2021年7月10日、蟹座で新月を迎えます。星読みテラスを監修する西洋占星術師・かげした真由子先生が、今回の新月の解説と過ごし方のポイントをお届けします。
2021年7月10日10:16、蟹座で新月を迎えます。
新月と満月はワンセットで、新月に蒔いた種が満月に実ると考えます。
次の7月24日の水瓶座満月に向けて、どのような種を蒔くタイミングなのでしょうか。
詳しく読み解いていきましょう。
Contents
2021年7月の新月は【自分の価値はまず自分が認める】
2021年7月10日10:16、蟹座で新月が起こります。
2021年7月の蟹座の新月は、次の2021年7月24日の水瓶座満月へと物事を満たしていくでしょう。
蟹座は自分にとっての安全基地であり、身近な存在を守り育てるというサイン。
水瓶座は広い世界、集団の中での個性を活かすサインです。
2021年7月10日の蟹座の新月は、
「私の価値は誰かに認めてもらうことが重要なのではない、自分で認めることだ」
「ヨシ!私らしく行こう。このままでいこう!」
という安心感が土台となったマインドが芽生えるでしょう。
そのマインドが成熟していくほどに、次の7月24日の水瓶座満月には、広い世界の中で安定した個性を発揮できるあなたになっているというわけです。
また、自分の価値を自分で認めている人は、誰かの価値も尊重することが出来ます。
そういったことから、周囲の人とお互いに出番を作り合い、支え合うこともできるのです。
2021年7月10日の蟹座の新月について詳しく見ていきましょう。
2021年7月10日 新月のホロスコープを徹底解説!
2021年7月10日蟹座新月のホロスコープを細かく読み解きながら、さらに洞察を深めていきましょう。
蟹座・数え度数19度の新月【社会で自分らしい役割を見つける】
2021年7月10日の蟹座の新月は、蟹座19度(数え度数)で起こります。
蟹座19度には「結婚の儀式を遂行する司祭」というサビアンシンボルが当てはめられています。
儀式で司祭は結婚という契約の場面を取り仕切っていますね。
役割を与えていると言ってもいいでしょう。
ただ、自分の価値を外側の承認や評価がないと認められない場合、この「役割を与えたり、与えられたり」という営みがスムーズにいきません。
なぜなら「自分の価値を誰かに認めてもらわないと不安だ」という気持ちだけが先走るからです。
その結果、誰かの期待に応えることだけが重要だと感じたり、誰かに役割を押し付けたりといったことが起こるのです。
しかし、誰に認められようとするわけでもなく安定した自己価値を持っていると、誰かに役割をもらったり、また与えたりする中で、自分らしさを発見し伸び伸びとした気持ちになることができます。
2021年7月10日の蟹座の新月は、「社会で自分らしい役割を見つける」という意味合いを持つ新月と言えるのです。
>>サビアンシンボルとは?12星座・度数別に特徴や意味を解説
新月と冥王星が180度【自分の価値は自分で認める】
2021年7月10日の蟹座の新月は、山羊座にある冥王星(逆行中)と180度(オポジション)の関係で、向き合っています。
自己価値を育もうとする蟹座の新月に、山羊座の冥王星はプレッシャーをかけている状態です。
冥王星は後戻りできない変容や支配的、強制的といった意味合いを持ちます。
これまでの価値観が大きく覆されようとしている現代社会において、
「世の中を当てにせず、自分の価値は自分で認めるしかない」と、強制的に自己価値と向き合わされているようでもあります。
金星と火星の0度【魅力を発揮するチャンス】
2021年7月10日の蟹座の新月は、獅子座に滞在中の金星と火星が0度(コンジャンクション)です。
火星は違和感を押し出す力であり、金星はその場に馴染もうとする力です。
心地よさとこのままでは終わりたくない気持ちとが相互に関わり合い、それがあなたの魅力として表現されるような配置です。
