秋分から冬至までの3ヶ月間、社会はどんなムードになる? 私たち一人ひとりはどのように受けとめたらいい?
星読みテラスを監修する西洋占星術師・かげした真由子先生が、より良く過ごすヒントをお届けします。
Contents
2023年の秋分は9月23日【成績表とセットになっている宿題】
2023年は9月23日の日本時間15:50に、秋分を迎えます。
占星術的に、1年を読み解く上で四季の始まりを示す「春分、夏至、秋分、冬至」は、とても重要な日です。
皆さんにもお誕生日のホロスコープチャートがあるように「季節ごと」にもお誕生日があるわけですね。
占星術上で秋分とは、「天秤座」に太陽が入る日のことをいいます。
そしてこの秋分図を読めば、秋分から冬至までの約3ヶ月間の社会のムードが見えてくるのです。
というわけで、我が国、日本の動向について読み解くため、東京を起点としてホロスコープを出力しましょう。
こちらが2023年の秋分図ですが、太陽の位置を確認してみてください。
「天秤座の0度」に太陽があり、まさに天秤座に太陽が入った瞬間をとらえています。
秋分図は、2023年の秋が生まれた瞬間をあらわしているのです。
では2023年の秋分図の特徴をピックアップしつつ、秋分からの約3ヶ月の日本のムードを読んでみましょう。
自分で星を読んでみたい人には、占星術の無料講座があるよ
ご自身の状態でキャッチしやすい星のメッセージも変わってくるので、前回とは違った楽しさが味わえますよ♪
2023年9月23日の秋分図|秋分のホロスコープのポイント
こちらのホロスコープが、2023年9月23日の秋分図です。
- ASCは水瓶座22度
サビアンシンボル「子供達が遊ぶために床に敷かれた布」
水瓶座21度では、心身の無理をしてまで、自分の納得のいく大きな目的に献身したので、次は自分の中の幼い部分を育て直すことを表している - チャートルーラは土星R(1ハウス・魚座)※R=逆行
正当な評価、謙虚さ、再定義、延期、現実性、制限、防衛性などが秋分から冬至までのキーワードとなる
「過去のツケ」を清算するような3ヶ月を象徴。正当な評価を受け取るという解釈も
※水瓶座の伝統的支配星である土星をチャートルーラとしています。 - 1ハウスに滞在する土星と海王星
土星と太陽のクインカンクス(150度):目標を達成するための生まれ変わりを促される
海王星Rー冥王星Rー天王星R(小三角形):時代は緩やかだが確実に変わろうとしている(出来事として緩やかかどうかはさておき)
海王星と太陽のオポジション(180度):無意識や超意識を使いこなす必要性 - 2ハウスに滞在するカイロン
カイロンと火星のオポジション(180度):怒りや情熱のコントロールが課題
カイロンと金星のトライン(120度):愛が傷を癒す - 3ハウスに滞在する木星と天王星
情報に関する突発的なこと(例:情報がなし崩し的に漏洩)
木星と水星のトライン(120度):発展的な段取り
木星と金星のスクエア(90度):依存心や甘え
天王星と金星のスクエア(90度):愛着のあるものとの葛藤 - 6ハウスに滞在する金星
金星と火星のセクスタイル(60度):主従関係と信頼関係 - 7ハウスに滞在する太陽と水星
太陽と冥王星のトライン(120度):自我の変容
水星と月のトライン(120度):感情を言葉にすると効果的 - 8ハウスに滞在する火星
犯罪、火に関わること(人物)に降りかかる問題 - 11ハウスに滞在する月
議会の変化の多さ - 12ハウスに滞在する冥王星
気づいていないカルマ、裏社会、見えないところで起こっている異常 - 獅子座の金星と天秤座の太陽がミューチュアル・レセプション
秋分図は、毎月の満月・新月リーディングとは少し趣が違います。
満月や新月に関しては、個人の意識や、気分の移り変わりをもとに解釈していくのがスタンダード。
なぜなら「月」は、私たちの気分や感情のサイクルを表すからです。
一方、秋分図に関しては、東京を基準にして算出したチャートで「秋分からの約3ヶ月(冬至まで)の日本のムード」を読み解くことができます。
心理学的な表現をすると「日本に住む人の集合的無意識の動きを読む」と言うこともできますね。
つまり秋分図は、私たち日本人の意識と同時に、日本社会全体のムードを表すのです。
2023年の秋分から冬至の間、社会はどのようなムードに包まれ、私たちはどのように過ごしていけば良いのでしょうか?
