図では金星が季節の顔=チャートルーラーとして主役に座しています。
四季図を読み解くうえで最初に注目するのが、このチャートルーラー。
アセンダントのサイン(星座)と結びつき、チャート全体の方向性を色づける、いわばその季節の顔です。
今回の冬至図では、アセンダントは天秤座6度。
この天秤座の支配星は金星であり、今回の冬至図における主役となるわけです。
2025年冬至|理想がかたちを結び、次の時代が動き出す
さて、2025年の冬至から春分にかけても、注目すべき大きな星の動きがあります。
それは、土星と海王星がコンジャンクション(0度)を形成するという出来事です。
この2つの星は、2026年に魚座から牡羊座へと再び移動し、2月21日に約36年ぶりに重なります。
「理想や夢」を司る海王星と「現実や構造」を象徴する土星が、はじまりの星座である牡羊座でひとつになる瞬間が訪れます。
ここからは理想を描くだけではなく、それをどのように現実の仕組みとして落とし込むのか、具体的な力が試されるでしょう。
社会も、私たち一人ひとりの生き方も、「夢を語る段階」から「夢を動かす段階」へとシフトしていきます。
そんな再生と始まりの季節に、我が国はどんな変化が訪れるのでしょうか。
そのヒントを読み解くために、まず注目したいのは冬至図の主役の星・金星です。
まずはこの金星が滞在する3ハウスに注目しながら、冬至図を読み解いていきましょう。
気になる人はこちらをチェックしてみてね。
2025年冬至図|「伝える力」が国をつなぐとき
冬至図の金星は「広い世界へと押し出していく」射手座に位置しています。
射手座は「理念」「信念」「未来への希望」を司る星座。
社会のなかで掲げられた理想が、より大きなビジョンとして広がっていくタイミングを示しています。
金星が滞在する3ハウスは、交通・輸送・通信・隣国との取引を表します。
射手座にある金星は、単なる取引や情報の象徴ではありません。
文化や言葉、メディアを通じて世界と橋をかけるエネルギーを持っています。
つまり、文化・観光・メディアといった分野を通じて、新しい交流のかたちが生まれ、射手座らしい広がりと希望が芽生えていくでしょう。
たとえば、伝統や文化を観光や報道、オンラインメディアを通して世界へ発信する流れ。
あるいは、ニュースやSNSなどのメディアを通じて、日本の価値やエンタメを伝えることで、日本のブランド力を高めていく可能性もあります。
こうした発信の積み重ねが、国の信頼や魅力を形づくる力となり、国を整える力になることを、3ハウス金星が教えてくれています。
この配置が示しているのは、物流や交渉の円滑化を図るだけではなく、言葉・文化・交流の質が国力になるということ。
一方で、冬至図の主役となる金星が、太陽と火星と重なりながら、6ハウスの海王星と土星とスクエアという葛藤の角度をとっています。
土星は厳格なルールや規制、現実的な試練を与え、海王星は理想やビジョン、時には曖昧さや混乱をもたらします。
6ハウスは国民の健康、労働環境など、日常の仕組みを表す場所。
6ハウス:国民の健康、労働環境、福祉、食料、感染症
この配置から見えてくるのは、国としてのビジョンは確かに高く掲げられているものの、その理想と、実際の制度や働く人々の現実とのあいだに、温度差やひずみが生まれているということ。
国としての理想が大きく掲げられるほど、それを支える仕組みの調整や再設計が必要になりそうです。
たとえば、食料品の値上がりや生活コストの上昇、医療や福祉の現場の人手不足など、私たちの日常に直接響く課題が、より深刻に浮かび上がってくるかもしれません。
とくに毎日のように口にするお米や日用品が、買うことさえ難しくなる人が増える可能性もあります。
では、この社会のうねりの中で、国民一人ひとりの心や生活はどのように動いていくのでしょうか。
次に、国民を象徴する月の配置に注目していきます。
初めてでも簡単に楽しく星が読めちゃう記事もチェックしてみてくださいね。
2025年冬至図|生活の現場から立ち上がる再構築
この冬至図でもう一つ注目したいのが、月が位置する4ハウスです。
ここには火星と冥王星も同時に滞在しています。
4ハウスは、国の基盤や土地に根差した資産を意味します。
4ハウス:インフラ、農業生産、天候、環境、自然災害、野党
つまり、「この国の根」ともいえる場所です。
そこに月・火星・冥王星が集まるというのは、国民の内側で根本から何かを変えようとする強い意志が立ち上がるのではないでしょうか。
火星は行動力や闘志、そして「動かす力」。
冥王星は「死と再生」「極限からの変容」を司る星。
四季図での冥王星は、国家の権力構造や制度の転換点を示す存在でもあります。
それは単なる変化ではなく、古い仕組みをいったん壊し、根底から作り直そうとするエネルギーなのです。
隠れていた問題が表面化し、現状維持では進めないという現実を突きつけてくるのかもしれません。
たとえば、
・医療や交通といった地域インフラの老朽化が限界を迎え、抜本的な再編が迫られる
・地域の強みを活かしつつも、古い慣習や権益構造がリセットされ、新しい産業の芽が生まれる
こうした「壊して創る」といったことが起こり、暮らしそのものが大きく変わっていく動きも考えられるでしょう。
そして、4ハウスに滞在する月は国民感情を表します。
火星と冥王星の影響を受けた月は、「変わりたい」「動き出したい」という気持ちを強く刺激されます。
怒りや焦りの形となって表れるかもしれません。
身近なものでは、「地元や地域の活動への関心が高まる」「家族や仲間と生活設計をして暮らしをアップデートする」といった動きが起こりやすいでしょう。
