命式や運勢の流れを読む基礎知識を
きちんと学び身につけられる
この記事では四柱推命の【特殊星(神殺)】の1つである【華蓋(かがい)】について詳しく解説します。
特殊星(とくしゅせい)とは、命式の中にある天干や地支の特定の組み合わせからわかる傾向に名前をつけたものです。
華蓋を持つ人は、芸術や文化、宗教で道を極め成功すると言われています。
その成立条件や、華蓋が命式にある場合の読み解きを有名人の命式を例に解説します。
Contents
四柱推命|特殊星【華蓋(かがい)】とは?道を極めることを後押し
【華蓋(かがい)】は、芸術や精神的なことへ関心を深める作用があるとされる星です。
1つの領域をとことん突き詰めていくタイプで、その道のプロフェッショナルとなる人も多いでしょう。
伝統芸能や華道・茶道はもちろん、研究者や医者、僧侶など極めていけるものを見つけると星を活かしていくことができます。
一方で、自分の道を突き進むタイプであることから、孤独になりやすいという一面もあります。
孤独さえも糧にしていける強さを持ちますが、道を極める過程で出会った人との交流を大事にすると、新たな彩りとして活かしていけそうです。
華蓋(かがい)が命式にある場合
華蓋が、命式のどこにあるかによって与える影響やパワーが変わってきます。
年柱にある場合は、幼い頃から精神的なことに興味を持つ人が多そうです。
祖父母や年配の方の教えを大事にするなど、伝統的なものに触れる中で感性を磨いて、考え方や行動の土台を作っていくでしょう。
月柱にある場合は、突き詰める性質を活かした仕事で成功することが見込まれます。
芸術に関する職業や研究職、職人技が要求されるような分野で力を発揮することができそうですよ。
日柱にある場合は、パートナーとの関係性の中であなたの世界が育まれていくでしょう。
孤独を感じるときは、自分の価値観や感性を言葉で伝え、相手の考えもじっくり聞くことがおすすめ。
相手の見ている世界とあなたの世界の違いを知ると、絆を深めることにつながりそうです。
時柱にある場合は、自分がひたむきに突き詰めてきたことが後世に良い影響を与えるでしょう。
次の世代や未来を見据えて行動することで、見えない形でのつながりが生まれることもありそうです。
また、命式に華蓋が2つ3つある場合、複数の分野で一流と呼ばれるまで極めていくパワフルさを持つでしょう。
華蓋(かがい)が運気で巡る場合
巡る運気の十二支とあなたの月支が華蓋の組み合わせになることで、華蓋の影響を受けます。
運気には、10年周期の大運、1年周期の年運、1ヶ月周期の月運、1日周期の日運などがありますが、期間の長いほうが影響力は強くなります。
大運(10年) > 年運(1年) > 月運(1ヶ月) > 日運(1日)
運気で華蓋が巡ると、何か1つのことを突き詰めるのにぴったりのタイミング。
自分の好きなものを深掘りしたり、昔好きだったものに再び熱中することもあるでしょう。
その分、夢中になっていること以外がおろそかになったり、人付き合いがわずらわしく感じたりすることもあるかもしれません。
最低限やるべきことや、大切な人との交流は先に予定に組み込んでおくことがおすすめ。
それ以外の時間で存分に、道を極めていくと無用なトラブルを防げそうです。
運気でめぐる神殺に比べると、自分の命式にある方が影響力があるとされていますよ♪
あなたの命式に華蓋(かがい)はある?華蓋の調べ方
あなたの四柱推命の命式に【華蓋(かがい)】があるかどうかを一覧表で確認してみましょう。
華蓋(かがい)を持つかどうかは、月支を基準にして、地支との関係で算出します。
下記表のいずれかの組み合わせとなっている場合、華蓋(かがい)を持ちます。
月支
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条件
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月支
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条件
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子
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地支が「辰」
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午
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地支が「戌」
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丑
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地支が「丑」
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未
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地支が「未」
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寅
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地支が「戌」
