命式や運勢の流れを読む基礎知識を
きちんと学び身につけられる
この記事では、四柱推命の【干合(かんごう)】について、命式に持つ場合に表れる性質や、干合の関係にある相手との相性、干合の運気の過ごし方について解説します。
干合とは、【十干(じゅっかん)】の中で、特別な意味を持つ組み合わせのことです。
全部で5種類あり、「甲己・乙庚・丙辛・丁壬・戊癸」の組み合わせを指します。
Contents
【干合(かんごう)】とは合わさると違う世界を作る十干の組み合わせ
四柱推命は、「木、火、土、金、水」の5要素によってこの世の全てが成り立つという五行説に基づいています。
この5要素を「陽(プラス)」と「陰(マイナス)」の性質を持つものにわけ、天のエネルギーや精神を示すと考えます。
五行 | 陽(プラス) | 陰(マイナス) |
木 | 甲 | 乙 |
火 | 丙 | 丁 |
土 | 戊 | 己 |
金 | 庚 | 辛 |
水 | 壬 | 葵 |
五行の木、火、土、金、水は組み合わせによって、3種類の関係性があります。
五行では相剋にあたりますが、その中で「甲己・乙庚・丙辛・丁壬・戊癸」の組み合わせを【干合(かんごう)】といい、精神的な結びつきが強く相性の良い関係です。
この組み合わせがあると、2つの十干がそれぞれ変化し、本来の十干とはまったく異なる【五行(ごぎょう)】の性質が表れます。
干合(かんごう)は十干が強く結び付いて違う五行に変化すること
干合する「甲己・乙庚・丙辛・丁壬・戊癸」の組み合わせは、相剋の関係に加え「陽」と「陰」が反対の関係です。
剋す側が「陽」、剋される側が「陰」の性質をもつことで、結びつきが強くなります。
強く結びついたことで五行の性質が変化し、もとの性質を持ちながら変化した五行の性質も同時に表れるようになります。
変化したあとの五行の性質は、真ん中にある「甲己」は中央を象徴する土、そこから時計回りに、「乙庚」は金、「丙辛」は水、「丁壬」は木、「戊癸」は火となります。
五行の性質が変化する一方で、陰陽の性質は変わりません。
例えば、「丙辛」が干合すると水の性質を持ちますが、火の陽である丙は水の陽である壬の性質を、金の陰である辛は水の陰である癸に変わります。
干合すると持っている性質が広がり新しい魅力になる
命式の中に【干合(かんごう)】があると、既に持っている十干の性質に加えて、2つが組み合わさって新しい性質が生まれます。
既に持っている十干の性質も、組み合わさった影響で変化します。
変化する前の十干の性質と変化したあとの十干の性質を同時に持つため、人間関係や環境など、そのときどきで表れる性質が変わることも。
特定の五行の性質が強くなることから、その人の強い個性として表れることもあります。
相性で干合の関係を持つ場合、強い結びつきを持つためお互いが強く惹かれ合って離れがたい関係になるといわれています。
2人の十干が合わさって違う性質が生まれることから、1人でいるときや他の人といるときとは違う、新しい才能を見出すこともありそうです。
四柱推命で干合する条件とは?
干合が命式の中で成立するためにはいくつかの条件があります。
そのうち、前提となる条件は次の2つです。
- 干合の組み合わせになる2つの十干が、命式の四柱の中で隣り合う
例えば、「年柱と月柱」「月柱と日柱」「日柱と時柱」といったように隣り合う柱の十干が、干合の組み合わせになる必要があります。 - 干合する柱の隣に相剋やさらに干合する十干がない
例えば、月柱が甲、日柱が己だった場合、年柱に甲を剋す庚や辛、甲と干合になる己や、時柱に己を剋す乙、剋して干合になる甲がない状態です。
この条件を満たすことで干合が成立します。
その上で、干合して十干が変化することを「合化(ごうか)」と言います。
合化するために月柱の十二支が、それぞれの干合が変化する五行と同じであることが条件です。
この条件を満たさない場合は「合去(ごうきょ)」といって、2つの十干の性質自体がなくなってしまいます。
「甲己・乙庚・丙辛・丁壬・戊癸」の組み合わせでも干合しないことがあるんですね?
