2025年3月14日、乙女座(おとめ座)で満月を迎えます。
星読みテラスを監修する西洋占星術師・かげした真由子先生が、今回の満月の解説と過ごし方のポイントをお届けします。
「2025年3月の乙女座満月」の星読みをお伝えしますので、次の新月までの約2週間の過ごし方のヒントとしてご活用くださいね。
一緒に2025年3月の満月からのメッセージを受け取ろうね♪
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2025年3月14日【乙女座(おとめ座)満月】ホロスコープを徹底解説
2025年3月14日 日本時間15時54分ごろ、乙女座(おとめ座)で満月を迎えます。
新月と満月はワンセットで、新月に蒔いた種が満月に実ると考えます。
月の満ち欠けは、私達の呼吸と一緒で「吸って吐いて」のワンサイクルです。

満月は、新月から吸収してきた何かを外側に出していくタイミング。
何が満ちていて、どんなことを外側に出していけばいいのか見ていきましょう。
そんな方には、こちらの記事もオススメですよ♪


それでは、2025年3月14日乙女座満月のホロスコープを、細かく読み解いていきましょう。

※システムの仕様上、天体の度数やハウスのカスプの位置が、少しズレて表示されている場合があります。
- 乙女座24度でおこる満月
【乙女座24度】サビアンシンボル「メリーと彼女の白い羊」
素朴で素直な生き方 - 満月(太陽/月)にアクセスする星達
・太陽に土星がコンジャンクション(0度)
方向性を固める・太陽/月の軸を天王星が調停(メディエーション)
変化することで緊張がやわらぐ・太陽にドラゴンヘッドがコンジャンクション(0度)
自分を生きるためのご縁が巡る - その他、特徴的な配置
・火星(R)とカイロンのスクエア(90度)
情熱と過去の傷がぶつかる・火星(R)と土星のトライン(120度)
持続力アップ・水星と金星がコンジャンクション(0度)
会話を弾ませる
ホロスコープを読むのが難しい…と感じる人は、下のボタンから星読みテラスのホロスコープを出してみてくださいね。

2025年3月の乙女座満月は【『現実』から目覚める満月】
2025年3月14日15時54分(日本時間)に乙女座で満月を迎えます。

今回の満月を一言でいうと、「『現実』から目覚める満月」。
あなたが今みている現実がすべてではないことに気づき、それによって様々な目覚め、そして手放しが促される配置であると言えます。
さらに今回は、皆既月食を伴う満月。
ドラゴンヘッドとドラゴンテイルを巻き込んだ満月でもあり、いつもの満月に増して、手放し力が非常に高まります。

満月は、新月からの積み重ねにおいての成果を受け取るタイミングですが、今回は月食ということもあり、もう少し大きなスパンでとらえることもできます。
つまり、昨年の秋(2024年10月3日)に起こった日食を伴う新月からの結果が出るタイミングであるとも考えられるのです。
去年の秋頃を境に、「この人生で何をなすべきか?」という使命のようなものを探求してきた人もいるかもしれません。
その答えを今回、手にする人もいるでしょう。
さらに、その答えを実際の人生に取り入れていくために、今回この時期では「現実をとらえる力」をバーションアップすることが必要になってきます。
なんだか難しそう…私にできるかなぁ。
今回の日食を伴う満月のパワーを借りて、いま認識している「現実」をどうとらえ直していけば良いのか?
じっくりと読み解いていきましょう。
新月満月占い|皆既月食が終わらせるもの|乙女座満月
現実をとらえ直すための入り口として、
「どこまでが現実で、どこからが非現実?」
ということがテーマになってきますが、現実と非現実をへだてる境界線には、正解がありません。
ですが、今回の皆既月食のエネルギーは、私たちが今「現実だ」と思っている枠を外し、目覚めへと誘います。
今まであなたが認識していた、「現実とはこういうもの」という枠をあらためて意識しなおすとも言えるでしょう。
それは今回の満月が、ドラゴンヘッドとドラゴンテイルを巻き込んだ皆既月食になっているからです。

