秋分から冬至までの3ヶ月間、社会はどんなムードになる?
私たち一人ひとりはどのように受けとめたらいい?
西洋占星術師・かげした真由子先生の監修のもと、より良く過ごすヒントをお届けします。
占い師の先生かげした真由子です。
秋分図の解説をお手伝いします。
みんなで秋分のホロスコープを見ていきましょう♪
Contents
2025年の秋分は9月23日【「変化の風」をつかみ未来を形作る季節】
2025年9月23日3時19分、日本では秋分を迎えます。
昼と夜の長さが等しくなる日は1年に2度あり、春にあるのが春分で、秋にあるのが秋分です。

占星術では1年を読み解く上で四季の始まりを示す春分、夏至、秋分、冬至は、とても重要な日です。
今回の秋分図を含め、春分図、夏至図、冬至図といった四季図は、場所を東京で算出した場合、特定の個人の資質ではなく日本という国の情勢、国を取り巻くムードをあらわすチャートとなります。

こちらが2025年の秋分図ですが、太陽の位置を確認してみてください。

「天秤座の0度」に太陽があり、まさに天秤座に太陽が入った瞬間をとらえています。
それでは、2025年の秋分図の特徴をピックアップしながら、秋分からの約3ヶ月の日本のムードを読んでみましょう。

私、まゆちん自身は、占星術で読み解けることが唯一の真実とは考えていません。
ですが、占星術の長き歴史の中で紡がれてきた知恵は私たちを幸せに導くヒントに溢れています。
文章上、わかりやすく「こんなことが起こる」と書いていますが、それが全てではありません。
つまり予言というニュアンスではなく「昔の人なら今の私たちにこういうことを教えてくれるだろう」という一つの切り口としてお届けしています。
「こういう切り口もあるんだなあ」といった客観的な目線で読んでいただけると嬉しいです。
自分で星を読んでみたい人には、占星術の無料講座があるよ♪
2025年9月23日の秋分図|秋分のホロスコープのポイント
こちらのホロスコープが、2025年9月23日の秋分図です。

※システムの仕様上、天体の度数やハウスのカスプの位置が、少しズレて表示されている場合があります。
- 【アセンダントとチャートルーラーのポイント】
チャートルーラーとは、アセンダントの位置にある星座の「支配星」(星座に最もゆかりのある天体)のことです。
今回は、アセンダント乙女座にあり、乙女座の支配星は水星。
秋分図のチャートルーラーは「水星」となります。 - チャートルーラは水星(2ハウス・天秤座)
チャートルーラーの水星は2ハウスに滞在。2ハウスが表す国の財政、資源、経済活動において、流通や情報が重要な役割を果たす。市場や金融に関する知識や情報のやり取りが、国民の生活の安定や国家の資産運用に影響を与える。 - チャートルーラは天秤座8度
サビアンシンボル「荒廃した家の中で燃え盛る暖炉」
再び挑戦することを表している。本当の気持ちを自分で認めることで、強い再生力を手に入れられる。1度諦めて離れたからこそ自分の本当の気持ちに気づき、新たな気持ちで再び挑戦できる。 - 1ハウスに滞在する金星
子供、教育、芸術、エンタメ、投資
ASCと金星がコンジャンクション:楽しい時間や心地よさを大切にする意識が強まる。 - 2ハウスに滞在する太陽と月と水星
財政、税制、国民の所得、流通
太陽と土星(R)/海王星(R)と天王星(R)と冥王星(R)のカイト:理想を制度化し、技術と情報を活用して社会構造を再設計するが、その過程で国際的・経済的な摩擦が生じやすい。また、理想と現実のせめぎ合いが起こる。月と水星のコンジャンクション:国民の気持ちや消費行動が報道やSNSに左右される。
- 3ハウスに滞在する火星
交通、輸送、隣国との取引関係
火星と冥王星(R)のスクエア(90度):情報や交通の分野で労働環境や制度の根本的な変革。議論や対立が激化し、制度や現場の運営に混乱が生じる。火星と土星(R)/海王星(R)と天王星(R)のヨード:国の借金や財政、税制、社会保障のあり方に揺さぶりがかかる。ITの活用やデジタル化の動き、さらに政治や社会制度の急な変化によって、理想として描いていた制度設計が大きく見直しを迫られる。
- 6ハウスに滞在する冥王星(※5度前ルールを採用した場合)
道徳観の混乱、犯罪者に有利な配置、神秘的なものへの傾倒
海王星と天王星のセクスタイル(60度):スピリチュアルや心理的な探求、未来志向 - 10ハウスに滞在する水星と太陽と木星
政府、与党、首相
水星とドラゴンヘッドのトライン(120度):国家の政策が時代の流れとつながれば、社会が前向きに動きだすきっかけとなる。 - 12ハウスに滞在する火星(※5度前ルールを採用した場合)
労働環境・社会保障に関する抜本的制度見直し
太陽/木星と火星・冥王星(R)のヨード:政権・社会に影響力を持つリーダーに対し、見えない圧力や対立が生まれる。月と冥王星(R)のスクエア(90度):国民の暮らしにプレッシャーがかかる。
火星と土星(R)/海王星(R)と冥王星(R)のヨード:理想や構造改革に対して、見えない力が働く。
天王星(R)と土星(R)/海王星(R)、冥王星(R)のミニトライン:強制的な変化ではなく、納得できるかたちで見直しが進む暗示。
- 8ハウスに滞在する土星と海王星
財政や社会保障制度の透明性不足、混乱。貧困対策や福祉制度の見直し。理想先行で国の財政が不安定になる。 - 10ハウスに滞在する天王星
政治方針や制度が急に転換する。IT・AI分野の法整備。デジタル行政や新しい統治形態の改革
天王星(R)とMCのコンジャンクション(0度):逆行のため、過去の問題や先送りしてきた改革が再び浮上。過去の問題での首相交代。 - 11ハウスに滞在する木星
財政負担が拡大する。地方への予算拡大、地域振興プロジェクトの活性化。
【秋分図読み】2025年秋分のテーマをホロスコープで読み解く
2025年秋分|新しい景色へ導く追い風の時
風のエレメントが描く大三角形に、火の海王星が加わり、空高く舞い上がる凧のような姿を形づくっています。
「この凧を、どこまで高く飛ばせるのか?」
この秋分からの3ヶ月、私たちはその挑戦を試されることになるでしょう。
凧を押し上げる力となるのは、あなたの夢と情熱。