詳しい条件を改めて説明しますね♪
合化する場合
干合が成立し、十干が変化することを「合化(ごうか)」といいます。
合化するためには、月柱の十二支と、干合で変化したあとの五行が同じ性質であることが必要とされています。
春は「木」、夏は「火」、秋は「金」、冬は「水」と対応しているよ。
「土」の要素を含む十二支はないんでしょうか?
季節の変わり目に位置する十二支の五行が「土」になります。
詳しくは下の図を見てくださいね。
干合の組み合わせごとに、合化する場合の月柱の十二支をまとめると下記表のようになります。
干合の組み合わせ | 変化後の五行 | 合化条件 |
甲己 | 土 | 月柱の十二支が土にあてはまる辰・未・戌・丑 |
乙庚 | 金 | 月柱の十二支が金にあてはまる申・酉 |
丙辛 | 水 | 月柱の十二支が水にあてはまる亥・子 |
丁壬 | 木 | 月柱の十二支が木にあてはまる寅・卯 |
戊癸 | 火 | 月柱の十二支が火にあてはまる巳・午 |
(合化条件の月支十二支は、各流派によって異なります)
合去する場合
干合が成立する2つの条件を満たしていても、月柱の十二支が変化したあとの五行と異なる五行の性質をもつ十二支であれば十干は変化しません。
これを「合去」といいます。
「合去」となった場合、2つの十干はその性質を失うと考えられています。
一方で、「日干は去することがない」とされていて、日柱を含む組み合わせで合化しない場合、2つの十干の性質は残ります。
そもそも干合が成立しない場合
干合の組み合わせになる2つの十干がそもそも隣り合っていない場合は、干合が成立しません。
例えば、年柱に甲、日柱に己がある場合、この2つは干合の組み合わせではありますが、隣り合っていないので干合にはなりません。
また、干合の組み合わせが並んでいる柱の、その隣の柱に干合や相剋になる十干があると干合が成立しません。
例えば、月柱に甲、日柱に己がある場合、年柱に甲を剋す庚や辛、甲と干合になる己があったり、時柱に己を剋す乙や、剋して干合になる甲があると、月柱と日柱の干合を邪魔してしまうので、干合にはなりません。
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あなたの命式に【干合】はある?|5種類の詳細を解説
命式に干合があるかどうかは、四柱の天干と月柱の十二支を見ることでわかります。
「甲己・乙庚・丙辛・丁壬・戊癸」の組み合わせになっている天干があるか、月柱の十二支が干合で変化する五行と同じ十二支であるかを自分の命式で確認してみましょう。
ここでは、命式の中に干合があるとどんな性質が表れるかをお伝えします。
甲己の干合|土質に変化
甲己が干合すると土の性質を持つようになります。
十干における甲(きのえ)は大樹、己(つちのと)は田畑・大地の象徴です。
この2つが組み合わさることで、大地に木の根がしっかり張るように、固く閉ざしているものを広げていくような性質を持ちます。
甲(きのえ)が持つまっすぐ伸びていく性質に、戊(つちのえ)が持つ忍耐強さが加わることで、バランス良く物事に取り組めるでしょう。
己(つちのと)は変化しないので、さまざまなことを学んで自分の糧にしていく性質は残ります。
年柱と月柱が甲己の場合、人とじっくり向き合うことで得た学びを活かすことで、すくすくと成長していけるでしょう。
月柱と日柱が甲己の場合、持てる知識を活かしてさりげなく人をサポートすることが得意です。
自分も周りの人も成長させていくことができますよ。
日柱と時柱が甲己の場合、経験を積めば積むほど知識も蓄えられていきます。
豊富な知識に裏打ちされた安定感で、人に頼られることも多いでしょう。
乙庚の干合|金質に変化
乙庚が干合すると、金の性質を持つようになります。
十干における乙(きのと)は草花やツタ、庚(かのえ)は刀、鉄鋼の象徴です。
この2つが組み合わさることで、刃物で草を剪定するように、広がったものを整えるような性質があります。
