命式や運勢の流れを読む基礎知識を
きちんと学び身につけられる
この記事では、四柱推命の【病(びょう)】の意味や性質などを解説します。
十二運星に病(びょう)を持つ人の性格や適職、恋愛まで、さまざまな観点からお伝えしていきます。
さらに、通変星との組み合わせによる病(びょう)の意味についても触れているので、病(びょう)についてしっかり深めていきましょう。
Contents
十二運星【病(びょう)】は病に伏せるエネルギーを表す
【十二運星(じゅうにうんせい)】は、【十干(じゅっかん)】と【十二支(じゅうにし)】の関係から導かれる「12種類の星」を表します。
十二運星とは「人生のどの場面のエネルギーを持って生まれてきたか」を表す星です。
自分の十二運星を読み解くことで、行動パターンやどのような場面で活躍しやすいのかがわかります。
十二運星は下の図のように、人間の一生に例えて表されます。
| 十二運星 | 人生の場面を表すエネルギー |
| 胎(たい) | 胎児のエネルギー |
| 養(よう) | 赤ちゃんのエネルギー |
| 長生(ちょうせい) | 幼児期のエネルギー |
| 沐浴(もくよく) | 思春期の少年少女のエネルギー |
| 冠帯(かんたい) | 成人した若者のエネルギー |
| 建禄(けんろく) | 一人前として活躍する社会人のエネルギー |
| 帝旺(ていおう) | 人生でもっとも充実した壮年期のエネルギー |
| 衰(すい) | 人生のピークを過ぎ落ち着く円熟期のエネルギー |
| 病(びょう) | 病に伏せり身体は思うように動かない状態のエネルギー |
| 死(し) | 肉体から魂が離れようとする瞬間の状態のエネルギー |
| 墓(ぼ) | 死後、墓に埋葬された状態のエネルギー |
| 絶(ぜつ) | 肉体を失い魂となった状態のエネルギー |
十二運星は、星が表している人生の状態や時期から特徴づけられます。
病(びょう)が持つ「病に伏せり身体は思うように動かない状態のエネルギー」にはどのような特徴があるのか見ていきましょう。
十二運星【病(びょう)】は豊かな感受性でアイデアを生み出す性質の星
十二運星の【病(びょう)】は、「病に伏せり身体は思うように動かない状態のエネルギー」を持つ星です。
80代ごろの病に伏せた状態を表し、身体は思うように動かないものの、思考は鋭くなっているエネルギーに満ちています。
静かな環境で自分の感性や直感を働かせ、豊かなアイデアを生み出していくイメージになります。
病(びょう)のエネルギーをイメージしてみてどうだったかな？
十二運星の読み解き方を上手にキャッチできていると思うよ。
星ごとに魅力的な性質を持っていることがわかりますよ。
あなたの命式に【病(びょう)】はある？十二運星を調べよう
この記事では、命式の「十二運星」欄に注目します。
下の太枠部分に書かれている星が、あなたの持っている十二運星です。
もちろん無料です。
あなたの命式に病(びょう)はありましたか？
次からは、十二運星に病(びょう)を持つ人の基本的な性格や特徴について解説していきます。
動画でわかりやすく伝えているから、初心者でも楽しく四柱推命を学べるよ。
命式や運勢の流れを読む基礎知識を
きちんと学び身につけられる
四柱推命【病(びょう)】の意味｜性格・仕事・恋愛・人間関係
【病(びょう)】は、「病に伏せり身体は思うように動かない状態のエネルギー」を持つ十二運星です。
身体は思うように動かないものの思考は鋭くなっている状態を表し、感受性が強い・芸術的才能を発揮・実行力が伴わないなどの性質を持ちます。
【病(びょう)】の基本性格
【病(びょう)】を持つ人は、空想力豊かなロマンティストです。
病に伏せているときのエネルギーを持つ病(びょう)ですが、イマジネーション力は誰にも負けません。
身体が動かない分、思考は自由で枠に捉われない発想ができるため、人とは違う視点で世界を見ることができます。
持ち前の感性を活かして、芸術や芸能の世界で活躍する人も。
ロマンティストで大きな夢を持っていますが、やや実行力に欠けるため、背中を押してくれるコミュニティに入ったり、行動力のある人と組んでみたりするのもよさそうです。
思いやりがあり多くの人から好かれるので、いざというときには手を貸してくれる人も多いでしょう。
