冬至から春分までの3ヶ月間、社会はどんなムードになる?
私たち一人ひとりはどのように受けとめたらいい?
星読みテラスを監修する西洋占星術師・かげした真由子先生が、より良く過ごすヒントをお届けします。
みんなで楽しく軽やかに星読みしていきましょう♪
Contents
2023年の冬至は12月22日【人は誰しも生きる “よすが” を求める】
2023年は12月22日の日本時間12:27に、冬至を迎えます。
冬至は「日の出から日没までの時間が1年でもっとも短い日」として知られていますね。
占星術的に、1年を読み解く上で四季の始まりを示す「春分、夏至、秋分、冬至」は、とても重要な日です。
占星術上で冬至とは、「山羊座」に太陽が入る日のことをいいます。
そしてその瞬間のチャート(ホロスコープ)を冬至図と呼びます。
この冬至図を見ると、冬至から春分の3ヶ月間の日本の社会のムードを読み解くことができるんですよ。
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ご自身の状態でキャッチしやすい星のメッセージも変わってくるので、前回とは違った楽しさが味わえますよ♪
2023年12月22日の冬至図|冬至のホロスコープのポイント
こちらのホロスコープが、2023年12月22日の冬至図です。
- 【アセンダントとチャートルーラーのポイント】
※チャートルーラーとは、アセンダントの位置にある星座の「支配星」(星座に最もゆかりのある天体)のことです。
今回は、アセンダントが牡羊座にあり、牡羊座の支配星は火星。
冬至図のチャートルーラーは「火星」となります。 - アセンダント(ASC)は牡羊座19~20度
牡羊座19度:サビアンシンボル「魔法のじゅうたん」
自分で活動の火を付け、人生に勢いをつける
牡羊座20度:サビアンシンボル「冬に鳥に餌をやる若い少女」
牡羊座19度で取り戻した力を基盤に、未来への可能性を広げます - アセンダントとドラゴンヘッドがコンジャンクション(0度)
集団を規制したい気持ち、集団におけるリーダー、ビジョンの重要性 - チャートルーラは火星(9ハウス・射手座)
火星と海王星のスクエア(90度):正義感では解決できない、怒りを撒き散らす
火星と天王星のクインカンクス(150度):予想できない展開、過激
火星とドラゴンヘッド(+カイロン)のトライン(120度):過去の傷、集団の傷
射手座21度のサビアン:21度はもっともそのサインが強調される=極限までの挑戦 - 1ハウスに滞在する月と木星Rと天王星R※R=逆行
1ハウスの天王星:伝統的には「有害」とみなされる
月/木星R(国民の期待感)と太陽/水星R9h(海外国家リーダーの発言)のトライン(120度):正義を実践することへの国民の期待感はある
天王星R(進化、離)と金星7h(和平交渉)のオポジション(180度):貿易が断たれる。友好関係が切れる/国民の動揺、権力者への反抗・平和への距離の遠さ - 7ハウスに滞在する金星
金星と海王星のトライン(120度):神秘的なものからのヒント - 9ハウスに滞在する火星と太陽と水星R
9ハウスの火星:宗教界や法曹における争い事、船舶の火災や事故
9ハウスの太陽:利益のある配置
9ハウスの水星R:経済や法律といった分野で活発な動きが起こる。新たな法律の制定がそれらの問題を左右
太陽と水星Rのコンジャンクション(0度):リーダーは自分の思い通りに動かしたい - 10ハウスに滞在する冥王星
10ハウスの冥王星:権力の崩壊
月/木星Rと冥王星がスクエア(アウトオブサイン):感情が激しく溢れ出る、楽観視が過ぎる - 11ハウスに滞在する土星
11ハウスの土星:権力の崩壊、議員の病や死、政党内の不一致、内閣の異変
土星を頂点に、太陽/水星R、月/木星Rと小三角形:政治は崩壊しているが、国民は楽観視している。 - 12ハウスに滞在する海王星とカイロン
12ハウスの海王星:貧困者に対するケアの導入を意味する(詐欺も混じる)
【冬至図読み】2023年冬至のテーマをホロスコープで読み解く
2023年冬至|人は誰しも生きる “よすが” を求める
私は四季図を解読する際、チャート全体から伝わってくるメッセージを受け取るため、星の配置を分析した後、ホロスコープの盤面をただじっと見つめるといったことをやります。
冬至図とはいえ、たくさんの日本に住まう方々の集合意識の行く末を暗示している盤面ですので、その訴えに耳を澄ましてみるのです。
今回もそんな風に耳をすましていたところ「人は誰しも生きる“よすが”を求める」という言葉が聞こえてきました。
もちろん本当に声が聞こえたわけではなく、かといって、なんとなくの直感でもありません。
数々の星の配置から、浮き上がってきた冬至のチャートにおける「タイトル」のようなものでしょうか。
つまり、ここから春までの3ヶ月間、私たちは「生きるよすが」に対してどう向き合っていくかが問われることになりそうだ、ということになります。
意味を教えてもらいたいです!