自分の中の矛盾や違和感、好きなものに対して、素直に向き合うことが鍵となりそうです。
これはビジネスといったオフィシャルな場面でもいえることですが、恋愛などにも言えそうです。
金星と火星にカイロンが120度【痛みを超えた先にある本当の調和】
2021年7月10日の蟹座の新月は、重なり合う金星と火星に対して「傷と癒やしの星カイロン」が120度(トライン)です。
カイロンは土星と天王星の間に軌道を描いている小惑星です。
土星は制限、天王星は進化を表すことから、カイロンはこれまでの制限を超えていくためのヒントを与えてくれる星と言えます。
つまり、私たちは変化する社会の中で、改めて自分の魅力を発揮しようと試みるのかもしれません。
自分の魅力を発揮しようと試みる中で、時にはあなたの魅力や才能、そしてあなたが美しいと思うものを、世の中の人が賛同しない場合もあるでしょう。
一方で矛盾しているようですが、世の中の人は、自分の中にはない「なんだか気になる」という「違和感」を魅力的に思うものです。
本来私たちは、自分の魅力をストレートに発揮してもよいのですが、「誰かに認められたい」という思いが過剰に働いた場合、本当の魅力をしまい込んでしまうこともあるでしょう。
しかし、2021年7月10日の蟹座の新月では躊躇せずに、あなたが美しいと思うものや好きなものをあなたらしい方法で表現し、嫌なものは無理に好きなふりをしないことが大切です。
このことを通して、何よりあなた自身が自分のことを好きになれるのではないかと思います。
固定宮のTスクエア 【限られた環境の中で自分をどのように表現していくか】
私は若い頃、神戸で阪神大震災に遭遇しました。
年月が過ぎ、東北地方で東日本大震災が起こりました。
社会を揺るがす出来事を人生の中で何度も経験するとは思いもしませんでした。
そして去年からは、新型ウイルスによって世の中の価値観は大きく変わろうとしています。
天変地異や伝染病といった人知を超えた出来事は、この時代、この地球に生まれた者として、受け入れざるを得ないことでもあります。
しかし、決して積極的に受け入れられるものではなく、なすすべもなくただ眺めていたようにも思います。
私たちは不条理な出来事に出会ったとき、「なぜこんな目にあうのだろう?」と、意味を求めてしまう生き物です。
そして、苦しい出来事にもなんらかの意味を見出し、自らが紡いだ物語によって前に進むことができる存在でもあるのです。
2021年7月10日の蟹座新月のホロスコープにある「固定宮のTスクエア」は、
「今の時代、今いる場所だからこそ磨き抜かれる自分らしさがあるよ」という物語を私たちに語りかけてくれているように思います。
「あなたのたくましさや美しさは、この時代、この場所だから輝くのだ。諦めないでほしい」という声が聞こえてくるようです。
今回の蟹座新月の固定宮が形作るTスクエアとは
- 獅子座の金星と火星
- 牡牛座の天王星
- 水瓶座の土星
この星たちが葛藤しあい、緊張しあっています。
これはまさに「今この時代、この場所」にいる私たちを表しているように思います。
金星と火星が象徴する人生の喜びや華やかさは無防備には表現できず、何かしら負荷をかけられているような様相です。
しかし、だからこそにじみ出てくるようなたくましさや美しさを、個人の中に見出していけたらいいなと思います。
【まとめ】蟹座新月の過ごし方のポイント
2021年7月10日の蟹座新月の、過ごし方のポイントをまとめておきますね。
・自分の価値を自分が受け入れ、社会の中で生かしていく
あなた自身の価値をあなたが認めていくことが大切です。
大きく変わっていく社会の中での「自分の立ち位置」を定めることにつながるでしょう。
・自分が良いと思うものを自分らしい方法で表現する
自分の中の「矛盾」や「違和感」、「好きなもの」に対して、素直に向き合ってみましょう。
自分の価値観と表現を大切にすることで、あなたの魅力が発揮されるはずです。
素敵な新月をお過ごし下さい。