一方で、気遣いができる反面、人の気持ちを推し量りすぎて取り越し苦労をすることも。
相手の気持ちを推し量る想像力の豊かさは病(びょう)の長所ですが、考えすぎてしまわないよう意識しましょう。
自分の感性を表現できるクリエイティブな趣味を持ったり、自分の世界に没頭できる時間を作ったりすることが開運のポイントです。
【病(びょう)】の仕事・適職
【病(びょう)】を持つ人は、想像力を活かせる仕事で才能を発揮します。
人並外れた想像力と美的センスがある病(びょう)は、芸術や芸能の仕事が適職と言えるでしょう。
実際に、俳優や歌手などで活躍している芸能人には、病(びょう)を持つ人が多くいます。
また、病(びょう)のアイデア力を活かした商品開発や企画など流行の最先端をいく仕事も、やりがいを感じながら働くことができるでしょう。
人のニーズをキャッチする能力が高いので、さまざまな人と関わる営業や医療関係の仕事もおすすめです。
仕事選びの際は、職場の人間関係がドロドロしていたりするとストレスが溜まりやすいため、仕事内容だけではなく、職場環境にも意識を向けると良いでしょう。
繊細さを持つ病(びょう)は、安心して自分の感性をのびのびと活かせる場所でより活躍することができますよ。
【病(びょう)】の恋愛・結婚
【病(びょう)】を持つ人は、恋愛において精神的なつながりを大切にするタイプです。
人の気持ちを考えられる優しい病(びょう)は、異性から好意をもたれることも多いでしょう。
自分から積極的にアプローチすることはあまりありませんが、一度交際がスタートすると、一途に相手を想い、献身的に尽くします。
直観が鋭いため、相手の言葉にウソがあったり上辺だけだったりすると、すぐにわかってしまうことも。
表面的な楽しさだけではなく、精神的につながっていることを実感できる関係が理想です。
病(びょう)の繊細さを理解してくれるパートナーと一緒に、誠実でロマンティックな関係を築くことができると、安定した恋愛になっていくでしょう。
柱の意味から【病(びょう)】を深めよう｜年柱・月柱・日柱
十二運星の【病(びょう)】は、命式に現れる場所によって、読み解けることが変わってきます。
ただ、下の太枠部分のどこにあるかによって、病(びょう)の影響が強く出やすいポイントがわかるんだ。
それぞれの場所が表すことは、次のとおりです。
- 年柱にある十二運星からわかること
親や目上の人との関係で表れる性質 - 月柱にある十二運星からわかること
仕事で表れる性質 - 日柱にある十二運星からわかること
プライベートや恋愛で表れる性質
1から3の場所に「病(びょう)」がある場合の読み解き方を、ひとつずつご紹介します。
１【年柱】の十二運星に【病(びょう)】がある場合
年柱の十二運星からわかることは、親や目上の人との関係で表れる性質です。
ここに【病(びょう)】がある場合、クリエイティブな分野で目上の人から才能を見出される傾向があります。
感受性が強く繊細で、鋭い直観力を持つ人が多いです。
幼い頃から芸能や芸術関係の才能を発揮し、活躍する人もいるでしょう。
２【月柱】の十二運星に【病(びょう)】がある場合
月柱の十二運星からわかることは、仕事で表れる性質です。
ここに【病(びょう)】がある場合、気遣いができる職場のムードメーカータイプ。
人の気持ちを察することができるため、多くの人から好かれるでしょう。
その分人間関係でストレスを溜めやすい点は注意が必要です。
物質的なものだけではなく、心の満足感も大切にしてくださいね。
３【日柱】の十二運星に【病(びょう)】がある場合
日柱の十二運星からわかることは、プライベートや恋愛で表れる性質です。
ここに【病(びょう)】がある場合、好奇心あふれる芸術家タイプ。
想像力豊かで、人とは違う発想ができる人です。
それを伝えていくことで、多くの人から共感を得られるでしょう。
人脈にも恵まれるので、何かあれば周りの人に頼ってくださいね。
【通変星】と【病(びょう)】の組み合わせでみる才能発揮の場面
十二運星【病(びょう)】をさらに深めたい人は、【通変星(つうへんせい)】との組み合わせにも注目してみましょう。
「才能や強み」を表す通変星と、「活躍しやすい場面」を表す十二運星を組み合わせて読み解くことで、自分の才能を発揮しやすい場面がわかります。