よすがとは?
「よすが」は、「頼りになる手段や方法」を表す言葉です。
物質的、精神的な「拠り所(よりどころ)」を表す表現として使われます。
実はこの「よすが」という日本語に相当する英単語はないらしく、日本人独特の言葉なのだというのも興味深いです。
というわけで、今回はあえてこの「よすが」というキーワードを踏まえて冬至図からのメッセージをお伝えしていきましょう。
それと同時に、四季図を自分で読み解いてみたいという方にも手順を交えつつ、解説していきます。
読者アンケートでいただいたオススメ勉強方法をまとめています♪
2023年冬至|時代の揺らぎはつづく
このことを頭の片隅において、ここからのお話を読んでみてくださいね♪
四季図を読み解く際は「まず、上昇している星座(サイン)をみよ」というセオリーがあります。
「上昇」という言葉が表す通り、2023年の冬が始まる12月22日12:27の瞬間、太陽が昇る東の地平線に、どの星座が上昇しているかという意味です。
今回の冬の3ヶ月は、どんな顔をしているか?はこの上昇星座(サイン)が教えてくれます。
それに従うと、今回上昇している星座は牡羊座です。
牡羊座は活動宮、男性星座、火の星座と分類されており、そのイメージ通り、冬至からの3ヶ月間はとてもさまざまな展開がスピーディーに起こると予想されます。
支配星というのは、12星座それぞれを守護する天体のこと。
今回の上昇している星座である牡羊座の支配星は火星であり、その火星は9ハウスに位置してます。
つまり、冬至図における主役はこの“9ハウスに滞在する射手座の火星”ということになります。
2023年冬至|火星が物語るメッセージとは
これが冬至図を読み解く上での重要なキーとなります。
火星は他者との違いを明らかにしたいというエネルギーです。
そういったことから社会の動向を読み解く際は、以下のようなキーワードがあてはめられます。
火星:軍人、戦争、紛争、火星、テロ、暴力的な犯罪、感染症、暴動、ストライキ
いわずもがな、今年勃発したイスラエル・パレスチナ情勢、今もまだ続くウクライナ問題などを象徴していると考えられますね。
私たちは心から戦いを望んでいるわけではないはずなのに、世界で戦いが起こり、その原因は複雑だと言われます。
- 宗教上の争い
- 権力の奪い合い
- 資源、土地の奪い合い
- 信条の違い
- 復讐的な動機
などが絡み合って起こると考えられているのです。
今、実際に起こっている戦いは他の国での出来事です。
しかし今回、日本の冬至図を読み解く上でこの「火星」が主役になっているということは、これらの戦いが、他人事ではないことを物語っていると考えるのが自然でしょう。
この火星をもう少し解読して、日本の流れを読み解いていきましょう。
今回の火星は射手座というカラーをまとって、9ハウスに位置しています。
実はこの「射手座」「9ハウス」が持つキーワードは、先ほどの「戦いが起こる要素」と大きな共通点があります。
9ハウスは、宗教、海外、国家、道徳性 を象徴します。
射手座は、信仰心、探求と冒険、自由で開放的な環境を求める星座(サイン)です。
これらの要素と火星の意味を組み合わせると、「自分が信じる正義のための戦い」となります。
ところが実際に世界で起こっていることは、何が善悪で、何が正義かを見失っている状態とも言えるでしょう。
人道的とはいえないことが実際起こっています。
しかし、本来の9ハウスや射手座は、私たちがより幸せになるための灯台のような役割を持っています。
これが我が国の冬至図に示されているということを受け止めなくてはならないでしょう。
人間は1人では生きられません。
安心して暮らせる場所、共に歩める仲間、家族やパートナー、心の拠り所といった「生きるためのよすが」を求めます。
今回の我が国の冬至図の主役である「火星」から私たちに向けられたメッセージ…それは、善悪で考えたり、どちらが正義なのかを決めることが重要なのではないということが1つ。
多くの人が求めているのは正義ではなく“よすが”なのかもしれません。
そして、もう1つは、私たちも世界を構成する一員として、あなた自身が誰かの心のとまり木になっていくことが大事であるということではないでしょうか。
大事なことがわかったら、不安になりすぎずに楽しく進んでいけそう♪
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2023年冬至|国家の向かう方向である太陽に注目する
火星の状態だけで今回のメインメッセージをお伝えしましたが、他の星たちもそれを裏付けていますよ。
次に四季図を読む上で大事な太陽と1ハウスにも目を向けていきましょう。
