2022年3月3日、魚座で新月を迎えます。星読みテラスを監修する西洋占星術師・かげした真由子先生が、今回の満月の解説と過ごし方のポイントをお届けします。
2022年3月3日 日本時間2時34分ごろ魚座で新月を迎えます。
この新月は3月18日の乙女座の満月に向かう起点となる日です。
新月と満月はワンセットで捉えますが、今回の新月から満月のサイクルは、
大海原に冒険に出る船に例えることができます。
3月3日の新月は、大きな理想郷、夢に向かって、目の前の大海原を冒険するに耐え得る準備を整え、まさに港を離れようとするタイミング。
次の3月18日の満月には冒険に出た船が帆に一杯の風をうけてグングン進んでいる時期といえます。
なぜそういえるのでしょうか?
詳しく読み解いていきましょう。
2022年3月3日 魚座新月のホロスコープを徹底解説!
2022年3月3日の魚座新月のホロスコープを、細かく読み解いていきましょう。
- 魚座13度でおこる新月
【魚座13度】サビアンシンボル「博物館にある刀」
個人に大きな権限が与えられる - 新月(太陽/月)にアクセスする星達
【1】新月(太陽/月)が天王星とセクスタイル(60度)
意図すれば進化のパワーを発揮できる。
【2】新月(太陽/月)に木星がコンジャンクション(0度)
大きな影響力を持てる。ビジョンの広がり。 - その他、特徴的な配置
・金星、火星、冥王星(山羊座)がコンジャンクション(0度)
古い愛着の切り離し、新しい情熱の発火
・水星と土星(水瓶座)がコンジャンクション(0度)
長期的未来に向けて段取りを組む。
・ノード軸に金星、火星、冥王星が調停
社会との関わり、姿勢に変化
・北半球(日常やプライベートなエリア)に集合する天体、サインは山羊座〜魚座の後半に集中
機は熟している
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決めるのは他の誰でもない自分
今回、新月が起こる魚座の13度には「博物館にある刀」というサビアンが充てられており、個人に大きな権限が与えられていることを物語っています。
西洋占星術と共通する思想を持つタロットで剣のカードは「意志を定める」つまり決断力を表すので「権限を持つ」というニュアンスと通じるところがあります。
しかも、今回の新月には木星が重なり(コンジャンクション 0度)、その権限は非常に大きなものであり、発展性を秘めているといえるでしょう。
きっと、この時期、あなたの権限でもって下す判断や決断は、この後、大きな花を咲かせるのでしょう。
ただ、矛盾しているようですが、今回の新月は魚座にあり、本来、魚座は決断が得意な星座ではありません。
決断をするために必要なのは、不要なものを削ぎ落とし、優先順位を決めることといえます。
それに対し、魚座は物事を切り離すのは得意ではなく、むしろ融合し、同調し、許し合うことを求めます。
つまり、どこか大きな権限を与えられつつも、すんなり決断とは行かないようです。
自分で決めることができるはずなのに、誰かの決断を待ってしまう・・・というふうにも見えます。
ですが、今回の新月は自分の目的意識を明確にして、自分が物事を動かしていくのだという決意が必要な流れです。
では、思い切って「えいやっ!」と何かを決意すればいいのかというと、その前にすべきことがあるようです。
先程、今回の新月は大海原へ冒険に出るための装備を整えるときだといいましたが、それが重要です。
目的意識を象徴する太陽が「大きな権限」をあなたに与え、更には発展の星、木星が後押しをしている今、あなたが行きたい先はもう決まっているし、機は熟しているはず。
・・・にも関わらず冒険に一歩踏み出せないのは、「まだ準備が整っていない。なにかが足りない。」と装備に不安があるからです。
でも、この装備を固めることで、あなたがこわごわ決断するまでもなく、船は自然に錨を上げて出発するはず。
というのも、物事を進化させたい天王星が新月に生産的な角度(セクスタイル 60度)で関わっています。
天王星は自立と切り離しの天体ですから、装備をしっかり整えれば、恩恵を受けながら、船は港を離れるはずです。
装備を整えるために
これから大きな夢に向かって冒険に出ることはもう決まったのだけど、まだ装備が固まりきってないことは、山羊座、水瓶座、魚座に密集している星たちが物語っています。
これらの星座(サイン)は、12星座の中でも最終的な進化の形を表すものであり、いずれにせよ機が熟していることを物語っています。
最終的な「詰め」のプロセスにあります。
では、どのように装備を整えていけばよいのでしょうか。
それを知るために、それぞれの星座に集合する天体の要素を整理してみましょう。
魚座に集合する新月、木星、海王星は
大きな夢を掲げ、理想を描ききる。
慣れ親しんだやり方や古い愛着を切り離し、新たなモチベーションを生み出そうとしている。
魚座が描くビジョンを未来を見据え、実現可能なものにしようとしている。
となります。
あちらを立てればこちらが立たずな関係性のように見えますが、そんな星たちの状況を打破するためには、「冥王星」を見逃すことはできません。
なぜなら、冥王星は占星術で扱う10個の天体の内、もっとも支配する力が強いからというのもありますが、更に今回は冥王星と火星がぴったりといっていいほど重なっています。
私達の行動力を握っているのは冥王星なのです。
つまり
- 山羊座に集合する星たちが訴えていることに耳を貸すことで、
- 魚座が描く大きな夢も実現の方向へと進み、
- 水瓶座の星たちもそれに協力する
という構図なのです。
装備は身軽な方がいい
端的に結論を先に言ってしまうと「装備を整える」にはどうすればいいかというと
「冒険に漕ぎ出す前に、置いていく荷物を決める」ってことなのです。
今回、新月が起こる魚座の13度のサビアン「博物館にある刀」は、あなたに与えられている大きな権限があることを物語っていますが、それをここで活かすことになります。
冒険に出るための荷物は少ないほうがいいのです。
あれもこれもと準備してしまうのは、あなたの不安な気持ちがそうさせているのであり、本当に必要なものはもう準備できているのでしょう。
何も持たなくても、あなたの内面は豊かな知恵で満たされていること。
あなたの周りは様々な助けがあることに気づくというタイミングでもあるでしょう。
この新月を機になにかチャレンジをしたい人は、装備や準備にこだわりすぎているがゆえに、多くのものを持とうとしていることに気づくとよいわけです。
大事なことは、できる限り多くのものを船に積み込むことではなく、できるだけ身軽になるということなのです。
社会との関わりを表すノード軸に金星、火星、冥王星が調停していることもあり、身軽になればなるほど、社会からの追い風も強くなるはずです。船もスムーズに出港できるでしょう。
更に次の乙女座の満月には、船は安定した航路を見つけ、帆にいっぱいの風を受け、グングン進んでいくはずです。
【まとめ】3月3日の魚座新月から次の新月までの過ごし方
最後に、2022年3月3日の魚座新月から3月18日の乙女座満月までの過ごし方のポイントを、まとめておきましょう。
- 無理やり決断する必要はありません。それよりも現実をまずはしっかり見つめましょう。
- 不安から沢山の物事を抱えるのではなく、現実的に不要なものが何かを見極めることで自然に決断することができます。
- なにかチャレンジしたい人は身軽な自分になればなるほど、狙いを定めやすくなります。
以上です。
素敵な新月をお過ごし下さい。
2022年3月3日の魚座新月について、3/2公開のスピリチュアルリーダーズTVもぜひご覧下さい♪
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