これまで当たり前にあったものの価値を見直し、新しい形へと作り変えていく力が国全体に広がっていきそうです。
さて、月は10ハウスにいる木星と180度の緊張の角度をとっています。
次に四季図において、1ハウスの次に重要と言われている10ハウスについても見ておきましょう。
2025年冬至図|守る力の拡大
四季図においての10ハウスは、政府・国家の方向性・社会の頂点・国の威信を示す場所。
そこに木星が滞在するということは、「この国がどんな希望や理想を掲げ、どんな未来を目指すのか」というテーマが大きく浮かび上がってくることを意味します。
木星が滞在する蟹座は、「守る」「育てる」「つながりを大切にする」星座。
国全体のテーマが「守りと成長の両立」へと向かっていくことを示しています。
支え合うことの価値が見直され、家庭・教育・地域・医療など「人を育てる現場」が豊かに発展していくのではないでしょうか。
国民の感情を表す月と向かい合っていることから、「自分たちの暮らしをどう守り、どう豊かにしていくか」といった意識が、国民一人ひとりの中にも芽生えていきます。
国民と政府、地域と行政、暮らしと制度、それぞれが互いに歩み寄り、「共に育つ社会」へと舵を切る合図にもみえます。
2025年冬至図|理想が結晶となり、世界を動かすとき
ここまで見てきたように、2025年の冬至は、理想をかたちに変えていく季節となりそうです。
この冬至図の主役である金星が輝くのは、天秤座6度。
「男の理想が多くの結晶に変わる」というサビアンシンボルが充てられています。
このサビアンシンボルは、願望の具現化を表しています。
結晶とは、目に見えない水蒸気が冷えて氷の結晶になるといった、液体や気体の状態が、温度や圧力といった条件を通して固体の形をとる現象です。
見えない理想もまた、行動の積み重ねによって具現化していきます。
また、ここでの「男」とは、占星術においては単なる性別ではなく「能動的な意志」を表しています。
内面的な感情や受動的な女性的なエネルギーに対して、自らの理想を外に押し出す能動的なエネルギーを表しています。
つまりこの度数は、「心の中にある美しい理想を、行動という形で世界に示していく」というメッセージを携えています。
小さい頃、あなたの夢は何でしたか?
私の子どもの頃の夢は、ピアノの先生でした。
ただ純粋に、ピアノが大好きだったから。
子どもの頃は、誰もが自然に夢を語っていました。
「お花屋さんになりたい」「宇宙に行きたい」「お金持ちになりたい」。
けれど、いつの間にか夢を声に出す人が少なくなっていった気がします。
現実を見るようになったから?
失敗を恐れるようになったから?
それとも、夢を語ることが恥ずかしいことに感じられるようになったからでしょうか。
私自身もそうでした。
夢のために努力した日々があったのに、いつしか現実との折り合いを優先して、遠くから眺めるものに変わってしまったのです。
でも夢や理想を描かなくなったら、進むべき方向がわからなくなり、日々は動いていても、心だけがどこか止まってしまうように感じることがあります。
夢は、必ずしも大きなものでなくていいのです。
「誰かを笑顔にしたい」「この景色をまた見たい」そんな小さな願いも、立派な理想の種。
そしてそれは、いつでも、いつからでも描き直せます。
年齢も立場も関係なく、心が動いたその瞬間から、理想や夢は再び息を吹き返します。
見えない理想や思いを信じ、行動を積み重ねること。
その一歩一歩が、氷が結晶を生むように、理想を現実の輝きへと変えていくのです。
理想も同じように、信じ続ける時間と行動の積み重ねがあって、ようやく形になります。
時間をかけて実現させたことほど、世界を変える力を秘めています。
2025年冬至図|理想を現実に変えるための小さな習慣
理想を形にするために、必要なのは「信じる力」と「書く力」、そして「動く勇気」。
① ジャーナリングで理想を「言葉」にする
理想は、書くことで輪郭を持ちはじめます。
思いをノートに書き出すことが、現実化の第一歩。
メジャーリーガーの大谷翔平さんも、高校時代から「夢ノート」に自分の目標と行動を書き続けてきたそうです。
彼は「〇〇した」という過去形で書くことで、すでに叶った自分を意識していたといわれます。
これは持ち歩く手帳に書いていつもみれるようにするのもおすすめです。
「こうなりたい」ではなく、「こうなった」と書いてみましょう。
言葉にした瞬間、未来が現実の結晶として動き始めます。
② 小さな行動で、理想に触れる
理想は、頭の中だけでは動きません。
まずは、小さな一歩を踏み出すこと。
たとえば、気になる人に話を聞く、資料を調べる、場所を訪ねる。
そんな些細な行動の中で、理想が現実を帯びていきます。
動くことで、偶然の出会いやチャンスが生まれることもあります。
この冬は、信じ続ける時間と行動の積み重ねで「あなたの理想を結晶へと変える季節」となるでしょう。
それは星占いダイアリー!
【まとめ】冬至から3ヶ月の過ごし方
それでは最後に、2025年の冬至図から読み解ける個人に向けての3ヶ月の過ごし方のヒントをまとめておきましょう。
- 「守りたいもの」を中心に選ぶ
- 理想を「書く」ことで現実に近づけよう
- 小さな行動を積み重ねて未来を動かす
家族、仲間、ふるさとなど、あなたが心から守りたいものを中心に、決断や行動を選んでいきましょう。
思い描くだけでなく、ノートに夢や願いと一緒に計画を書き出すことで、理想が具体的な形を帯びていきます。
できることから始めることで、思いがけないチャンスを呼び込みます。
以上になります。
素敵な冬至になりますよう、お祈りしています。

