乙(きのと)が持つ穏やかで調和する性質に、辛(かのと)の意志の強さが加わることで、周りと協力しながらも自分らしく行動することができるでしょう。
庚(かのえ)は変化しないので、信念を貫く強さは残ります。
年柱と月柱が乙庚の場合、目上の人に敬意をはらい尊重する姿勢を持ちつつも、自分の大切なものは譲らず上手に折り合いをつけながら進んでいくことができるでしょう。
月柱と日柱が乙庚の場合、移り変わる状況に柔軟に対応しながらテキパキと物事を前に進め、自分のやりたいことを形にしていけます。
日柱と時柱が乙庚の場合、柔軟でありながら自分の芯をしっかりと持つあなたに憧れを感じる人も多いのでは。
そのしなやかさで、周りの人からの尊敬を集めるでしょう。
丙辛の干合|水質に変化
丙辛が干合すると、水の性質を持つようになります。
十干における丙(ひのえ)は太陽、辛(かのと)は宝石の象徴です。
この2つが組み合わさることで、太陽の光が宝石を輝かせるように、既に持っている才能や能力をより生き生きと発揮させるような性質があります。
丙(ひのえ)が持つ明るくパワフルな性質に、壬(みずのえ)の順応性の高さが加わることで、懐の深さを発揮できるでしょう。
また、辛(かのと)が持つこまやかで繊細な性質に、癸(みずのと)の分析力が加わることで、知的好奇心が増し思慮深さが魅力として生まれるでしょう。
年柱と月柱が丙辛の場合、冷静な判断力で信頼を集め、なくてはならない存在として重宝がられそうです。
月柱と日柱が丙辛の場合、旺盛な好奇心で得た幅広い知識と人を惹きつけるカリスマ性で、どんな状況でもさらりと切り抜けるスマートさを持ちます。
日柱と時柱が丙辛の場合、思慮深く優しい性格が周りの人に安心感を与え、悩み事を相談されることも多いかもしれません。
そんなとき、的確なアドバイスを相手が受け入れられる言葉で伝える才能を持ちます。
丁壬の干合|木質に変化
丁壬が干合すると、木の性質を持つようになります。
十干における丁(ひのと)は灯火や月、壬(みずのえ)は海の象徴です。
この2つが組み合わさることで、海に立つ灯台として、安心して前に進めるようサポートしながら、教え導くような性質がプラスされます。
丁(ひのと)が持つ感性豊かな性質に、乙(きのと)の周囲と調和する性質が加わることで、自分の世界を人との交流によって広げ、共有していくことができるでしょう。
また、壬(みずのえ)の包容力と柔軟性に、甲(きのえ)の向上心が加わることで、頼れるリーダーとしてたくさんの人を巻き込みながら、チーム一丸となって目標の達成に向け進んでいけます。
年柱と月柱が丁壬の場合、定めたゴールに向けまっすぐ努力を重ねられるため、スケールの大きい仕事や困難なプロジェクトも成し遂げられますよ。
月柱と日柱が丁壬の場合、みんなが安心して進めるよう背中を押したり、帰る場所を守る存在として大きな存在感を発揮するでしょう。
日柱と時柱が丁壬の場合、困ったときにそっと手を差し伸べるような存在として、多くの後進を育成できるでしょう。
戊癸の干合|火質に変化
戊癸が干合すると、火の性質を持つようになります。
十干における戊(つちのえ)は山、癸(みずのと)は雨の象徴です。
この2つが組み合わさることで、山の土が雨が集まって生まれた川が氾濫しないよう調整するように、長期的な視野で忍耐強く物事を進めていく性質があります。
戊(つちのえ)が持つどっしりと構えて粘り強く積み重ねていく性質に、丙(ひのえ)の明るくパワフルな性質が加わることで、目標を達成するパワーがさらに強まるでしょう。
また、癸(みずのと)の環境に順応する柔軟性の高さに、丁(ひのと)の静かに情熱を燃やし続ける強さが加わることで、しなやかに立ち回れることも強みになります。
年柱と月柱が戊癸の場合、たとえ遠い目標でも熱意を失わず努力を続ける姿勢が見る人の心を打ち、自然とさまざまなサポートが集まってくるでしょう。
月柱と日柱が戊癸の場合、優れたバランス感覚で、あなたが実現したいことと周囲の希望を両立しながら進んでいけますよ。
