占星術には数千年の歴史があり、その長い年月の中で、さまざまな技法や視点が育まれてきました。
占星術を学び始めて間もない頃は、「どのような技法があるのか」「次は何を学べばよいのか」と、その全体像を掴みにくく感じることもあるかもしれません。
そこで本シリーズでは、占星術の主な種類と技法を、前編・後編の2回に分けてお伝えします。
前編では、占星術のネイタルチャート(出生図)を深く読むための技法、19個を解説していきます。
普段私たちが慣れ親しんでいる現代占星術の技法から、より厳格なルールを持つ伝統的占星術の技法まで幅広く触れているため、星読み初心者さんはもちろん、中・上級者の方にも、新しい発見があるはずです。
占星術の世界を広く見渡し、今のあなたが必要とするホロスコープの読み方を見つけるためのガイドとして、お役立てください。
19個も覚えられるかな〜?
星読み初心者さんはむしろ、出生図の基本の読み方をしっかりマスターするのがおすすめじゃ。
そうして土台を作っておけば、後々本格的な占星術の技法を取り入れる時にも、暗記だけに頼らずに、自由な星読みができるようになるんじゃ。
Contents
占星術とは?概要と歴史をおさらい
というわけで、まずは占星術の起源や発展の歴史について、簡単におさらいしていくぞ。
占星術とは、天体の配置や動きが、地上で起こる出来事や人々の内面の変化に連動しているという考えに基づいた占いの技法です。
その始まりは紀元前のシュメール文明まで遡り、当時の人々は星の動きを観察して、地上の出来事との関連性を記録していました。
その後、古代ギリシャで数学、医学、哲学などの分野とも結びつき、今日でも使われている「12サイン・ハウス・アスペクト」といった占星術の基本ルールが形づくられていきます。
さらに、中世からルネサンス期にかけて、占星術は文化の基盤として広く根づき、医師やヒーラー、宮廷に仕える占星術家たちによって、政治の判断や病気の治療にも活用されました。
当初、出生図を作成し読み解くことは、特権階級にのみ許された贅沢でしたが、この時期を境に、一般の人々の間にもその文化が浸透していくことになります。
というのも、18世紀以降に天体望遠鏡の技術が発達するまでは、天王星以遠の天体は、地球から観測されていなかったの。
しかし近代に入り、科学や理性を重んじる時代になると、占星術は表舞台から遠ざかり、かつての権威を失ってしまいます。
再び光が当たったのは、19世紀末のこと。
占星術家のアラン・レオによって、それまでの運命の予言を中心とする占星術から、心理分析や性格判断に重きを置く「心理占星術」への転換が促されます。
その後、心理学者のカール・ユングが、星の象徴と心の仕組みとの結びつきを理論的に深め、占星術は心理探求のツールとしてさらに再評価されていくことになります。
これが、今日私たちが親しんでいる現代占星術の礎(いしずえ)となっていくのです。
現在では、コンピューターの普及によって複雑な計算も一瞬でできるようになり、古くから伝わる伝統的な技法と、現代的な心理アプローチが融合し、さらなる進化を続けています。
人の性格や運命だけじゃなくて、政治や医療との関わりもあったなんて!
