小アルカナは、4種類のスート(ワンド・ペンタクル・ソード・カップ)ごとに、それぞれに1~10までの数字札と、4枚の人物カード(コートカード)の14枚で成り立っています。
1~10までの数字は1つの物語になっており、4枚の人物カードにはそれぞれ深い意味がこめられています。
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小アルカナ【ソード】の意味・世界観
人間が知恵を絞って作り出した道具である剣。とても便利な道具ですが使い方を誤ると人を傷つけてしまう危険な代物です。私たちの身の回りにあふれる情報も、剣と同じような性質を持っています。知恵を使って上手に情報を使いこなし、人生を豊かにする武器にしましょう。
小アルカナは、1~10までの数字札と、4枚の人物カードの14枚で成り立っています。1~10までの数字は1つの物語になっており、ソードは情報によってもたらされたアイデアや戦略など、知性を働かせて情報を使いこなしていく葛藤を描いた物語になっています。
こうしたソードの物語の意味を知ることで、より深くソードを理解することができるでしょう。
小アルカナ【ソード】の正位置の解釈
音、言葉、匂い、温度。風が運んでくれる情報は膨大な量です。情報がなければ知恵は身につかず、知恵がなければ、分析や思考を巡らせるといったことはできません。ソードのカードが現れた時は「自分に必要な情報」が手に入り、思いもよらぬアイデアが浮かぶことを表しています。
1~10までのソードの物語は、情報や知恵に振り回されて苦悩している人々が描かれています。思考を巡らせて考えるのは、非常に人間的な行為。
苦悩の先には新たな可能性が見えてきます。自分に必要な情報や知恵は何なのか?上手に取捨選択していきましょう。
小アルカナ【ソード】の逆位置の解釈
悩んでいる時に得られる情報が少ないと、なかなか出口が見えてこない時があります。知恵も分析も「既にある」か「新たに得る」ことができなければ堂々巡りになってしまい、深みにはまってしまうこともあります。
そんな状態の時、「客観的」にあなたという情報を評価してくれているのが、ソードのカード達。古い考えを捨てなければ、新たな情報が得られない事を教えてくれたり、パンク寸前のあなたに「少し休んだ方がいいのでは?」とねぎらいの声をかけてくれたりすることでしょう。
落ち着いて身の回りの情報を整理していけば、あなたがほしいと思っている情報がどこにあるか気づくはずです。
小アルカナ【ソード】のコートカード
人物カードをコートカードと呼びます。
それぞれのコートカードにどんな意味があるのかを紹介していきます。
ソードの王(キング)
クールで現実的なソードのキングは、一見すると冷淡な人に見えるかもしれません。でも、妥協せずにとことんまで追求する、強い意志の持ち主。火の性質を持つキングが武器を得ると、向かうところ敵なしです。
ソードの女王(クイーン)
厳格で単刀直入な強い女性。水の性質を持ち、柔軟でありながらも強い意志で突き進んでいくソードのクイーンは、人にも自分にも厳しくありたいという厳格な心の持ち主です。
ソードの騎士(ナイト)
素早く効率的なソードのナイトは、自身の持つ風の性質との相乗効果で、目にもとまらぬ速さで物事を進めていきます。その手さばきは見惚れるほどにスマートです。
ソードの小姓(ペイジ)
容量が良く、淡々と物事を進めていくソードのペイジは、研究熱心な学生のよう。未熟でありながら機知に富んでいます。ペイジの持つ地の性質とかけ合わせることで、マイペースに物事を進めていきます。
小アルカナ【ソード】の数字カード
それぞれの数字カードにどんな意味があるのかを紹介していきます。
さらに詳しく知りたい人はリンク先の解説記事へ進んでくださいね。
ソードのA(エース)
A(エース)はソードの物語のはじまりです。1はスタートの数字。ソードが持つ意志の力を使って、新しい物事へ挑戦することを予感させます。
ソード2
過去の経験を活かしスタートを切ったソードの物語。2は、1が分裂したあとに生まれる「調和」や「対立」など関係性を表しています。知性によってバランスを取り、内面に集中して調和を保とうとするカードです。
ソード3
数字の3は男性と女性から新たな命が誕生したり、点と点をつなぐことで「形」が生まれたりすることから、何かを生み出す創造力や、物事が発展していくことを表しています。
ソード4
4は「火地風水」の4つのエレメントの世界を創造する土台となる数字で、「安定性」を表します。心静かに療養する騎士のように、「いったん休止しましょう」というメッセージが読み取れます。
ソード5
5は「4」が表す「安定性」の先にある「不安定性」や「変化」「革新」「競争」「自由」などを表します。革新を求めて戦った結果、傷を負う様子が描かれています。
ソード6
6は数学で最初の完全数であり、「調和」を表す数字。何かの解決を図るために、行く先はまだ見えなくても、一歩踏み出すことを伝えるカードです。
ソード7
7は、安定を表す「4」に、創造や発展を表す「3」が加わった数字。言葉や思考など知性が向上し、知恵を操れるレベルであることを示しています。
ソード8
8は、力や支配を表す数字。情報が力を持ちすぎてしまい、行動が制限されてしまっているカードです。
ソード9
9は到達や完成を意味すると同時に、「1」から「8」までのすべてを持っているため揺れやすく、不安定な要素も持ち合わせています。「9」という数字のもつネガティブな面が非常に強く描かれているカードです。
ソード10
10は、小アルカナの数札では最大の数字。主義主張のぶつかり合いによる敗北や、考え方の違いによるトラブルなどで、大きなダメージを受ける様子が描かれています。