日柱と時柱が戊癸の場合、持ち前の面倒見の良さを発揮し、常に人の輪の中心で慕われる存在になれそうです。
四柱推命の干合は離れられない関係?干合の人との相性を読み解こう
四柱推命で【干合(かんごう)】の相性を持つかどうかは、命式の日干を見ることでわかります。
自分と相手の命式を用意したら、四柱推命の4つの柱の1つでその人の本質を表す「日柱」の十干を確認します。
日柱の十干を確認したら、自分の日干と相手の日干を合わせてみましょう。
2人の日干が「甲己・乙庚・丙辛・丁壬・戊癸」のうちどれかの組み合わせになっていれば干合の関係です。
2人の日干が干合になる組み合わせの場合、強い結びつきを持つため、初めて会った時から惹かれ合うことも。
一緒にいることで新しい魅力が生まれたり、普段と違う自分の一面を知ることができそうです。
一方で、離れたくても離れられない腐れ縁になることもあります。
自分と相手の日干が干合の組み合わせだった場合、どのような影響があるのか組み合わせごとに見ていきましょう。
甲己の干合を持つ相性
十干における甲(きのえ)は大樹、己(つちのと)は田畑・大地の象徴です。
甲己が干合すると土の性質を持つため、堅実で安定感のある関係性を築けそうです。
甲(きのえ)さんは、理想にまっすぐ向かう一途さに、戊(つちのえ)の面倒見の良さが加わることで視野が広がり、世のため人のためになることで身を立てていけるでしょう。
己(つちのと)さんは、甲(きのえ)さんの知識欲の影響を受け世界が広がり、もともと自分が培ってきたものを新しい方法で活かしていけそうです。
恋愛においては、はじめから将来を見据えてお付き合いをするので、お互いの感覚がぴったりと合うような安定したカップルになれます。
結婚すると、堅実な家庭を築いていけるでしょう。
一緒に暮らしていくというパートナーとして、どんなことも協力して乗り越えていけそうです。
職場やビジネスの関係であれば、協力することでより高い視座を得て、プロジェクトや取引をスケールさせていくことができますよ。
乙庚の干合を持つ相性
十干における乙(きのと)は草花やツタ、庚(かのえ)は刀、鉄鋼の象徴です。
乙庚が干合すると金の性質を持つため、知的でスマートな関係性を築けそうです
乙(きのと)さんは、細やかな配慮を行える優しさに、辛(かのと)の秘めたる強さが加わることで行動力が増し、相手に働きかけて好影響をもたらせるようになるでしょう。
庚(かのえ)さんは、乙(きのと)さんの調和を大切にする姿勢を取り入れることで、状況を鋭く見極めて賢く立ち回る性質をさらに発揮することができますよ。
恋愛においては、駆け引き不要の純粋なお付き合いができるでしょう。
見栄もプライドもいらないそのままの自分でいることが、お互いにとって魅力的にうつり、心から安心できる関係を築けそうです。
結婚すると、庚(かのえ)さんがもつ意志の強さを乙(きのと)さんのしなやかさで支えていくといった良きパートナーとなれるでしょう。
職場やビジネスの関係であれば、乙(きのと)さんが出すアイディアを庚(かのえ)さんが整え、実現に繋げていけますよ
丙辛の干合を持つ相性
十干における丙(ひのえ)は太陽、辛(かのと)は宝石の象徴です。
丙辛が干合すると水の性質を持つため、好奇心が増し学ぶ意欲を高めあえる関係性を築けそうです。
丙(ひのえ)さんは、優れた直感力と決断力に、壬(みずのえ)の知略を巡らす力が加わることで、確実に目標を達成できる行動が取れるようになります。
辛(かのえ)さんは、生まれ持ったセンスの良さに、癸(みずのと)の豊かな発想力が加わることで、外からの刺激を新しいアイディアとして取り入れ、深みを増していけそうです。
恋愛においては、一緒にいると興味の幅が広がり学ぶ意欲が高まりそうです。
お互いが違う分野を深めて、共有しあうこともおすすめです。
結婚すると、落ち着いて居心地の良い家庭を築いていきます。安心して帰る場所があるからこそ、新しいことに対する好奇心が尽きることなく成長を続けていけるでしょう。