いろいろな占星術の技法が、ますます気になってきたよ〜
占星術の種類と技法
数千年の歴史を持つ占星術には、さまざまな種類や技法が存在しており、何を知りたいのか、どの視点から読み解くのかによって、用いる技法が変わってきます。
たとえば、
- 自分の性格や才能、人生のテーマを知りたい
- 気になる人との相性を見たい
- 今後の運気の流れやタイミングを知りたい
- 社会全体の動向や時代の流れを読み解きたい
- いま抱えている具体的な悩みに対する答えがほしい
など。
目的に合わせて最適な技法を用いることで、求める答えに近づくことができるでしょう。
占星術の技法は、大きく分けると次のように整理できます。
①出生図を深める技法
生まれた瞬間の星の配置から、その人の性格や資質、人生のテーマ等を読み解く手法です。
占星術の土台となる分野で、星読み初心者さんは、まずはここから学ぶのがおすすめ。
②時間の流れを読む技法
占いたい特定の時期の星の配置から、人生の転機や運気の流れを占う技法です。
トランジット図やプログレス図などを用い、どの時期に、どんなことがテーマとなりやすいのかを見ていきます。
③社会や時代を読む技法
占星術には、国家や企業、世界情勢などを扱う分野も存在します。
個人の枠を超え、社会全体の流れや時代のテーマを読み解くときに用いられます。
④相性・関係性を見る技法
2人のホロスコープを重ね合わせ、関係性の特徴やそこから得られる学びについて読み解く技法です。
恋愛や結婚の相性の他、親子関係やビジネスパートナーとの関係性も読むことができます。
⑤古典占星術の技法
古典占星術では、具体的な運命の予測や吉凶の判断が重視されており、現代の占星術よりも厳格なルールにそって、鑑定を行っていました。
例えば、星の配置から明確な答えを導き出す「ホラリー占星術」や、物事を始めるのに最適なタイミングを占う「イレクショナル占星術」、天体の強弱を判断する「ディグニティ」などが有名です。
次は、それぞれの技法に含まれる占星術の種類をさらに詳しく見ていきましょう。
その他の占星術の技法は、次回の記事で紹介するから、楽しみにしておくれ。
占星術の種類①|出生図を深める技法
さっそく、「出生図」を読み解く技法についてみていきましょう。
出生図とは、あなたが生まれたその瞬間、頭上の空に広がっていた星の配置を示す天体図です。
出生図は、その人の性質、才能、人生のテーマ、運命等を読み解くための「魂の設計図」と捉えられています。
出生図の基本の読み方
出生図の読み解きの基本となるのは、以下の3つの要素です。
- 10天体(太陽・月・水星・金星・火星・木星・土星・天王星・海王星・冥王星)
- 12星座(サイン)
- 12ハウス
これらの天体・星座・ハウスの関係性は、しばしば舞台における役者の例でたとえられます。
天体は、自分の中の個性ある10人の役者のイメージです。
サインは、その役者の特徴や役どころを表します。
ハウスは、その役者の個性や人生のイベントが、どんな場所やシーンで発揮されやすいのかを象徴するものです。
この、天体・星座・ハウスの組み合わせを立体的に読んでいくのが、西洋占星術における出生図の読み解きの基本になります。
出生図の基本の読み解き方法を押さえたら、次のステップとして、より深く読み解くための視点を取り入れていきましょう。
ここでは、出生図の読み解きを深める19の視点や技法について、ご紹介します。
より多角的に読む視点
「影響の強い天体」を見つける方法
天体や星座の意味をより深くイメージする手法
出生図を特定のルールに沿って変形したホロスコープ
その他の占星術の流派・ジャンル
出生図をより多角的に読む視点
- アスペクト
- 小惑星
- 感受点(アングル、ドラゴンヘッド・テイル、バーテックス、アラビックパーツ)
- ハーフサム(ミッドポイント)
アスペクト
アスペクトとは、ホロスコープ上で2つ以上の天体が形成する「特定の角度」のことです。
星と星が特定の角度で結ばれるとき、そこには特別なエネルギーの交流が生まれ、互いに影響を及ぼし合います。
アスペクトの種類によって、星同士が協力し合っているのか、もしくは葛藤しているのかといった「天体同士の関係性」が異なります。
