2022年10月10日、牡羊座で満月を迎えます。「ホロスコープをスイスイ読めちゃう講座」の講師やなかえつこ先生が、今回の満月の解説と過ごし方のポイントをお届けします。
2022年10月10日 日本時間5時54分ごろ牡羊座で満月を迎えます。
新月と満月はワンセットで、新月に蒔いた種が満月に実ると考えます。
満月は、新月から吸収してきた何かを外側に出していくタイミング。
それでは、何を外側に出していけばいいのか見ていきましょう。
あなたの星座へ満月のひとことメッセージがあるよ!
ぜひ最後まで読んでみてね!!
Contents
2022年10月の満月|根拠のない自信が湧いてくる満月
2022年10月10日 5:54頃、牡羊座で満月を迎えます。
「2022年10月の満月」の星読みをお伝えしますので、次の新月までの約2週間の過ごし方のヒントとしてご活用ください。
2022年10月10日 牡羊座満月のホロスコープを徹底解説!
それでは、2022年10月10日の牡羊座満月のホロスコープを、細かく読み解いていきましょう。
※システムの仕様上、天体の記号やハウスのカスプの位置が、ズレて表示されている場合があります。
- 牡羊座17度でおこる満月
【魚座18度】サビアンシンボル「二人のしかめつらした独身女性」
勢いよく挑戦をした後に内観する様子。自分らしさをどう出していくべきなのかを心の中で深く分析していくうちに、曖昧だった気持ちが晴れていく。
- 満月(太陽/月)にアクセスする星達 ※ R:逆行
【1】満月(太陽)と金星のコンジャンクション(0度)
愛情深くなる、平和意識が高まる、人気者でありたい。
【2】満月(太陽)とカイロン(R)がオポジション(180度)
心の傷を他者に投影。
【3】満月(月)とカイロン(R)がコンジャンクション(0度)
心の傷を強く感じる、幼少期の母親の傷など。
【4】満月(太陽)/金星と満月(月)/カイロン(R)のオポジションに土星が調停
張り詰めた感情に丁寧に向き合うことで安定感が生まれる。
- その他、特徴的な配置
※ R:逆行
※ 留:順行と逆行が切り替わるときに天体が止まっているように見える状態
・水星と木星(R)/海王星(R)のオポジション(180度)に冥王星(留)が調停
虚言や現実味のない言葉の無意味さを感じ取る。先を見通す力。知的好奇心の覚醒。
・火星と土星(R)がトライン(120度)
長期目線、計画性、集中力。
・火星と海王星(R)がスクエア(90度)
現実と理想の乖離、現実離れした行動、混沌。
・土星(R)と天王星(R)がスクエア(90度)
外部からの圧力・形骸化したルールへの葛藤と破壊。
・海王星(R)と冥王星(留)がセクスタイル(60度)
無意識の中での調和、心霊的な力の加護。
2022年10月10日、5:54頃 牡羊座で満月を迎えます。
今回の満月を一言でいうと「根拠のない自信が湧いてくる」満月です。
前回の9月26日天秤座新月は、「もう、そろそろ自分の道がわかってきただろうし、先に進みなさい!」と星たちに後押しされるようなタイミングでしたね。
社会的な正解を求めるのではなく、自分の答えを自分の力で見つけていくことが大切なときでもありました。
新月から満月までの約2週間は、物事が進展しやすく、あなた自身が自分の個性に気づくことで、あなたにしか歩めない道を自然と進んでいける時期です。
一方で、立ち止まる間もなく事態は進んでゆくので、前に進んでいるようで心の中は進めていないような、ちょっとモヤッとしている感じもあるかもしれません。
やる気はあるし、自分の道をもう少しで掴めそうな気もするけど、現実味が持てなかったり、漠然とした不安が出てきてしまうことも。
これに対して今回の満月は、あなたの奥深くにある潜在意識が未来への安心感をしっかりキャッチしていきます。
この満月は「自分のしっくりくる感覚に素直に従えば大丈夫だよ」というメッセージを発していますよ。
太陽は「目的意識」を意味しますが、月はその反対で「ただそこにある感情や感覚的なもの」を意味します。
今回のお話も、頭ではなく心で受け取った月の感覚を大切に、自分と照らし合わせながら、ぜひ最後までご覧ください。
では早速、満月の星の配置と共に、今回の満月のメッセージを詳しく見ていきましょう。
心の傷に丁寧に向き合おう
今回の満月で、最初に注目したいのは、この配置です。
太陽・金星のコンジャンクション(0度)。
月・カイロンのコンジャンクション(0度)が、真正面から向き合いオポジション(180度)。