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申
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地支が「辰」
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卯
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地支が「未」
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酉
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地支が「丑」
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辰
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地支が「辰」
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戌
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地支が「戌」
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巳
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地支が「丑」
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亥
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地支が「未」
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たとえば、下記の命式の場合、月支が「丑」かつ月柱の地支が「丑」のため、「華蓋が月柱にある」ことがわかります。
命式の他の部分も読めるようになりたいという人は、四柱推命協会の無料講座もチェックしてみてくださいね。
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華蓋(かがい)に影響を与える条件
華蓋(かがい)を持つかどうかは、月支を基準にして地支との関係で算出しますが、他の星との兼ね合いで力が強まったり、及ぼす影響が変わることもあります。
華蓋がある柱の通変星が【印綬(いんじゅ)】の場合、芸術で成功する可能性が高まります。
一方、華蓋がある柱の十二運星が【墓(ぼ)】の場合、宗教との縁が深まると言われています。
また、特に男性の場合、華蓋のある柱が天中殺となっていると、そのパワーが増すとされています。
さらに、月柱の十二運星が【墓(ぼ)】なので、宗教との縁が深まるということですね♪
実例解説|有名人の命式で華蓋(かがい)がある場合を読み解こう
命式から読み解けることはたくさんありますが、生まれ持った性質や強みを読み解くときに重要視されるのは、日干(にっかん)・通変星(つうへんせい)・十二運星(じゅうにうんせい)の3つです。
日柱の【十干(じゅっかん)】である日干からは、あなたの基本的な性格やコアな本質がわかります。
そして、【通変星(つうへんせい)】からはあなたが持っている才能や能力が、【十二運星(じゅうにうんせい)】からはあなたのエネルギーの質や強さを読み解けます。
その上で、あくまでも補助的に使われるのが特殊星です。
【華蓋(かがい)】を持つ堂本光一さんの命式を読み解く
ここでは、堂本光一さんの命式を使って華蓋(かがい)への理解を深めていきましょう。
特殊星はあくまでサポートとして用いるため、まずは日干支や中心星を確認します。
命式から何を知りたいかによって、着目する場所は変わりますが、今回は次の順番で進めていきます。
四柱推命 命式の読み解き『特殊星編』 3STEP
STEP1:本質やコアを表す日干支を確認する
STEP2:才能の中心を表す中心星を確認する
STEP3:特殊星と組み合わせる
STEP1:その人の本質や日干支を確認する
堂本光一さんの日干支は【戊辰(つちのえたつ)】です。
自然界における象徴として、戊は「山」、辰は「春の終わり」を表します。
よって、戊辰は春の終わりの山にあたります。
ぜひどんな人なのか想像をふくらませてみてくださいね♪
そこから想像をふくらませていくと「自分の中に芽吹く様々な可能性を育てていけるバイタリティとじっくりコツコツ向き合う努力家な面を持つ人」でしょうか?
STEP2:才能の中心を表す中心星を確認する
堂本光一さんの中心星は【正財(せいざい)】です。
正財は、人脈や財産を大切にする「財の星」の中で、物事に対して正面突破で取り組んでいくことを好む「正統派の星」です。
真面目で堅実に目の前の課題に取り組み、着実にクリアしていくので、周囲からの信頼が厚いストイックなタイプと言えるでしょう。
STEP3:特殊星と組み合わせる
日干支の戊辰、中心星の正財を組み合わせると堂本光一さんは、興味を持ったものにじっくり向き合い、さらなる成果を出せるようコツコツ努力を積み重ねていくタイプだと考えられます。
その過程で華蓋の後押しを受け、芸能の分野で技を極め、多くの人の心を動かしていくでしょう。
あなたなりの読み解きをしてみましょう!
