占星術には数千年の歴史があり、その長い年月の中で、さまざまな技法や視点が育まれてきました。
占星術を学び始めて間もない頃は、「どのような技法があるのか」「次は何を学べばよいのか」と、その全体像を掴みにくく感じることもあるかもしれません。
そこで本シリーズでは、占星術の主な種類と技法を、前編・後編の2回に分けてお伝えします。
「占星術の種類と技法」の前編では、占星術の基本となる「出生図(ネイタルチャート)」に焦点を当て、生まれ持った性格や運命を深く読み解くための技法を取り上げました。
後編ではさらに視野を広げ、時期読みや相性占い、社会や時代の流れを読む技法、古典占星術のテクニックまで、ボリュームたっぷりにご紹介します。
プロが用いる専門的な技法にも触れながら、星読みの奥深い魅力を堪能していきましょう。
「占星術の種類①出生図を深める技法」が気になる人は、前編で解説しているので見てみてくださいね。
Contents
占星術の種類②|時間の流れを読む技法
ここからは、出生図(ネイタルチャート)の読み解きに「時間」の視点を取り入れて、人生の流れを読み解く技法を紹介していきます。
占星術では、出生図をその人の人生の設計図と捉えますが、私たちの人生は常に変化し続けるものです。
その変化の流れやタイミングを読み解く手がかりとなるのが、刻々と動く天体の配置を出生図と照らし合わせたり、出生図の天体そのものを進行させて未来を見通したりする手法です。
これにより、「いま何がテーマとして強調されているのか」や「これからどのような時期を迎えるのか」を探ることができます。
時間の流れを読む主な技法には、次のようなものがあります。
- トランジット(経過法)
- プログレス(進行法)
- セカンダリー・ルネーション(進行の月相)
- ソーラーリターン(太陽回帰図)
- プロフェクション
さっそく、各技法の使い方を見ていこう!
トランジット(経過法)
トランジット法とは、現在や未来の天体の配置が、個人の出生図(ネイタルチャート)にどのように影響を及ぼすかを読み解く技法です。
リアルタイムで動き続ける星々が、出生図上の天体や感受点とアスペクトを形成するとき、その影響が表れやすいと考えられています。
トランジット法が映し出すのは、本人の意思とは無関係に、他者や環境といった外部からもたらされる出来事や変化です。
中でも、木星・土星・天王星・海王星・冥王星といった動きの遅い天体は、出生図の天体と長期にわたってアスペクトを形成し続けます。
そのため、人生に与える影響も大きく、トランジット図の読み解きにおいて特に重視されています。
プログレス(進行法)
プログレス(進行法)とは、出生図(生まれたときの星の配置)を特定のルールに沿って進行させ、「現在の星の配置」を導き出す技法です。
しばしば「心の中の体内時計」に例えられ、その時々の内面の変化や、関心が向かう人生のテーマを読み解く際に用いられます。
プログレスにはいくつかの種類がありますが、一般的には「セカンダリー・プログレッション」と「ソーラーアーク・ディレクション」の2つのアプローチが広く使われています。
セカンダリー・プログレッション(一日一年法):
セカンダリー・プログレッションは、生まれてからの1日の星の動きを、1年分の歳月に対応させて読み解く技法です。
たとえば20歳の時期を読みたい場合は、生まれてから20日後の星の配置を見ることになります。
ソーラーアーク・ディレクション(一度一年法):
ソーラーアーク・ディレクションは、太陽が1日で移動する距離を、1年分の歳月に対応させる技法です。
太陽だけでなく、出生図上のすべての天体や感受点を、太陽と同じ角度だけ進行させてチャートを作成します。
たとえば20歳の時期を読みたい場合は、太陽が出生時から約20度進んでいると考え、すべての天体・感受点を20度ずつ進めた配置を見ることになります。
セカンダリー・ルネーション
セカンダリー・ルネーションとは、プログレス(進行)の太陽と月の関係性から、約29年かけて巡る「人生の大きなバイオリズム」を読み解く技法です。
月が約29.5日で満ち欠けするように、私たちの人生にも「新月」から「満月」を経て、再び「新月」へと戻る約29年のサイクルがあると考えます。
このサイクルを知ることで、今は「種をまく時期」なのか、それとも「成果を受け取る時期」なのかといった、人生の季節を把握することができます。
プログレスの新月(サイクルの始まり): 約29年に一度訪れる、人生の大きなリセットとスタートの時期。これまでの流れが終わり、全く新しいテーマが始まりやすい時期です。