社会の変化や経済の波は避けられませんが、その真っ只中で「本当に続けたいこと」に再び挑戦するチャンスが巡ってきます。
心の奥で眠っていた炎をもう一度燃やし、情熱を風に乗せることができれば、凧はぐんぐんと上昇し、これまで見たことのない景色を見せてくれるはずです。
この追い風をつかむことで、眠っていた炎が再び燃え上がり、次のステージへと押し上げられていくでしょう。
では、この季節をどのような意識で過ごせばいいのか、秋分図から詳しく読み解いていきましょう。

2025年秋分図|主役の星は水星
四季図を読み解く上で、まず注目すべきはそのチャートの「主役」となる天体=チャートルーラーの存在です。
チャートルーラーとは、アセンダントのサイン(星座)と深く結びついた天体で、そのチャート全体の方向性や雰囲気を色づける存在です。
今回の秋分図では、アセンダントは乙女座の3度に位置しています。

乙女座は細やかな気配りや優れた分析力を持ち、改善や効率化を重んじる星座です。
また、秩序を作り守りながら、理想を現実に変えるために地道な努力を続ける強さも備えています。
この乙女座の支配星は水星であり、今回の秋分図における主役となります。
つまり2ハウスに位置する水星が、この秋分からの3ヶ月間にどのようなテーマが浮かび上がるのかを象徴しているのです。

というわけで、まずはこの水星が滞在する2ハウスに注目しながら、秋分図をじっくり読み解いていきましょう。

2025年秋分図|経済が政治と国民感情を直撃する秋
2025年の秋分図では、太陽と月、そしてこの秋の主役となる水星がそろって2ハウスに滞在しています。

太陽は「国の方向性やリーダー」、月は「国民の気持ちや世論」を表し、どちらも四季図を読むうえで欠かせない存在です。
水星はSNSやメディア、物流や交通といった情報と流れの象徴。
そして2ハウスは国の財政、経済活動、物価や税制を司る場所です。
2ハウス:財政、税制、国民の所得、流通
このことから、秋分からの3ヶ月間、経済が政治と国民の最大関心事になることを物語っています。
10月からは最低賃金の改定が実施予定で、引き上げ幅は過去最大になりそうです。
一見うれしいニュースのようですが、企業にとっては人件費が増えるため、その負担を価格に上乗せして、さらに物価が上がる恐れがあります。
すでに生活必需品やエネルギー価格は高止まりし、インフレは続いています。
賃上げの恩恵を受ける人もいれば、非正規雇用や年金生活者など、直接の賃金アップがない人たちは、むしろ生活が苦しくなる可能性があります。
こうした状況は、国民の暮らし方や消費行動に直結し、社会全体で経済をめぐる関心が一層高まることになりそうです。
また、水星が2ハウスにあることで、暮らし向きや消費意欲は、報道やSNSなどの情報の影響を受けやすく、市場や金融の動きが、そのまま国家の資産運用や生活の安定に直結しやすいでしょう。
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2025年秋分図|理想と現実がせめぎ合う中で形を変える追い風
この経済の中心テーマをさらに動かす大きな配置が、今回の秋分図に描かれています。
それがカイトと呼ばれる天体の並びです。