アスペクトの種類とそれぞれが象徴する意味を知りたい人は、下の記事をチェックしてみてくださいね。
さらに、3つ以上の天体が特定の図形を描く「複合アスペクト」に注目すると、その人の個性や運命的なテーマをより深く紐解くことができます。
小惑星
小惑星(マイナー・プラネット)とは、太陽系に軌道を持つ無数の小天体の総称です。
太陽から冥王星までの主要10天体に加え、小惑星の配置を見ることで、さらに細かい読み解きができるようになります。
数ある小惑星の中でも、4大小惑星と呼ばれるセレス、パラス、ジュノー、ベスタは、占星術に用いられることが多い天体です。
それぞれの小惑星が象徴するものや読み解き方は、こちらの記事で詳しく解説しています。
感受点(アングル、ドラゴンヘッド・テイル、バーテックス、アラビックパーツ)
感受点とは、実体のある天体ではなく、計算によって導き出されるポイントを示します。
占星術では、様々な感受点を読み解きに使用しますが、特に重視されるのが、ホロスコープの縦と横の軸であるアングル(アセンダント、ディセンダント、MC、IC)です。
この他にも、ドラゴンヘッド・ドラゴンテイル、バーテックス、アラビックパーツなどの感受点を参照することで、ホロスコープの読み解きを深めることができます。
・アングル(ASC・MC・DSC・IC)
アングルとは、ホロスコープを上下左右に分ける2本の軸(縦軸・横軸)が交わる4つのポイントのこと。
私たちがこの世界で生きていくための「土台」や「看板」を表す重要な地点です。
ASC(アセンダント): 生まれた瞬間の東の地平線。あなたの「第一印象」や、無意識にまとっている「表向きの顔」を表します。
IC(アイシー): 空の最も深い地点。あなたのルーツや心の拠り所、プライベートや安心感の源泉を象徴します。
DSC(ディセンダント): 西の地平線。自分にないものを補ってくれる「パートナーや対人関係」、縁のある相手のタイプを示します。
MC(エムシー): 空の最も高い地点。社会的な肩書や人生の到達目標、使命・天職など、あなたが社会の中で輝く場所を教えてくれます。
・ドラゴンヘッド・ドラゴンテイル
ドラゴンヘッド、ドラゴンテイルとは、月の軌道である「白道」と太陽の軌道である「黄道」が交差するポイントです。
黄道に対して月が昇っていくポイントをドラゴンヘッド(昇交点)、月が降りていくポイントをドラゴンテイル(降交点)といいます。
ドラゴンヘッドが象徴するのは、「今世で新しくチャレンジすべきテーマ」や「未来へ向かう方向性」です。
少し勇気が必要な分野かもしれませんが、そこに向き合うことで魂が大きく成長し、幸運の扉が開くとされています。
対して、ドラゴンテイルは「過去から繰り返し経験してきたこと」や「すでに持っている慣れ親しんだ才能」を表します。
努力しなくても自然にできてしまう得意分野である反面、ついつい執着してしまいがちな「居心地の良いコンフォートゾーン」でもあります。
ドラゴンヘッド・ドラゴンテイルの配置を読み解くことで、自分が過去から何を持ち越し、今世でどこへ向かおうとしているのかという「魂の進化のプロセス」を知ることができます。
・バーテックス
バーテックスとは、天球上の「黄道」と、生まれた場所の「卯酉圏(ぼうゆうけん:真東と真西を結ぶ円)」が交差するポイントを示します。
また、バーテックスの真向かい(180度)にあるポイントをアンチバーテックスといいます。
アンチバーテックスが象徴するのは、「周囲から求められる役割」です。
一方、バーテックスは「それに答えようとして取る行動や伸ばすべき才能、周囲との関わり方」を表します。
バーテックス・アンチバーテックスは、本人が望んでいなくても自然とそうなってしまうことでもあります。
これらの配置を読み解くことで、自分が社会や対人関係の中でどのような役割を担う運命にあるのか、あるいはどのような「避けられない縁」を引き寄せやすいのかを深く知ることができます。
・アラビック・パーツ
アラビック・パーツとは、古代から中世にかけてのアラビア占星術で特に発展した計算上のポイントです。
数百種類ものパーツがあると言われていますが、どれも人生の具体的な幸運やチャンスのありかを示してくれます。
