命式や運勢の流れを読む基礎知識を
きちんと学び身につけられる
「丙午(ひのえうま)の女は男を食う」
そんな迷信を聞いたことがある人は多いのではないでしょうか?
このコラムでは、産み控えによる出生率低下で、社会問題にも発展した丙午にまつわる迷信をとりあげ、スイメイ、メイちゃん、たっちゃんが真相にせまります。
2026年はどの干支(かんし)が巡ってくる年でしょうか?
【十干(じゅっかん)】と【十二支(じゅうにし)】の組み合わせである干支は全部で60種類あって、年・月・日には、それぞれの干支が割り当てられているんですよね。
師匠のもとで四柱推命を学んでいるぼくにとっては、簡単な質問です。
じゃあ、1つ前の丙午の年だった1966年には何が起こったでしょうか?
「丙午の女は男を食う」なんて言葉もあるぐらいなんだよ。
だから子どもを産むのを控える人が増えて、出生数が激減したんだ。
そもそも基本的な性質やコアな本質を読み解くのは、生まれ年の干支ではなく生まれた日の干支、日干(にっかん)だからね。
でもなぜ、そのように言われるようになったのでしょうか?
四柱推命では、生まれた年・月・日・時間を表す干支から導き出した星をもとに読み解きを行います。
その人がどんな星を持っているのかをまとめた表が命式です。
命式からは、生まれ持った特性や強み、運気の流れを読み解くことができます。
こちらのページで初心者向けに、命式の読み解きをわかりやすく解説していますよ。
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Contents
「丙午の女は男を食う」のきっかけは江戸時代!?八百屋お七の放火事件
メイちゃん・どや
もともとあった「丙午の年は火災が多い」という迷信が変化して「丙午生まれの女性は気が強い」になったと言われているのよね。
そして迷信が「丙午生まれの女性は気が強い」に変化するきっかけは、江戸時代に八百屋の娘として生まれたお七だという説が有力よ。
八百屋のお七は何をしてしまったのでしょうか?
お七の家も火事によって燃えてしまったから、避難先であるお寺で家族と一緒にしばらく暮らすことになったんだ。
避難先のお寺で生活するうちに、お寺に住んでいた相手にお七は恋に落ちたの。
でも、家の修理が終わったお七はもとの住まいに戻ることになって2人は離れ離れになっちゃったんだ。
もう1度火事が起きて家が焼けたら、お寺に避難できると思ったお七は放火をしてしまったの。
そのとき有名だった井原西鶴がこの物語を浮世草子で取り上げたことで一躍ブームになって、これを元ネタにいろんな人たちが創作した結果、「お七は丙午生まれ」が一人歩きしちゃっただけなの。
では「丙午生まれの女性は気が強い」という迷信には全く根拠がない可能性もあるんですね!
だからキミにはいつも、ウワサに振り回されないように言っているじゃないか。
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丙午の本質|なぜ「丙午の女性はきつい」と言われるのか
たっちゃん、丙午が持つムードはわかる?
で、十二支は季節を表すから【午(うま)】は「夏のピーク」だね。
うわぁ、たしかにギラギラした夏の太陽が巡る年は「気性の激しさ」と関連づけたくなるかもしれませんね。

丙午のテーマを読み解くためには、星の性質を考える必要があるんだけれど。
通変星とは、どのような強みを持っていて、どんなことが得意なのかを教えてくれる星です。
自我の星である劫財は、自分の意志や想いを大切にし、主体性を持って行動することが得意という性質を持ちます。
十二運星とは、どのような場面だと才能を発揮しやすいかを示してくれる星です。
「人生のピークを迎える最盛期のエネルギー」を持つ帝旺は、目標に向かって力強く進み、強いリーダーシップを発揮できます。
そして帝旺は自信にあふれカリスマ的な性質を持つパワフルな星。
この2つが組み合わさると、様々な世界で成功する可能性と強いエネルギーを持つとされるんだ。
夏のピークの太陽という丙午が持つムードと合わさって、力強い行動で大きな成功をつかみそうな星回りですね!
特に江戸時代や昭和のようなかつての日本において、そういう性質を持つ女性はあまり良い評価を受けられなかったのよね。
なんだか悲しい気持ちになってしまいました。
今の時代、女性が社会で活躍することは珍しくないし、男性が専業主夫だというケースもあるわ。
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丙午の年に生まれると、どんな特徴がある?
たっちゃんにも生まれ育った環境の影響はあるでしょう?
生まれた年で性質が全て決まるわけではないけれど、影響が0ではないということですね!
ちなみに丙午が巡ると、どのような年になるのでしょうか?
読み解きに正解はないけれど、強い熱意や情熱が形になりやすい年だから、自分の思いや考えを実現していくと運気の後押しを受けられそうだね。

【まとめ】「丙午(ひのえうま)の女は男を食う」迷信は過去の話
命式が教えてくれるのは、キミがどんな星を持って生まれたかだけで、それをどのように使うかはキミ自身なんだ。
丙午に関する悪いイメージが広がってしまったのが残念だけれど、多くの人が四柱推命に興味を持つきっかけになったのであればせめてもの救いかな。
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