プログレスの満月(サイクルのピーク): 新月で始めたことが形になり、目に見える成果や達成として現れる時期。社会的に注目を浴びたり、一つの完成を迎えたりします。
このほか、三日月や上弦の月、下弦の月といった「8つの月相(ルネーション・フェーズ)」ごとに、その時期の特徴や過ごし方があります。
ソーラーリターン(太陽回帰)
ソーラーリターン(太陽回帰)とは、出生図の太陽の位置(同じ星座の同じ度数)に、トランジットの太陽が戻ってくる現象のことを指します。
ソーラーリターンは1年に1度の周期で起こり、毎年お誕生日の頃に訪れます。
太陽は、「自己実現」を象徴する天体。
そのため、ソーラーリターンが起こる日は、それまでの1年間における自己実現のサイクルがひと巡りを終えて、新たなサイクルがはじまろうとするタイミングと捉えられます。
ソーラーリターンが起こった瞬間のホロスコープ(ソーラーリターンチャート)を作ることで、次のソーラーリターンまでの1年間がどのようなものになるか、未来予測ができます。
ソーラーリターンチャートを自分で紐解くことは、「これからの1年で、どのような自己実現を果たしたいか」というビジョンを描くのにも良い機会になるでしょう。
読み解く際に注目したいポイントや、読み解きの具体例が解説されておるぞ。
プロフェクション
プロフェクションとは、伝統的な時期読みの手法で、「1年につき1つのハウスを順番に移動させる」というシンプルなルールに基づいています。
具体的には、生まれた時のアセンダントがあるサイン(1ハウス)を「0歳」とし、1歳なら2ハウス、2歳なら3ハウス…というように、1年ごとにテーマとなるハウスが進んでいきます。
12年で1サイクルするため、12歳、24歳、36歳、48歳…といったタイミングで再び1ハウスに戻ります。
その年齢に該当するハウスが、その1年間の活動の舞台になり、そのハウスに入っている天体や天体のサインを支配する「支配星」の状態を見ることで、その1年の行方を占うことができるのです。
たとえば、10ハウスが巡ってくる年は、10ハウスにある天体やサインの支配星が活発に動き出し、仕事や社会的地位に関する大きな進展や変化が起こりやすくなるでしょう。
この技法では、1つのサイン(星座)をまるごと1つのハウスとして扱う「ホールサイン・ハウスシステム」を用いるのが一般的です。
また、プロフェクションにおける「1年」の区切りは、ソーラーリターンと同様に「出生図の太陽と同じ位置に太陽が戻ってきた瞬間」からスタートします。
未来予測の技法|目的別の使い分け
| 目的 | 占星術技法 |
|---|---|
| 今の流れをみる | ・トランジット法 |
| 内面の変化をみる | ・プログレス(進行法) ・セカンダリー・ルネーション(進行の月相) |
| 1年のテーマを見る | ・ソーラーリターン(太陽回帰図) ・プロフェクション |
読者アンケートでいただいたオススメ勉強方法をまとめているわよ♪
占星術の種類③|相性読みの技法
ここからは、2人以上のチャートを重ね合わせることで、人と人との相性や関係性のテーマを読み解く技法を紹介します。
恋愛や結婚に限らず、家族、友人、仕事仲間など、さまざまな人間関係に関する特徴やヒントを読み解いていきましょう。
相性読みの代表的な技法には、以下のようなものがあります。
- シナストリー・チャート
- コンポジット・チャート
- デイビソン・チャート
シナストリー(二重円)
シナストリーとは、2人のホロスコープを重ね合わせてできたチャートから相性を読み解く、最もポピュラーな相性読みの手法です。
このチャートのことを、二重円(ダブルチャート)、またはシナストリーチャートと言います。
二重円のホロスコープの中で、2人の星がどのようなアスペクトを取っているかや、天体の四区分(エレメント)・三区分(クオリティ)のバランスなどを見ることで相性を読み解いていきます。
なこちゃんがなこちゃんの太陽を生かして走り回っている姿に、リスちゃんの金星も刺激されて、楽しい♪と思うんじゃないかしら。
星読みテラスでは、上級者コースの中で、シナストリーチャートの読み方を詳しく解説しています。
ぜひ気になるお相手との二重円チャートを作成して、相性を読み解いてみてくださいね。
コンポジット・チャート
コンポジット・チャートとは、2人のチャートを合成し、新しいチャートを作り出す技法です。
たとえば、あなたの太陽と相手の太陽のちょうど中間にある場所を、コンポジット・チャートの「太陽」として配置します。