職場やビジネスの関係であれば、活発にコミュニケーションを取ることで新しい分野を切り開いていくことができますよ。
丁壬の干合を持つ相性
十干における丁(ひのと)は灯火や月、壬(みずのえ)は海の象徴です。
丁壬が干合すると木の性質を持つため、お互いを大切に思い育みあう関係性を築けそうです。
丁(ひのと)さんは、鋭い感性と創造する能力に、乙(きのと)のしたたかさが加わることで、人と協力し合いながらも自分らしさを失わずクリエイティブな活動を行えます。
壬(みずのえ)さんは、状況にあわせて適応できる力に、甲(きのえ)の目標に向けて一直線に進める強さが加わることで、規模が大きいことを成し遂げるバイタリティーあふれる人になるでしょう。
恋愛においては、ついつい頑張りすぎる丁(ひのと)さんを壬(みずのえ)さんが優しく包むことで、無理なく情熱を燃やし続けられるようにサポートするような関係性を築けそうです。
結婚すると、どちらも家庭を大事にしたいという気持ちを強く持っているため、共通の未来を見据えて穏やかな生活を送れますよ。
職場やビジネスの関係であれば、臨機応変な対応が得意な壬(みずのえ)さんの向かう先がぶれないよう丁(ひのと)さんが支えるようなベストパートナーになれるでしょう。
戊癸の干合を持つ相性
十干における戊(つちのえ)は山、癸(みずのと)は雨の象徴です。
戊癸が干合すると火の性質を持つため、積極性が高まり明るく楽しい関係性を築けそうです。
戊(つちのえ)さんは、今あるものを大事に積み重ねていく力に、丙(ひのえ)の度胸と能動性が加わることで行動力が増し、変化を恐れず大胆に突き進めるでしょう。
癸(みずのえ)さんは、勉強熱心でじっくり考え抜く力に、丁(ひのと)の情感あふれる表現力が加わることで伝える力が磨かれ、見出した本質を多くの人に広めていくことができそうです。
恋愛においては、いつもはリードされることが多い2人ですが、不思議と溢れる思いが止められず大恋愛に発展することもありそうです。
結婚すると、明るく楽しい家庭を築いていくでしょう。
コミュニケーションを取ることでさらに愛情が深まるので、思いを共有していくことがおすすめです。
職場やビジネスの関係であれば、理想に向かって精力的に仕事をしていきます。
人を動かす力が増すため、大きなことを成し遂げられるでしょう。
後天運とは?|巡る運気と【干合】する場合を解説
四柱推命では、運気の流れを知ることができます。
巡ってくる運気を後天運といい、自分が命式にもつ干支と暦の干支をもとに読み解きます。
どちらかに極端に触れることがない状態である「中庸」を大事にしているため、運気にも波が存在するんですよ。
運気を知ることで、スムーズに乗りこなせるようになっちゃおう♪
運気を知ることで活用していきましょう♪
命式や運勢の流れを読む基礎知識を
きちんと学び身につけられる
運気には、10年周期の大運、1年周期の年運、1ヶ月周期の月運、1日周期の日運などがありますが、期間の長いほうが影響力は強くなります。
大運(10年)>年運(1年)>月運(1ヶ月)>日運(1日)
後天運に干合が巡ってくると、もともと持っている十干の性質とあわせて組み合わさって生まれた新しい性質が加わるため、新たな自分の一面を知ることができたり、新しい才能が開花することも。
ここでは、自分の日干と大運や年運で巡ってくる十干が干合する際の運気についてお伝えします。
後天運で【甲己】の干合が巡ってくる場合
十干における甲(きのえ)は大樹、己(つちのと)は田畑・大地の象徴です。
甲己の干合が巡ってくると土の性質を持つため、コツコツと物事に取り組んで自分や人を育む力が強まります。
この時期はさまざまなことを経験し周囲に還元することで、相手も自分も伸ばしていくことができるでしょう。
学んだ内容を人に伝えることで教え導くこともできるので、積極的にアウトプットするのもおすすめです。
人だけでなく、物事を育むように大きくしていくことにも向いている時期になります。
形にしたいものがあるときは、この時期に進めるとスムーズにいくでしょう。