さらに、そこに土星が調停しています。
この配置を一つずつ読み解いていきましょう。
目的意識や自分らしさを司る太陽と、愛と楽しみを司る金星は、重なり合ってコンジャンクション(0度)を形成し、パワーを強め合っています。
この太陽と金星が共鳴している場所は天秤座。
天秤座は金星の支配星で、天秤座に入った金星はホームグラウンドに戻ってきたような状態。
金星の特性が素直に発揮されます。
そのため、この金星はいつも以上に生き生きと輝き、私たちの平和意識を高めたり、全てを包み込むような愛の深まりを感じさせたりするでしょう。
一方で、内面の感情や感覚を表す月は、魂の傷や癒しを司るカイロンと重なり、心の傷に直接触れているようなタイミング。
例えば、知人の話やたまたま見た動画などで、昔の自分を投影したり、幼少期から蓋をしてきた感情や記憶が蘇ってきたりと、ちょっとセンチメンタルな感じです。
太陽・金星と、月・カイロンの緊張は、周りに愛を与えたい自分と、逆に古傷を癒すために愛を注いでほしい自分が、対立しているような感じです。
しかしそこに土星が調停することで、対立の緊張感を和らげてくれています。
例えば、恋人のことをもっと大切にしたいと思いつつも、愛されない不安を感じるという緊張感を、土星が和らげてくれている、そんなイメージですね。
土星は「大いなる父」とも呼ばれ、私たちの人生に必要な課題を与えて成長を促してくれる星。
この土星は天王星と葛藤の角度(スクエア 90度)で外側からの圧力を受けつつも、行動力を司る火星と相乗効果を生み出す角度(トライン 120度)をとっています。
これらの配置は、物事を長期的に捉える視点を与えてくれます。
この土星が調停する満月は、「愛されなかったらどうしようという不安」に対して、土星が「それは相手の問題ではなく、自分の内面の課題だよ」と教えてくれている、そんなふうに読み解くことができます。
不安な気持ちは、あなたに大切なことを教えてくれるためだったのだと気づくでしょう。
太陽が1ハウスに入る直前で起こる満月でもあるので、ここから新しい自分のストーリーが始まる!そんな流れも感じますね。
探し続けた答えに行き着く
さらにもう一つ注目すべきは、今回の満月を迎える前日に、4月末から逆行していた冥王星が、遂に逆行を終了するということです。
冥王星は、私たちの「無意識」に対し、根本的な変容を引き起こす星です。
私たちの心の中にも大きな転換があることを物語っているのです。
その冥王星ですが、今回のチャートでは「留」の状態です。
「留」とは、天体が逆行から順行に転じる際に一時的に留まっているように見える状態のこと。
「留」の期間はその天体の影響が強まると考えられています。
このホロスコープの図で「S」と書いてあるのは(station)=留という意味です。
そして冥王星の逆行が終わった直後に月が満ちる、ということは、あなたがこの5ヶ月半ほどの冥王星逆行期間に「模索し続けていたことの答えが出る」ような満月ともいえそうですね。
「変わりたい」という小さな声を後押し
この大きな転換を促す冥王星にアクセスする星も、詳しく見ていきましょう。
逆行中の海王星と、同じく逆行中の木星の緩めのコンジャンクション(0度)に、乙女座の水星がオポジション(180度)を形成しています。
そしてそこに、留の冥王星が調停しています。
知性を司る水星は、その特徴が強く出やすい乙女座に滞在中。(水星は乙女座の支配星)
そして10月初旬に逆行を終えました。
頭の中はスッキリとした爽快感があります。
本調子に戻ってクールさが際立つ水星に対し、逆行中の海王星と木星が真正面から対立して緊迫感(オポジション 180度)をもたらしています。
なかなか前進しない自分の中の課題に、きちんと向き合うことを促している感じがあります。
冒頭でお伝えした通り、今回の満月はこれまで蓋をしていた心の傷に触れるようなタイミングでもあります。
本当は心の中では見えているけど頭では考えたくないような、自分を誤魔化したくなる気持ちも出てきそうです。
しかし、存在感を強めている留の冥王星が調停し、大きな力でバランスをとってくれるため、表面的な言葉で片付けずに課題の本質に目を向けさせてくれます。
冥王星は、死と再生を司る天体で、人間の手に及ばない領域での破壊力を持ちます。
ちょっと怖いイメージもありますが、大切なのは、冥王星の「破壊」はただ壊すことが目的ではなく、必ず「再生」がセットであるということです。
冥王星がこの満月であなたに語りかけているのは、あなたの中の「変わりたい」という小さな声を大切にしようよ、っていうメッセージなのだと思います。