カイトとは、グランドトラインにいずれかの頂点とオポジション(180度)を形成する天体が加わることで、凧の形のようになる配置のことです。
カイトのアスペクトを作ると、大きな動きや変化が一気に進むタイミングを示すことがあります。
ただし、その追い風はコントロールが難しく、行き先を間違えると混乱や衝突を招くこともあります。
同じように勢いに乗りすぎると、自分がどこに向かってるのか分からなくなってしまうこともありますよね。
だから、この時期は風を見極めながら、自分で進む方向をちゃんと決めることが大事なんですよ。
今回形作るカイトは、天秤座の太陽、水瓶座の冥王星、双子座の天王星が作る風のグランドトラインに、牡羊座の土星と魚座の海王星が重なってエネルギーを注ぎ込んでいます。

四季図における風のグランドトラインは、情報やアイデアを素早く遠くまで運び、人や国を軽やかにつなぎながら、交流や思考のスピードを一気に加速させる配置です。
その力によって世界は広がり、新しい出会いや協力関係が生まれやすくなります。
ただし、その流れが強まりすぎると、噂や誤報が一瞬で拡散したり、世論が急に揺れ動くなど、風の性質ならではの「速さ」と「拡散力」が混乱を引き起こすことも。
天王星は改革、既存構造の崩壊、ITやテクノロジー分野、突発的な変化(地震や事故なども含む)を象徴します。

この天王星が「政府」や「ビジネスリーダー」を示す10ハウスにあるため、政府の方針や社会のトップ層に大きな変化をもたらす可能性があります。
行政のデジタル化やAI活用といった最先端の分野で、新しい制度改革が動き出す暗示ともいえるでしょう。
冥王星は権力や支配、徹底的な破壊と再生、根本から変える力を持つ天体です。

冥王星は5ハウスのおわりに位置していますが、占星術の「5度前ルール」というセオリーを採用して、6ハウスの冥王星と読みます。
そして注目すべきは、オポジション側に位置する牡羊座の土星と魚座の海王星が8ハウスにあること。
8ハウスは国の財政や税制、社会保障、そして国同士の経済的な結びつきを表します。
6ハウス:国民の健康、労働環境、食料、感染症
8ハウス:国債、関係国の財政、税金、社会保障、国際金融
10ハウス:国家元首、政府、与党、ビジネスリーダー
土星は厳格なルールや規制、現実的な試練を与え、海王星は理想やビジョン、時には曖昧さや混乱をもたらします。

これは、理想を制度に落とし込み、最新技術や情報を駆使して社会の仕組みを作り替える力を高めますが、一方で国際関係や経済の現場では摩擦や調整の難しさも出てきます。
制度改革や技術革新の風は強いけれど、その分バランスを取るのに一苦労するでしょう。
ですが、理想と現実のせめぎ合いを乗り越えれば、国の形や私たちの暮らし方が一気に変わる大きなチャンスにも。
つまり、経済や国の財政の領域で「一気に進む力」と「ぶつかり合う力」が同時に働くことになりそうです。
詳しく知りたい人はこちらの記事がおすすめよ。

2025年秋分図|追い風と急転舵が交差する
今回の秋分図では、衝突や緊張を象徴する配置も目立ちます。
3ハウスに滞在する火星は、情報・通信といった分野にスピードと熱を与えますが、衝突や混乱も引き起こしそうです。

この火星が6ハウスの冥王星とスクエア(90度)を形成し、労働環境や制度のあり方に根本的な変革を迫るようなプレッシャーをかけます。
加えて、火星は8ハウスの土星・海王星コンジャンクション、そして10ハウスの天王星とヨードを組んでいます。

ヨードは別名「神の手」「神の指」とも呼ばれ、予期せぬ方向転換や緊急の対応を迫る配置です。
今回の場合、財政や社会保障の理想や制度設計が、IT・AIや政治制度の急な変化によって大きく揺さぶられる暗示とも言えます。
方針変更や緊急調整が避けられず、想定外の展開が続く可能性があります。
想定外の出来事が、かえって新しい道を開くことってことも考えられます。
けれど、そのぶつかり合いからこそ、より良い制度や仕組みが生まれる可能性もありますよ!
このように、秋分からの3ヶ月は、カイトが示す「追い風」と、ヨードが示す「急な舵切り」が同時に働く時期。
社会も経済もまっすぐ進むというより、曲がりくねった道を走りながら、新しい形を模索していきそうです。