行動した分だけ形になるので、夢中になりすぎて疲れに無頓着になってしまうことも。
意識的に休息を取って、無理のないペースで進めるよう心がけましょうね。
学んだことを柔軟に活かして、人や物を育てていくことのできる時期ですよ。
後天運で【乙庚】の干合が巡ってくる場合
十干における乙(きのと)は草花やツタ、庚(かのえ)は刀、鉄鋼の象徴です。
乙庚の干合が巡ってくると金の性質を持つため、本質を見極め現状を変化させていく力が強まります。
この時期は柔軟さが増すため、自分のセンスを信じて行動しつつも上手に折り合いをつけて実現していくことができるでしょう。
仕上げやこまかい作業をするのにも向いているので、普段は気にしないような細部にも目をこらし、徹底的に取り組んでクオリティーを上げるのも良さそうです。
決断力と行動力が増すため、今までためらっていたことに取り組むこともおすすめです。
やり遂げる力が高まることで基準が高くなりすぎてしまい、周りの人との関係がぎくしゃくしてしまうことも。
そのストイックさは自分を磨くために使い、人への思いやりを大事にすることで、関係もうまくいきますよ。
自分が良いと思ったものに磨きをかけて、さらに輝かせることができる時期でしょう。
後天運で【丙辛】の干合が巡ってくる場合
十干における丙(ひのえ)は太陽、辛(かのと)は宝石の象徴です。
丙辛の干合が巡ってくると水の性質を持つため、学ぶ意欲や知的好奇心が強まります。
この時期は興味を持ったことをとことん突き詰めることで、楽しく成長していくことができるでしょう。
思考が冴える時期なので、将来のことや長い間抱えている問題などにじっくり向き合うこともおすすめです。
柔軟に動くことができるので、新しい道へのシフトチェンジや気持ちの切り替えにも適した時期になるでしょう。
一方で、順応性が増すがゆえに、時には周囲にあわせすぎて流されてしまうことも。
自分が本当に大事にしたいことをあらかじめ明確にしておくと、自分を見失わずに進んでいけるようになりますよ。
新しい知識を吸収しながら、しなやかに進んでいくことができる時期です。
後天運で【丁壬】の干合が巡ってくる場合
十干における丁(ひのと)は灯火や月、壬(みずのえ)は海の象徴です。
丁壬の干合が巡ってくると木の性質を持つため、自分の理想に向かってまっすぐ進んでいく力が強まります。
この時期は今あるものに目を向け、何を大切にしたいか整理してから目標を設定すると、それを守り育てていくことができるでしょう。
自分が所属している組織や家庭を発展させていくことにもおすすめの時期です。
理想をイメージできると、そこに向かってひたむきに努力していけるでしょう。
周囲への感謝や既に持っているものへのありがたみを強く感じられるからこそ、ちょっぴり保守的な側面が強くなることも。
たとえ変化したとしても失うわけではないので、成長して共に歩む未来を想像すると安心して進めますよ。
芯の通った自分でどんな困難にも打ち勝つことができる時期です。
後天運で【戊癸】の干合が巡ってくる場合
十干における戊(つちのえ)は山、癸(みずのと)は雨の象徴です。
戊癸の干合が巡ってくると火の性質を持つため、行動力が増し長期的な目標でもモチベーションを絶やさずに叶えていく力が強まります。
この時期は周囲の人を巻き込むことで、さらに大きな理想を実現することができるでしょう。
自分の思いを上手に伝える力を活かして、考えを積極的に発信していくことがおすすめです。
外に出すことで客観的に捉えられるようになったり、自分ならではの魅力の発見に繋がりますよ。
影響力が高まるがゆえに、情熱が強くなりすぎて周りの人を振り回してしまうことも。
本来バランスを取ることは得意なので、一歩ひいて客観的に自分や周りの状況を見てみることを忘れないようにすると高まったパワーを上手に発揮できるでしょう。
自分の中からあふれる情熱で周りの人にもエネルギーを与えられる時期です。
他の相性との関係|天中殺など【干合】が影響をあたえる運気とは?