太陽は、先ほどのメインメッセージを伝えてくれる火星と同じ9ハウスに位置します。
太陽は国家のリーダー、その国が向かおうとする方向性です。
その太陽が「幸せになるための灯台」を表す9ハウスに位置しているということは、我が国はより良い方向へと舵を切ろうとしていると読めます。
9ハウスに位置する太陽は利益ある配置とされ、ここだけ見ると先行きの明るさが読み取れます。
さらに私たちの心理状態を表す月と創造的な角度を形成していることからも穏やかなムードが読み取れます。
これまで政治的な関心がなかった国民の意識が高まり、もしかしたら新しい理想を掲げるリーダーが出現する可能性もあります。
これは海外で出現するともとれます。
ただ、この太陽には逆行中の水星が重なっているため、テンポ良くそういった展開が起こるわけではないことも示されています。
政治を考えるとき、11ハウスも関係してきます。
それは11ハウスが、国の動向を決める議会の様子を象徴するからです。
その11ハウスには土星が滞在しています。
これは権力の崩壊、意見の不一致などをしめしています。
期待できるリーダーや新しい派閥や党ができたとしても、「一丸となって解決する!」というまとまりを持つにはまだ時間が必要なのかもしれません。
初めてでも簡単に楽しく星が読めちゃう記事もチェックしてみてくださいね。
2023年冬至|全体的な状況を1ハウスから読み解く
次に1ハウスを詳しく見ていきましょう。
今回、1ハウスには、月、木星、天王星の3つの天体が滞在します。
月は私たちの心情、そして木星と天王星は社会の動向を握る天体であり、事の重要性を物語っています。
さらに注目すべきは、逆行中の天王星です。
なぜなら、伝統的なセオリーにおいて、1ハウスの天王星は「有害」とみなされているからです。
なんでそんな風に言われちゃうの?
ちょっと解説してみましょう♪
天王星がもつキーワードは変革、進化といった前向きなものもありますが、漢字1文字で表すと「離」と表現できます。
これまでのつながりを断ち切ったり、想定外の問題を起こすような象徴でもあるわけです。
たしかにスパっとつながりが切られたり、問題を起こされたりしたら「1ハウスにいる天王星って有害~!」なんて言われちゃうかもね。
さらに、その天王星は向かい側の7ハウスにある金星と緊張の角度(180度)を形成してます。
7ハウスの金星は我が国にとっては「友好関係にある相手国」です。
普段、我が国が何らかのメリットを受け取っている相手国ですが、ここに「離」が作用するわけです。
受け取っていたメリットが途絶えたりと、貿易関係に変化が生じる可能性も大きいと言えるでしょう。
その変化の原因は、今回のチャートを牛耳る「火星」にあると考えるのが自然でしょう。
世界で起こっている戦いを通して、私たちも外交的な影響を受けるということになります。
2023年冬至|今回のチャートを牛耳る戦いの火星を掘り下げる
冬至図の主役である火星は複数の星から刺激を受けています。
さらに海王星、天王星、そしてドラゴンヘッドからも影響を受けているのです。
火星と海王星は葛藤の角度(90度)でつながっています。
海王星は物事を曖昧にし、さらに広げてしまう作用があります。
射手座の火星が正義感だとすると、現在、世界で起こっている戦いも正義感で解決するとは思えません。
それだけではなく、火星と天王星はクインカンクス(150度)という複雑さを表す角度を取っています。
お互いに接点が見つからずに合意に至らない様子を表しているようです。
中立な立場で仕切る存在がないことも物語っています。
このアスペクトは、お互いが何の接点も持たないことを象徴しており、それによって引き起こされるストレス状態を表しています。
そのため、レベルの高い調整能力が求められます。
前回、火星と天王星が同じ150度を形成したのは2023年10月1日でした。
この数日後の10月7日、ハマスによるイスラエルへの攻撃がはじまりました。
この戦いを国際社会でさえ仕切ることが出来ていない状況を、この150度という節目が表しているかのようです。
戦いがこれ以上エスカレートしないように祈るばかりです。
ここは最も射手座の能力が開花している位置です。
射手座は「よりよくあろうとする」力に溢れているので、これがポジティブに発揮されると、戦いも大ごとにならずに何かしらの着地点を迎えることができるかもしれません。
そして火星に120度で関わるカイロンとドラゴンヘッドは、集団が受けた傷をどうケアしていくのかという問題への取り組みを促します。
この日本に住む私は、どんなことを意識して行動したらいいの?