中でも、特に有名で重視されるのが、パート・オブ・フォーチュン(Part of Fortune、PoF)です。
パート・オブ・フォーチュンは、出生図のアセンダント・太陽・月の度数から計算して割り出されるポイントであり、その人にとっての「幸運の在りか」や、取り組むことで開運に繋がるものを表しています。
ハーフサム(ミッドポイント)
ハーフサムとは、2つの天体(または感受点)のちょうど真ん中にある、架空のポイントに注目する技法です。この真ん中のポイントのことを、ハーフサムポイントまたはミッドポイントと呼びます。
ハーフサムポイントは、2つの天体が持つエネルギーを統合・強化する場所と捉えられ、出生図でこのポイントに別の天体が重なっている場合、3つの天体が溶け合い、強い個性や反応として表れます。
また、ハーフサムの技法は、未来予測においても用いられ、出生図のハーフサムポイントに、トランジットやプログレスの天体が重なるタイミングで、そのハーフサムの意味する出来事が具体的に発生すると読み解きます。
ハーフサムを形成する天体の組み合わせが膨大なことや、より精密な分析が求められることから、星読みの精度をさらに高めたい中・上級者向けの技法となっています。
影響の強い天体を見つける技法
- チャートルーラー
- ライジングスター
- カルミネート天体
- アウトオブバウンズ(OOB)
チャートルーラー
チャートルーラーとは、アセンダントが位置するサインの支配星(守護星)のことで、人生全体の傾向や外見、行動パターンなどに影響を及ぼす天体です。
例えば、アセンダントが「牡羊座」の人であれば、そのサインの支配星である「火星」がチャートルーラーになります。
チャートルーラーが、どのハウスに位置しているかに注目することで、その人の関心がどの分野に向かいやすいのかや、具体的な活動の基盤がどこにあるのかを読み解くことができます。
| サイン | 支配星(副支配星) |
|---|---|
| 牡羊座 | 火星 |
| 牡牛座 | 金星 |
| 双子座 | 水星 |
| 蟹座 | 月 |
| 獅子座 | 太陽 |
| 乙女座 | 水星 |
| 天秤座 | 金星 |
| 蠍座 | 冥王星(火星) |
| 射手座 | 木星 |
| 山羊座 | 土星 |
| 水瓶座 | 天王星(土星) |
| 魚座 | 海王星(木星) |
ライジングスター
ライジングスターとは、アセンダントのすぐ近くにある天体のことです。
具体的には、アセンダントの前後5度ぐらいに天体があれば、ライジングスターとしてカウントします。
ライジングスターは、その人が生まれた瞬間に東の地平線から昇っていた星であり、その人の第一印象や性格に非常に強い影響を与えると考えられています。
ホロスコープの顔として最も目立つ場所に位置するため、パーソナリティを読み解く上で、最も優先して注目すべき星のひとつです。
自分自身では当たり前すぎて、その魅力になかなか気づきにくいかもしれません。
けれど周囲の人には、その星の性質があなたの持ち味として、鮮やかに映し出されるでしょう。
カルミネート天体
カルミネート天体は、ホロスコープの頂点である「MC(エムシー)」付近に位置する天体です。
カルミネート天体は、その人が社会に向けて放つエネルギーや、人生で目指す到達点を象徴します。
先に解説したライジングスターが、個人の「第一印象や性格」に影響を与えるのに対し、カルミネート天体は「天職・適職」「社会的な看板」など、主にオフィシャルな場面での特性に影響を与えます。
自分自身が社会の中でどのように活躍していきたいか、あるいは、周囲からどのような役割を期待されやすいのかを深く紐解く際に参考になる天体です。
アウトオブバウンズ(OOB)
アウトオブバウンズ(OOB)は、天体の南北の振れ幅である「赤緯(デクリネーション)」の視点から、ホロスコープの中で突出した影響力を持つ天体を見つける技法です。
地球から見て、太陽が一年をかけて通る道(黄道)の北と南の端は23度26分であり、惑星がこの太陽の守備範囲(バウンズ)を大きく超えて運行する状態を「アウトオブバウンズ」と呼びます。