2025年秋分図|革新の風と新たな挑戦の時代
そして、このヨードに形作っている天王星はMCと重なっています。

MCは国の「看板」や「社会的評価」、つまり国際的にどう見られているかを示すポイントになります。
そこに変革を象徴する天王星が重なることで、国の顔ともいえる領域に、大きな変化の風が吹き込みます。
しかも、この天王星は逆行中。

長らく棚上げされていた改革案や外交課題が、再び表舞台に引き戻されるかもしれません。
また、政権トップの交代や急な方針転換、国家ブランドそのものの刷新が起こる可能性もあります。
天王星はデジタル行政や先端技術、宇宙・エネルギーと関わりが深い星。
AIやデジタル化の進化が大きな制度改革を後押ししてくれそうです。

気がつけば、AIは思った以上に私たちの日常に溶け込み、生活の一部になっています。
たとえば、仕事の資料やプレゼンの下書きを短時間で仕上げてくれたり、膨大なデータを瞬時に分析して最適な提案をしてくれたり。
さらに、旅行の計画や家計管理、時には恋愛相談まで、幅広く頼れるもう一人のパートナーのような存在として使われ始めています。
これまで専門家や大企業だけが扱えた知識やツールが、個人の手のひらにまで届く時代になり、その変化は、暮らしや働き方の常識を確実に塗り替えようとしています。
かつては資金や人脈がなくて諦めていたビジネスや創作活動を、AI技術の発達により少人数でも低コストでも挑戦できるようになってきているのです。
AIに仕事を奪われると恐れている人もいますが、使い方次第で圧倒的な味方となり、私たちの能力を何倍にも広げてくれる協力者へと変わります。
AIの発展をチャンスととらえれば、働き方も人生の選択肢も、これまで以上に広がっていくのではないでしょうか。

この秋分図では金星はASC(アセンダント)と重なっています。

金星は愛や調和、美、芸術、豊かさを象徴し、ASCはその国や個人の「第一印象」や「スタート地点」。
この組み合わせは、人々が心地よさや美しさを感じるものに機運が高まる時期、もしくは人々を魅了する何かがうまれる可能性を示唆しています。
そしてその流れは、経済や政治の揺らぎの中でも、私たちの心を満たすものや楽しい時間、美しい関係性を大切にする意識へとつながっていくのかもしれません。
気になるひとはこちらの記事を読んでみてね。


2025年秋分図|眠っていた炎をもう一度灯すとき
ここまで見てきたように、この秋分は「変化の風」に乗って未来を形づくる季節となりそうです。
そして、秋分図の主役の水星が輝くのは「天秤座8度」。
「荒廃した家の中で燃え盛る暖炉」というサビアンシンボルが充てられています。

この水星はあなたにこう語りかけています。
「あなたがかつて情熱を燃やしたこと、諦めてしまった夢はありませんか?」
「その炎は、心の奥でまだ小さく灯り続けていませんか?」
一度あきらめたとしても、それが本物の想いなら、心の奥の暖炉にはまだ小さな火が灯っています。
その火は、見えないけれど確かにあなたを守り続けてくれるガーディアンズのような存在です。
失敗や挫折は、夢を閉ざす理由ではなく、本当の気持ちを知るための道のりです。

AIの発達により、時代の流れは、かつて不可能だったことを可能に変えつつあります。
もし手放したものが大切なものだと気づいた時に、「やっぱりこれが自分の望むことだ」と新たな確信に変わります。
2025年秋分からの3ヶ月は、その暖炉の火をもう一度大きく灯し直すとき。
何度でも、いつからでも始められるのです。
忘れかけた情熱を、時代の追い風に乗せてもう一度空へ解き放ってみませんか。
秋分からの3ヶ月間の流れには「過去占い」もぴったりですよ。

【まとめ】2025年秋分から3ヶ月の過ごし方アドバイス
それでは最後に、2025年の秋分図から読み解ける個人に向けての3ヶ月の過ごし方のヒントをまとめておきましょう。
- 経済や制度の揺れが生活に直結する時期。物価や収入の変化をただ不安視するのではなく、自分の暮らしにどう対応させるかを考えよう。
- 曲がりくねった道を走りながら、新しい形を模索していく流れになりそう。想定外の出来事が、かえって新しい道を開くきっかけになることも。
- 過去に諦めた夢や計画が再び形を変えて現れるかもしれない。時代の流れや技術の進歩を味方にして、新しい挑戦の形を探してみよう。
以上になります。
素敵な秋分になりますよう、お祈りしています。
毎日があっという間にすぎちゃうね。