では次に、私たち一人ひとりが大切にしたいことを考えてみましょう。
2023年冬至|自らが、誰かのよすがになる
先ほど、今回の冬至図の主役である火星は射手座の21度にあり、もっとも強いパワーを放っていることをお伝えしました。
個人の課題として置き換えると、この火星のエネルギーをポジティブに発揮していくことが、何より大切なことだと考えます。
また、冬至図の上昇サイン(アセンダント)である牡羊座は、私たちに積極性を求めます。
そういったことを踏まえると、誰かに居場所を作ってもらうのではなく、あなた自身が居場所を作っていくことを求められていると言えます。
海王星もカイロンも癒しや救いを表します。
そして12ハウスは病院や救済に関する施設といったキーワードを持っています。
これらのことから、傷ついた人々や救いを必要とする人へのケアの導入もテーマになってくるでしょう。
2023年冬至|国際社会の行方は?
最後に実は1ハウスの次に重要と言われている10ハウスについて考察しておきます。
10ハウスは「現実世界での頂点」を象徴しています。
世界の権力の頂点、権威と言ってもいいでしょう。
そのエリアに大いなる変容をもたらす冥王星が滞在しています。
この配置は2023年の春分図にも見られ、さらにこの「10ハウス冥王星」の意味合いは冬以降強調されていくでしょう。
スケールの大きな解釈をするとしたら、今まで国際社会を牛耳っていた大きな権力は崩壊しつつあり、その結果として世界が揺れている、と言えます。
これをどうとらえていくかは個人に任されていますが、一人ひとりが国際社会を担う個人として何ができるか考えていく時代なのだと思うのです。
2023年冬至|希望はどこにあるのか?
少しマンデン占星術のセオリーからは外れる解釈となりますが、我が国から新しい革新的な技術が生み出される可能性があることにも触れておきます。
先ほど1ハウスの天王星と7ハウスの金星の緊張角度について考察し、友好関係のあった他国との関係にヒビが入る可能性をお伝えしましたね。
ですが、こう解釈もできます。
金星は恩恵であり、我が国が他国へ恩恵を与えることができると。
天王星は飛躍的な技術革新を意味し、1ハウスは我が国のアイデンティティを表しますから、何かしら世界を豊かにする技術が日本で生まれると考えられます。
みんながハッピーになれるような技術が広まったら、すっごく嬉しいよね♪
ひとまず私たち一人ひとりは、自分ができることに取り組んでいきましょう♪
でも実は他にも、月や金星など、他の星の星座からも、ひとりひとりの自分らしさや才能、運勢が分かるから、チェックしてみてね♪
【まとめ】冬至から3ヶ月の過ごし方
- 単なる不安から情報を見聞きするのではなく、「世界を構成する一員として、できることはなんだろう?」という意識で見聞きすることが大事。
- 世の中の情報が全て公平だと思わず、善悪で判断しないこと。それよりも現実に人々が何を求めているかにフォーカスしよう。
- 世界貢献をしなきゃ!と身構えるのではなく、身近な人にとっての心のとまり木になろう。
以上です。
今日のおすすめアクションも教えてくれるから、毎朝聴いて参考にしてるよ~♪