アウトオブバウンズする天体は、太陽という社会的なルールや枠組みのコントロールの外にあるため、その天体のエネルギーは、良くも悪くも極端な形で現れやすくなるでしょう。
アウトオブバウンズの天体を持つ人は、常識にとらわれないユニークな感性や、特定の分野で突出した才能を発揮する可能性を秘めています。
星読みテラスが提供する「アステラスコープ」を使って、アウトオブバウンズの天体の有無を確認する方法や、アウトオブバウンズする天体別の影響を解説しているよ。
天体や星座の意味を深くイメージする技法
- サビアンシンボル
- ドデカテモリー
- デカン
- ルネーション(月相)
サビアンシンボル
西洋占星術のホロスコープは、360度の円になっています。
この360度、1度1度の意味を、詩文のようなキーワードで表現したものがサビアンシンボルです。
サビアンシンボルは、霊媒・透視能力に恵まれたエルシー・ホイーラーという女性のチャネリングがもとになっており、1920年代に占星術研究家のマーク・エドモンド・ジョーンズが主催する研究会により提唱されました。
のちに占星術家のディーン・ルディアによって研究が進められ、体系としての完成度が高まったと言われています。
ホロスコープ上で天体が位置する度数のサビアンシンボルを知ることで、「〇〇座」という大きな括りよりも、さらに具体的で詳細なメッセージを読み取ることができます。
ドデカテモリー
ドデカテモリーとは、1つの星座(30度)を12等分(各2.5度)して読み解く古典占星術の技法です。
ギリシャ語で「12分割」を意味し、星座の内部にさらに細かな星座的ニュアンスが含まれているという考えを基にしています。
例えば、牡羊座0度〜2度30分はドデカテモリーも牡羊座、2度30分〜5度は牡牛座、5度〜7度30分は双子座…というように、元の星座から順番に12星座を割り当てていきます。
この技法を使うと、出生図の天体が持つ性質をより細かく分析でき、メインとなるサインと、その背後に流れるサインの組み合わせから、その人の行動パターンや心理の複雑さを理解する手がかりになります。
デカン
デカンとは、1つの星座のエリア(30度)を、10度ずつ3つに分割して読む技法です。
サビアンシンボルやドデカテモリーよりもさらに古い概念であり、その起源は古代エジプトにまで遡ります。
もともとは、暦や時間の測定の目的で使われた概念でしたが、その後、ヘレニズム時代に占星術へ取り入れられるようになり、星座の性質をより細かく理解するために用いられるようになりました。
各デカンには対応する支配惑星があり、同じ星座であっても「初期・中期・後期」で表れ方が微妙に変わると考えられます。
例えば、牡羊座の第1デカンは火星の性質が強く現れますが、第2デカンでは太陽、第3デカンでは金星の影響が加わるとされます。
| サイン | 初期:第1デカン (0〜9度59分) |
中期:第2デカン (10〜19度59分) |
後期:第3デカン (20〜29度59分) |
|---|---|---|---|
| 牡羊座 | 火星 | 太陽 | 金星 |
| 牡牛座 | 水星 | 月 | 土星 |
| 双子座 | 木星 | 火星 | 太陽 |
| 蟹座 | 金星 | 水星 | 月 |
| 獅子座 | 土星 | 木星 | 火星 |
| 乙女座 | 太陽 | 金星 | 水星 |
| 天秤座 | 月 | 土星 | 木星 |
| 蠍座 | 火星 | 太陽 | 金星 |
| 射手座 | 水星 | 月 | 土星 |
| 山羊座 | 木星 | 火星 | 太陽 |
| 水瓶座 | 金星 | 水星 | 月 |
| 魚座 | 土星 | 木星 | 火星 |
また現代では、同じエレメントの星座とその支配星を当てはめて解釈する方法(オリエンタル・デカネート)も紹介されています。
この方法では、牡羊座の第1デカンは牡羊座そのもの、第2デカンは同じ火の星座で次に位置する獅子座、第3デカンは射手座の性質を帯びると考えます。
| サイン | 第1デカン (0〜9度59分) |
第2デカン (10〜19度59分) |
第3デカン (20〜29度59分) |
|---|---|---|---|