秋分のホロスコープから詳しく読み解いていきましょう。
読者アンケートでいただいたオススメ勉強方法をまとめています♪
【秋分図読み】2023年秋分のテーマをホロスコープで読み解く
秋分はいわば「実りの秋」という通り、春からの積み重ねの成果を受け取るタイミングです。
ですが、毎年どのようなムードで成績表を手渡されるかは異なります。
今回に関して言えば、正直なところ、かなりシビアな様相であると言えますね。
占星術の解釈には幅がありますし、そこからどんな進化の物語を読み取るかが大事なんです♪
みなさんも、ぜひご自身の人生とどのように紐づくか、興味を持って読んでいただけると嬉しいです。
そのためにも今回は、占星術の基本的な意味をお伝えしつつも、みなさんに投げかける感じでお届けしていきたいと思います。
さて「これまでの成績表が手渡される」と冒頭に掲げましたが、これには2つの根拠があります。
1つ目は先ほど申し上げた通り、出来たものを収穫する「実りの秋」だから。
毎年秋分の時期というのは良くも悪くも、成績表を受け取るようなタイミングにあたるのです。
そして2つ目は、今回の秋分図を読む上で主役となる天体が「土星」であることが関係しています。
その土星が「1ハウス」という、今年の秋の看板となるエリアに滞在しているというのが、大きなポイント。
土星というのは、私たちがこれまで積み重ねてきた現実です。
正当な評価とも言えるでしょう。
その土星が今回のチャートの主役であるということは、例年よりも「受け取る成績表」に重みがあることを物語っているのです。
また今回、その土星は逆行中でもあるため、「過去のツケを払う」といった意味合いもここに足されます。
逆行している土星は、何かをもう一度、やり直したり、再定義したり、場合によっては予定を少し延長することも表します。
このような説明が続くと、土星という星は私たちにいじわるをする星のように思われますが、そうではなく「正当な評価」をもたらすものです。
評価されるのは、やったこと以上でも以下でもありません。
ですので社会全体で見ると「過去のツケ」を払わされるようなことがあっても、個人個人で考えると、正当な評価を受けられるのは決して悪いことではないでしょう。
また土星の他の意味としては、「謙虚さ」「現実性」「防衛性」という堅苦しいキーワードもあります。
外側に向かって派手に何かを打ち出していくという感じではなく、今あるものを守ったり、未来の夢より現実を大事にするといったことも読み取れますね。
大胆な挑戦をしたい人にとっては、もう少し勢いが欲しいところですが、物事を確実に運んでいくことに活用できるでしょう。
そして、社会的な動向も土星から読み取れます。
土星は国のリーダーを象徴する太陽と、クインカンクスという大きな調整が必要になる150度で結ばれています。
我が国自体は大きく舵を取り直さないといけない場面で、リーダーも何かしらの生まれ変わりを促されているといった感じです。
また海王星は、時代を司る星たちである冥王星、天王星とも小さな三角形(小三角形)を形成しています。
緩やかではあるものの、確実に時代を変化させていこうとしているかのようです。
そして「どう変われば良いのか?」は、海王星と太陽の180度が教えてくれそうですよ。
太陽は国のリーダーであると同時に、私たちの目的意識でもあります。
一方、向き合う魚座の海王星は無意識、またはそのもっと奥(先)にある超意識。
私たちは、自分の無意識の中にある心の制限やブロックに振り回されるのではなく、もっと大きな意識とつながっていく必要性があるように思います。
「私はなんのために生きれば正解なのだろう」と、答えを求めるのではなく、時代や自分の人生から何を問われているのかを感じていくことが大事なのかもしれません。
自らが選んでこの地球に生まれてきたのかどうかはわからないけど、事実ここで生きています。
だったら、それをなんとか意味のあるものにしよう、という姿勢ですね。
「理由はともかく、生きているのだから」という気持ちを素直に受け止めることができれば、あれこれ考えなくとも純粋な魂の望みを思い出せるのではないかと私は感じています。
そうやって今回の手渡される成績表を見た私たちは、「これからの生き方」について考えさせられるということになります。
もう少し他の星も読み解きながら、考えていきましょう。
と思ったら、面白そうな記事発見!!