お姉さんが勝手にジャニーズ事務所へ履歴書を送ったことがきっかけで、コンサートに招待されたという堂本光一さん。
もともとミュージカルへの憧れがあったことから、12歳のときにジャニーズ事務所への入所を決意します。
最初は週末のみ兵庫から新幹線で東京に通いレッスンを受ける日々でしたが、中学3年生で上京し合宿所暮らしが始まりました。
レッスンはハードでしたが、合宿所に戻ってからも鏡の前で何度も復習するなど自主練を重ねます。
アイドルとしての成功に加え、百数十人のオーディションを勝ち抜いて射止めたドラマ出演を皮切りに、活躍の場をドラマや映画、舞台にも広げていきます。
そして21歳のときに帝国劇場最年少座長として、ついにミュージカル『SHOCK』の主演を務めました。
その後、24年間続くシリーズとなった『SHOCK』。
最初は出演者としてスタートした堂本光一さんですが、脚本・演出・音楽においても全面参加していきます。
途中、様々な怪我やトラブルも経験しますが、”Show Must Go On”(何があってもショーは続けなければならない)を不変のテーマとし、あらゆる不測の事態に対応できるよう自らを磨き上げていきました。
司会者として全体をみて最適な役割を演じることや、演出や後輩プロデュースといった人と人の調整・面倒見の良さも発揮し、多くの成果を残している堂本光一さん。
「仕事が趣味」と言い切り、多くの尊敬と憧れを集める姿から星を上手に使いこなしているのが伝わりますね。
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華蓋(かがい)が恋愛/結婚、金運に与える影響を解説
ここでは、華蓋がもたらす作用を場面ごとに解説します。
華蓋が命式にある場合、もしくは運気で巡る場合、恋愛や結婚、金運に与える影響を読み解いていきましょう。
【華蓋(かがい)】の恋愛・結婚傾向
華蓋を命式に持つ人は、興味を持ったら一直線に向かっていくことが多いタイプ。
人に対しても同じで、気になる人がいたら徹底的にリサーチを行い、最適な方法でアプローチしていくでしょう。
相手を深く知りたいという気持ちが強い人です。
また、精神的なことへの興味も強いので、うわべではなく心の底から信頼し合える本質的な関係を望みます。
事前に下調べをして臨むところはあなたの良さですが、いきなり相手に踏み込んでいくとびっくりされてしまうことも。
心地良い距離感を大切に、ほどよいペースで仲を深めていくと良いでしょう。
のめり込むタイプだからこそ、結婚後も変わらない一途さで仲睦まじい家庭を築いていく人が多そうです。
ただ、家族以外にも夢中になるものがあると、ついついそちらに傾倒していきがちな側面も持ち合わせます。
家族の存在を忘れずに、自分も家族の一員として一緒に家庭を作る姿勢を心がけましょうね。
また、華蓋が運気で巡ると、熱中できるものが見つかる反面、孤独になりやすい傾向も。
自分と向き合い、自己理解を深める時期にすることで、より自分に合った人と出会えるでしょう。
【華蓋(かがい)】の金運傾向
華蓋を持つ人は、突き詰める才能を発揮することが収入につながるでしょう。
道を極めることで成功がもたらされるので、これと思ったものには全力で取り組むとお金もついてきます。
芸事に向いているので、極めたことを発信するなどして表に出ることで、応援してくれる人が現れそうです。
自分の道を突き進むので、結果として新しい分野などを開拓することもありそうです。
ただ、熱中すると周囲が見えなくなってしまうタイプなので、現実面をサポートするビジネスパートナーがいると安心です。
事務手続きやスケジュール管理などを代わりにしてもらうことで、思う存分あなたがやりたいことに専念できますよ。
華蓋が運気で巡ると、何かを突き詰めることで成果を得られる時期になりそうです。
この時期に大きな仕事に関わるようなことがあれば、集中して取り組みましょう。
【まとめ】華蓋(かがい)を持つと孤高のプロフェッショナルとして輝く
華蓋は、芸術や精神的なものを突き詰めていくパワーをもたらす特殊星。
この星を持つ人は、芸能や宗教、研究者として道を極めるなかで、社会的な成功を得やすいことをお伝えしてきました。
一方で特殊星は、命式を読み解くときのあくまで補助的に使うものです。
日干や通変星、十二運星をメインに解釈しつつ、どんなところに華蓋の性質が表れているかを知って、人生をより良くするヒントにしていきましょう。
命式や運勢の流れを読む基礎知識を
きちんと学び身につけられる