| 牡羊座 | 牡羊座(火星) | 獅子座(太陽) | 射手座(木星) |
| 牡牛座 | 牡牛座(金星) | 乙女座(水星) | 山羊座(土星) |
| 双子座 | 双子座(水星) | 天秤座(金星) | 水瓶座(天王星) |
| 蟹座 | 蟹座(月) | 蠍座(冥王星) | 魚座(海王星) |
| 獅子座 | 獅子座(太陽) | 射手座(木星) | 牡羊座(火星) |
| 乙女座 | 乙女座(水星) | 山羊座(土星) | 牡牛座(金星) |
| 天秤座 | 天秤座(金星) | 水瓶座(天王星) | 双子座(水星) |
| 蠍座 | 蠍座(冥王星) | 魚座(海王星) | 蟹座(月) |
| 射手座 | 射手座(木星) | 牡羊座(火星) | 獅子座(太陽) |
| 山羊座 | 山羊座(土星) | 牡牛座(金星) | 乙女座(水星) |
| 水瓶座 | 水瓶座(天王星) | 双子座(水星) | 天秤座(金星) |
| 魚座 | 魚座(海王星) | 蟹座(月) | 蠍座(冥王星) |
ルネーション(月相)
空に佇む月は、毎夜形を変え、およそ29.5日間隔で、新月→上弦の月→満月→下弦の月のサイクルを繰り返しています。
ルネーション占星術(月相占い)では、生まれた時に出ていた月の形や、日々移り変わる月の形から、その人の個性や、心のバイオリズムなどを読み解く技法です。
占星術における月相は、以下の8つの段階に分けられています。
- ニュームーン(新月)
- クレセントムーン(三日月)
- ファーストクォーター(上弦の月)
- ギバウスムーン(十三夜月)
- フルムーン(満月)
- ディセミネイティングムーン(種まきの月)
- サードクォーター(下弦の月)
- バルサミックムーン(鎮静の月)
新月生まれなら「はじまり」、満月生まれなら「結実」など、人生の初期衝動や無意識のバイオリズムがどのようなタイプであるかを教えてくれます。
また、月相をさらに細分化して、28または29に分割し、より詳細な象徴を読み取る技法も存在しています。
動画で分かりやすく解説しているので、星読み初心者さんも安心です♪
出生図を特定のルールに沿って変形する技法
- ヘリオセントリックホロスコープ
- 龍頭図(ドラコニックチャート)
- ハーモニクス
- リロケーション・アストロマップ
ヘリオセントリックホロスコープ
普段私たちが親しんでいるホロスコープは、地球を中心に据えて天体の配置を見るため、「ジオセントリック(地球中心)」と呼ばれています。
ジオセントリックは、地球から見た星の動きを読み解く「天動説」的な考え方がベースにあり、地上における自己実現や運命、持って生まれた性格や才能などを読み解くのに適しています。
それに対して、太陽を中心に置いたホロスコープが「ヘリオセントリック(太陽中心)」です。
こちらは「地動説」に基づいた視点であり、地球という個人の視点を超えて、太陽系の調和の中にいる自分を見つめる図といえます。
ヘリオセントリックは、社会の中で果たすべき本質的な役割や、宇宙の視点から見た魂の目的を読み解くのに最適です。
個人的な感情や執着に左右されない「宇宙から見た自分」を知ることで、自分がこの世界にどのように貢献し、どのような創造性を発揮していけばよいのかという、より大きな視点での人生の指針を受け取ることができます。
龍頭図(ドラコニックチャート)
龍頭図(ドラコニックチャート)とは、通常の出生図のドラゴンヘッドの位置を牡羊座0度に合わせて作成するホロスコープです。
ドラゴンヘッドの度数を基準にチャートのサイン(星座)を回転させるため、天体や感受点が入るハウス・アスペクトはそのままで、サインと度数のみが変化するという特徴があります。
ドラゴンヘッドが示すのは「魂の望む進化の方向性や、未来に繋がるご縁」です。
そのドラゴンヘッドを基準に作成する龍頭図では、表向きの性格の奥に眠る、魂の素顔や願い、過去から持ち越した本質的なテーマを浮き彫りにします。
読み方のポイントは、まずは普段見慣れている出生図(ジオセントリックホロスコープ)とのサインやサビアンシンボルとの違いを見ること。
アセンダントや太陽、月のサインがどう変わっているかをチェックしてみましょう。