ドラゴンヘッドは努力ポイント、ドラゴンテイルは手放しポイントとも言うことができます。
そのため、
「特に理由はないけれど、なんでこんなに胸がざわざわするんだろう」
「自分なりに努力してきたけれど思うようにいっていないし、もう潮時かも」
という焦りやモヤモヤした気持ちを感じている人も、多いかもしれません。
満月は「満ちる(限界が訪れる)ことによる手放し」を表しますが、ドラゴンテイルが重なると、必要のなくなったものが離れていく力がさらに強くなるというわけです。
たとえば、あなたが新商品を開発しているプロだとしましょう。
お客さんの声も拾い上げて、全力を尽くして商品を売ってきたけれど、思うほど売り上げが伸びないという壁にぶつかってしまいました。
納得のいかない結果だけど受け止めざるを得ない…という状況です。
さらに土星が、月食を伴う満月の意味を強めます。
今回の満月では太陽に対して土星がコンジャンクション(0度)。

もともと「物事の完成」「終わり」を表す満月に、物事を固めて完了させる働きを持つ土星が重なって、いっそう「物事の終わり」の意味が強調されるような配置です。
先ほどの例でいうと、売り上げに限界を感じた商品の生産を止める決断をするような感じ、と言えるかもしれません。
今回、月とドラゴンテイルは乙女座。
そして太陽とドラゴンヘッド、土星は魚座に滞在しています。
乙女座は現実を観察して分析するのが得意。
一方、魚座は夢やイメージ、スピリチュアルな物事など、人間の目に見えない世界を表します。
だから今回の満月は「現実(見える世界)」と「非現実(見えない世界)」がテーマなんだね。
今回の皆既月食(満月)と土星が終わらせようとしているのは、乙女座が表す「現実(見える世界)」。
現実の限界ポイントが明らかになるともいえます。
魚座の太陽とドラゴンヘッド、土星は、私たちを現実から「非現実(見えない世界)」へ目覚めさせようとしているのです。
厳密には「現実と思っていた枠が取り払われ、世界が広がる」といったほうがいいかもしれません。
先ほどの例でたとえるなら、あまり売れない商品の生産中止が決まったことで、新しい展開の可能性が目の前に開けるような状況といえます。
一体どういうことなのか、さらに詳しく見ていきましょう。
新月満月占い|『現実』の枠を取り払う|乙女座満月
「自分が現実だと思っていた世界の枠が取り払われる」とは、どういうことなのでしょうか。
これは何も、「限界を知って打ちのめされる」ということが本質的なメッセージではありません。
今回の月食は乙女座と魚座に焦点が当たっています。

魚座が表す夢やイマジネーション、スピリチュアル、宗教などは、すべて私たちの目には見えませんが、あらゆる形態でたしかに存在します。
その魚座は、12サインの1番最初である牡羊座から、11番目である水瓶座までのすべてのサインを経験した後にたどり着くサイン。
なので、目に見える範囲を完璧にすることを大切にする乙女座も、すべてを包み込む混沌とした海のような魚座の世界の、一部であることを理解していくことになります。
目に見えるもの、目に見えないもの、すべてが要素となって構成されているのが、私たちが生きるこの世界なのです。
先ほどの新商品開発の例でいうと、開発者はお客さんの声をきちんと集めていました。
しかし、本当の声はまだまだ目には見えていない=言葉になっていないのかもしれない、とも言えるのです。
まだ言葉になっていないからと言って、お客さんが何も思っていないということにはなりませんよね。
お客さんとしては、「具体的にこういうものが欲しい」とはっきり言えるわけではないけれど、「もうちょっと良いものが欲しいなぁ…」という思いがあるかもしれません。
今回は、そういった深い気づきをもたらす月食でもあるのです。
この気づきはあなたの世界を見る目線を、進化させていくに違いありません。
新月満月占い|広がった視界で生きる「風の時代」|乙女座満月
世界を見る目線を進化させるとバージョンアップするのが、「現実をとらえる力」です。
「現実をとらえる力」を手に入れたあなたは、本格的に始まった風の時代を生きやすくなるでしょう。