ほかの天体についても同じように中間地点を求め、2人の関係を表す1枚のホロスコープを作っていきます。
同じ相性読みでも、シナストリーは「彼と一緒にいると私はどう感じるか」「彼は私のどこに惹かれるか」といった、各自の好みや感じ方を読むのに適しています。
一方コンポジットは、2人をひとつのチームやユニットとして捉え、関係そのものが持つ性質を読み解きます。
「この2人が一緒になると、どんな雰囲気のカップルになるか」や「結婚したら、どんな家庭を築くか」といった、「私」と「相手」ではなく、「私たち」を主語にして読む技法といえるでしょう。
デイビソン・チャート
デイビソン・チャートでは、2人が生まれた日時と、出生地の緯度・経度のちょうど中間地点を割り出し、その架空の出生データをもとに新しいホロスコープを作成します。
この技法は、1970年代にイギリスの占星術師ロナルド・C・デイビソンによって提唱されました。
先に紹介したコンポジット・チャートでは、天体ごとの中間地点を個別に計算しているため、実際の空には存在し得ない配置を取ることがあります。
一方、デイビソン・チャートは、現実に存在しうる天体配置を土台にしているのが特徴です。
そのため、デイビソン・チャートは、トランジットやプログレスといった未来予測の技法と組み合わせやすく、「2人の間にいつ、どのような出来事が起こりやすいのか」など、関係性の時間的な流れを読み解くことができます。
それから、恋愛のときめきや惹きつけ合う力を測る「火星と金星の組み合わせ」などから、相性を読み取ることができるわ。
占星術の種類④|社会や時代を読む技法
占星術で扱う領域は、個人や対人関係にとどまりません。
私たちは社会という大きな枠組みの中で生きており、その時々の時代の空気や世界情勢からも大きな影響を受けています。
そこでここからは、国家や企業、あるいは世界全体といった「個人」を超えた対象を扱い、時代のテーマや社会の動向を読み解く「マンデン占星術」の技法を紹介します。
マンデン占星術
マンデン占星術は、国家や大きな組織、政治や社会動向など、世の中の大きな動きや時代の潮流を占う手法です。
「社会占星術」という別名で呼ばれることもあります。
その歴史は古く、かつて占星術が王家や国家の行く末を占うための学問であった時代には、マンデン占星術が星読みの中心的な手法でした。
個人の性質を占う現代の占星術とは異なり、天体やハウスが示す意味がすべて「社会的な事象」に置き換わるのが大きな特徴です。
そして、実は現代でも、以下のようなチャートの読み解きにおいて、マンデン占星術の視点が用いられています。
- 四季図(春分図・夏至図・秋分図・冬至図)
- 始原図(ナショナルチャート)
- 新月・満月チャート
四季図(春分図・夏至図・秋分図・冬至図)
「四季図」は、現代において、私たちが最も目にする機会の多いマンデン占星術のチャートです。
四季図(太陽が、春分・夏至・秋分・冬至のポイントを通過する瞬間のホロスコープ)を読み解くことで、その国における向こう3ヶ月から1年の社会的なムードや出来事を予測することができます。
中でも、西洋占星術における1年の始まりとされる春分のホロスコープ(春分図)は、その年を通した国家の運勢を占うのに、特に重視されています。
始原図(ナショナルチャート)
始原図(ナショナル・チャート)は、国家の建国日や憲法発布の瞬間などをもとに作成する「国家版の出生図」です。
個人の出生図と同じように、その国が持つ国民性や政治、社会の特徴、国としての大きなテーマを読み解くことができます。
また、トランジットやプログレスなどの未来予測の技法と組み合わせることで、社会が大きく動くタイミングや、国がどのような影響を受けやすいのかを読み解く際にも活用されています。
新月・満月チャート
星読みテラスでも毎月掲載している、新月や満月のホロスコープ解説にも、マンデン占星術の技法が用いられています。
新月や満月の瞬間のホロスコープを読み解くことで、次の新月や満月までのおよそ2週間に、「社会の関心がどこに集まりやすいのか」や「人々の集団心理や世論がどのように動きそうか」を捉えることができます。
この他にも、木星や土星、トランスサタニアンなど、ゆっくりと運行する天体が次のサインに移動する瞬間のチャートなど、マンデン占星術には社会の動向を読み解くための様々な切り口が存在しています。
気になる人は、ぜひチェックしてみてくださいね。
占星術の種類⑤|古典占星術の技法
「古典占星術」とは、主に古代ギリシャ・ローマ時代から中世、ルネサンス期にかけて用いられていた、伝統的な西洋占星術のことを示します。