「普段の自分と違う」と感じるポイントこそ、社会の中で見せている自分と、魂が本当に望んでいる生き方との間にあるギャップや、それを補い合うヒントが隠れています。
ハーモニクス
ハーモニクスとは、出生図の天体の度数に特定の数字を掛け合わせ、新しいホロスコープを作成する技法です。
この掛け合わせる数字を「調波(第n調波)」と呼び、それぞれの数字が異なる人生のテーマを映し出します。
例えば、第5調波(HN5)なら天体の度数を5倍にします。
これにより、出生図では隠れていたアスペクトが「合(コンジャンクション)」として浮き彫りになり、その人の内面に秘められた強い衝動や才能が表れます。
HN1(第1調波):出生図そのもの
HN2(第2調波):目標指向の行動
HN3(第3調波): 喜び、楽しみ、創造的な表現
HN4(第4調波): 課題解決、秩序、具体的な行動
HN5(第5調波): 自己主張、創造性、こだわり
HN6(第6調波): 周囲との調和、自律的な行動
HN7(第7調波): 夢や理想、インスピレーション
HN8(第8調波): 結実、成功、リーダーシップ
HN9(第9調波): 魂の最終的な喜び、精神的な充足
出生図が、「持って生まれた種」を表すとすると、ハーモニクスは、その種がどんな分野で、どのように発芽しようとしているかを表すツールとなります。
また、ハーモニクス特有の読み方として、「その年齢で何が起こるか」を予測する手法もあります。
たとえばハーモニクス40の図に強い配置があれば、40歳のときにその人が持つ才能が目覚めたり、大きな転機が訪れたりすると読み解きます。
ハーモニクスのホロスコープを読むことで、自分の中に眠る「特定の目的のために花開く才能」や、その才能の活かし方、人生の転機となる時期などをより深く読み解くことができるでしょう。
リロケーション・アストロマップ
リロケーションとは、「自分の出生図を別の場所に置き換えて作るチャート」のことです。
出生図は、生まれた瞬間、その場所の天体配置を示す「人生の基本設計図」であり、どこに住んでも人生のベースとなります。
一方、リロケーションは、出生図を別の土地(引っ越し先や旅行先など)に置き換えることで、土地ごとに強調されるテーマや可能性を読み取るための技法です。
リロケーションでは、出生時間はそのままに、出生地の座標を目的地に置き換えてチャートを作ります。
すると、天体のハウス配置が変わるため、同じ天体でもその影響を受ける領域(仕事、家庭、恋愛など)が変わってきます。
リロケーションを使うことで、「自分にとって居心地の良い場所」や「運気の流れが変わる場所」を探すことができます。
特に、人生の方向性を変えたいときや、新しいチャレンジをする土地を選ぶときに参考になる技法です。
私がニューヨークに引っ越すと、人生のテーマが「何かを極めて、社会の表舞台に立つこと」から、「自分が楽しいと感じるものや自分らしい表現をすること」に移るのかな〜?恋愛も楽しめちゃったりして♪
そして、このリロケーションの結果を地球規模で見やすくし、「どの土地でどの天体の影響が強く現れるか」を世界地図の上に視覚的に示すのが「アストロマップ」です。
アストロマップでは、あなたが生まれた瞬間に、特定の天体が、地球上のどの場所でアングル(ASC・DSC・MC・IC)とコンジャンクションになっているかを計算し、その地点を地図上のラインとして描き出します。
出典:Astro.com例えば、アストロマップ上で「太陽ーMCライン」が通っている各都市でリロケーションチャートを出すと、あなたの太陽がMC(天頂)に重なります。
そのため、このラインが通る土地では、人生の目的や自分らしさを象徴する太陽が、社会的な舞台(MC)で真っ直ぐに輝きを放つことになるのです。
その土地で活動をすることにより、周囲から認められやすくなったり、天職に出会えたりと、自分を外の世界へ打ち出していくための強力な後押しを受け取れるでしょう。
アストロマップの活用法はさまざまで、海外移住や転職、旅行先選びなど、土地ごとのエネルギーを知ることで、人生の選択を後押ししてくれます。
その他の占星術の流派・ジャンル
ラストスパート、張り切っていこうっ!