命式ではここの部分をチェックしましょう。
上の命式では「劫財と衰」「印綬と冠帯」「正官と養」の組み合わせになります。
自分自身のことが知りたいなら日柱の「正官と養」、仕事は月柱の「印綬と冠帯」、親や目上との関係は年柱の「劫財と衰」に注目する…って感じでしょうか？
命式からどういったことで読み解きたいか？によって、3つのうちどの組み合わせに注目するのか決めるといいよ。
通変星と病(びょう)の組み合わせは、次の10パターンです。
- 比肩(ひけん) と 病(びょう)
- 劫財(ごうざい) と 病(びょう)
- 食神(しょくじん) と 病(びょう)
- 傷官(しょうかん) と 病(びょう)
- 正財(せいざい) と 病(びょう)
- 偏財(へんざい) と 病(びょう)
- 正官(せいかん) と 病(びょう)
- 偏官(へんかん) と 病(びょう)
- 印綬(いんじゅ) と 病(びょう)
- 偏印(へんいん) と 病(びょう)
それぞれの特徴を解説していきます。
通変星【比肩(ひけん)】と十二運星【病(びょう)】
通変星【比肩(ひけん)】と十二運星【病(びょう)】の組み合わせは、新しいものを世の中に創り出していける組み合わせです。
比肩(ひけん)を持つ人は、コツコツ努力し目標を勝ち取る才能があります。
自分軸がブレない比肩(ひけん)に、病(びょう)の飛びぬけた発想力が加わることで、今までになかったものを世の中に生み出せる大きなパワーが生まれます。
芸術芸能の道を極めたり、専門職に就いたりすることで才能が発揮されやすいでしょう。
大切なのは、世間に自分を合わせてしまわないこと。
あなたらしさを追求していくことで、周りから憧れられる存在になっていきます。
通変星【劫財(ごうざい)】と十二運星【病(びょう)】
通変星【劫財(ごうざい)】と十二運星【病(びょう)】の組み合わせは、知的な戦略家タイプです。
劫財(ごうざい)を持つ人は、強い意志を持ち大きな目標を達成する才能があります。
劫財(ごうざい)の目的達成に対する粘り強さに、病(びょう)の先見の明が加わることで、俯瞰的に物事を捉え、着実に成果を得ていく戦略家タイプになります。
ワンマンにはならずに周りへの気遣いを忘れないので、会社や社会では人を導くことのできる頼りになるリーダーとして活躍していくでしょう。
通変星【食神(しょくじん)】と十二運星【病(びょう)】
通変星【食神(しょくじん)】と十二運星【病(びょう)】の組み合わせは、自分の好きなものをとことん追求していく組み合わせです。
食神(しょくじん)を持つ人は、楽天的で周りの人を楽しませる才能があります。
好奇心旺盛で、楽しいことが大好きなこの組み合わせを持つ人は、たくさんの人から愛される存在です。
常に自分の好きなものに対するアンテナを張っているので、それを追求していくことで幸せを感じられるでしょう。
やや楽なことに流されやすい傾向もあるため、ここぞというときには意識を変えて真剣に取り組むようにすることで、人生がさらに充実していきますよ。
通変星【傷官(しょうかん)】と十二運星【病(びょう)】
通変星【傷官(しょうかん)】と十二運星【病(びょう)】の組み合わせは、専門分野や芸術分野で才能を発揮できる組み合わせです。
傷官(しょうかん)を持つ人は、感受性が強くクリエイティブの才能があります。
傷官(しょうかん)も病(びょう)も、素晴らしいセンスを持つ星とされているため、この2つを併せ持つ人は、自分の世界観を大切にすることで成功していくでしょう。
一方で、自分のペースで動けなかったり、数字だけを追ったりするような仕事や環境では苦しくなってしまいがち。
繊細な感性が活かせる場所に身を置くことで、あなたの才能はさらに開花していきますよ。
通変星【正財(せいざい)】と十二運星【病(びょう)】
通変星【正財(せいざい)】と十二運星【病(びょう)】の組み合わせは、現実的に一歩ずつ積み上げて結果を出す組み合わせです。
正財(せいざい)を持つ人は、合理的で冷静に現状を把握できる人です。
病(びょう)の豊富なアイデアを、現実的に社会に活かそうとするのがこの組み合わせ。
どこか地に足がついていない印象を持たれがちな病(びょう)ですが、正財(せいざい)が加わることで、病(びょう)のアイデア力を具体的に活かすことができるでしょう。