風の時代は、知性と情報を武器に生きる時代。
地の時代の頃の「財産さえあればなんとかなる」が、そっくりそのまま「知性さえあればなんとかなる」に置き換わるのです。
たとえ財産があっても、自分にとって必要な情報を集め、考え、正しい判断をして進むという姿勢がなければ、生き残りが難しくなります。
今回の満月で私たちは、自分が思い込んでいた「現実」の枠を外すことを学びます。
思い込みの枠を外すことによって、私たちの意識の外にあった「現実」に気がつくことができ、視界を広げることができるのです。
広がった視界で改めて情報を集めることで、それまで見えなかった選択肢が見えるようになり、人生を前向きに進めていくことができます。
商品開発の例でいうと、まだ言葉になっていないお客さんのニーズがあるということに気がついて、これまでとは違う新しい商品を作ることができる状態です。
お客さん自身も気がついていなかったけれど、「そういうものが欲しかった!」という売れ筋商品が生まれることになるかもしれません。
その裏付けと言ってはなんですが、ここで「トリプリシティ」という考え方もちょっとだけご紹介しておきましょう。
はじめて聞きました!
トリプリシティとは、エレメントごとに割り当てられた天体のこと。
エッセンシャル・ディグニティ(天体の品位)の考え方の1つで、各エレメント(火・地・風・水)の中で力を発揮しやすい天体が割り当てられています。

土星的な現実を、水星の知性の力で正しくとらえることで、風の時代を心地よく歩んでいくことができますよ。
星読みって本当に奥が深いんだね〜。
新月満月占い|穏やかに「現実」から目覚める|乙女座満月
今回の満月の月は乙女座の24度、サビアンシンボルは「メリーと彼女の白い羊」。
欲張ることなく、素直に素朴な生き方をしていくエネルギーを表します。
素朴な生き方が自分らしいのだと認識しているかもしれません。
けれど、それはあくまでも、今までの人生で自分が見聞きできる範囲で生きることにこだわってきた結果です。
私たちの人生で見聞きできない範囲にも物事があり、価値観があり、それらもすべて合わせて成り立っている世界の一部で私たちは生きています。
ちゃんと星は具体的なアドバイスも残してくれています。
今回の満月は、天王星が月とトライン(120度)、太陽と土星とセクスタイル(60度)のアスペクトを取ることによって調停してくれています。

天王星が表す「変化」を意識することで、「現実からの目覚め」を穏やかに迎えることができます。
天王星は五感を表す牡牛座にあるため、普段とは違うことをして五感を刺激してみるのが良いでしょう。
食べたことのない料理を食べてみたり、聞いたことのないタイプの音楽を聞いてみたりすることで、世界は自分が認識しているよりもずっと広いということを実感できます。
もっと視野を広げて、全体を見ることも意識してみようっと♪
【まとめ】3月14日乙女座(おとめ座)満月から次の新月までの過ごし方
最後に、2025年3月14日の乙女座満月から、3月29日の牡羊座新月までの過ごし方のポイントをまとめておきましょう。
- 今までと違うことをして、五感を刺激する
食べたことのない料理を食べてみたり、聞いたことのないタイプの音楽を聞いてみて、「自分がそれまで見聞きしてきた範囲」を超えてみよう。
- 「本当の現実」に思いを馳せる
目に見えないものも現実のうちの一部。あの時描いた夢が現実にならない保証はどこにもないことを意識しよう。
「2025年3月の乙女座満月」についてのホロスコープ読み解きは以上です♪
素敵な満月をお過ごしください。
星の動きに乗りながら夢を叶える準備ができる手帳なんだよ〜♪

YouTubeチャンネル『みらいテラス』でも、2025年3月14日の乙女座満月について動画で解説します。
ぜひご覧ください♪
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