- 恒星占星術
- 進化占星術
- サイデリアル方式
恒星占星術
恒星占星術とは、太陽系の外にある恒星を用いる占星術の技法です。
恒星とは、太陽と同じく自ら光を放って輝く不動の星のこと。
特に古代においては、「魂のふるさとは、はるか彼方の太陽系の外にある」という考えがあり、人々は恒星の輝きに魂の記憶を重ね、地上に生きる自分たちの使命を読み解こうとしたといわれています。
近年、この恒星占星術が再び注目を集めており、シリウスやベガをはじめとする多数の恒星と、太陽系の天体との関わりを読み解くアプローチが盛んになっているのです。
一般的な占星術は「地上での人生や性格」を表すのに対し、恒星占星術が映し出すのは、肉体を超えた「魂の目的や記憶」。
出生図における恒星からの影響を読み解くことで、自分がどのような使命を持って地球に生まれたのか、人生の奥底に流れる壮大なテーマに想いを馳せることができるでしょう。
進化占星術
進化占星術は、魂の成長や進化のプロセスに焦点を当て、ホロスコープを読み解く占星術の技法です。
20世紀後半にアメリカの占星家ジェフリー・ウォルフ・グリーンによって体系化されました。
進化占星術は「人の魂は、一度きりの人生ではなく、複数の人生経験を通して成長していく」という考え方を前提にしており、出生図を「魂の学びの地図」として読み解きます。
そして、進化占星術で特に重要視されるのが、冥王星と月のノード軸の配置です。
冥王星は、魂が過去の経験の中で強く形成してきた欲求や、進化のテーマを象徴するとされ、星座・ハウス・アスペクトからその傾向を読み取ります。
また、ドラゴンヘッドと ドラゴンテイルの軸は、魂がこれまで慣れ親しんできたパターンと、これから成長していく方向を示す指標と考えられています。
これらを総合的に読み解くことで、人生で起こる出来事を単なる偶然や運命としてではなく、魂の成長のプロセスとして理解しようとするのが進化占星術です。
サイデリアル方式
占星術における星座(サイン)の位置の決め方には、大きく分けてトロピカル方式とサイデリアル方式の2種類があります。
私たちが普段目にする西洋占星術のホロスコープの多くは「トロピカル方式」を採用しています。
トロピカル方式は、太陽の見かけ上の通り道(黄道)と天の赤道が交わる春分点を牡羊座0度とする方法です。
一方のサイデリアル方式では、「スピカ」などの特定の恒星の位置を基準にしてサインの位置を割り出します。
これにより、地球の歳差(さいさ)運動によって少しずつずれる春分点を補正し、リアルタイムの星の配置に近づけることができます。
トロピカル方式とサイデリアル方式では、星座の起点が24度ほどずれるため、同じ生年月日であっても天体の位置する星座が変わることがあります。
たとえば、トロピカル方式では太陽星座が「牡羊座」だった人が、サイデリアル方式で見ると「魚座」になるといったように、サインがひとつ前に変わることも少なくありません。
ちなみに、このサイデリアル方式が土台となっている代表的な占星術が「インド占星術」です。
インド占星術は、カルマや人生の出来事を具体的に読み解く技法が発達しており、精密な恒星の位置を基準とするサイデリアル方式が、その精度を支える土台となっています。
【まとめ】出生図の基本と応用の読み方を押さえて星読みを深めよう
ここまで、出生図を用いて、自分自身の資質や才能、そして人生の設計図をより深く読み解くための19の技法をご紹介してきました。
占星術の基本にして、最も奥深いテーマでもある「出生図(ネイタルチャート)」の世界は、いかがでしたでしょうか。
アスペクトや小惑星といった比較的なじみのある手法から、ハーフサムやハーモニクスといった専門的な技法まで、さまざまな読み解き方に触れていただけたのではないでしょうか。
とはいえ、すべてを一度に覚える必要はありません。
まずは「これ、面白そう!」と思った技法をひとつ選び、ご自身のホロスコープで試しながら読み解いてみてください。
実際の出来事や感じてきたことと照らし合わせていくうちに、その技法への理解は少しずつ深まり、星読みの楽しさもきっと広がっていくでしょう。
そして出生図を読み解けるようになると、自分を知るだけでなく、未来予測、相性、社会の流れといった、さらに広い世界へと星読みを深めていくことができます。
次回の記事では、「時間軸」や「他者」「社会」との関わりへと視野を広げていきます。
未来のタイミングや相性、社会の大きな流れを探る方法など、より実践的な占星術の世界に親しんでいきましょう。
読者アンケートでいただいたオススメ勉強方法をまとめているわよ♪