自分1人で頑張ろうとはせずに、周りの人の力を借りていくことで、あなたが持つ想像力を活かした活躍ができそうです。
通変星【偏財(へんざい)】と十二運星【病(びょう)】
通変星【偏財(へんざい)】と十二運星【病(びょう)】の組み合わせは、気遣いのできる人気者の組み合わせです。
偏財(へんざい)を持つ人は、サービス精神旺盛でムードメーカー的な才能があります。
気遣いのできる偏財(へんざい)と、他者の気持ちに敏感な病(びょう)を併せ持つあなたは、人当たりが良く、多くの人から好かれるタイプです。
人の気持ちに寄り添える優しさを持っているので、営業や接客など、人と接する仕事では特に活躍できるでしょう。
他者を思いやりすぎて自分のことが後回しになってしまう傾向もあるので、他者に注いでいる愛情を、たまには自分にも向けてあげてくださいね。
通変星【正官(せいかん)】と十二運星【病(びょう)】
通変星【正官(せいかん)】と十二運星【病(びょう)】の組み合わせは、豊かな発想力で社会貢献できる組み合わせです。
正官(せいかん)を持つ人は、責任感が強く、何事にも誠意を尽くす人です。
病(びょう)の持つ感性を、社会を良くするために使えるのがこの組み合わせ。
視野が広く、自分だけではなく周囲の幸せも考えられるため、サポート的な役割やボランティアなどで活躍する人も多そうです。
自分に厳しくなりがちな組み合わせでもあるので、映画や読書など空想の世界にどっぷり浸るなど、自分を解放できる時間を持つのがおすすめです。
通変星【偏官(へんかん)】と十二運星【病(びょう)】
通変星【偏官(へんかん)】と十二運星【病(びょう)】の組み合わせは、夢をしっかり形にしていける組み合わせです。
偏官(へんかん)を持つ人は、エネルギッシュで大胆な行動力があります。
アイデアはあっても実行力が欠けがちな病(びょう)の性質を、上手く補ってくれるのが偏官(へんかん)です。
この組み合わせを持つ人は、大きな夢を持ち、その夢をしっかりと形にしていく才能があります。
企画や商品開発の分野など、0から1を作っていく仕事で特に才能を発揮するでしょう。
義理人情に厚くて面倒見が良く、チームメンバーの気持ちも上手に察知できるため、リーダーとしても活躍していきます。
通変星【印綬(いんじゅ)】と十二運星【病(びょう)】
通変星【印綬(いんじゅ)】と十二運星【病(びょう)】の組み合わせは、ひとつの分野の専門家になっていける組み合わせです。
印綬(いんじゅ)を持つ人は、勉強家で知的好奇心が旺盛です。
そんな知性派の印綬(いんじゅ)に、考えることが大好きな病(びょう)が組み合わされることで、興味のあるテーマをとことん極めていけるでしょう。
ただ、知識を得て満足してしまい、そこで終わってしまいがちなのは気をつけたいポイント。
意識してアウトプットの場を作り、あなたの学びの成果を世の中に活かしてくださいね。
通変星【偏印(へんいん)】と十二運星【病(びょう)】
通変星【偏印(へんいん)】と十二運星【病(びょう)】の組み合わせは、ユニークな感性で新しい時代を創り出していける組み合わせです。
偏印(へんいん)を持つ人は、古い価値観を壊し、新しいものを生み出す才能があります。
そんな創造力あふれる偏印(へんいん)に、病(びょう)のイマジネーション力が組み合わされることで、とても個性的で魅力あふれる人になります。
芸術芸能の分野や、特殊な専門分野でも活躍できるでしょう。
また、既存の価値観にとらわれずに自由な発想ができることから、新しい時代を創り出せる組み合わせとも言われています。
十二運星【病(びょう)】の運勢エネルギー値
【病(びょう)】の運勢エネルギー値
4
十二運星は、それぞれ運勢エネルギーを持っています。
運勢エネルギーとは、自分の欲求の強さや、外側へ向けるエネルギーの強さを表した数値です。
【病(びょう)】の運勢エネルギー値は「4」。
病(びょう)は病に伏せっている状態を表すことから、それほど高くはないエネルギーを示しています。
自分の運勢エネルギーを知りたい人はこちらで調べてみましょう。
十二運星以外の星も使って、四柱推命を実践的に学べるよ。
命式や運勢の流れを読む基礎知識を
きちんと学び身につけられる