個人の性格や自己実現に注目する「現代占星術(心理占星術)」に対して、古典占星術は、より厳格な吉凶判断、運命の具体的な予測、選択・決断に特化した実践的な手法が特徴です。
当時はまだ天王星・海王星・冥王星が観測されておらず、土星までの7天体のみを使用していましたが、そのルールは非常に緻密で、奥が深いものです。
心理占星術が主流の現代においても、より深いリーディングを目指して、古典占星術の要素 を取り入れている星読み師さんは少なくありません。
今回は、そんな古典占星術の世界から、知っておくと星読みの世界がさらに広がる、7つの技法をご紹介します。
- ホラリー占星術
- イレクショナル占星術
- 医療占星術
- エッセンシャルディグニティ
- ファイナルディスポジター
- セクト(昼生まれ・夜生まれの区別)
- アンティシア(対称点)
ホラリー占星術
ホラリー占星術は、何か特定の質問が頭に浮かんだその瞬間のホロスコープを作成し、質問に対する答えを導き出す技法です。
「ホラリー」はラテン語で「時間」を意味する言葉に由来しており、質問をしたその瞬間の天体配置をもとに占います。
いわば、その瞬間の星からメッセージを受け取るオラクル(神託)のようなものとも言えるでしょう。
正確な出生時間を必要とするネイタルチャート(出生図)がなくても占えることから、出生図を使った占星術が広まる以前には、主要な占術の1つとして広く用いられていました。
ホラリー占星術で占えることは幅が広く、仕事や人間関係、探しものや試験の結果など、特に「誰が・いつ・どこで・何を」といった質問に力を発揮します。
具体的な占い方としては、質問に関わる物事が、12ハウス中どのハウスに属するかを決め、そのハウスに属する星座と支配星、そして支配星がつくるアスペクトなどをもとに、質問の答えを導き出します。
詳しい読み解き方について興味がある人は、こちらの記事をチェックしておくれ。
イレクショナル占星術
イレクショナル占星術は、特定の目的を達成するために「いつ行動を開始すべきか」という、未来の最良のタイミングを選び出す技法です。
結婚式、会社設立、契約、引っ越し、手術、プロジェクト開始など、特定の出来事の日程を決める際に、その瞬間の天体配置を見て、できるだけ良い運気のタイミングを選びます。
この技法の起源は古代ギリシャからヘレニズム期に遡り、中世の占星術家たちによって体系化されました。
イレクショナル占星術では、まず「何を行うか」という目的を明確にし、そのテーマに関係する天体やハウスが良い状態になる日時を探します。
また、月の状態や、凶星との厳しい配置を避けることも重要な判断材料になります。
この技法のポイントは、「未来を予測する」というよりも、自分の意志で運の流れに合わせることにあります。
星の流れを読み取り、物事を始めるタイミングを少し調整することで、その出来事がスムーズに発展しやすい環境を整えるというのがイレクショナル占星術の基本的な考え方です。
医療占星術
医療占星術は、天体や星座と、人体の各部位や機能を紐づけて捉える伝統的な技法です。
そのルーツは古代バビロニアや古代ギリシャまで遡り、科学が発達する以前の社会では、医学と占星術は深く結びついた関係にありました。
中世ヨーロッパでは、医師たちが診断や治療の補助として占星術を活用し、体質に合わせた治療法やハーブの処方、手術を行うタイミングを決めるための指針の一つとしていたようです。
現代では、直接的な診断や治療に代わるものではなく、自分の体質や心身の傾向を見つめ、健康管理やセルフケアに活かすための一つの視点として用いられています。
医療占星術では、12のサインが頭からつま先までの身体部位に対応していると考えます。
| 星座 | 対応する体の部位 |
|---|---|
| 牡羊座 | 頭・目・顔 |
| 牡牛座 | 首・喉・甲状腺 |
| 双子座 | 肩・腕・手・肺 |
| 蟹座 | 胸・胃・食道 |
| 獅子座 | 心臓・背中・血液の巡り |
| 乙女座 | 腸・消化器官 |
| 天秤座 | 腎臓・膀胱・腰 |
| 蠍座 | 生殖器・子宮・泌尿器・丹田 |
| 射手座 | 臀部(でんぶ)・太もも |
| 山羊座 | 骨・歯・皮膚 |
| 水瓶座 | 足首・循環器 |
| 魚座 | 足・足裏・リンパ系 |
また、現代占星術においても、出生図の主に6ハウスで日々の健康状態や生活習慣を、8ハウスで宿命的な変化を読み解くという手法があります。
エッセンシャルディグニティ