冥王星が順行に戻るということは、思い込みや先入観など、今まで気づかなかった無意識の制限を取り払うということでもあります。
この5ヶ月半の冥王星逆行期間で気づいた、終わらせるべきものに向き合い、今後の人生に必要な新しい自分を再構築することを後押ししているともいえます。
ここでちょっと人間の「無意識」についての小話をさせてください。
例えば、自分が運転中に助手席に乗っている人との話に花が咲いているとき、意識は話の内容に集中しているけど、車は安全運転できていますよね。
こういう時って、誰が運転しているのかというと、自分の無意識が運転してくれているんだそうです。
つまり、無意識にプログラムされたことは自動運転できるのですね。
今回の満月は、冥王星や海王星など「無意識」の領域を司る天体が強く影響しています。
ということはこの満月で入れたスイッチが、ここからのあなたの方向性を大きく左右していくことでしょう。
なので、今回の満月では、
「根拠はないけど、なんかいけそうな気がする」
「私は運が良いから大丈夫な気がする」
「良い方向に向いている気がする」
こういった無意識が、ちゃんと良い方向に導いてくれる感覚をぜひ大切にしてくださいね。
心が晴れる方向に向き直ろう
自分の内なる傷に向き合うことで、心の奥深くから道が開けていく。
このことは、今回の満月のサビアンシンボル牡羊座17度「牡羊座の17度 二人のしかめつらした独身女性」にも現れています。
このサビアンシンボルは、挑戦を繰り返した後の内観のフェーズです。
自分らしさをどう出していくべきなのかを心の中で深く分析する中で、曖昧だった気持ちが晴れていく、ということを象徴しています。
自分の心の中を分析することで、どっちに向くと明るく爽快に進んでいけるのかを掴んで、気持ちが晴れる方向に向き直るタイミングなのです。
ぜひ今回の満月では、
「自然と笑顔になれたり、心が晴れる方向はどっちだろうか?」
と自分の心に問いかけてみてくださいね。
答えは全てあなたの中にあることを星たちは教えてくれていますよ。
12星座別ランキングや、12星座別の恋愛運や仕事運も見てみてね
【まとめ】10月10日の牡羊座満月から次の新月までの過ごし方
最後に、2022年10月10日の牡羊座満月から10月25日の蠍座新月までの過ごし方のポイントを、まとめておきましょう。
- 蓋をしてきた心の傷に丁寧に向き合い、素直な心の声を大切にしよう。
- 終わらせるべきものを自覚することは、新しい自分の再構築に繋がっていく。
- 自然と笑顔になれたり、心が晴れる方向に向き直ろう。
以上です。
素敵な満月をお過ごしください。
星座のひとことメッセージ
今回は四区分(火・地・風・水)の星座のメッセージをみていきますね♪
あなたが生まれた時の「太陽」の星座をチェックしてみてください。
【火の星座(牡羊座・獅子座・射手座)のあなたへ】
自分の進みたい道は分かっているのに、これまでの経験から怖さや諦めを感じてしまうかもしれません。けれどこの満月では進みたいという自分の感覚に従って大丈夫。頭で考えすぎず一歩踏み出すことで自信も戻ってきそうです。
【地の星座(牡牛座・乙女座・山羊座)のあなたへ】
理想の未来へどんな舵取りをすれば良いのか、いつも以上に冷静な判断力や、アイデアが冴え渡ります。これまでも着実に成長や変化を遂げてきたことを思い出し、さらなる理想に近づいていきましょう。
【風の星座(双子座・天秤座・水瓶座)のあなたへ】
今回の満月では、過去や、周りの人・情報と比較せず、自分の感覚に素直に選択することでステップアップできます。ワクワクできるかどうかを判断基準にしてみましょう。自分を信じることに重きをおくことでバランスがとれます。
【水の星座(蟹座・蠍座・魚座)のあなたへ】
イマジネーションが湧きやすい2週間ですが、受け取った感覚やイメージを無視せず大切にすることがポイント。周りの声や過去のことが強く頭をよぎりますが、そんな時もしっくりくる自分の感覚を大切に選択してみましょう。
未来の流れを左右する重要な選択は、頭ではなく心の声を大切にしてみてくださいね!
「タロットによる新月満月運勢」の読み解きも参考にしてくださいね。
10/3に公開です。
2022年10月10日の牡羊座満月について、10/10公開のスピリチュアルリーダーズTVもぜひご覧ください♪
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