今のあなたの状態が明確になる
1ハウスに続き、2、3ハウスにも天体が滞在していますが、先に、6、7ハウスに滞在する天体について触れたいと思います。
これらは今回の秋分図の重要なポイントになりそうです。
このあたりのエリアで最も重要なのは、金星です。
どのようなチャートを読む際にも「アングル」に重なる天体は重要視しますが、今回は金星がそれにあたります。
金星(DSCと重なる金星)は、今回の秋分図で重要なポイントになるのです。
6ハウスに滞在していますが、5度前ルールという占星術のセオリーを当てはめると7ハウスの金星ともいえますね。
まず6ハウスにある金星は、社会的なムードとして読み解くと「職場環境の改善」と読めます。
そして、個人的な意識の状態では「自分の取り組んでいることをどこまで愛せるか」を私たちに問うのです。
また、7ハウスの金星は私たちに「今、関わっている人への愛」を問いかけます。
これらをあわせてみると「自分の仕事や取り巻く人間関係をあなたは愛していますか?」という問いが見えてきませんか。
それにあなたがどう答えるのか少しイメージしてみてください。
その返答こそが、今回の成績表にも反映されているでしょう。
よく「自分の人生に関わりの深い5名をピックアップすれば、その人たちが今の自分自身を表している」という考え方がありますが、まさにそのような感じでしょうか。
また、金星は火星とセクスタイルという活動的な60度をとっているので、恋愛面でも先ほどの問いが投げかけられるでしょう。
いずれにせよ、恋愛、夫婦、友人、仕事での一対一の人間関係において、いま一度、この人間関係を選び続けるのかどうかを振り返る時期となりそうです。
12ハウスにある変容の冥王星は太陽ととても創造的な角度をとっていることもあり、自分の成長のために人間関係を選び直していくことも起こるかもしれません。
改めて、今関わっている人との関係を見直していくことも大いにあるでしょう。
幸い、同じ7ハウスにある水星は心を表す月と優しい角度です。
大切な人とソフトなムードで会話を交わすことも十分にできそうです。
それぞれのハウスについて詳しく知りたい人には、このページがおすすめだよ♪
人間関係のエリアに集まる星たち
社会情勢の話に戻すと、7ハウスにある太陽や水星は外交関係が活発になることを表していると言われます。
7ハウスの隣の8ハウスも誰かとの信頼関係や深い絆を育むことを意味する場所ですが、ここには火星が滞在しています。
個人的なことでいうと、性的な問題での価値観の相違、相続や共有財産をめぐる話題になってくるので、ここでも丁寧な対話が必要であることが示されています。
またオカルトや神秘的なことに夢中になるムードとも読めます。
社会動向を読む上では火星は問題や事件を表し、穏やかな解釈は、あまりなされません。
怨恨、怒りからのトラブル、または火のトラブルを象徴すると言われます。
「なぜいつもは穏やかな人が、こんな激しい主張をするのだろう」または「こんな問題を起こしたのだろう」と言いたくなるような状況になることも予想されます。
気持ちが落ち着きそうな記事を見つけてきたから、心配な人は読んでみるといいかも~!
気になるお金や情報のこと
残りの星たちも見ておきましょう。
金銭的なエリアである2ハウスにはカイロンという小惑星が滞在しており、火星と緊張の角度(180度)を形成します。
2ハウスは経済的なエリアです。
今年の10月1日から「インボイス制度」が始まるといったこともあり、経済的な見直しが必要になる方も多いでしょう。
「情報関連」に関しては3ハウスにある天体を読んでいきます。
今回はここに木星と天王星が滞在しており、他の天体とも多く関係をとっています。
ほとんどが葛藤の90度で結ばれているため、何かしらのトラブルを予感させます。
木星は拡大要素、天王星は突発的要素を示すため、「予期せぬ情報漏洩」「甘い管理が原因の情報漏洩」みたいなものが浮かびますね。
今さら個人情報に警戒しても、漏れているものは漏れているという世の中ではありますが、多少、几帳面になっておいたほうが良さそうです。
初めてでも簡単に楽しく星が読めちゃう記事もチェックしてみてくださいね。
国民の心情は月を見る
四季図を読む上で「月」は私たち国民の心情です。
この月が全体性を重んじる11ハウスに滞在しているということは、自分よりも仲間や社会を優先するような気持ちになる人が増えそうですね。
全体的なことに目が向きやすくなるでしょう。
また月は「女性」を象徴するため、女性のための団体やコミュニティの発足が活発になるかもしれません。
そして社会動向を読み解くとき、11ハウスは国の議会の様相を表します。
月は変化のしやすさを表すので、議会でのやりとりは「あーでもない、こーでもない」と細かな変更が絶え間なく行われそうです。
学びやすい記事を見つけてきたから、一緒に見てみよ~!
