2020年11月15日、蠍座で新月を迎えます。星読みテラスを監修する西洋占星術師・かげした真由子先生が、今回の新月の解説と過ごし方のポイントをお届けします。
2020年11月15日14:08、蠍座で新月を迎えます。
次の満月(11月30日 双子座)で成果を受け取るために、どのように過ごせばいいのかをお伝えします。
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2020年11月15日の新月は【深層心理・表現】がキーワード
次回の満月は11月30日に双子座で起こります。
新月と満月はワンセットで、新月にまいた種が満月に実ると考えます。
蠍座の新月が表すのは、心の奥深い部分・深層心理にアクセスするような出来事。
そして、双子座の満月はそれを表現し、アウトプットしていくようなときです。
さて、今回の新月はどのような深層に触れていくタイミングなのでしょうか。読み解いていきましょう。
2020年11月15日 新月のホロスコープを徹底解説!
2020年11月15日の蠍座新月は、ホロスコープに次のような特徴があります。
【蠍座24度の新月】真実を表側に伝えていく
蠍座という星座は、エネルギーが自分の内面に向かうような質を感じさせます。
2020年11月15日の新月は、蠍座の24度(数え度数)で起こります。
この度数には、「一人の男の話を聴くために山から降りてきた群集」というサビアンシンボルがつけられており、
蠍座で見極めた真実を表側に表現するような質が加わります。
次に控える満月は、「伝達する」という質を持つ双子座。
しかもその双子座に、「現実化」を象徴し、あの世とこの世の架け橋ともなるドラゴンヘッドが位置しているのです。
今回の新月は「伝えていく」ということが一つのキーワードになるようです。
そして蠍座での新月ですから、「真実を伝える」という色合いがそこに加わるのです。
あなたが自分の本音に気づくことから何かが始まる新月になるかもしれませんし、
実際に自分にとっての真実を伝えようと決意する方もいるかもしれません。
大事なのは「あなたにとっての真実」です。
【新月と木星・冥王星が60度】真実が物事を動かし 変容させていく
2020年11月15日の新月は、山羊座の木星・冥王星と60度(セクスタイル)をとっています。
60度は、天体間のエネルギーをスムーズに運ぶアスペクト。
あなたの真実や本音が、大きな力によって変換されていくことを表しています。
真実こそが物事を動かし、本音こそが自分を変容させていくのでしょう。
もうすぐ12月22日のグレート・コンジャンクションが訪れ、時代の変わり目を知らせます。
その日に備えて、自分にとっての真実を明らかにしておきましょう、ということでもあります。
【金星と木星・冥王星が90度】感情を認めることが喜びに
2020年11月15日の新月では、天秤座の金星と山羊座の木星・冥王星が90度(スクエア)を形成します。
これはまるで、蠍座の新月の「真実」が自分や誰かのよろこびに関係していることを物語るようです。
「本音は誰も傷つけない」と有名なセラピストさんが言っていたのを思い出しますが、私もそう思います。
私たちは、感情を抑え、コントロールすることが健全だと思い込む節がありますが、厳密には違います。
感情が暴走したり、誰かを傷つけたりするのは、「抑えた感情が爆発するから」なのです。
普段から沸き起こる感情をまっすぐに自分で認めることが出来る人は、変な暴走は決して起こさない、という感情の原理があります。
つまり、感情は健全に表現できていればOKなのです。
それができていない時に、せき止めていた何かが大きく決壊してしまい誰かを傷つける…といったことが起こるのですね。
この新月では「本音が人を傷つけるわけではない」と気づく方も多いかもしれません。
蠍座は私たちの深層心理を表しますので、心の奥底に秘めていた思いに気づく方もいるでしょう。
自分の本当の気持ちを見て見ぬ振りをするのではなく、自分自身でしっかりと拾い上げることが大事、と言えます。
【水星と天王星が180度】感情を言葉にして手放す
「感情はそれに名前をつけてやると癒しが起こる」という言葉があります。
例えば、「ああ、私は悲しかったんだ。ああ、不安だったんだ」と言葉にして自分の感情を受け止めると、
その感情は抑圧されることなく、健全に表現することを許されるのです。
2020年11月15日の新月は、蠍座の水星と牡牛座の天王星が180度(オポジション)を形成します。
水星は言語化を助け、天王星は別離を表します。
つまり、言葉によってその感情から卒業することを促すのです。
もし、あなたが認めたくない感情を抱えていたとしても、それも大切なあなたの感情です。
あなた自身が認め、受け止めてあげましょう。
きっと不要なものであれば、そのあと手放すことが出来ます。
【ドラゴンヘッド・金星・海王星】広がるイマジネーションを現実化
ドラゴンヘッドは前世絡みのイメージが強く持たれますが、「現実化」を表す感受点でもあります。
あなたが自分の本当の思いに気づいたとき、そこから物語が始まり、現実化へのプロセスがスタートします。
2020年11月15日の新月では、ドラゴンヘッドと金星が120度を、海王星が90度を形成します。
双子座のドラゴンヘッドは、次の双子座の満月に向かって現実化が始まったことを予感させる配置です。
海王星はイマジネーションがまとまらないことを表しますが、金星という喜びの感情が、広がるイマジネーションをまとめようと手助けしてくれています。
不必要な感情を言葉にして手放すことで、あなたにとっての真の喜びの世界が、目の前にはっきりと現れてくるでしょう。
そして、そういったプロセスの後に、あなた自身が「世の中に何かを伝えよう」というフェーズに入っていくことを予感させる新月です。
【火星と金星が180度】恋愛関係に深い気づきが
2020年11月15日の新月の火星と金星の180度(オポジション)は、向かい合う男女を象徴しているようでもあります。
この新月では、恋愛において、それぞれが自分の深い気持ちに気づきはじめるタイミングと言えます。
次の満月にはその気持ちを分かち合えるといいですね。
【まとめ】自分の本音に向き合うことが大切
2020年11月15日の蠍座の新月について読み解いてみました。
蠍座は深層心理、深い感情を表すサインです。
今回の新月では、次の双子座の満月に向かって、「自分の本音を他者に伝えていく」という意思が見えてきました。
そのためにも、自分自身の内面に素直に向き合い、不必要な感情を言葉にして手放していくのがポイント。
今回の新月の過ごし方のヒントにしてみてください。