エッセンシャルディグニティとは、伝統的な占星術で重視される、天体が本来の力をどれだけ発揮しやすい状態にあるかを判断するための考え方です。
昔の占星術師たちは、天体とサインの組み合わせによって、その天体が得意な場所にいるのか、それとも力を発揮しにくい場所にいるのかを評価していました。
ディグニティを知ると「この天体は本来の性質を発揮しやすい」「この天体は少し力を発揮しにくい状態にある」というように、星のコンディションを把握することができます。
現代占星術では必ずしも重視されるわけではありませんが、古典占星術ではホロスコープを読み解くうえで欠かせない重要な考え方の1つとなっています。
ファイナルディスポジター
ファイナルディスポジターとは、その人の行動の最終的な決定権を握っている「ホロスコープの司令塔」となる天体を探し出す古典占星術の技法です。
自分のホロスコープの中で、どの天体がファイナルディスポジターにあたるかは、「ディスポジターツリー」と呼ばれる図から読み解くことができます。
ディスポジターツリーは、各天体がどのサインにあり、そのサインの支配星(ルーラー)は何かという流れを、木の枝のようにたどって図にしたものです。
ファイナルディスポジターは、ホロスコープ全体のエネルギーの流れを辿った末に行き着く「最終的な到達点」を表します。
そのため、無意識に導かれていく方向性など、より深層的な部分を示すと考えられています。
セクト(昼生まれ・夜生まれの区別)
セクトとは、昼に生まれたか夜に生まれたかによって、天体の働き方が変わるという古典占星術の考え方です。
日の出から日没の間に生まれ、太陽がホロスコープの上半分(7~12ハウス)にある場合:昼生まれ(昼のチャート)
日没から日の出の間に生まれ、太陽がホロスコープの下半分(1~6ハウス)にある場合:夜生まれ(夜のチャート)
となります。
この昼夜の区分により、それぞれの時間帯に協調的で力を発揮しやすい天体のチームが割り振られています。
昼の天体:太陽・木星・土星
夜の天体:月・金星・火星
*水星は、太陽との位置関係によって昼・夜どちらのチームにも属することがあります。
昼生まれのチャートでは、昼の天体に属する太陽・木星・土星がより安定した力を発揮しやすくなるでしょう。
夜生まれのチャートでは、夜の天体に属する月・金星・火星がより力を発揮しやすくなると考えられています。
このように、セクトという視点を取り入れることで、その天体がどのようなコンディションで働いているのかを、より精密に読み解くことができます。
アンティシア
アンティシアは、伝統占星術で用いられる感受点の一つで、「夏至点(蟹座0度)と冬至点(山羊座0度)を結ぶ線を軸にした対称点」を意味します。
下のなこちゃんの出生図でみると、
- 太陽(牡羊座14度)のアンティシアポイントは、乙女座16度
- 月(蠍座4度)のアンティシアポイントは、水瓶座26度
になります。
反対に、春分点(牡羊座0度)と秋分点(天秤座0度)を軸に鏡写しにした対称点を、コントラアンティシアと呼びます。
ネイタルチャートやシナストリーチャートにおいて、このアンティシア・コントラアンティシアポイントに別の天体が重なっている場合、表面的なアスペクトには現れない隠れたつながりがあるとされています。
一般的には、アンティシアは調和や協力を生みやすい結びつきとして、コントラアンティシアは緊張感や課題をもたらしやすい結びつきとして解釈されます。
そのため、表面的にはアスペクトがなくても、人物同士や天体同士に強い影響が働いていることを示す場合があります。
【まとめ】読みたい内容にあった技法を一つ一つ身につけよう
この記事では、西洋占星術のなかでも、未来予測や相性占い、社会や時代の流れを読む技法、古典占星術のテクニックなど、より専門的な技法をご紹介しました。
占星術の歴史は数千年に及び、その間に積み上げられてきた知恵は驚くほど膨大。
これらすべてを一気に覚えたり、使いこなしたりする必要はありません。
まずは自分が「おもしろそう!」と感じた入り口から、一つずつ扉を開けてみましょう。
そして、日々の学びの中で聞き慣れない技法に出会ったり、読み方に迷ったりしたときは、いつでもこの記事に戻ってきてくださいね。
このガイドが、あなたの星読みを支える地図として、長く役立ちますように。
これからも一緒に星読みを楽しく勉強して、自分なりのスタイルを見つけていこうね〜♪
動画で分かりやすく解説しているので、星読み初心者さんも安心です♪






