目に見えている出来事が全てではない
12ハウスは社会動向を読み解く上では、「刑務所、テロ、スパイ、亡命、マイノリティー、国家機密、妨害」などを象徴するエリアです。
どれも表舞台では見えてこないことですね。
2023年の四季図において、春分図、夏至図でも12ハウスには天体が滞在していました。
これは1年を通して、「目に見えている出来事が全てではない」ことを表しています。
春分図のときには、4つもの天体が12ハウスに滞在。
また3ヶ月前の夏至図では12ハウスに滞在していた土星ですが、今回の秋分図では1ハウスに現れました。
これはまさに「隠されていた何かが課題となって目の前に現れる」ことを示しています。
12ハウスには、大いなる変容を促す
これは単純に社会の闇や見えないところで起こっている社会問題、異常事態として捉えることもできます。
また12ハウスは精神世界的なことも表すので、「私たちが気づいていないカルマ」として捉えることもできそうです。
無意識に何かやらかしちゃうってこと…?
最初に申し上げた通り、「社会全体がこれまでのツケと向き合わなきゃいけない」ことを、カルマとして捉えられるでしょう。
それと同時に、
- 表舞台には出てこないけど社会の問題を解消しようと奔走している方々
- 知らないところで社会の歪みの打撃を受けている方々
そういったテーマが明らかになりつつある、ということでもありますね。
私たちみんなが、今まで目を向けてこなかった事実を受け止めていくことが大事なのだと思います。
楽しさや喜びは戻りつつある
四季図を読むときはどうしてもシビアな解釈が多くなりますが、最後に明るいことにも触れておきましょう。
今回は、愛と美の金星と私たちの生きるエネルギーである太陽がミューチュアル・レセプションという状態。
- ミーチュアル=相互の
- レセプション=招き歓迎する
という意味になり、それぞれの天体が自分のお家に招待し合って、歓迎していることを表しているんです。
想像してみると、明るく楽しい雰囲気を感じませんか?
今回は、獅子座の金星と天秤座の太陽がミューチュアル・レセプションなので、下記の図のようになりますね。
私たちの人生には、楽しさや喜びが戻りつつあることを忘れないでほしいと思います。
2020年からはじまった風の時代のスタートと共に、時代の変わりめ特有の揺らぎがありました。
そんな中、自分の楽しみや喜びになかなか意識を向けられなかった方も多いかもしれませんね。
ですがもう、人生を楽しむことに私たちは取り組んでいいのです。
生きていることの喜びをしっかり感じる大切さも、この秋分に受け取っていただきたいと思います。
最後に秋分からの3ヶ月の過ごし方のポイントをまとめておきましょう。
【まとめ】秋分から3ヶ月の過ごし方
それでは、2023年の秋分図から読み解ける3ヶ月の過ごし方のヒントを、3つにまとめておきましょう。
- これまでの人生の成績表が手渡されるとき。一喜一憂するのではなく素直に受け止めることで開運できます。
- 今、あなたの人生に関わりの深い5名の人をあげてみてください。
その人たちが今のあなたを表しています。そこから感じることをもとに、今後の人生に想いを馳せてみましょう。 - 楽しさと喜びが戻りつつあることを忘れずに♪
以上です。
素敵な秋分になりますよう、お祈りしています。
みんなで一緒に見て、秋分をもっと楽しみたいな~♪
占星術の無料講座を私と一緒に学びませんか?
そんな私でも受講していいのかな?
動画講座なので、誰でも自分のペースで楽しく受講できますよ♪
こちらで詳しく紹介しています