干合が起こると、後天運だけでなく、天中殺や通変星、十二運星などにも影響を与えます。
もう1つの運気の流れである天中殺と後天運の干合が重なると、予想外の出来事が起きやすい時期に自分や運気の性質の一部が変化することになるので、さらに複雑で意外な変化が起こりやすくなるといえるでしょう。
また、干合は十干の一部を変化させるので、通変星や十二運星も一部変化することになります。
通変星や十二運星は十干同士や十干と十二支から導き出されるからです。
そのため、命式から読み解くことのできる才能や活躍しやすい環境も干合が起こることで変化が生じます。
ここでは、天中殺と干合が重なるとどのような状況になるのかを詳しくお伝えします。
天中殺と干合の関係
天中殺と干合が重なると、予想外の変化がいつも以上に起こりやすくなります。
一方で、いつの間にか自分の一部になっていたこだわりや価値観を手放し、新しい自分に生まれ変わるチャンスでもあります。
天中殺とは、今まで使っていた察知能力や直感が働きづらい時期だといわれています。
だからこそ「こうなるべきだ」という思い込みが外れやすくなります。
さらに干合によって、今まで持っていた性質が変わり新たな性質を得られるため、新しい才能を得やすい時期となります。
この2つが重なることで、古い自分の殻を破り新しく手に入れた強みをのばす時期ともいえるでしょう。
天中殺の過ごし方をまとめた天中殺ハンドブックもおすすめ♪
まずは自分の天中殺をだしてみよう。
【干合】と【支合】の関わりとは?|混同されやすい理由と違いを解説
四柱推命では、特別な十干の組み合わせで性質が変わる干合のほかにも、組み合わせによって性質が変化する関係がいくつかあります。
その中でも干合と混同されやすいものが【支合(しごう)】です。
【支合(しごう)】では、十二支の特別な組み合わせによって、干合と同じように五行の性質が変化します。
十二支が「子丑」「寅亥」「卯戌」「辰酉」「巳申」「午未」の組み合わせになると、陰陽が交わって結び付くことで変化し、五行のバランスが変わります。
それぞれの組み合わせにおける変化後の五行は表の通りです。
(変化後の五行について、十二支の組み合わせによっては諸説あります)
十二支の組み合わせ | 変化後の五行 |
子丑 | 土 |
寅亥 | 木 |
卯戌 | 火 |
辰酉 | 金 |
巳申 | 水 |
午未 | 火 |
ここでは、干合と支合の違いについてお伝えします。
【干合】と【支合】の違い
干合は十干の特別な組み合わせですが、支合は十二支の特別な組み合わせで、「子丑・亥寅・卯戌・辰酉・巳申・午未」の6種類です。
干合は十干同士が陰陽と相剋によって強く結び付いていますが、支合は十二支同士が陰陽の組み合わせでのみ結び付いています。
また、干合は五行だけでなく十干そのものが変化しますが、支合では十二支自体は変化せず、十二支の中にある五行が変化します。
例えば、「甲己」は土に変化して甲(きのえ)が戊(つちのえ)に変化しますが、「子丑」は子が持つ五行が水から土に変わるだけです。
【まとめ】干合はあなたに秘められた新しい可能性
【干合(かんごう)】とは十干の特別な組み合わせのことで、「甲己・乙庚・丙辛・丁壬・戊癸」の5種類でした。
結びつきが強いからこそ、お互いに影響しあって変化したり新しい性質が加わります。
命式にある干合や、相性・後天運で起こる干合を見つけることで今まで見えなかった自分の性質や才能に気づくことができますよ。
干合を知ることで、あなたに秘められた新しい可能性を引き出し活用していきましょう。
動画とワークで四柱推命を実践的に学べるよ。
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